九十九里浜のはまぐり達が言いたいこと

 千葉県の九十九里浜に、星の数ほどのはまぐりが打ち上げられている。


 原因は不明だが、地球の気候変動や海水温の上昇が一因として考えられているらしい。


 私はこのような現象を見ると、どうしても懐疑的になってしまう。この現象は、気候変動なんかじゃない。


 そう、5Gの仕業だ。5Gは、人間が開発してしまった、環境破壊兵器だ。



 人間はここ数年で、とても便利なものを発明して手に入れ、これからそれを更に進化させようと躍起になっている。


 かつての馬は車になり、人間はとても便利に暮らすことができるようになった。農業の生産性も飛躍的に上がった。


 私が今、一緒に仕事をしている人は、戦後生まれの現在70歳位の方だが、過去の面白い話を時々聞かせてくれる。その方の実家は山の地域の農家で、その方が小さい頃は馬や牛を使って、水田を耕していた。馬は人の考えを察して上手に動くが、牛はなかなか難しく、ムチを入れないといけないのだそう。お父さんがビシビシと水牛にムチを入れるのを見て、子供心に悲しかったんだ、と教えてくれた。ほんの一世代前までは、人間はずうっとこんな生活だったのだ。


 うちのカミサンの母方の実家も由緒ある農家で、かつての家には馬小屋があった。馬は仙台駅までの道のりを覚えていて、馬を扱う運転手?が眠っていても、馬が一人で仙台駅まで行ってくれた。ちなみに10キロ程度の道のりである。これだって、一世代とちょっと前の話だし、よくよく考えてみれば、今は自動運転なんて技術が開発されているが、そんなものはとっくの昔から行われていたのだ。


 人間は過去に戦争をして人間同士で殺し合いをし、教訓を学んだはずだ。同じ種類の生き物が殺し合いをするのは、オランウータンと人間だけだ。


 でも、未だに世界の各地で、難しい争いが起きている。


 イギリスが環境対策の一環で、10年後からガソリン車を販売しないと言っている。おそらく世界各国が、この流れに乗るだろう。


 人間自ら車を開発し、さんざん便利に使った挙げ句、環境を汚染し、もうガソリンは辞めると言い出した。何て自分勝手なのだろう。


 車を電気にしたところで、その電気はどこで誰がどうやって作るのか?


 福島第一原子力発電所みたいにはならないのか?


 物が動くエネルギーは、手段が何であれ、同じだと教わったはずだ。



 近い将来、馬が再び道路を走り出す時代が来る。

 九十九里浜のはまぐり達は身体を張って、私達に何かを訴えかけている。


 この先、このような不可解な自然の現象は、あっちこっちで見られるだろう。

 いい加減、人間は目覚めなければ、未来はないばかりか、自然に滅ぼされるぞ。



 

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