トイレカー 考察
大きな災害が起こると、皆、避難所に殺到する。
居場所は確保できたとしても、生活は普段とは全く異なるものとなる。
トイレがその最たるものだ。
テレビでトイレカーが紹介されていた。小型トラックを1000万円以上かけて改装し、男性用大1小1、女性用は2つの便器を供えている、出張設置型のトイレだ。
申し訳ないが、このトイレは役に立たない。設置されたとしよう。利用者が殺到する。すぐにタンクがいっぱいになる。そこで終わり、もう使えない。汚水を捨てる所も災害に遭っており、使えないという設定がなされていない。
便利な生活と引き換えに、地球の温暖化が起きてしまっている。私たちは便利な生活が当たり前だと思っている。
根本的な生き方、考え方を変えねばならない。
災害が発生すると、ライフラインは使えなくなる。災害の種類にもよるが、水も電気もガスも一ヶ月以上使えなくなる可能性がある。その期間、今までと同じ生活をしようと思ったら、それは苦痛以外の何物でもない。文句が出て、ストレスが溜まり、やがて脳みそがおかしくなる。
災害は自然からの警告だ。
糞尿は畑に撒き、肥やしにしなさい。そのためにはどうすればいいのか考えなさい。
災害という手段を使って、自然がそう私たちに問いかけている。
どうすればいい? 答えは簡単だ。
温暖化が叫ばれる以前の「昔」に戻ればいい。スマホなどなくていい。
父の世代、東京は田舎だった。世田谷なんぞ、最たる田舎だった。
戻れるか? まず無理だ。
私たちは確実に、自ら選択したとある道に向かっており、今あなたが選択した通り、もう元に戻ることはできない。もう無理なのだ。スマホを手放し、汲み取り便所を使う事が、もう出来ないのだ。
地球が怒り始めている。 地球の声に耳を傾けよう。
まず、トイレを汲み取りに変更する所からはじめよう。
避難所にはトイレカーよりも、汲み取り便所が必要だ。
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