第197話 聖歌と精霊歌

わーーーーー!わーーーーー!


二手に別れ対峙する騎竜乗りと騎竜の映像がレース会場内のスクリーンに写し出される。


『どうやら風姫のチームはあの例のノーマル種と二手に別れて戦闘するようですね。』


実況のハマナスは先頭の様子が写る風姫の現状を伝える。


『ノーマル種なんてどうでもいいのよ!。風車杯をこんなにも滅茶苦茶にしたあの憎っくき野蛮な騎竜乗りと騎竜を風姫がぶっとばしてくれれば私はそれでいいわ!。風姫!、あの野蛮な騎竜乗りと騎竜をけちょんけちょんにのしちゃってええーー!。』


エエチチは放送席でマイク片手に叫ぶ。

風の谷の村長である解説エエチチが鬼のような形相で捲し立てる。

風の精霊に感謝する祭りであるレースがたった一人と一匹の騎竜乗りと騎竜に滅茶苦茶にされたのだ。

風の精霊に感謝を捧げるレースなのに。それを遠方の大陸から来た余所者の騎竜乗りと騎竜に神聖なレースを滅茶苦茶にされ台無しにされたのである。その怒りは計り知れない。


わーーーー!わーーーー!


「お嬢様。どうやらセラン様は別れて戦闘するようですね····。」


二場面の戦闘の様子が写しだされるスクリーンを絶帝竜カイギスが白い眉を寄せ凝視する。


「そうね。できればセランと一緒に夜叉と鬼竜を相手して欲しかったのだけど。先ずは夜叉の連れである騎竜乗り二人と騎竜の二匹を片付けることに優先したみたいね。多分二人はバザルニス神竜帝国大学の六騎特待生の一年生だと思うけど。後輩の二人と騎竜二匹が夜叉のベローゼ・アルバーニャと鬼竜の武羅鬼竜、我怒羅と同等の能力と力を持ち合わせていないことを願わんばかりよ。」

「勝てるでしょうか?。シャルローゼ先輩。」


カリスは眉を寄せ心配そうにシャルローゼ先輩に問いかける。

シャルローゼは左右にふるふると首をふる。薄目の艶を帯びた金髪が揺れる。


「解らないわ。もし、夜叉のベローゼ・アルバーニャと鬼竜の武羅鬼竜、我怒羅が勝てる要素があるとすればチーム戦であれば一人が抑え役を務め。二人が攻撃と防御に専念して持久戦に持ち込むしかないでしょうね。私達は前回の三校祭のスリーマンセル部門のレースではそうして勝てた相手なのよ。フリーレースだったら完全に不利だったでしょうね。バザルニス神竜帝国大学ではフリーレース部門はいつも無情を出場させていたから夜叉と鬼竜を出す必要性はなかったのだけど。」

「無情がバザルニス神竜帝国大学では一番強い騎竜なのですか?。」


無情という2つ名が出たとき何故だがシャルローゼ先輩の顔に陰りが見えたのをカリスは見逃さなかった。


「そうね·····。無情は確かにバザルニス神竜帝国大学最強の騎竜よ。三年間あの騎竜にアルビナス騎竜女学園は苦渋を舐めさせられたのだから····。」


グッと膝上に乗せられた両手に力がこもる。


「それ以上に私はあの騎竜を絶対に許さない!。」



ぞくっ

シャルローゼ先輩の怒りを滲ませた冷たい表情にカリスは一瞬背筋に寒気を覚えた。

普段は温厚で優しく凛々しい姿を見せるシャルローゼ先輩だったが。そこいたのは冷たくも激しく怒りに満ちた女性の姿であった。


「アルビナス騎竜女学園が無情を打倒していることは言葉から理解できますが。何故そこまで無情に拘るのですか?。」


バザルニス神竜帝国大学の最強の騎竜に何度も敗北したとしてもここまで拘るのには何か別の理由があるのではないかとカリスは思えた。


「無情は······。」


シャルローゼは重い唇が開かれる。

セランはその隣でゴクリと喉唾を飲み込む。

主人の左右隣に座るカイギスとハウドも静かに静観する。


「無情は卒業した先輩の騎竜を殺した竜(ドラゴン)よ·····。」


シャルローゼの告白にカリスは言葉を喪う。



ひゅうううう~~~


「さて、始めようか·····。」


ベローゼは好戦的な笑みが浮かべる。

黒光りする鱗に覆われた筋肉質の竜は獰猛な竜瞳の眼光を晒す。

疾風竜ウィンミーは鶏冠の羽毛が靡く。


「ウィンミー。今は逃げまくって。風の精霊が充満するこの地域なら可能でしょう?。」

『いいけど。倒さなくていいの?。』

「できたらやるわよ!。出来ないから言っているんでしょう!。今は逃げて撹乱して!。なるべく時間を稼ぐことを優先して!。」

『う~ん····解ったよ。やってみる。』

「作戦は決まったか?。」


一人一匹の会話を邪魔せずにベローゼは聞いていた。


「ええ、待たせたわね。」

「なら思う存分楽しもう!。」

「お断りよ!。」


ギャアああああああーーーーー!


