第270話 何か気持ちいい♥️

「さて、と。始めましょうか。」


ジェロームは竜騎士の籠手タイプのドラグネスグローブの宝玉を翳す。


「武装解放!。」


ばあああ

ガシャン チャ

宝玉から淡い光が放たれ。そこから一対の槍が現れる。しかしその槍は他の竜騎士科の令息生徒が使うハルバードやスピアーとは違い。片刃が鋭い刃で構成された日本の薙刀のようなかんじの槍であった。ああいうタイプの槍は確かポールアームのグレイヴというやつだっけ。そんな槍をジェロームは軽々しくぶんぶんと振り回しながら使いこなす。多分あの槍の本来の使い方は突きが主流でなく。斬りつけることに重きを置いている気がする。元々、竜騎士の攻撃は突撃が主流ではあるが。ポールアームのグレイヴが斬りつけるのであるならそれはあの小柄のエンペラー種の攻撃は突撃型ではない証拠である。



『やっとあのノーマル種の真の実力を知ることができるな····。』

「ああ、炎竜の戦闘も色々濃かったが。これで例のノーマル種と狂姫の二投流を操る騎竜乗りのコンビスタイルの実力がみれそうだ。」


無双竜ザインと竜騎士科最強の男ゼクス・ジェロニクスはノーマル種とその乗り手、狂姫ラチェット・メルクライの二投流を扱う騎竜乗りの闘いを今か今か待ち望む。


    



『おおっと!これは炎帝と炎速が火だるまとなり。あの強固な氷結の檻を貫き。氷結竜を巻き込んで城外へと飛び出してしまったぞ!。』


わーーーーーーー!

わーーーーーーー!


王城の放送席では竜騎士科実況サイクは映像スクリーンに写しだされるレースの様子をマイクで伝える。

王城周辺にいる観客は歓声をあげ盛り上げをみせる。


『ああ····これは駄目ですねえ~。炎帝と炎速は完全にコースアウトです。レースが失格になってしまいました。』


騎竜乗り科の解説ネレミンは残念そうに眉を寄せる。王都の建国記念杯では王都の塀の外に出るとコースアウトとみなされ失格になるのだ。

本来ならルール上守っていれば問題はないのだが。ガーネットの発情炎というスキルのせいで主人まるごと我を忘れてコースの外まで飛び出してしまい。失格になってしまったのだ。彼女が戻る頃には当然レースは終了しているだろう。


『勝負に勝ってレースに敗けたということでしょうか?。それなら確かに残念ですねえ。しかし!そのかわり!何とっ!?、あの例のノーマル種の乗り手である他校の騎竜乗りと三竜騎士の一人ジェロームがぶつかることになったぞ!。どうなるのでしょうか!?。』

『これは見物ですねえ~。』


竜騎士科学生実況サイクと騎竜乗り科解説ネレミン二人は放送席は勝手に盛り上がる。


しかし王都中の国民はとくに歓声が盛り上がるほど盛り上がりをみせているわけではなかった。それは当然ノーマル種の乗り手が三竜騎士のジェロームに完全敗北すると決めつけていたからである。王都の国民は誰一人としてアイシャ達とノーマル種ライナに対して勝利の期待などしてはいなかった。ただの程よい見世物としかおもわれていない。


      多目的レース場

       商会VIP席


「はああ、またあのノーマル種とその乗り手の騎竜乗りが出るのですか?。貴重たる商会のワッペンを尻に貼る不届きものが!。」

「全くですよ!。あり得ないですよ!。」

「さっさと三竜騎士のジェロームに敗北するといいです。私は彼にかなりの融資をしていますからねえ。」

「王都誇る建国記念杯のレースにはノーマル種を乗り手にする騎竜乗りなどお呼びではないですよ。」

「全くですよ!。」


中央大陸を牛耳るヴァーミリオン商会のワッペンをノーマル種である騎竜のけつに貼らせたことに王都の各商会達は口々に野次、罵倒を並べる。


その様子をヴァーミリオン会長の娘セネカは涼しそうな様子で観察し。一方ハーディル商会のパトリシアは商会のものたちに魔眼を放とうと狂気に走ろうとする相棒のニーティアを激しく宥めていた。


