主人公のもとを、ひとりの女性が訪れるところから、この物語が始まる。
煙草を取り出す指、その先端に息を吹きかける仕草、ハードボイルド調の文体も相まって、なかなかカッコいい。
そんな主人公は、訪ねてきた女性に向かって、『夢鑑定士』だと、自ら名乗った。『夢』そのものに価値を見出すのだと……。
悪夢にしか思えないような『夢』であっても、欲しがってる客は多いのだと……。
女性が持ち込んだ『夢』に、主人公はどれほどの価値をつけるのか? そして、その『夢』はどうなるのか? 身近に溢れるアイテムを使い、取引成立となるのだろうか?
渋めの世界観の中で綴られる、この物語の成り行きを、あなたも知りたいとは思いませんか?
最後まで続く、このハラハラがおもしろい……。