第10話 三日後の約束




「……さあ逝け! 大和の武士もののふたちよ! その手で鬼どもを狩り尽くせ! 」



「ハイカット! 御屋形様お疲れ様でした。とても良い絵が撮れ……んんっ、とても素晴らしい演説でございました」


『凛々しかったです御屋形様』


『まるで本物のようで……また惚れ直してしまいました』


『もう我慢できません。ぜひ今夜そのお姿で我らを寝床に! (里の成人したての美少年も一緒に!」)』


「そ、そう? でもなんかやたらゴツゴツしてないか? この衣装……」


 静音をはじめ腐ノ一たちの絶賛された俺は、少し照れながら身に纏っている樹脂系のボードを黒く塗装した鎧に視線を向けた。


 カッコいいはカッコいいんだけど、やたらゴツゴツしてんだよな。口にもなんかマウスピースみたいなの咥えさせられて話しにくかったし、ヘルムも発泡スチロール製でやたら蒸れるし。ん? なんだこれ? 角?


「お、御屋形様! さあメイクを落としましょう! 皆、愛しき御屋形様が動きにくくされている。早く脱がして差し上げなければ! 」


 俺がヘルムに手を伸ばすと、静音が慌てたように腐ノ一たちに指示を飛ばした。


『はっ! さあ御屋形様。動かないでください。紅葉もみじ! 御屋形様に乳房をお見せして差し上げて! 』


『はいっ! 御屋形様。さあ私の胸を見てください』


「え? あ、うん……」


 俺は目の前で忍び装束の胸を豪快に開き、自ら揉み上げて見せる紅葉の乳房に視線が釘付けになった。


 そうしている間に衣装を脱がされ、メイクも手際良く落とされていった。


 うーん……いったいどんなメイクだったんだ? カーラとリリアが似合ってるて言ってたからそんな変な顔じゃなかったとは思うけど、なんか目が笑ってたんだよな。


 まあ後で映像を確認すればいいか。


 しかし紅葉のおっぱいもなかなか大きいな……お? 先端が……俺に見られて興奮してるのか? ならじっくり見てやらないとな。


 そうして頬を染めつつ胸を揉んで見せる紅葉を凝視しているうちに、俺は元の黒竜の革鎧へと着替えさせられていった。



「御屋形様。お召し替えが終わりました」


「え? もう? そうか……まあとりあえずこれで領民を鼓舞できたかな? 言われた通り少し脅しておいたけど、さすがに竜に食わせるってのは言い過ぎたかも」


 静音の合図とともに胸のお披露目を終えた紅葉に残念な気持ちになりながら、演説はちょっと脅しすぎたんじゃないかと静音に聞いてみた。


「そのようなことはございません。あれくらいが丁度良いかと。なによりも民兵らは、しんでも生き返ることができると知ったのです。御屋形様のため、そして日本のために必死になって戦うことでしょう」


