ゴーストライター
何度目かで、インターネットを使った仕事をしてみようと思っている。
一時期、今の運転手の仕事をこのまま続けて行くことができれば、何とか大丈夫だろうと思っていた。しかし、コロナで少々仕事が減ってしまったことと、カミサンが病気になってしまったことが引き金となって、もう少しの収入と、自由な時間が欲しいと思うようになった。
流れはいつも同じだ。
かつてはブログ、今はYoutubeなどを見る。なるほど、私もこうなりたいと思う。やり方を特別にお伝えします、登録者限定の稼げるようになるための情報が満載です、今すぐメールアドレスを登録、友だち登録を、なんて言葉につられて何気なく登録する。
そしたら最後。
ステップメールと呼ばれる、あらかじめシステムに設定されているメールが順番に届く。そのライティングは巧みで、ついついその気になって、高額なサービスに申し込んでしまうという流れだ。
このやり方は、ビジネス、マーケティング的には正当な方法らしいが、特徴としては、販売される商品が、かなり高額だという事が、悲しいかな、あるのだ。1万、2万、ならまだいい方で、15万とか30万とかのサポート付き、会員制サービスなどもある。高額だから申し込めない、という人のためには、きちんと分割払いまで用意されている。
何を隠そう、私はこのやり方に出てくるステップメールというものを、とある会社に所属して書いていた事がある。ゴーストライターである。
ちょうどその頃、東日本大震災が発生し、精神的にダメージを負ってしまったので、このような文章は書けなくなってしまい、この仕事からは自然と遠ざかったのだけど、最近の何とかインターネットから収入を得たいという状況から、ここ何度か、リストへ登録してしまった。詐欺に遭ってしまう高齢者が話題になっているが、怖いことに質は違えど、動きは全く同じなのだ。送られてくるであろうメールの原稿を書いていた私でさえこんなになってしまうのだから、人間の脳みそは怖い。これから起こるであろう危険よりも、欲望が勝ってしまう、ということだ。
幸いにも15年以上やっているので、この手のものが本物かどうかを見極める力だけはある。一回目のLINEのものは、少し前に書いたように、私には再現性がないのでお断りした。
しかし今回、これは本物じゃないかという情報が出てきた。
全くもって、このように書くと、胡散臭いことありゃしない。
危ない危ない、やめておけ、という感じである。
しかし、私から見て、この人のやっていることはビジネスマーケティングの理論に基づいており、実績も出されているし、人に教える方法も秀逸だったので、少し迷ったが申し込んでしまった。金額的には、少し大きめな車の自動車税位だった。
この手の商品は、手にしたら儲かるのかと言えばそれは間違いで、成果の出る人と出ない人とがハッキリと分かれる。やり方は教えてくれるけれど、それを実践して自分のものとして活用できるようになるまでには、かなりの時間と頭を使わなければならない。
幸いにもこちらの方は、コンテンツの中で、「人間明日には忘れているので、何度も何度も復習して、身につけて下さい」とおっしゃっている。自分のことだけしか考えていない人は、こんな事絶対に言わない。そして、コンテンツもわかりやすい。
私は久しぶりに気分が高揚して、これをやっていけば、経済的に、時間的に、少し楽になれそうな気がしている。それには、しっかりと勉強して、作業をしていくことが必要だけど、その順番ややり方、注意点なども事細かく教えてもらっているので、たぶん、大丈夫だろう。
まだ40分ほど時間があるので、これを書き終えたら次は、朝寝をしないでビジネスのお勉強をしよう。
忙しいことはいいことだ。
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