第3話 テディ・ベアにねじり鉢巻きの組み合わせの方が、まだ可愛げあるんじゃないかな
目が覚めた時には、もう船は着船の準備を済ませていた。というのも、横たえた身から伝わっていた昨夜のエンジンの力強い振動が、微細なそれへと変化していた。全ての客船に共通する事なのかどうか唐木田には判然としなかったが、経験上、この船での微振動は着船が近いことを意味していた。
身を起こして壁に備え付けられた窓を覗くと、島の輪郭がはっきりと見える。その島は十センチ四方の枠にすっぽりと覆われていた。唐木田は起きぬけの冴えない頭に疑問符を浮かべる。着船の準備を済ませているにもかかわらず、島までの距離はまだ随分ある。いつもなら船着場の桟橋までがくっきりと見えているはずなのだ。誰かに尋ねてみようかとも思ったが、誰に尋ねると言うのだろう。この小さな船のスタッフは航行手二名のみとなっている。彼らは交代で仮眠を取りながら航行を続けているから、手が空くことはない。残るは城戸亜衣だが、そのあたりの事情を知っているようには思えなかった。とにかく、船上で過ごす時間はまだしばらくありそうだった。
唐木田は改めて島に視線を注ぐ。海上からだと、海に山が浮かんでいるように見えた。俯瞰から見た島の形状は計測したように正確な円型をしていて、中央にそびえる山に向かって海岸から昇りの斜面が続く。つまり円錐型をしている。目立った建造物はなく、自然が色濃く残る。唐木田はその島で三階以上の建物を見た事がなかったが、四階建てのビルに相当する大木を何本も見てきた。周辺の海流はひどく穏やかで、海岸にはテトラポッドの一つも置かれていない。仮にその島を嵐が襲えば、島民は斜面を駆け上がり小さな円錐に身を寄せるのだろう。そして大木が天然のテトラポッドとなり激流に抗う。島民はおしくらまんじゅうをしながらその押し合いを眼下に見下ろし、海が機嫌を取り戻すのを、固唾を飲んでじっと待つのだ。だが幸い、島が嵐に襲われたという記録を、唐木田は聞いたことがなかった。
唐木田は窓から視線を外し、仮眠室に誰もいないことを確かめてから新しいシャツに着替えた。汗を吸ったシャツはビニール袋に密封してトートバッグに突っ込んだ。一度大きく伸びをしてから、両腕を回し、アキレス腱を伸ばし、屈伸を十回行う。簡単な朝の日課を済ませると、幾分か頭が冴えてきた。仮眠室を出る前に一度室内をぐるりと見渡す。もちろん他の乗客の姿は見受けられなかったが、昨晩とは異なる点が一つあった。唐木田の隣のベッドから、タオルケットが取り除かれているのだ。剥き出しになったシーツを見ながら昨晩の記憶を注意深く呼び起こすが、確かにタオルケットは用意されていた。とすれば持ち去った人物がいるという事で、それは推理するまでもなく城戸亜衣だろう。シーツには皺一つないから、ここで眠ったのではなく、唐木田の睡眠中にこっそりと入室し、タオルケットだけ持ち去ったということか。
おかしいな、と唐木田は胸中で呟く。悩みの種でもあるのだが、彼の眠りは浅い。物音がすればたちまち目覚めてしまい、再び就寝するまでに最低でも三十分を要する。両親との生活時間のずれが原因だろうと見当をつけているが、それが改善される見込みはついていなかった。だから彼女が侵入を果たしたという事実が、とうとう一晩熟睡していた唐木田には納得しかねた。ましてや客室と仮眠室とを隔てるベニヤの扉は、派手で重々しい音を発するのだ。
後で訊ねてみようかと思うと、その機会は向こうからやってきた。もはや宿命的とも言える音を発しながら、ベニヤの扉が開かれたのである。
姿を現したのはもちろん城戸亜衣だった。彼女はすっかり身支度を終えていて、濃い青のキャミソールに白いパーカーを羽織り、膝丈までのパンツを履いていた。髪は後頭部のバレッタで留めている。そして問題のタオルケットを両腕に抱えていた。やはり彼女が持ち去っていたのだ。
唐木田を除いて唯一の乗客であるところの彼女は、彼と目が合うなり笑みを浮かべた。
「おはよう。よく眠れたみたいだね。すごい寝癖してる」
指摘されて頭を押さえると、確かに寝癖がついていた。右側頭部の髪だけが、革命の旗でも掲げるかのように力強く撥ねている。ろくに寝返りも打てない棺桶ベッドでも、きちんと寝癖はつくのだ。唐木田は頭を押さえながらおはよう、と応じた。