「だといいんだけどな。でも亡くなった人を蘇生させるとこを映さなくてよかったのか? その方がみんな信じると思うんだけど」


 俺がいくら言葉で生き返らせるって言っても、普通は信じられないと思うんだけどな。


「竜をも使役した御屋形様のお言葉を疑うものなどおりますまい。不可能を可能にする男。それが我らが敬愛する御屋形様でございますれば」


「そう? ならいいんだけどさ」


 不可能を可能にする男かぁ。答えになってないけどなんかカッコいいからいいか。相変わらず静音は男心をくすぐるのが上手いよな。


「フフフ、コウは本当に可愛いわね。カッコよかったわよ。色々とね」


「クスクス……光殿。いつもと違いとても猛々しくて新鮮でした」


 ずっと横で見ていたカーラとリリアが、笑みを浮かべながら俺を褒める。


「あはは、恥ずかしいな。まあ、あんなんでみんながやる気になるならね。さて、ティナたちはもう着いたかな? 」


 そう二人に答えたところで、俺は東京に行かせたティナへと念話を繋げた。


《ティナ、そっちはどう? 》


《あっ、コウ。ええ、池袋の上級ダンジョンの入口は抑えたわ》


「早いな。じゃあ渋谷と新宿も? 」


《さっきグローリーたちが抑えたって連絡が来たわ。秋葉原と千葉にもドラゴンを派遣したからそっちもすぐに抑えると思うわ。仙台は到着までもう少しね》


「そうか。なら俺が行くまでダンジョンから出てくる魔物を抑えつつ、周囲に散った魔物を威嚇して回ってくれ。代々木公園や新宿御苑とか広い場所にいる魔物以外にはブレスを吐かないようにな? 」


《ええ、先に到着していたニート連隊や陸軍と連携して追い詰めるわ》


「頼む」


 俺はそう言ってティナとの念話を切り、続いて神戸に行かせているメレスに繋いだ。


「メレス、神戸の上級ダンジョンはどう? 」


《あ、コウ! ええ、ダンジョンの周囲の魔物は全て氷漬けにしたわ。今はエルフの竜騎士と軍と一緒に海に魔物を追い詰めているところよ》


「なるほどね。確かに海が近いからそれが有効だな。なるべく都心部から出さないようにしてくれ」


 山に逃げ込まれたら厄介だからな。


 岡山や仙台や千葉はどうしようもないが、せめて東京や神戸や名古屋のダンジョンから出てきた魔物は都心部から出したくない。都心部なら人目があるし、探知のスキルで見つけやすいが山だとそうもいかない。そこで繁殖されたらたまったもんじゃない。


 とはいってももう夜だ。逃げ散った魔物を狩るのは簡単じゃないのはわかってる。


《わかったわ。なんとかやってみるわ……あ、お母様!? 》


《コウ君! 海なら凍らせてもいいわよね? 津波を起こしてドーンって! 》


「あ、アルディスさん!? え、ええ。民家に被害が出ないのなら……」


 メレスからイヤーカフを奪ったのだろう。突然アルディスさんから届いた念話に驚きながらも、人災にならない程度にならと承諾した。


《あ〜民家ね。そうよね。気をつけるわ》


「アルディスさん? 」


 おいおい、民家とか考えに入ってなかったのかよ。氷漬けにしたっていう神戸のダンジョンの周りのビルとか大丈夫だろうな?


《ふふっ、大丈夫よ。ちゃんとビルとかは避けているわ》


「ならいいんですけど……もうこれ以上犠牲者を出したくないので気をつけてくださいね」


《わかってるわよ。助けに来たのにそんなことしないわよ。ねえコウ君。今回亡くなった民間人を蘇生とかできないかしら? オークに犯されながらも亡くなった子供の手を握りながら息絶えた母親がいたのよ……なんとかならない? 》


「戦って亡くなった人と、女性と子供は蘇生させるつもりです。ほかはなんとも言えないです」


 数万単位で人が死んでるんだ。全員は恐らく無理だろう。でも戦って死んだ者と、子供と女性だけならなんとかこの世に魂があるうちに蘇生してやりたい。


《ありがとうコウ君! さすがメレスロスが惚れた男よね。ならこれ以上死者は出さないように張り切らなくちゃ! さあ『アグラレス《高貴なる女王》』! 行くわよ! 》 


 アルディスさんはそう言って俺との念話を切った。


 氷竜に乗って張り切られてもな……一緒にいるエルフは誰もアルディスさんに逆らえないし。メレスに頑張ってもらうしかないな。


 なんかあの二人、リズとシーナみたいに見えてきたぞ?


