刺され
何度も何度も本当に恐縮だが、私はかつて
「屋久島のとびうお漁師はトレーラー暮らし」
というホームページを作成し、運営していた。
二回目、屋久島へ行くのが決まり、私は東京の自宅でホームページビルダーをいじっていた。屋久島行きの一回目は原因不明、謎の頭痛からの体調不良で、東京への帰郷を余儀なくされたので、今回はホームページとやらでも作って、楽しくやろうと決め、とりあえずパソコンを買い、ホームページビルダーを買い、何もわからないHPの制作にかかったのだ。
システムからタイトルの入力を求められ、当初は
「屋久島で暮らしてるよー!」 と入力した。
これじゃ面白くないと、試行錯誤を重ねた結果、先ほどのようなタイトルに落ち着いた。
私が主張したかったのは、屋久島で暮らしていること、漁師をしていること、キャンピングトレーラーで暮らしていること、だったので、このタイトルは自分で言うのもナンだが、秀逸だったと思っている。
YouTubeで、チャンネル登録者数、アクセス数を爆発的に伸ばしている、とあるチャンネルがある。芸能人や有名人ならそのベースが手伝って、ある程度の数は期待できるだろうが、その方は違う。
アメリカに渡り、アメリカの大型トレーラーに乗って仕事をし、本場のトラック野郎として生活している姿を発信しているチャンネルである。
そのまた昔、1980年に、BJ and The Bear 、日本語版 トラック野郎!B・J というアメリカの番組が日本テレビで放映されており、私は毎回楽しみに見ていた。海外のトラック野郎が、Bear というmonkey と一緒に大型トレーラーに乗り、アメリカ中を旅(仕事)する物語である。
私はこの番組にかなり入れ込んでいて、小学校の友人に、アメリカに行ってトラック野郎になれないものかと、真剣に相談してみたことがある。しかし、私の熱弁はとんでもない方向性だったようで、当時剣道に打ち込んでいた友人から「そんなの無理じゃねぇーの」と一喝されて、それ以来、熱が冷めていた。
このYouTuberさん、トラック野郎USAさんは、40年以上前のかつての私の夢を見事に叶えてしまった。その映像は、私と同じような思いを抱いている、抱いていた、世の日本人男性諸氏に圧倒的な支持を得て、そのチャンネルは、今現在、開設1年と少しで登録者6万人を超えるという勢いで成長している。
人はみな、自分が出来ない事への憧れがある。かつてのも私も、同じような感じだったのかもしれない。
これからは、かつての事を思い出したり、これからの事を考えたりしながら、あまり肩ひじ張らずに、適当に書いていけたらと思っている。
適当が適当じゃなくなるかもしれないけどね。
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