バーンアウトの経験

 YouTubeには、クリエイター、制作者、要するに YouTuber 向けに、いろいろな講座がある。もちろん成功するための講座なのだけれど、中には興味深いものもある。バーンアウト(Burned Out)、燃え尽き症候群に注意しましょう、というものを週末に発見した。


 屋久島にいた頃、毎日日記を書いていた。はじめの頃は何気なく書き始めたのだが、段々と読者様が増えてくるにつれ、いろいろな変化が起きてきた。


 私はO型だからなのか、結構いい加減な所がある反面、神経質になってしまう面もある。読者の皆様に喜んでもらおうと毎日更新を心がけていた。はじめの頃は何ともなかったが、続けているとやはり、書きたくない日も出てくる。ここも精神力を振り絞って書いていたわけだが、この、「書かなければならない」という気持ちが段々とエスカレートしてしまう状態が危険なのだ。


 YouTuberも同様で、はじめの頃は目標に向かって頑張っているが、少しずつ成果が出始めると、動画を待ってくれているチャンネル登録者の事が気になりはじめ、それがやがて大きなストレスとなって、バーンアウトを発症してしまう人が少なくないという。講座のビデオはその対策のものだった。こんな風にコンテンツになっているのだから、かなり発症率は高いのだろう。


 バーンアウトは、日本語で言うところの「燃え尽き症候群」で、うつ病の一種である。これを発症してしまうと、精神状態が通常ではなくなり、怒りっぽくなったり、何もできなくなったりと、様々な症状が現れる。


 かく言う私も、屋久島にいた頃は、発症までは行かないまでもこの気があったかもしれない。掲示板にネガティブな事を書かれてしまい、心臓が止まりそうになる位に興奮して、自分では抑えきれなかったことがあったり、軽い気持ちで相互リンクを依頼してきた屋久島の仲間に、どうしようもなく腹が立ち、メールで攻撃してしまったり、という事があった。今思えばとんでもなかった。申し訳ないです。


 バーンアウトは、クリエイター特有の症状と言われている。YouTubeの講座の中では対策として、計画を立ててきちんと休みを取ること、パソコンやスマホから完全に離れる日を作ること、オンとオフをしっかり意識すること、気分転換を上手にすること、しっかり寝ること、バランス良く食べること、適度に運動すること、などが語られていた。


 昨日、カミサンがパートから帰ってくるなり、駐車場の他の車が変な風に停めてあると私に告げた。義父が車を手放したので、自宅の駐車場が空いたのだが、空いた場所に私が停め、私が以前借りていた場所は、来客用にとそのまま、借りてはいるが空きにしてある。


 この場所は私がまだ借りているとは認識されていないようで、隣接する住人が、植木鉢の中の不要になった土や、粉砕された植木鉢のかけらなどを投げ込んでいる。それ程頻繁ではないので、頭には来たものの、ご近所の手前黙っていた。


 カミサンが怒り心頭で帰ってきたので見てみると、いつもは1番に停まっている他府県ナンバーの黒いミニバンが、私の借りている場所の後ろに、イレギュラーな姿勢で停まっている。私は早速自分の車に乗り、今までの駐車場に、「まだ借りていますよ」とばかりに駐車した。どうしようか迷ったけれど、心臓が少し痛くなったけれど、教えなければわからないだろうと思い、決行した。


 これがバーンアウトなのかはわからない。


 自分で思うには、屋久島の時ほど追い詰められてはいないし、YouTubeだって、これの執筆だって、追い詰められながらやっている意識はなく、今は楽しんで取り組んでいる。カミサンが更年期と義父の事でいつもイライラしてしまっているので、どうすればそれを抑えてあげられるかなと考えていることもあり、できるだけ怒りは抑えるようにしているし、それはできていると思っている。


 病気になっては元も子もないので、これからも適当に生きていこうと思う。


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