第276話 哀しいけどこれって胸なのね。

ゆっさ ゆっさ


「オロス····私は奇蹟を観ているのか····。」


シャンゼルグ竜騎士校校舎屋上でレースの観戦していた聖光竜クリストファーは何か衝撃を受けたかのように瞼を見開き。目の前の繰り広げられる光景に食い入るように眺める。


ゆっさゆっさ ゆっさゆっさ


「さあな······。」


そんな親友でもある聖光竜クリストファーの上答えに磁電竜オロスは冷めた態度で適当に言葉を返す。


ゆっさゆっさ ゆっさゆっさ


「オロス····。」


再び聖光竜クリストファーは親友である磁電竜オロスに問いかける。


「何だよっ!。」


磁電竜オロスは半場半ギレ気味に不機嫌に親友である聖光竜クリストファーに言葉を返す。

目の前の光景に感動にうち震える聖光竜クリストファーの青い竜の瞳は感極るほど潤んでいた。


「あのノーマル種はもしや·····神なのか?。」

「なわけあるかあーーっ‼️。あれはどうみても悪魔か魔王の類いだろうがあーーーっ‼️。」


磁電竜オロスは激しく突っ込む。


「るぅ~~。ライナの技、面白~い!。」


ぴょんぴょん

ゆっさゆっさ


ルゥは飛びはねながら嬉しそうに制服の下からのぞく白い毛皮を帯びた二つの膨らみが揺れる。。


「そうですね。ライナさんのこの技に強い想いが込められてることが私にも感じれます。とてつもなく強く····熱い想いが····。流石はライナさんですね。」


ゆっさゆっさ

緑森竜ロロの白いシルクのキトンに身を包まれる母性的な豊かな胸の膨らみも弾む。

ライナの放つ発気おっぱーい!に大自然と共に生きるとされる緑森竜ロロはその技に対する強い想いを肌で感じとることが出来た。それがどういう想いかは明確には理解できなかったが。


キャーーーーー!キャーーーーー!

ゆっさゆっさ


「な、何ですか!?これは····。」

「シーシス落ち着いて。ただ胸がゆれているだけだから····。」


神竜聖導教会の聖徒であるシーシスは自分の胸が揺れるという未知なる現象に戸惑う。


「これもまた神が与えたもうた試練なのですね。」


シーシスは何を勘違いしたのか。揺れる自分の胸を前に指を絡ませ。祈りのポーズをする。


「う~ん?。違うと思うけど····。」


ソリシラは胸を揺らしながら首をかしげる。

磁電竜と聖光竜の主人であるシーシスとソリシラは主人は主人で考え方があっち方向にいっていた。


キャあーーーー! キャあーーーーーー!

キャあーーーー! キャあーーーーーー!


ゆっさゆっさゆっさ ゆっさゆっさゆっさ

ゆさゆっさゆっさゆ ゆっさゆっさゆっさ


屋上にいた騎竜乗り科の令嬢生徒達は皆パニックになって屋上の上を駆け回り走りまわる

。ボインボインと胸が勝手に弾み訳が解らない状態になっている。

そんな状態を屋上で一緒に観戦していた竜騎士科の令息生徒達も皆状況を掴めぬままただただ呆然と見ている。


ゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさ


キャあーーーーー! キャあーーーーーー!


「皆さん!落ち着いて!落ち着いて!。ただ胸が弾んでいるだけです!。腕でしっかりホールドすれば何ともありませんから!。」


シャンゼルグ竜騎士校のジオニ学園長はそんなパニック陥っているシャンゼルグ竜騎士校の女子生徒達を何とか宥めようとする。


ゆっさゆっさ ゆっさゆっさ

キャあーーーーっっ!!キャあーーーーっ!!