「ああ、そうだった。リズはどうしてるかな……シーナとアイナノアが付いてるから最悪の事態にはならないとは思うけど火竜だしなぁ……あ〜シーナ? そっちはどう? 」


 俺は一抹の不安を感じつつ、シーナへと念話を繋いだ。


《コウさん! リズさんがダンジョンの周りを焼け野原にしてしまったです! 兎は止めたんですけど、アイナノアさんたちの風竜にブレスを吐かせて火炎竜巻まで作って……それでもなんとか山に逃げた魔物にブレスを吐かせるのは止めたのですが、その結果、多くの魔物を山に逃してしまったです……今はアイナノアさんたちがその魔物を追いかけて、兎たちは消火活動をしてますです》


「やっぱり……まあ周囲に民家はそんなに無かったはずだから大丈夫だとは思うけど、山には多くの人が逃げているはず。そこに山火事を起こすようなことをしようとしたとはな……リズ、山にブレスを吐こうとしたんだって? 帰ったらお仕置きな」


 俺はシーナの報告が予想通りのものだったことにため息を吐いたのち、リズに念話を繋いでお仕置きを宣言した。


《ゲッ! ちゃんとに避難民はいないって確認したって! それにオークが大量に山に入っていくのを見たらよ? 焼いちまったほうが早いと思うのは普通だろ》


「近くの山に避難していなくても、山火事が起これば避難した人がいるとこまで火がいくかもしれないだろ。もうブレスはダンジョンから出てくる魔物以外には禁止な。風竜も使っちゃだめだ。言うことを聞かないなら火竜王を取り上げるぞ」


《うっ……わかったよ。だから『イグニス』を取り上げるのは勘弁してくれよ》


「まったく、山には幻影部隊を向かわせるから、リズたちはダンジョンから出てくる魔物と、街に向かった魔物の威嚇を頼む」


《わかった! 一匹残らず黒焦げにしてやるぜ! 》


 大丈夫かなぁ……


 仁科たちにも気をつけるように言っておかないとな。


 リズとの念話を終えた俺は、名古屋と仙台に向かった竜騎士たちへ連絡し、状況を確認した。


 そして最後に悪魔軍の動きを確認するため、魔導携帯で魔帝へと電話を掛けた。


《余じゃ。魔王から連絡してくるとは珍しいのう。どうやらそっちも大変なようじゃな》


「ああ、完全に予想外だった。してやられたよ」


《うむ、余もじゃ。まさかダンジョンの呪縛から魔物を解き放つとはの。鬼のダンジョンだけなのはまだ救いじゃがの》


「多分魔界繋がりなんだろうな。それで悪魔軍の動きはどうなんだ? スイスから動いたのか? 」


《悪魔どもはスイスと隣のドイツで暴れまわっておるの。ガーゴイルが先行し不意をつかれた駐留中の飛空艦隊を壊滅させ、その後ケルベロスが街を焼き、ベヒーモスという巨大な魔獣がビルを倒しまくっておるわ。奴らはどうも東に向かっておるようじゃ。余ら魔人のいるテルミナ大陸を目指しておるんじゃろう》


「チッ、だったらテルミナ大陸に現れてくれりゃいいものを……で? ガーゴイルはCランクくらいだって聞いたが、ケルベロスとベヒーモスってのはどんくらいの強さなんだ? 」


 こっちじゃケルベロスは3つの犬頭で、口から火を吐く魔界の番人だったな。んでベヒーモスは旧約聖書に出てくる怪物で、サイが巨大化したやつだったか?


《過去の文献によるとケルベロスは犬の頭が三つあり、口から火炎と火球を吐く魔獣じゃ。体長は10メートルはあるうえにかなり素早い。ランクはA+らしい。これは今確認できている限りで百体近くおる。ベヒーモスは体長50メートルの巨大なチキュウのサイに似た魔獣じゃな。外皮がドラゴンの鱗なみに硬いというくらいしか記録にないのう。ランクもわからん。恐らくSかS+くらいじゃろう。これも三十ほど確認できておる》


「こっちの神話やなんかとだいたい同じか。しかし50メートルねぇ……デカイ地竜みたいなもんか。ならそれよりも動きの速いケルベロスの方が厄介そうだな。それでその魔獣たちを操っている悪魔の情報はないのか? 」