武羅鬼竜、我怒羅は竜口から白い息を吐き出し咆哮を放ちながら突進する。


「ウィンミー!。」

『アイアイサー。』


疾風竜ウィンミーは風車の丘に流れる風に乗るように避ける。


「絶対に最後まで持たせるわよ!。」


武羅鬼、我怒羅の猛攻に疾風竜ウィンミーは風の如く逃げの一手を続ける。


     風車の丘コース

      ライナ視点


『大地現象魔法ダイアストロフィズム(地殻変動)』


地土竜モルスの真下の地面に茶色の光の粒子が集まると地鳴り起こり。そこから裂け目でき。分断しながら上空へと突き上げる。上空に突き上げた地面は崖となり。。崖となった地面は無造作に蠢き。裂けて分断した崖と崖が不規則に変動する。


「くっ、地土竜お得意の地形操作魔法ね。厄介だわ。」


ミャルナを乗せる聖霊竜ホリスラミス無造作に蠢く突き上げる大地を上手く回避する。眠る主人を乗せる聖法來竜ソルクベロは上昇して魔法のとどかぬ安全圏へと身を置く。


    

「大いなる聖鱗の加護を受けし光の剣よ。我が呼び声に応えよ!。」


六騎特待生の一人がミャルナ・パラライチが所持していた聖剣のような剣に語りかける。

厨二に祖剃るような光景だが。相手があのバザルニス神竜帝国大学の精鋭の騎竜乗りなのだから油断はしない。


「ホーリースラッシュ(神聖な斬撃)‼️。」


白い光を帯びた斬撃がアイシャお嬢様を乗せる地土竜モルスにむかって放たれる。

白い光を帯びた斬撃に白い光の粒子が付着しているところから光の精霊が味方していることに俺は気付く。


ザッス


『ほっわぁ~!。』


奇声を発してモルス受けるが。防御に優れた地上竜にはダメージは通らず。ぴんぴんしている。


「矢張竜の中で最も硬いされる地土竜には意味がないわね。ならば、降臨せよ!。」


聖剣の剣先から白い光が放たれる。アイシャお嬢様を乗せる地上竜の周囲にまるで聖書にでてくるような天使が取り囲むように現れる。天使は光の弓矢を持ち。弦を伸ばして矢の先が全てアイシャお嬢様に向けられる。

俺ははっと我にかえる。

狙いはアイシャお嬢様か!?。地上竜モルスに攻撃するのは無駄と判断した彼女はどうやらターゲットを乗り手であるアイシャお嬢様に絞ったようである。しかもノーマル種である俺達を勝手に弱いと判断して。強い方を狙う慈悲深さを含めて。

何から何まで本当に舐められているのだと理解すると段々とむかむか頭にきて腹正しくなる。


普通RPGなら連れの雑魚を倒してから親玉であるボスを倒すのがセオリーだが。彼女の場合は雑魚より先にボスを倒す性格のようである。バザルニス神竜帝国大学の教育なのだろうか?。弱い者より強い者から倒すなんて正に強者の所業だろう。


「私は貴女達に構っていられないのです!。風姫とはアルビナス騎竜女学園の中でかなりの強豪だと聞きます。ベローゼ先輩が敗北するなど有り得ませんが。万が一の為に早く助太刀しなくては。」


ミャルナという令嬢は根っからの優等生なのだろう。先輩想いとも言えるが。俺達も退く訳にはいかない。何としてでもこの六騎特待生の後輩と騎竜を退き。セラン先輩に加勢しなくては。でなければ夜叉のベローゼ・アルバーニャと鬼竜の武羅鬼竜、我怒羅に勝利することはできないのだ。チームレースなのだからこのまま二人二匹を戦闘不能にすれば勝てるかと思えど。その間にセラン先輩達がやられる可能性がある。とりあえず早めに加勢する為にも目の前の二人二匹を倒すまでとは言かないが。一時的に戦闘不能にしなくてはならない。

俺は聖剣から生み出された天使に狙われるアイシャお嬢様の元へと翼を速める。


「えい、」


じゃらじゃら ゴロン

アーニャお嬢様の手持ちのモーニングスターを聖剣で攻撃したミャルナに向けて放つ。


『イージス・ガード(聖乙女の盾)』


ガッ!キン!