「········。」


イーリスは熱心に魔法具スクリーンに写るライナの姿を観察する。濡れ鴉の鮮やかな結った後ろ髪が揺れる。

ライナの引き起こしたとされる胸が揺れる現象さえも己の張りのある二つの膨らみが激しく上下に揺れてることにも何も動じない。じっとライナの闘いを熱心にを観戦している。その隣では人化した侍姿の無精髭をはやす剣帝竜ロゾンはなんとも言えない複雑な表情で状況を見守っている。

剣帝竜ロゾンと面識もある騎竜乗り科2年咲夜・蓮華とその相棒、百花繚乱竜、蛍は屋上の令嬢生徒のパニック状態に途方に暮れているというか何処か緊迫していた。


ゆっさゆっさ ゆっさゆっさ


「ねえ·········蛍。」

「何でしょうか···?お嬢様·····。」


胸を揺らしながら何処かピリピリとした空間が漂う。主人の周囲だけは張りつめた冷たい空気が流れていた。蛍は主人の見え隠れする激しい怒気を秘めた感情に少したじろく。


「あのノーマル種···始末していいかしら?。」

「だ、駄目ですよ!。あれでもイーリスお嬢様の親しいご友人なんですから!。」


主人の考えていることをいち早く察知し。蛍は何とかして主人の暴挙を止めようとする。


「でもね····蛍、ああいう輩には早めに摘む方が言いと思うの。あの娘の為にも悪い蟲は早めに除去すべきなのよ。」

「だ、駄目ですってば!。あ、兄上も何とか言って下さい!。あ、兄上‼️。」


何とか兄である剣帝竜ロゾンにも蛍は助けを請おうとする。

暫く咲夜お嬢様の内なる秘めた殺意を鎮めるのに二匹の西方の竜は悪戦苦闘していた。


キャーーーーー!キャーーーーーー!

ゆっさゆっさゆっさゆっさ


「ふむ、この現象·····どうやらあのアイシャ・マーヴェラスの騎竜であるノーマル種のライナが引き起こしたようですね······。」


マキシ・マム教頭はスクリーンに写るアイシャ達のレースの様子を観戦し。冷静に状況を把握する。


「狂姫の弟子としてある程度の混乱は覚悟しておりましたけど·····。これはまた····。」


狂姫の弟子がここまで混乱をもたらすとはマキシ・マム教頭でも予想外であった。竜騎士科と騎竜乗り科の仲を取り持つよりよい起爆剤になればと思ってたが。王都全体を混乱に陥れる存在になるなど誰も思わない。


ゆっさゆっさゆっさ


「人選····いえ、竜選見謝りましたかな?。」


ゆっさゆっさゆっさゆっさ


マキシ・マム教頭は胸を揺らしながら少し後悔する。


「ぶひゃひゃひゃ、な、何、あれ?み、みな、む、胸が、ゆ、ゆゆ、揺れてる!。は、腹がよじれるからやめてえ~~、。えひゃひゃひゃ。」


ゆっさゆっさ

ゆっさゆっさ


「言っとくけど····。シヴァ、貴方の胸も揺れてるんだかんね······。」


三眼竜シヴァは胸が揺れる現象を見て地べたの屋上で笑い転げる。主人であるラウラ・ベセソフィナはそんな胸を揺らしながら笑い転げる自分の相棒を冷めた目で見ていた。


キャーーーーー!キャーーーーー!


ゆっさゆっさ ゆっさゆっさ


「これは····もしや······?。」

「十中八九、ライナちゃんの仕業ね。」

「パ、パニック!。」


アルビナス騎竜女学園の教員三人組は目立たぬよう屋上の隅っこでライナ達のレースの様子を観戦していた。一年担任のカーネギーと二年担任のヴェルギルと三年担任のマスファリンは同じタイミングでゆっさゆっさと豊満な胸が揺れている。