《ある。今回悪魔軍を率いているのはアバドン族じゃ。馬の頭に翼と蝙蝠の尻尾を持つ人型の悪魔じゃ。余らの先祖を魔界から追い出した悪魔の一人じゃな。身体能力が異常なほど高いうえに空も飛べるゆえ、先祖はかなり苦戦したようじゃ》


「馬頭の人間が飛ぶのかよ……シュールだな」


 ペガサスや百歩譲ってケンタウロスとかならいいが、馬頭の人間が空を飛ぶとか……


《悪魔などそんなもんじゃ。ダコンという魚頭の人型の悪魔もおる。こっちは数こそ多いが雑魚じゃがな。あとは魔界産のサイクロプスにオーガにオーク。それにゴブリンといったところか。いずれもダンジョンにいる同じ種よりも少し強い程度じゃろ。数はアドバン族が2万、ガーゴイルが3万。その他が15万てとこかの》


「全部で20万か……その上そいつらとダンジョンから出てきたオークやオーガも合流するわけか。想定より多いがまあなんとかなるか。それで? 帝国本土にいる貴族たちの軍を地球の各地域の鬼系ダンジョンに派遣したんだろうな? 」


《つい先ほど向かわせたところじゃ。ハマールがアメリカのハリウッドを守るとかで一番早かったがの。どうも映画を作らせている最中らしいのう》


「あ〜だからあんなに早かったのか」


 俺はダンジョンから竜を連れ出した時にラウラに連絡した際。なんだか急いでいたような感じだったのを思い出した。


 てっきりアメリカ領の住民を心配してかと思ったけど、確かに恋愛映画を作ってるって前にベッドで聞いた覚えがある。


 よく考えたらラウラが俺以外の地球の人族を気にかけるなんてあり得ないか。俺のいないところでは昔のラウラのままみたいだし。まあそこは触れないでいるけど。俺の前では可愛い女だしな。


《アメリカは鬼のダンジョンが多いからの。ハリウッドが心配なんじゃろ。それで魔王よ、当初の計画が狂ったがどうするのじゃ? 》


「今は動けない。欧州地域の人たちには悪いが、悪魔退治は領内の魔物を一掃してからだな」


 当初は魔界の門と悪魔の軍団が現れたらすぐに俺と、魔帝率いる帝国の軍が総出で向かい、軍に雑魚敵を対応してもらっている間に俺が一気に魔界に繋がる門を破壊。その後、退路を絶たれた悪魔どもを一匹残らず殲滅する予定だった。


 いくら俺でも数十万の悪魔相手に一人はキツイし、そもそもこれは魔人どもの戦いだ。だから帝国の全軍で相手をさせようと思ってたんだけど、ダンジョンから魔物が出てきたこんな状態じゃそれも難しい。


 悪魔軍に蹂躙されているドイツや欧州の他の地域の人たちには悪いが、今は悪魔軍の討伐には行けない。まずは足元の日本領民の安全の確保が最優先だ。


《じゃろうな。魔王の故郷じゃなからな。では余と皇軍だけ先に行っておる。マルスが領地を守るために寄子の貴族どもを連れ、ポーランドで一戦交えるというのでな。余も魔界の悪魔と配下の者が戦うというのに、安全な帝城で待っておることなどできぬからな。余が行けば士気も高まるじゃろうしな》


「マルスが……」


 そうだった。欧州はマルスの領地だった。そりゃマルスがじっとしてるわけないよな。


 あ〜オリビアがまた心配するな。


「魔帝、三日だ。三日持ち堪えてくれ。それまでにこっちはなんとかする」


 仕方ない。三日で俺や軍がいなくても大丈夫なくらい領内の魔物を減らすしかない。


《ククク、余を誰だと思っておる。たかだか20万程度の悪魔。余と皇軍が蹴散らしてくれようぞ。魔王が来た頃には既に獲物が無いやもしれぬのう》


「言ってろ。せいぜいガーゴイルにご自慢の飛空要塞を落とされないようにな。まあ生き残ってたらご褒美をやるよ。お前が泣いて喜ぶほどのな」


《余に褒美など偉そうに……しかし余が泣いて喜ぶほどの物とな。ふむ……おお! やっとメレスに付きまとうのをやめるのか! それは嬉しいのう! 貴様のようなスケベで汚い虫がすとーかーをして、余もメレスもノイローゼになっておったところじゃ。これは嬉しいのう。しかし、すとーかーをしておいてそれをやめるのが褒美とはの。悪質なマッチポンプじゃな。さすが魔王じゃの》