トゲドケ付きの鉄球は突然張られた透明な壁によって弾かれる。どうやらもう一人の六騎特待生の騎竜、聖法來竜ソルクベロの防御魔法に阻まれたようだ。主人が眠ってる間は手出ししないかと思われたが考えが甘かった。

バァサッ

俺は瞬時に翼を広げアイシャお嬢様達の盾になるように前へと出る。


「ノーマル種が無謀なことを。我が聖鱗剣レオファルスは神竜聖導教会の加護竜、聖法皇竜ローマシア様の鱗から造られた聖剣。聖法皇竜ローマシア様は唯一光の精霊の加護を強く受けた竜(ドラゴン)です。何人足りともその聖なる力に抗う術は無い!。」


どうやらあの聖剣はその聖法皇竜ローマシアという竜(ドラゴン)の鱗からできた特注品らしい。そんなことは俺には一切関係ない。相手が教会の加護竜様の加護の力であろうと。レースの戦闘には全く関係ない。


「喰らいなさい!。セーヴァアーク(光使の線矢)!。」


ひゅん ひゅん ひゅん ひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅんひゅん


取り囲んでいた天使ような者達が一斉に矢を放つ。まるで円の枠に線を何本も引いたように光の矢は規則正しく列をなしてアイシャお嬢様一点に集中砲火する。

ま、不味い·····。これは回避不可能なスキルだ。

俺の竜の額から汗が流れ焦る。

俺は気を練り込んだ鉤爪の右掌を大きく振りかざした。


ぎゃあああーーー!!。

(竜気掌!!。)


前に崇高竜の四方八方からくるビームを打ち消したことを思いだし。無我夢中に掌を払う。


スッ パぁーーンッ!!。

微かに漏れる灰銀の輝きが円のように取り囲むように放たれた何本もの光の矢を全て打ち消した。


「嘘でしょう!?。」

『これは······。』


ミャルナと聖霊竜ホリスラミスは揃って口を開いたまま唖然とする。


「ローマシア様の加護を持つ聖なる剣の力を打ち消すなんて!。どういうこと!?。」


ミャルナは聖剣の力を打ち消した俺に驚いているようだ。


『微かに見えた灰銀の光····。まさか!?銀氷·····。』


聖霊竜ホリスラミスの竜顔が真顔に変わる。


『ミャルナ。私のローマシア様の加護も使ってみます。』


相棒である聖霊竜ホリスラミスの提案にミャルナは少し間をあけ頷く。


「ホリスラミス····そうね。聖竜族は全て聖法皇竜ローマシア様の加護を持っているんだったわ。聖鱗剣よりも強い加護を持つ聖竜族なら····。」


ミャルナはコクと頷き気を取り直し此方を睨む。


「ノーマル種。ベローゼ先輩の言った通り貴方は特別なノーマル種のようね。だけどそんな奇跡はそこまでよ。聖竜族の生まれ持ったローマシア様の聖なる加護なら貴方がどんな能力を持ったとしても敵わないわ。」


ミャルナは自信満々に胸を張る。

成長期の胸がぷるんと揺れる。

どうやら聖竜族という竜種は全て聖法皇竜ローマシアの加護を所持しているようである。


「さあ、ホリスラミス。やりなさい。聖竜族に生まれし聖なる加護の力を見せつけるのです!。」


聖霊竜ホリスラミスの白いくちばしが開かれる。

ブレスが来るのか!?。

俺は竜の特有の息吹き(ブレス)がくると想い身構える。


『らあ~~♪うらら~~~♪。』

ギャア?

(歌?。)


いきなり歌いだしたことに驚く。竜化しているので竜言語で会話しかできないのに思念の意志疎通などではなく普通に人語の歌声であった。

何だ?。精霊がざわついている。

視覚できる黄緑の光の粒子が聖霊竜ホリスラミスの歌声によって何故か乱れている。


『大いなる光の導き 果ての星の意志を紡ぐ滅びもたらす竜を滅し。世界に平和を。

与えよ~ 白蒼き竜~ 救えよ~ 神足る竜よ~。 世界に平和を 人々の幸(さち)を

我が命に導きを与えよ~。』


聖霊竜ホリスラミスが歌い続けたまま聖剣を携えた六騎特待生のミャルナが突進してくる。狙っていたアイシャお嬢様達ではなく何故か俺達に攻撃を仕掛け始めた。


ごおおおお~はあああ~~~

俺は火の精霊を呼ぶ呼吸を行い呼び寄せる。

しかし集まる赤い光の粒子が乱雑に乱れる。

何だ!?。

精霊の異常事態に俺は歌いながら接近する聖霊竜ホリスラミスにそのまま技を繰り出そうとした。俺は乱れる火の精霊に構わず技を放とうとする。


ギャああーー!!

(竜炎掌!!。)


ごおおお しゅっ

右の鉤爪の掌から炎が出現しようとするがブレたように赤い光の粒子となって飛散する。


ギャア!?

(なっ!?。)


ミャルナの聖鱗剣レオファルスの刃がアーニャお嬢様を捉える。



しゅうるるる! ギンッ!

