汗びっしょりである。


 明日は休みなので、今朝、トラックを洗車した。トラックは大きく、さらに台車と呼ばれるトレーラーの部分もあるので、結構大変な作業だ。他の人たちは、土曜日の時間がある時や、帰庫後の夜に洗ったりしているが、私は朝の出勤もあまり早くないので、出発前の時間に洗う事が多い。


 大きなトラックが何十台もあるので会社の中は広く、洗車をする場所はあるし、手で持って噴霧するタイプの高圧洗浄機や、その他の道具もきちんと揃っている。適当にやればいいのかもしれないが、適当にやると、汚れが適当にしか落ちずにみっともない結果になるので、一応きちんとやっている。


 100円ショップで売っている台所用洗剤をバケツに溶かし、その泡でトラックを手洗いし、高圧洗浄機で流す。専用の洗い棒もあるが、これだと洗い流しが発生してあまり綺麗にならないので、専用の手洗い用ぞうきんのようなものできちんと洗っている。


 今日は湿度が高いせいもあり、終わったら汗がびしょびしょになった。シャツや制服の腕や顔や頭や、いろんなところが汗だらけになった。記入した点検簿がびしょびしょになってしまった。


 しかし汗をかいても、運転手の仕事はあまり人と接する事がないので、その点は楽である。汗をかいても、運転席に戻ってエアコンをつければ、快適な環境が実現する。これも古い車だとエアコンが壊れたりするのだけれど、今の車はおかげさまで新しいので、エアコンもよく効いて快適だ。


 東京で6年ほど、満員電車で通勤していたので、この時期の辛さはよくわかる。車の運転席で一人運転をしていても、マスクの着用は辛い。カミサンも言っているが、女性は口紅やファンデーションがついて大変だろうし、男性だって、それなりに大変なはずである。


 カミサンが、楽天で人気だとかの、ひんやり素材のマスクを買ってくれた。着用するとひんやりと冷たく、とても按配がいい。また、このマスクは洗うことができる上、すぐに乾き、繰り返し使えるので、とても重宝している。


 ふと外を見ると、雨が降ってきた。一生懸命洗ったトラックもトレーラーも、一瞬で雨に濡れてしまった。黄砂が飛んでいると最悪なのだが、それは大丈夫みたいである。そういえば今はもう6月で、昨日こちらも梅雨入りしたとかテレビで言っていた。


 屋久島の雨はバケツをひっくり返したような雨が多かったが、こちらの雨はそれほど強くは降らない。地面から飛沫が跳ね返るような雨は、殆ど降らない。先ほど降り始めた雨も、もう止んでしまった。



 トラックなんか、また洗えばいい。雨の神様、どうか今年は例年並みに、普通に降って下さいませ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る