「ニーティア、抑えて!抑えて!。此処は商会の場だから。」

「く、で、ですが!?。」


「まあまあ、皆さん、そうカッカなさらずに。」


その商会達の激しい野次、罵倒を納めたのはアナルン商会のアナケツ・ヒロゲールであった。アナルン商会でそれなり名のある商会の会長であるアナケツ・ヒロゲールがノーマル種にたいして制止して割って入ったことに皆が困惑する。


「あのノーマル種の乗り手にも色々事情があるのですよ·····。」


寧ろノーマル種ライナの方を肩を持っていた。


あら?意外ねえ~。アナルン商会のアナケツ・ヒロゲールはノーマル種にたいして普通に偏見持っていた人物だった気がするんだけど?。


アナルン商会のアナケツ会長は普通にノーマル種に関しては見下すような人物であった。

パトリシアはアナルン商会のアナケツ・ヒロゲールの評価を少し改めることしようと思った。


「しかし、アナケツ会長。あのノーマル種の乗り手は商会のワッペンをノーマル種のけつに貼っていたのですよ。そのような蛮行をゆるすべではないです!。」

「そうですよ!。」


他の商会のものは物申すように強く反論する。

しかしアナルン商会会長アナケツ・ヒロゲールはそんな厳しい反論さえも優しく覚りを開いたように優しく疎める。


「まあまあ、けつに関して悪いものはいませんよ。何せ私なんかいつも最愛の妻に鞭でケツを何度も叩かれているですから。ハッハハッハッ!」

   【一体何の話だよっ!!。】

       (商会一同)



「···········。」


やっぱ、パトリシアはアナルン商会会長アナケツ・ヒロゲールの評価を下げることにした。



『ふふん。それじゃ、始めようかな。』


バサッ

アイシャとライナの目の前で小柄なエンペラー種の姿をした童帝竜チェリーボーイは小さな翼をバタつかせる。

ジェロームは前髪のカール髪をスッと上へ撫で上げる。


「うちのものが色々迷惑懸けたようだね。その代わりとはなんだけど。ツーマンセル同士の戦闘は無しにしようと思うんだけど。どうかな?」


三竜騎士の一人ジェローム・アドレナリンに奇妙な提案をされる。


「どういう意味ですか?。」


アイシャお嬢様はジェロームの話の意図が解らず首を傾げる。


「本来ならツーマンセルは二組同士で闘うのが主流だけど。今回は竜騎士科の詫びも兼ねて。今の戦闘だけは僕達だけでいいと言うことだよ。私とチェリーと君とノーマル種のライナのこの一組だけでね。他の組んでいる組は後ろで待機させるということさ。私達と闘って勝っても次の戦闘が待っているかもしれないし。ならペアである一組にはなるべく体力を温存させたほうが得策ではないか?。」


アイシャお嬢様はツーマンセルのペア相手である騎竜乗り科一年のオリン・ナターシスと鳳凰竜フェニスの様子を確認する。彼女達はまだ疲れてはいなかったが。それなりの戦闘を重ねているので少しは体力は消耗しているようだった。まだまだ闘えそうではあるが。これからくるであろう三竜騎士の戦闘を考えると矢張彼女達を休ませたほうがいい。


「解りました。その提案受けます。ライナもいいよね?。」

ギャギャアラギャギャ

(はい、問題ありません。)


オリンお嬢様やフェニスには今後のレースの戦闘兼ねて休んで貰おう。


「そう言うことだからオリンは休んでて。」

「ご免なさい。アイシャ。私達が足手まといで。」

「そんなことないよ!。私達充分助かってるから!。」

ギャアギャ!ギャアラギャアガアガギャアラギャアガアガアギャアラギャアガアガアギャアラギャアガアギャアラギャアギャアラ

(そうですよ!。オリンお嬢様とフェニスの戦闘のバックアップのあかげでここまで頑張れたんですから。謙遜することないです。)


