-8度

 言うに及ばず、2021年はじめの冬、とんでもなく寒い。


 私の住む地域も、30年ぶりに、朝の冷え込みが強くなり、マイナス8度になるという予報が出た。マイナス2度、3度程度までは例年何度かなるが、マイナス8度は記憶がない。


 テレビの天気予報では、翌朝の最低気温がマイナス5度近くになると、水道管の凍結にご注意下さい、というアナウンスがある。でもこれは大抵山間部に出るもので、私の住んでいる平野部では殆ど、その注意喚起はない。


 数年に一度、マイナス5度という予報があったように記憶しているが、大抵の場合は予報よりも実際の気温は高く推移し、実際に水道管が凍ったことはない。


 しかし、今年は違う。予報はかなり正確だ。


 ということで、我が家も水道管の凍結対策をすることになった。


 当然ながら、こちら東北地方の一軒家であれば、水抜きの仕組みはある。しかし、築40年を超える我が家は、至る所で劣化が進んでおり、この水抜きのバルブを部屋から操作する事ができなくなっている。途中にある曲がりのジョイント部分が壊れており、直接外から操作しなければ、家中の水道配管を制御する事ができない。


 加えて、義父は毎晩3回ほどトイレに起きる。妻も最低1回、私もコーヒーを飲んで寝ると、最近では2回起きてしまうこともある。これでは、水抜きをしたところで、トイレの水が使えなくなるので、もはや最適な方法ではないということになる。


 今回、カミサンとも相談して、水道から水を少し出しておくことにした。あっちこっちから情報を収集し、約5ミリ程度の幅で、最低限の水量を夜中出しておけば、水道管の凍結は防げるという情報を得た。そういえば、昔泊まった寒冷地の宿や、寒い地域の外のトイレなどは、一昔前までこのような方法を取っていたような気がする。


 ということで、いざ、水道をセットし、就寝。

 給湯器のお湯配管と燃料供給配管対策で、風呂のスイッチも入れっぱなしで寝た。


 すぐに寝付けるのが特技の一つだった私も、最近は衰えてきたようで、考え事があるとすぐに寝ることができない。今回もそうで、なかなか寝ることができなかったので、横になり30分後に様子を見に行った。


 一つの目安として、窓ガラスが凍り付き、動かなくなると、燃料供給ラインに溜まっている結露水も凍るようで、前回はこの状況で給湯器が機能しなくなった。


 この教訓を踏まえ、今回は、燃料タンク下が冷えないように、ありとあらゆるもので囲いをし、温度の低下を防ぐ対策をした。これが効いたようで、窓ガラスが凍り付いていたものの、給湯器は機能していた。


 2時間後、4時間後と気になって目を覚まし、その都度点検に行ったが、今回は何とかトラブルにならずに済んだ。朝6時、予報通りのマイナス8度になっても、水道管は凍結せず、給湯器も正常に動いてくれていた。よかった。


 夜中の2時にヨドバシ.comからメールが来ていて、トラブルを起こしている部品がメーカーから入ったので、今日発送してくれたという。よかった。予定よりも早く修理ができると思い、安心した。


 今日、おそらく夜に部品が届くので、これを明日取り付けすれば、この後はストレスを抱え込まずに済む。水道管の凍結防止も、水抜きをしなくても、水を出しておけばいいことがわかったので、これも安心した。


 6時に起き、お湯と給湯器対策で風呂に入り、これで完了である。30年ぶりの冷え込みも、何とかトラブルにならずにやり過ごすことができてよかった。


 しかし、今年は寒い。


 コロナと寒さで大変だけど、もっと大変な人は沢山いる。


 みなさん、頑張っていきましょう。


 

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