「ちょっと前に私の教室で原因不明の胸が揺れる事件があったのよ~。騒動になって生徒を落ち着かせるのに大変だったわ。あれライナちゃんの仕業だったのねえ~♥️。」


ぷるん ぷるん

ヴェルギルは胸が揺らしながらそう納得する。とくに胸を揺らしながら振る舞っているせいか。彼女は胸が強制的に揺れている状態になっても違和感はなかった。


「ら、ライナの技。責···任···他校の亀裂、入る?。」


ゆっさゆっさ

マスファリンはこの現象をライナの仕業であると伝えるのは非常にまずいと二人に警告する。


「こ··ここは···黙っておこう·····。」

「そうね。私達の責任にもなりかねないしねえ♥️····。」

「沈黙·······。」


ゆっさゆっさゆっさ

教員三人組は豊満な胸を揺らしながらライナがしでかした胸が勝手に揺れる現象を知らぬ存ぜぬを決め込むことにした。


        西地区

     多目的レース場VIP席


ゆっさゆっさゆっさゆっさ


キャーーーーー! キャーーーーーー!


「な、なんですの!?。む、胸が勝手に揺れますわ!。」

「大丈夫ですか!?。ミス、カオニー嬢!。」


VIP席に座る商会の代表達もまた同じく勝手に胸が揺れる現象にパニックに陥っていた。商会の代表である看板娘も何とか自分の胸が揺れまいと手で抑え。悪戦苦闘している。


ゆっさゆっさゆっさゆっさ


「あ!でも···何か····これ。」


ゆっさゆっさゆっさ


「······いいですわね!。貴婦人達の新しいエクスサイズにいいかもしれませんわ!。名付けて!。胸揺れ健康法!。これはいけますわ!!。」


カオニー嬢は閃いた!てな感じで新しいエクササイズ方法を閃いたことに大いに悦ぶ。


「流石はミス、カオニー嬢!。ただでは起きぬその肝っ玉。感服致します。正に商会の鏡でございます!。でも私は胸よりもお尻の方が大好きなのですけどねえ·····。」


アナケツ・ヒロゲールはどさくさに紛れて自分の性癖をカオニー嬢に暴露する。


「でしたらその貴婦人のエクササイズにお尻を揺らす健康法も付け足しますわ!。」

「ありがとうございます。カオニー嬢。」


アナケツ・ヒロゲールは深くお辞儀をして感謝する。

商会の代表である看板娘達が胸が揺れてパニックに陥っている中、二人はそんなしょうもない話をしていた。


ゆっさゆっさゆっさ


「ナーティア、この現象ってもしや·····?。」

「はい、紛れもなくライナ様の仕業ですね。私の魔眼で確認しましたが。どうやら魔法やスキルではないようです。ですから今、解除することは不可能かと。」


魔眼竜ナーティアの盲目のように閉じた目が開かれ。

スクリーンに写るライナの様子を魔眼で凝視する。魔力の流れはなく。不思議なエネルギーは確かに感じることができるが。それが要因になっているとは思えなかった。ただライナの中から放ったものがとてつもない強い意志が感じられた。それが王都全体に作用していると思われる。アイシャ様が竜騎士科に野次を飛ばされた時にライナが放った技もまた同じ技なのだろう。

ナーティアのバランスのよい形が整った胸もボヨンボヨンと揺れている。特に外見を人に似せている人化した騎竜にとって人前で胸が揺らすことに関して。恥ずかしさとか羞恥心とかはない。ただ少し鬱陶しくはあった。

パトリシアの黒いゴシックドレスの上から小さな小ぶり巨乳も一緒にぽよんぽよんと揺れる。


「そう·····別にライナの行動にいちいち文句も不満が言わないけどね。いつものことだから····。」


ライナの破天荒な能力を持っていることは今に始まったことではないことは解っている。いちいち気にしていたら身が持たない。疲れるだけである。


ゆっさゆっさゆっさ


パトリシアは自分の横の席でコルセットに締め付けられながらも激しく揺れるヴァーミリオン商会会長の娘セネカ・ヴァーミリオンの様子を観察する。胸が揺れる程度では彼女は動じないことは知っていた。まるっきし心配はしていない。しかしこれでライナ達のことを幻滅して出資者を取り止めてくれればそれはそれで儲けものである。