オリンお嬢様と鳳凰竜フェニスのおかげで建国記念杯のレースの戦闘は比較的楽に進むことができたのだ。足手まといとは全然思ってはいない。


『オリン。ここはアイシャ達のお言葉に甘えて少しは休みましょう。私達の出番はこれからなんだから。』

「そ、そうですね·····。解りました。」


相棒の鳳凰竜フェニスのにオリンは素直に頷く。


「決まったようだね。というわけだから手出し無用だから。これはレースではあるが正式な決闘でもあるんだからね。」

「畏まりました。ジェロームさん。」


三竜騎士のジェロームとツーマンセルのペアを組んでいた竜騎士科生は従順その命に従う。


カール髪の上へかきあげるとジェロームはポールアームのグレイヴを構え身を低くする。小柄サイズのエンペラー種である童貞竜は逆に小さな翼を大きく広げた。

アイシャは青白い光を放つ女神の装飾が施された二丁のブーメラン、ブルーメロイ(蒼の美神)を両手に持ちながら投てきの準備をする。

俺はミスリルの小手のついた鉤爪を開き身構える。


「それじゃ、先ずは小手調べといきますか!。」

ひゅう

ギャ!!

(はっ!!。)


俺が速いと言いいかけた直前に童帝竜の姿が消える。目の前で忽然に消えてしまったことにライナの一瞬の対応が遅れる。


パッ ギィッ!

何かの金属音が鳴り響いたと思ったらいつの間にか三竜騎士のジェロームが手に持ったポールアームのグレイヴでアイシャお嬢様を斬りつけていた。しかし斬りつけたグレイヴをアイシャお嬢様は見事なタイミングでパリィする。弾かれるとは思っていなかったのか。ジェロームは童帝竜の背で思わず少しのろけてしまう。


「ほう·····。」


ゼクスはそれを見て深く感心する。

ガチャ

童帝竜は一旦下がるとジェロームはポールアームのグレイヴを持ち直す。静かにアイシャの方に視線を向ける。


「凄いねえ。弾かれるとは思っていなかったよ。初手をしのがれたの久しぶりだね。」

『あの子見た目に反して強いねえ。でも、ノーマル種はてんで駄目だね。僕の対応に遅れてらあ~。』


童貞竜チェリーボーイは主人であるアイシャを誉めるが。その分ノーマル種ライナのことを貶し小馬鹿にする。


「何て洞察力と反応速度なの?。あの娘。あの土壇場で弾き返すなんて。」


騎竜乗り科最強タクトを称号を持つエネメリスもアイシャが三竜騎士のジェロームの初手の槍の斬りつけに対応したことに驚愕する。


『生まれもった天性とは彼女のことをいうのでしょうね。私から見ても彼女は多分あらゆる騎竜を普通に乗りこなすことができるでしょう。だからこそ惜しい部分もあります。上位の竜(ドラゴン)に恵まれていたならより優秀な騎竜乗りとして育つことができたはずです。だけどノーマル種を騎竜にしていることでその可能性は費えていますが。しかし·····。』


精霊帝竜ネフィンはノーマル種ライナが普通のノーマル種ではないことは重々に理解している。精霊を使役できるノーマル種など本来ならあり得ないことである。そんなノーマル種に才に恵まれた騎竜乗りが乗ることがどんな相乗効果をもたらすのが予測できなかった。全てにおいて規格外なのである。特異なノーマル種が彼女に才を伸ばすのが駄目にするのか正直レース経験豊富な精霊竜ネフィンでも判断しかねていた。


『まだ僕は本気を出してないよ。ノーマル種。僕の全力捉えられるかな?。』

ギギャアラギャ!