アーニャお嬢様に身体に白い刀身が触れようとした瞬間直角に曲がった木製のブーメラン

突然回り込むように飛びこみ妨害する。


「くっ!。」


ミャルナは顔をしかめる。

バァサッ


俺は一端態勢を整る為に間合いをとる。


くるくるくる パシッ!


「アーニャ、大丈夫?。」

「あ、はい、ありがとうございます。アイシャさん。」


どうやらアイシャお嬢様が守ってくれたようである。

危なかった。何だあの歌は?。精霊が発動しなかったぞ?。

ミャルナの騎竜、聖霊竜ホリスラミスが歌った奇妙な歌に精霊は反応しているようだったが。


「もう少しだったのに。」


ミャルナは悔しそうに唇が歪む。


『残念でしたね。しかし私の歌が効き目があると解りました。』


聖霊竜ホリスラミスは一かバチか聖竜の加護の歌が効いてホッとする。


「ローマシア様の加護の歌が聞いたということはあのノーマル種。矢張邪悪な闇の力を使っているということかしら?。それなら合点がいくわ。ノーマル種があのような力が使えるはず無いもの。邪悪なる闇の精霊に魅いいられば例えノーマル種と言えどもその力を扱うことができると聞いたことがあるわ。」


ミャルナは穢らわしい者を見るかのようにノーマル種のライナを睨む。


『いえ、多分あれは違うとおもいます····。』


聖竜族は邪悪なるものの存在には敏感である。ノーマル種の中に邪悪なものは感じない。寧ろ全系統の精霊達があのノーマル種を守っているようなのだ。本来なら有り得ないことである。あのノーマル種の体内に銀氷の精霊を宿していることも聖霊竜ホリスラミスは密かに敏感に感じとっていた。だからこそノーマル種のライナに対して聖霊竜ホリスラミスは侮ることもしなかったのだ。


「ホリスラミス。もう一度聖竜の加護の歌よ。邪悪なノーマル種を聖法皇竜ローマシア様の加護が込められた歌で打ち倒すのよ!。」


再び主人であるミャルナの指示に反論することなく聖霊竜ホリスラミスは従う。あのノーマル種が何であろうとレースで倒さなければならない相手であることは明白なのだ。銀氷を出される前に倒せば勝機はある。

もう一度聖霊竜ホリスラミスは白いくちばしを開く。


『聖なる光限りなく命。果てなき闇を祓うなら。人の想いを形にして、人の営みを豊かに与え結え。』


またあの歌か!?。

本当にあの歌が精霊に影響を及ぼしているのか確かめる。


すぅ~~はぁ~~~~~


俺は水の精霊を呼ぶ呼吸を行う。

山脈の水蒸気とともに青い光の粒子が集まる。


ギャアああーー!

(竜水掌!!。)


バシャッ!

水液が集まるが矢張青色の光の粒子とともに飛散する。

やっぱりあの歌は精霊の活動に影響及ぼしているのか?。

俺は竜口を険しく噛み締める。


「ライナ、どうしたの?。」


アイシャお嬢様は俺が技を放てないことをいち早く気付く。


ギャアギャアガアギャアラギャアガアギャアラギャアガアギャアラギャアギャアラギャアギャア

(アイシャお嬢様。精霊を使役した技が発動しません。多分あの竜の歌が関係してると思います。)


「歌?。」


アイシャお嬢様はミャルナと聖霊竜ホリスラミスを視線を向ける。

聖霊竜ホリスラミスはオラトリオの如く美しい歌声を披露する。


「なら、ライナ。私が精霊歌を謳おうか?。」

ギャアギャア?

(精霊歌ですか?。)


俺はアイシャお嬢様の精霊歌を謳うという提案に竜瞳をキョトンとする。


「精霊歌も精霊の活動が活発にするんでしょう。ならあの竜の歌に向かって一緒に歌えばもしかしたら精霊がライナのゆうこときくかもしれないし。」


確かにあの聖竜の歌に精霊歌をぶつければ何か変わるかもしれないな。試す価値はある。

俺は竜の長首を動かし大きく頷く。


ギャアラギャアガアギャアラギャアガアギャアラギャ

(解りました。アイシャお嬢様。精霊歌をお願いします。)

「ふええ、な、何かするんですか?。」


ふわふわ

アーニャお嬢様は俺達の会話に状況を掴めていなかった。 


『とにかく早く終わってよ。眠りたい····。』


地土竜モルスに関しては半場眠りかけている。


「さあ、邪悪なる闇に魅いいられしノーマル種よ。我が聖剣の錆びにしてくれます!。」


ミャルナと聖霊竜ホリスラミスは歌いながら再び俺達に接近してくる。



アイシャお嬢様は唇に大きく空気を吸い込み。口ずさむ。



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