「参ったな。この船にシャワーはないし、お湯だって出ない」
「本当に参ってる?」
笑みを絶やさないまま彼女は訊ねた。変なことを聞くものだ、と唐木田は思った。だが的は射ている、とも思った。
「正直それほど困らないな。僕がこれから行くのは結婚式場でも仕事場でもない。高級料亭でも葬式でも面接会場でもない」
「ない尽くしだね」と彼女はおかしそうに笑った。
「うん」と唐木田は簡潔に頷く。他に言うべき言葉が見つからず、尚且つ沈黙を選びえない際に、唐木田はいつも「うん」と応じてきた。その返答が不適当だと叱咤された事はなかった。かつて老婆に対して「うん」と応じた、たった一度を除いて。
「向こうに洗面台があるから、水で濡らすといいよ。それから、後で帽子を貸してあげる」
亜衣はベッドに歩み寄って、タオルケットを丁寧に畳み、被せながらそう言った。ありがとう、と応じてから、唐木田は懸念を口にした。
「そのタオルケット、ゆうべ取りに来たんだ?」
「そうだよ。向こうにも毛布があったんだけど、暑くて。こっそり借りに来たの」
「この扉をくぐって」と、唐木田はベニヤの扉を指差す。
「そう。その扉をくぐって」と、彼女は肯定する。
「だけどこの扉は、随分大きな音がする。さっきみたいにね。そんな大きな音がすれば、僕は目が覚めるはずなんだ。習慣的に。でも僕は一度も目覚める事なく朝を迎えた」
「よく喋るね」と、彼女は見当外れの言葉を放った。「昨日と少し違うみたい」
唐突な彼女の言葉を一瞬理解出来ない。突きつけられた言葉に閉口するが、唐木田は頭を振って、口を開いて噛み砕く。咀嚼する。理解する。しかし頷くべきか否定するべきか叱るべきか全く別のことをすべきかの考えがまとまる前に、唐木田は口を開いていた。
「そうかな」疑問の形でしか言葉を返せなかった。
「うん」
打てば響くように城戸亜衣は肯定する。彼女の微笑みは絶えない。唐木田の返答と同じように「うん」と頷いた彼女だったが、その単語に姑息的な響きはなかった。
「それで、扉の音についてだっけ?」
言いながら、亜衣はベニヤの扉へと歩み寄った。右手を扉の付け根の蝶番――上下二つのうちの、上の方だ――に沿えて、左手でドアノブを掴む。それから唐木田を振り返った。
「コツがいるんだよ」
彼女は息を止めた。すると彼女の呼吸に合わせるかのように、静寂が一帯を包み込む。あくまでも優しく自然な抱擁だった。彼女の一挙手一投足に、あらゆるものが固唾を飲んで傾注する。唐木田だけではない。十基のベッドも、十枚のシーツとタオルケットも、五枚の窓も、一帯の空気さえも。
城戸亜衣は右手で扉の付け根を押さえつけながら、左手でドアノブを回し、粛々と扉を引いていった。それは儀式的ですらあった。扉の奥から決定的なものの顕現を促すかのような。だが意識は扉の向こうではなく、扉そのものに集中している。城戸亜衣は慎重に手を、身を引いていく。音を置き去りにして扉が開いていく。
「ふう」と、彼女は息をついた。あらゆるものの緊張が解けた。彼女が息をつくまでの数秒間、静寂は遂に破られる事なく扉は開け放たれた。
「神経使うから普段はやらないんだけどね。昨日はこうしてひっそりと入ったの」
「良く知ってたね。つまり、こんな方法を」
「何度乗ったかわからないくらい乗ったから、この船」僅かに息を切らせながら、しかし彼女は笑みを崩す事なくそう言った。「他にもいろいろあるよ」
「他?」と、唐木田は繰り返す。亜衣は小さく二度首を振った。
「例えばトイレの窓。窓枠が潮風で錆びて閉まらないと思われてるけど、思い切って引っ叩くと案外素直に閉まるの。ベッドの側面の木枠は縦にスライドすれば外れるし、軽いから割に簡単に動かせる。だからベッド同士をくっつけると寝返りの打てる広さになる。あとは、昇降口に近い方から二番目の広場のカーペットだけ剥がせるようになってて、底板を外すと掘り炬燵みたいになるとか」
「成程」と言う唐木田は、目を瞠っていた。「素直に感心するよ」
「そう?」指折り数えながら、彼女は素直に胸を張る。
「今度ぜひ試してみたいね。特にダブルベッド」
「ゆうべのうちに教えておくべきだったかな」亜衣は唐木田の革命的寝癖に視線を向ける。「そうしたら、もしかしたらそんな寝癖はつかなかったかも」
「あるいは」と、彼は簡潔に答える。