「どうですか?セネカ。ライナはああいった技を使います。今からでも出資者を取り止めても?。」


ゆっさゆっさゆっさ

セネカとパトリシアの大小の胸がリズミカルに揺れる。


「はあ?何んでこんな面白いこと辞めなきゃいけないの?。」


セネカはパトリシアの言葉に不快げに拒否反応を示す。


やっぱり·······


期待してはいなかったが。この娘がこう言う判断するのは解りきっていた。

狂姫ラチェット・メルクライも破茶滅茶な性格していたが。ライナ達はそれとは別のベクトルで破茶滅茶である。如何にもセネカ・ヴァーミリオンが好きそうな事案である。そう簡単に手放すなどあり得ない。


「うふふふ、狂姫も凄かったけど。それに勝るにも劣らず逸材ね。矢張私の目に狂いはなかった!。」


ヴァーミリオン商会会長の娘セネカ・ヴァーミリオンはライナ達の出資者になったことを心から



       東地区上空


キャー!キャー!キャー!キャー!キャー!

ゆっさゆっさゆっさ ゆっさゆっさゆっさ


「ふえ?何か大変なことになってます。」


ふわふわふわふわ


「········。」


シャンゼルグ竜騎士校の広大な敷地上空を進むカリスとアーニャは周囲に飛行していた騎竜乗り科の令嬢生徒達の胸が勝手に揺れ大騒動になっていた。相棒の騎竜は何とか主人を落とさぬよう気を遣っていたが。当の主人は胸が勝手に揺れてそんなどころではない。

そんな騒ぎに雲の軽さを秘めた爆乳を揺らすアーニャはよく解らない様子で周囲にパニックになっている騎竜乗り科の令嬢生徒達を見ながら進んでいる。

相棒の地土竜モルスはそんな騒ぎなどなんのそのいった感じででかい図体の飛行態勢を維持したままいびきをかきながら爆睡している。


ぐううう~~ ぐううう~~


キャーーーー! キャーーーー!

ゆっさゆっさゆっさゆっさ


「カリス、何か大変なことになってるよ~!。」

「········。」


親友であるアーニャの呼び声にカリスは無反応であった。カリスは何故だか塞ぎこむように弩王竜ハウドの背で顔を下に伏せたまま暗く俯いている。

そんな主人の心情を知ってか知らずか相棒の弩王竜ハウドは大人しくだまっている。


キャーーーーーー!キャーーーーーー!

ゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさ


「················。」

「カリス!どうかしたの!?気分が悪いの!?。」


ふわふわふわ

アーニャは親友の異変に気付き。雲の軽さの秘めた爆乳を揺らしながら心配して声をかける。


カッ‼️

突然のカリスの瞳が血走ったように大きく見開く。

眉が大きくつり上がり。

何かが破裂したかのようにカリスの中にあった溜まりに溜まった感情が外へとぶちまけられる。


「誰が揺らすほど胸無いですってえーーっ!!。」

「ふえ?誰もそんなこと言ってないよ····。」


カリスお嬢様は別の意味で錯乱していた。


バァサバァサ

ゆっさゆっさゆっさ

じぃぃぃぃぃ


学園最強の二人であるゼクスとエネメリスは速くゴールに到着するため最短距離を進んでいく。周囲に竜騎士科と騎竜乗り科の生徒は誰もいない。二人だけのレース飛行である。


じぃぃぃぃ

ゆっさゆっさゆっさ


クラウンの称号を持つ学園竜騎士科最強であるゼクスはじっとエネメリスの弾む胸を見つめていた。


「ん?ゼクス、どうかしたの?。」


エネメリスはゼクスに視線に気付き声をかける。


「いや····何でもない·······。」


ゼクスはそっとエネメリスの揺れる胸から視線をそらす。


ふむ、どうやら我が主人はむっつりのようだな·····。

無双竜ザインは自分の主人がムッツリであるという事実に主人の尊厳と誇りを守るためにも心の片隅に置いておこうと思った。


「それにしても今日は風が強いのですね···。」


ゆっさゆっさゆっさ


エネメリスが特に胸が揺れてることに気付いていない。ただ流れる風が強いのだと勘違いしていた。


いや····エネメリス。普通に地上では国民が勝手に胸が揺れてパニックなっているんですけど····。

周囲の異常さに気付かない主人の鈍感さと天然さに相棒の精霊帝竜ネフィンは正直彼女の将来が心配になってきた。


      王城屋上テラス


ゆっさゆっさゆっさゆっさ


キャーーーーーー! キャーーーーーーー!