(くっ、舐めんなっ!。)


ライナは突進し小柄な童帝竜にミスリルの小手のついた鉤爪をおもいっきり引っ掻く。しかし引っ掻いた手応えがなく。引っ掻いたと思われた童帝竜は残像のように空中に止まり。。

本体と呼べるべきものはいつの間にか残像前の後ろへと後退していた。


何だ?幻覚か?。

ライナは一瞬幻覚か錯覚を覚えたのかと竜瞳を疑う。

確かに童帝竜の本体を攻撃したのだ。しかし本体ではなく残像のようなものを攻撃して攻撃が空ぶったのだ。

一瞬ライナは童帝竜が魔眼竜ニーティアのような幻影幻覚持ちのスキルを持った竜(ドラゴン)ではないかと疑う。

出なければ攻撃がミスするなど説明できない。確かにライナは本体である童貞竜チェリーボーイを攻撃したはずなのだ。


『まだまだ行くよ!。』


ひゅ

俊敏な速さで童帝竜チェリーボーイはライナを撹乱する。

俺はもう一度視覚を集中し。童帝竜の動きを目で捉え確認する。


ギャギャア!?

(見えたっ!!。)

ひゅん

竜瞳で捉えることができた童帝竜の姿をライナはすかさずにミスリルの小手の鉤爪で振り払う。

しゅん

ギャア!?

(何っ!?)


だが矢張目の前の小柄なエンペラー種である童帝竜の姿が引っ掻くが手応えはなく。そのままホログラムのように童帝竜の小柄の姿が写しだされ空中に止まる。本体と言えるべきかどうか解らないが童帝竜は既に後ろへダイブしていた。


何だ?本当に幻覚なのか?。



『ほら!どうしたノーマル種。』


童帝竜チェリーボーイは考える余裕すら与えずおもむろにライナに責めてくる。


「ライナ、私に任せて!。」


アイシャお嬢様は二丁のブルーメロイ(蒼の美神)を使い二丁のブーメランを交互に投げる。


ひゅん ひゅん

しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅるしゅる


スッ

俊敏な動きでアイシャお嬢様の投げたブーメランを童帝竜はかわす。同時に童帝竜の動く姿が一頭一頭一頭止まるように空中に現れる。

それはまるで童帝竜が動く動作の残像を残すような形で空中に止まっていた。

やっぱ童帝竜は幻影、幻覚持ちのスキルを持ちなのか?。



びゅううううううーーーーーーーー


ザスッ

俊敏な動きで場を撹乱する童帝竜の背にポールアームのグレイヴを持つジェロームがライナとアイシャお嬢様を横切るどさくさに紛れて斬りつける。

しかしアイシャはその対応を神がかり的な反応で返す。


しゅん キィ!

ザン! カキ!


アイシャは交互に投げたブルーメロイを器用に片方で受け止め。片方を攻撃に転じる。ジェロームも敗け時とブーメランを弾き返しながらアイシャの攻撃に専念する。


くっ、アイシャお嬢様にまかっせきりで俺は何も対応できてない。

このまま手を子招いていては埒があかない。


『どうしたんだ~い?ノーマル種。何もできてないじゃいか?。主人に任せっきりでダサくない。』

ギャギャア!

(うるさい!。)


俺は向きになって吠える。

やっすい挑発に乗ってしまった。


このまま精霊の力で押し退けるか?。そもそも童帝竜の能力がいまいち解らない。残像のようなものが現れ本体が抜けて攻撃を無効果されたのだ。まるで残像が変り身の役目を果たしているような····。

ジェロームは攻撃の手を止める。

ライナとの距離を保ちながら童帝竜とともに静かに静止する。


「どうやら戸惑っているようだね。種あかしをしようか?。」

ギャ!?

(何っ!?)


いきなり三竜騎士の一人ジェロームが種明かしをしようかと提案される。罠なのか?はたまた舐められているのか?その心情は解らない。


「チェリーの能力は分身、残像を生み出すことだよ。その数は無制限でね。君の騎竜が攻撃してはてごたえがないのも残像が身代わりになっているからだよ。見抜くことは不可能だよ。攻撃した時点で残像として身代わりになるからね。そしてこういうこともできる。」