「とにかく洗面所に行こうか。その髪をお婆ちゃんに見られたら、間違いなく笑われるよ」
それだけは御免だった。
唐木田と亜衣は、宿命を取り除かれた扉から客室へ向かった。客室には合計で三つの扉が備えられている。それぞれ昇降口、仮眠室、洗面所へと繋がっていて、二人は洗面所とを隔てる扉を開けた。他の部屋よりも頻繁に換気をするためか、その扉もまたひどい音を立てた。世界で一番首の長い鳥が、首を捩じ上げられた時の悲鳴のような音だった。
洗面所には洗面台が三つあり、奥に男女別のトイレの扉が続いていた。唐木田は一番手前の洗面台に向き合って、鏡で寝癖を確認する。成る程、と唐木田は呟く。これを老婆に見られようものなら、島中に哄笑する魔女の伝説が生まれるに違いない。
「ひどいな」
「けたけたけた」と、亜衣が奇妙な笑い方をした。「お婆ちゃんの真似」
「似てない」ばっさりと断ずる。
唐木田はまず顔を洗い、それから濡れた手で髪を撫でつけた。何度か繰り返すうちに少しずつ革命は鎮圧されていき、どうにか不自然でない程度には見られるようになった。
「上出来、上出来。あとは帽子で何とかなるだろうね」
背後から唐木田の様子をじっと見つめていた亜衣が、朗らかにそう言ったときだった。天井に取り付けられたメガホン――配線が剥き出しになっている――からノイズが走り、いかにも古めかしいくぐもったチャイムが鳴った。続いて合成音声でのアナウンスが流れた。これも欠けたフィルムのように音が飛んでいて、ひどいものだった。
…知らせ致します。…もなく、この船は…――島に、到着致します。乗船中のお客様におかれましては、お忘れ…のないよう、ご注…ください…せ。
着船のアナウンスを受けて小窓を覗くと、実際、船着場の桟橋がくっきりと見えていた。その気になれば、すのこ状に並んだ桟橋の板の数も数えられるだろう。あと五分もしないうちに下船出来るだろうと見当をつける。時計を見ると午前六時二分だった。
「さあ、ようやく下船だね」と、亜衣が言った。
亜衣は着船の様子を見物しに甲板へ、唐木田は荷物を取りに仮眠室に向かった。薄っぺらなベニヤの扉の前に立つ。先程亜衣が実践してみせた儀式を脳裏に描きながら、唐木田は息を止めた。左手を扉の付け根の蝶番に添え、右手でドアノブを握る。力を込めた左手で扉を押さえながら右手でドアノブを回す。正式な手順を踏む事で、扉は音もなく開いた。だが、おかしい、と唐木田は思い、「おかしい」と口に出してみた。ふと昨晩の侵入について疑念が湧く。入室する際は問題ない。しかし退室する際、城戸亜衣はタオルケットを両手に抱えたまま、如何にしてこの手順を踏まえたのか。
唐木田は荷物をまとめながら、今朝それを返却しに来た亜衣の姿を思い起こす。だが記憶の中の彼女は霞がかかったように茫漠としていた。まあいいか、と呪文を唱えた。考えてみれば、例えば一度タオルケットを置き、儀式的手順を踏んで扉を閉め、手に抱え直せば決して不可能ではないのだ。唐木田はもう一度まあいいかと唱えてから荷物を持ち、仮眠室を後にした。宿命を取り除く儀式は行わなかった。派手な音がする。「出来損ない」と彼女は言った。
船底から伝わっていた微振動がやんだ。島に到着したのだ。
トートバッグを肩に掛けて昇降口まで行くと、既に亜衣は靴を履き終えていた。船の内外を隔てる鉄扉は開かれていて、外から漏れる光が後光のように彼女に差し込んでいた。
「はいこれ」
彼女はボストンバッグに引っ掛けていた麦藁帽子を差し出す。唐木田は「ありがとう」と一先ず言い置いてから、下駄箱から取り出した靴を履いて彼女の前に立ち、それを受け取る。深いブルーの帯布と向日葵のワッペンが特徴的な帽子だった。
「ありがとう」ともう一度言って、彼は麦藁帽子を深く被った。「似合う?」
「全然」と、城戸亜衣はあくまでも笑顔で言った。「テディ・ベアにねじり鉢巻きの組み合わせの方が、まだ可愛げあるんじゃないかな」
「そこにカイゼル髭を付け加えてみたらどうだろう」
「甲乙つけがたいね」まるで基準が分からなかった。
少なくともはっきりしているのはカイゼル髭を生やしたねじり鉢巻きのテディ・ベアと僕の魅力が近似しているという事だ、と唐木田は判断する。
「出来損ない」と、唐木田は呟く。
「かもね」
「好みの問題として」
「好みの問題として」彼女は確認するように繰り返す。