「何だこれは·······。」


王城屋上テラスに用意された観戦席で観戦していたバンディアムス教皇は絶句する。

王城から見える観客の国民。特に女性達の胸が勝手に揺れてパニックになっていたのだ。どうしてこうなっているのか神足る竜に遣える神竜聖導教会の教皇でも理解出来ず。ただただ茫然としている。


 ゆっさゆっさ


「ママのおっぱいが揺れてる!。」

「ふふ、そうね。」


マリス王女は王妃の勝手に揺れる胸に指を指し。王妃はそれを嬉しそうにこたえる。


「きゃははは!、みんな、胸が揺れてる!。」


悪戯好きの疾風竜ウィンミーは王都の国民(女性)が勝手に胸が揺れてパニックになっているのを面白くおかしくはしゃいでる。



「この現象、ライナが引き起こしたのか····。」


ゆっさゆっさ

メディア王女もじっとプリンセスダイナマーイ!の弾む胸を見ながら状況を判断する。


どうやら騎竜乗り科生徒達を撹乱させるための手段のようだが·····だが、しかし·······


ゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさ


じっとメディア王女は勝手に弾む自分の胸を眺める。

さほど胸の大きさに気にすることはなかったが。こうも勝手に自分の胸が揺れることが鬱陶しものだとは思わなかった。


メディア王女は自分の胸が大さには気にしていなかったが。大きすぎるのも考えものだと本気でそう思った。


「ふふ、相変わらず面白いわね。ライナは。」

「そうですね·····。卑猥すぎで腹立ちますけど····。」


ゆっさゆっさ

観戦するシャルローゼ王女は嬉しそうに胸を弾ませながらライナ達のレースを褒める。隣では警護するセランはこの状況を引き起こしたとされるノーマル種ライナに軽蔑交じりの冷めた視線を送る。


ゆっさ ドオン! 


ゆっさゆっさ ドオン!ドオン!


ゆっさゆっさゆっさ ドオン!ドオン!ドオン!


『おおっと!。次々と竜騎士科の男子生徒が都内の建物に衝突!。クラッシュ‼️クラッシュ‼️クラッシュ‼️。クラッシュの嵐だああーーーーーー‼️。一体全体どうしてこうなったーーーー!!。』


王城付近の放送席では竜騎士科の実況者であるサイクと騎竜乗り科の解説ネレミンが熱い実況解説をしている。

しかし彼らは魔法具のベッドフォンをしていためか。ライナの『おっぱーーい!』の被害にはあっていなかった。よって国民のパニック状態にはまだ気付いていない。


『竜騎士科の騎竜の飛行操作は主人である竜騎士によって全てが委ねられます!。それが仇となったようです!。はて?しかし竜騎士科の男子生徒は一瞬騎竜乗り科の女子生徒の方をチラ見したような気がしましたけど。どう思いますか?。元騎竜乗り科で騎竜乗りでもあった解説のネレミン・エレクトーンさん。』


騎竜乗り科の元騎竜乗りであったネレミン・エレクトーンならこのレースの様子が何か解るかもしれないと思い。隣の席に座る解説のネレミンに話をふる。


『そうですね········これはつまり。』


解説のネレミンは放送席の上で難しそうな顔を浮かべ。指を絡ませて握った手を自分の顎に置く。


『〝哀しいけどこれって胸なのね〟ではないでしょうか?。』

『なるほど·····。』


ネレミンの真理を帯びた解説に実況のライクは深く納得する。

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