第14話 パーカッションの谷原からの手紙

 小西くんへ


 昨日はありがとう。そしてごめんなさい。

 本当は小西くんは小路くんと過ごしたかったはずなのに、デートの機会を奪ってしまって、いや実は狙っていたのかもしれないですね。

 思えば小西くんは積極的に私をリードしてくれました。小西くんは私の想定とは違い受けであったことは小路くんへの手紙で書きましたが、おそらく嫉妬させるためにわざとそうしたのですね。

 はりきり過ぎて顔が真っ青になっていましたね。普段頼りなさげであろう小西くんも少しやり過ぎたのかな? あ、このやり過ぎたのは意味深ではないですよ。

 小路くんは小西くんの肩に手を回し、トイレにリードしていきました。時間がかかっていたようですが、トイレはそういう目的で使う場所ではありません。注意してください。ですが、おかげで捗りました。そういうことをする場所に心当たりはあるのでまた相談してください。

 たにはら


 追伸:小路くんはもしかすると両刀かもしれません。前途多難ですが、応援していますよ。

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