「まあ、いいけど」
唐木田が小さく嘆息すると同時、外から声がかかった。
「お客さん達、いつまでそこに居るんだい。ここまで来て引き返すわけでもないだろうに」
亜衣の後光を遮るように顔を出したのは、乗船券の販売をしていた若い船員だった。彼としては客の下船を早々に済ませて、往路の準備を始めたいのだろう。そういう仕事なのだ。彼は正しい仕事を実行しているに過ぎない。
「ええ」と、唐木田は簡潔に応じる。
「すみません、すぐ降ります。でも似合わないと思いません、この帽子?」と、亜衣は帽子の鍔をつまみながらそう言った。意見を求められた船員は辟易したように眉根を寄せて「はあ」と、どうとでも捉えられる生返事を返した。
唐木田と亜衣は鉄扉を跨ぎ、船体と桟橋とを繋ぐ鉄橋――手すりもない臨時的な鉄板だ――を渡り、桟橋を踏む。桟橋はひどい作りをしていた。十センチ四方の角材が一メートル毎に海面に突き立ち、その上に長さが不均等な板を非平行的に並べただけの代物だ。波がひどく穏やかだから、かろうじて均衡を維持しているに過ぎない。それこそ綱渡りのように。唐木田と亜衣は、綱を渡る橋を渡る。二対の足が遂に島の砂浜を踏む。
「到着!」と彼女は叫んだ。大きく伸びをして、船旅で凝り固まった身体をほぐす。深呼吸で島の空気を肺一杯に満たす。唐木田もそれに倣って大きく息を吸い込む。
耳に届く蝉と海鳥の唱和、潮騒、木々のざわめき。頭髪を僅かに揺らす潮風のおかげか、都会のむせ返るような暑さはない。昇り始めて間もない太陽の隣には、大きな入道雲が唐木田と亜衣を見下ろしていた。
無人の警備小屋以外、近所には建物らしい建物はない。唐木田はその警備小屋で人の姿を見た事がなかった。犬の散歩にでも出ているのだろうか。警備の対象がないのだから有り得そうな話だった。砂浜の向こうには潮風で錆びたガードレールが並び、それに沿って車の一台も通らない道路が見える。
「久しぶりだ」と、唐木田は考える前にそう呟いていた。
「そうなんだ? どれくらい振り?」
「一年と半年弱かな。前回は冬で、雪だった」
「へえ。私、雪って見たことないな」唐木田の前に出た彼女は振り返り、島の全景を背景に大きく手を広げた。「私が知ってるのは、この島の夏だけ」
刹那、一陣の風が吹き抜ける。砂塵を巻き上げるような強い風で、唐木田は反射的に目を閉じる。麦藁帽子を飛ばさないように手で押さえつける。一過性のもので、すぐに収まった。再び自然の静けさとざわめきとが戻ってくる。唐木田は目を開ける。城戸亜衣は変わらず眼前に立っている。何も変わってはいない。但し風は唐木田の「どういうこと?」という些細な疑問を攫っていた。それは海上に投げ捨てられて間もなく潮水に溶けた。
船が汽笛を上げる。でんでん虫のようなのっそりとした速度で船体を揺らして、徐々に加速していく。往路を進んでいく。数秒の間その後ろ姿を見ていて、唐木田はふと思い出す。訊ねてみたい事があったのだ。下船する際に機会があったにもかかわらず、ついぞその事を忘れていた。
「ねえ、訊いてもいいかな」
「うん、何?」
「いまの船、着船の準備が随分早かったように思うんだけど」
「ああ、そのこと」と、彼女は事も無げに肯いて見せた。「たぶん、慎重になってたんだよ」
「慎重?」と、唐木田はおうむ返しに訊ねる。
「嵐が近いの」
城戸亜衣は声の調子を変える事なくそう言った。二人を見下ろす入道雲は、海面に影を落としている。途方もなく大きく、そして黒い影だ。遠方に小さく潮先が見える。彼女も唐木田と同じものを見たようで、「潮先」と小さく呟いた。
「知ってる? 潮先の、もう一つの意味」
噛んで含めるような口調に、唐木田は首を横に振った。
「何かの予兆、始まり」城戸亜衣は柔和な笑みを浮かべた。「だから、きっと素敵な事がこれから待ってるよ」
そうだろうか、と唐木田は思った。防波堤やテトラポッドの一つもないこの小島に、嵐という暴力が押し寄せてくる。本当だろうかと思う。それから、果たして素敵な事が始まるだろうか、と自問する。答える声はなかった。当然だ。それはまだ始まっていない事で、これから始まる事だ。
いまはまだ小さな潮先は、やがて唸りを上げて大きさを増していく。
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