〈おっぱい33〉 入会金無料キャンペーン
そんなこんなで、陸様の素晴らしいおっぱい愛に見事惹かれ、私は、おっぱい教の一人として生きて行く事を決意した。
「本当にここに残るんですね! がぶっ!」
「うん……! 当たり前だよ」
陸様の素晴らしいお話は、あっという間に終わった。
私は、おっぱい村に一人残り、陸様の元で修行をすると決意した。おっぱい教に今入会すれば、通常3万円の入会金は無料だ。しかしその代わりとして、1週間おっぱい村で、おっぱいについて学ばなければならないと言う条件が課されてしまう。
別途宿泊研修費として、1万5000円かかる。
元の入会金3万円の半分と考えれば安いものだ。それに何と言っても、陸様の側にいられるのだから。
「萌ちゃん! もしも、自分に合わないと思えば、いつでも戻ってくればいいさ! 人生、色々な世界を知るのも大事だからね」
デジルが言う。だけど私は、既におっぱいこそが正義だと解ったのだ。多分もう、筋肉よりもおっぱいだ。
プロテイン工場の仕事も辞めて、おっぱい一筋で生きて行こう。
「デジル、ありがとう。私は、負けない……!」
私の決意は固い。皮肉にも、
「少し寂しいけど、頑張ってね。僕も骨折しないように頑張るから」
「私は、これからもブロッコリーを愛し続けます! 私には、ブロッコリー神がついてますから! がぶっ!」
本当は、みんなと一緒にいたい気持ちだってある。だけど、ほんま陸様が尊過ぎて辛いんだ。
はぁ〜、陸様ぁ〜、おっぱぁぁぁい!!!!
「ところで、無江警部を引き取りに行かないといけまんせね! がぶっ!」
「あ、彼の存在をすっかり忘れていたよ! 無江警部を引き取ったら、我々は帰ろう!」
本当に、
「じゃあデジル……。今から説明会があるから行ってくるね! おっぱいについてしっかり学んだら、デジル達にもおっぱいの魅力について気づいてもらえるように努力するから!」
私は拳をグッと握った。
「ああ! その代わり、何かあったら、すぐに助けを呼ぶんだよ?」
「何で心配しているの? 私は大丈夫だからね! それじゃあ行ってくる!」
おっぱい教への入会希望者は、そのままおっぱい堂にて説明会が行われるのだ。
私は、デジル達と別れ、一人でおっぱい堂に残った。
ワクワクして、おっぱいが高鳴る。
ん?
え?
お……?
私は、数分後にようやく異変に気がついた。
さっきまで大勢の人で賑わっていたおっぱい堂。
しかし、周りを見渡せば、残っていたのは私一人だけであった。
「どうやら……入会希望者はあなただけみたいですね。しかし、これも何かの縁……。おっぱぁぁぁい!!!!」
結果として、私は陸様を独り占めする事に成功した。
おっぱぁぁぁい!!!!
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