「ちげーよ! 俺がメレスを手放すわけねーだろうが! ってか誰が汚い虫のストーカーだ! 俺たちは両想いなんだよ! もっと別の褒美だよ! 」


 この野郎……マルスだけ回収して、魔帝だけ悪魔軍の真ん中に残すか。そして死んだら今度こそ絶対に生き返らせねえ。メレスには目薬差した後に、欠損が激しくてダメだったと暗い顔で言えばいいだろう。


 アルディスさんはまあ、あんな性格の女性だ。1年くらいしたら魔帝のことなんてすっかり忘れて、氷竜に乗ってメレスと世界一周旅行でもしてるさ。


 よし、そうしよう。


《なんじゃ違うのか。チッ、しつこい男じゃのう……なら魔王からの褒美など微塵も期待できぬな。メレス以外に余の欲しいものなどないからの。おおそうじゃ、そのメレスとアルディスと連絡が取れぬのじゃ。エルフの森から帰ってきておるはずなんじゃが、魔王はどこにおるか知っておるかの? 》


「あん? ああ、二人なら安全な場所にいるよ。急に悪魔が現れてダンジョンから魔物が出てきたからな。こっちで保護している」


 竜の背の上だけどな。まあ安全なのは間違いない。


《む? そうじゃったか。世話をかけるの。そのまま悪魔どもが居なくなるまで保護を頼む。余が戦場に行くとなればついてきたいと言い出すからの》


「監禁してるわけじゃないからな。こんな状況だから俺も離れた場所にいるし。でもまあ魔帝のことは話さねえから心配することはねえよ」


 教えたら行くと言い出すだろうな。でも二人だけで行かすわけにはいかない。メレスに万が一のことがあったら大変だからな。


《そうか。ならば二人が来ることもなかろう。余は愛されておるからの。それだけが心配じゃったんじゃ》


「あっそ」


 二人が何に乗ってるのか知ったらそんな心配は無用だけどな。まあそのうち魔帝にも竜の情報が行くだろう。しばらくこの魔道携帯はしまっておくか。うるさそうだし。


《では余は出陣の準備で忙しいのでな。三日後にアバドン族の首領の首を見に来るといい。フハハハハ! 》


「……一度死んだことがあるくせに、いったいどこからあんな自信が出てくるんだ? 」


 俺はため息を吐きながら通信が切れた携帯を見てそう呟いた。


 とりあえず三日以内に散らばった魔物をどうにかしないとな。初動が地球のほかの地域より早かった分、なんとかなるはずだ。


 鬼系ダンジョンのあるほかの地域は日本ほど人口が密集していないので、最初の人的被害は日本ほどじゃないだろう。


 が、その分ダンジョンから出て散った魔物を探すのは困難になるはずだ。とりあえず帝国軍は、ダンジョンから新たに魔物が出てこないようにするので精一杯だろうな。


 今回のことで恐らく今後何十年とこの地球に魔物は居続けるだろう。繁殖力の高いゴブリンなんかゴキと一緒だからな。世界に80ヶ所以上ある鬼系のダンジョンから出てきたゴブリンを絶滅させるのは不可能だろう。


 まあ今はそんなことを考えても仕方ないか。


 俺は他の地域のことは後で考えることにして、静音を呼び軍とギルドに三日以内に日本にいる魔物を殲滅するよう命令を出させた。


 そしてダンジョンにエルフの竜騎士を2人残し、俺は渋谷と新宿のダンジョンにゾンビ作りに向かうのだった。

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