童帝竜チェリーボーイは小さな翼を広くと次々と同じ姿をした童帝竜チェリーボーイの姿が現れる。

その数100にも昇る。


「チェリーの分身は実体があってね。普通に攻撃もできるんだ。数も今は数百体が限度だけど。攻撃で分身を消されてもまた100体まで補充ができるのさ。」


ファサ

ジェロームはまたキザったらしく前髪のカール髪をかきあげる。


『ふふん。どんなもんだい!。』


相棒の童帝竜チェリーボーイは偉そうにでんと自慢げに竜の胸を張る。


それもう分身竜や残像竜じゃねえか!!。何で童帝竜何だよ!。ライナは内心そう突っ込みを入れそうになる。


·············

ライナは思考する。

100体の分身を生み出し。残像で俺の攻撃の身代わりができると····。

ライナはこの三竜騎士の騎竜、童帝竜チェリーボーイの対応対策を考える。

精霊で対応できるかと言えば分身が無限に生み出すことや残像で身代わりできることから。100体の分身と残像で身代わりするこの2点を対処しなくてはならない。100体の分身を攻撃や防御に転じることも可能だろう。精霊でまとめて焼き払うか押し流す。かといって身代わりの残像も対処する必要あるとなれば······


「ライナ!100体の分身は私に任せて!。私の千羽鶴で何とかするから。三竜騎士のジェロームさんの相手も私が何とかできるから、」


アイシャお嬢様は俺の背で強くそう訴える。

ここまでアイシャお嬢様にまかっせきりなのが少々後ろめたい気もするが····,

ギャアギャ······ギャアラギャアガアガアギャアラギャアギャアギャアギャアガギャアラギャ

(解りました······。ではアイシャお嬢様に全て任せます。童帝竜は俺が倒しますので。)

「任せて!。」


「作戦は整ったかな?。」


三竜騎士のジェロームは律儀に俺とアイシャお嬢様の作戦を練ることを待っていてくれたようだ。


ギャギャアラギャ

(ああ、定まったよ。)


俺はミスリルの小手がついた三本の鉤爪の両手を前につきだし交差させ。そのまま竜の両腕を引く。


ギャガアラギャガギャアラギャア‼️‼️

(ドラゴンバイブレーション(竜震動)‼️)


ブッ ブッ ブブブブブブブッ ブブブブブッ


ライナの竜の全身がシバリング並みに激しく震動する。


ブ ブブブブブブブッ ブブッブブブブ


「ら、らら、ライナあっ、あっ、あうあう。これ、ええ、ええ。も、ものすごく、う、う、う、ゆ、ゆゆ、れる、ねえ、ええ、えうえうえう。」


アイシャお嬢様は俺のドラゴンバイブレーション(竜震動)の強烈な震動が伝わり。アイシャお嬢様の張りのある胸の膨らみも同時にぶるぶる激しく揺れる。

ギャ!?ギャアラギャアガアガアギャアラギャアギャアラギャアギャアガアガアギャアラギャアギャ?ギャアラギャギャ

(あ!?すみません。ドラゴンバイブレーションは物凄く震動するんでけど。気分悪くありませんか?。アイシャお嬢様)


竜牙列破掌の前段階であるドラゴンバイブレーションは俺の竜の身体が物凄く震動するのだ。背に乗るアイシャお嬢様のことを考えいなかった。


「ううん、大丈夫ぶ、大丈夫ぶうっうっううっうっ。でも、え、ええ、えう、何だかこれ?、れ、えうえう、気持ちいい♥️。」


············································································

········································································································································································································································································································································································································································································

······ギャアラギャアガアガアギャアラギャアガアガアギャアラギャアギャア

(·········さてと。アイシャお嬢様が変な性癖に目覚める前に事をすまさなくては。)


取り敢えずさっさと三竜騎士と童帝竜を倒さなくてはならない。

アイシャお嬢様が色々手遅れになる前に···。


俺は震動する体内の気を流れを小刻みに流す。いつでも竜牙列破掌を撃てるようにする。

アイシャお嬢様もきっちり両手にブルーメロイ(蒼の美神)を所持している。


「ライナ!行くよ!。」

ギャア!

(はい!。)


俺とアイシャお嬢様は再び三竜騎士とその騎竜に挑む。







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