世界観と用語集編 6

ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東南部・レノア地方編


ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東南部・レノア地方


 ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東南部に在る地方地域の一つの事で、その周囲には、ローラーナ帝国が盟主と成って居るが、実質的には、彼の帝国に従属して居る西方バルバッサ帝国同盟諸国の国々であるドラグナー皇国が北側に位置し、その西側には、カレールーナ帝国。


 東側には、アギュウスト海が広がり、その更に海向こう側には、地球系転移諸国の一つであるASEAN諸国が、点在している地域のこと。


アースティア暦1000年・西暦2030年代頃の勢力図は以下の通りと成って居る。


ミンフィル王国東南諸国同盟


 ミンフィル王国 セラルーノ王国、クララ王国、ナカハラドラス部族国(ドワーフ族) テルリーナ部族国(魔族) フェルニー部族国(ダークエルフ族)クラ市国(都市国家) ラクサ市共和国(都市国家)


西方バルバッサ帝国同盟 


カレールーナ帝国 バジリアナ王国 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国


中立保護領国家・アニルージ王国(獣人国)


ミンフィル王国東南諸国同盟とレノア地方東南諸国商業連盟条約に付いて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ミンフィル王国東南諸国同盟 


ミンフィル王国 セラルーノ王国、クララ王国、ナカハラドラス部族国(ドワーフ族) テルリーナ部族国(魔族) フェルニー部族国(ダークエルフ族)クラ市国(都市国家) ラクサ市共和国(都市国家)


 レノア地方に付いて、レノア地方はカレールーナ帝国(西側)とミンフィル王国(東側)の二大勢力が同地方で争っている地域で、その中の盟主国であるミンフィル王国は、人間族が中心と成って治めていた国で在り、その国内には数多の他種族が暮らして居るが、それ等に対しての圧制政策が長きに渡り続いて居た。



 ミンフィル王国東南諸国同盟は、ユーラシナ大陸東南に位置するミンフィル地方の国家が同盟を組んでいる名称でも在り、ミンフィル王国が代表盟主を務めて居る侮りがたい国力を有して居る連合同盟国家群である。


 その近隣の南東方向には、地球から東南アジア諸国が転移して居るのだ。



 また、カレールーナ帝国とは同盟と言う名の従属を強いられて居たが、5年前に少数派部族と貧困層の人間達が大反乱が勃発する。


 その革命に由って反乱軍のリーダーであるユーゴ・ラーシルズ(当時16歳)が周囲からの懇願と民衆の支持を得て戴冠、同地の王位に付いた。


 この時、前政権の国王であるザグナード・ミンフィル王(45歳)に政略結婚で嫁ぐ為に来ていたイリナ・カレールーナ(当時15歳)は、年老いた相手との結婚を嫌がって居た事もあり、結婚式当日に城内に攻め込んで現れたユーゴ・ラーシルズに一目惚れしてまう。


 そんな彼に結婚を迫って、その序でに新生ミンフィル王国の国王になる口実を提案したと言う。


ユーゴは、正式に戴冠して国王になるとミンフィル王国の国内各地を転戦して国家を統一すると、同ミンフィル地方掌握した。


 その後、帝国ことローラーナ帝国とカレールーナ帝国側を嫌っていた諸国と同盟を結んで、一大勢力を築いたのである。


 また、レノア地方の東側には、地球からアセアン諸国とEU諸国の飛び地の島領や他の島国が転移してきており、外交と国境を如何するのかを転移国家諸国からの相談が、交援省に寄せられ来て居る。


 同地域は今後も、その動向が目が放せない地域でもある。


 ミンフィル王国東南諸国同盟は、そんなローラーナ帝国とカレールーナ帝国側を嫌っていた諸国と同盟を結ぶ条約の事で、元はレノア地方東南諸国商業連盟条約と言って居た。


 そのレノア地方東南諸国商業連盟条約とは、ミンフィル王国がカレールーナ帝国と直接的に武力衝突を避けながら、国を大きくして行く為に編み出され相互経済条約に見せかけた軍事同盟の事で、ユーゴ達が大国との武力衝突と武力侵攻を避けながら、何れは大国と対峙する為に編み出した苦肉の策でもあるのだった。


 これが後に、ミンフィル王国東南諸国同盟条約と成ってカレールーナ帝国に圧迫されて居た反帝国の東部諸国を纏め上げ、アースティア国際平和維持連合の加盟地域の一翼として戦う事に成るのだから、本当に先の事は分からない物だとも言えた。


ミンフィル王国東南諸国同盟会議議長


 東京サミットに参加する事に成ったミンフィル王国東南諸国同盟諸国の纏め役としての役職目の事で、議長と名付けられては居るが、実質的にはミンフィル王国東南諸国同盟連合政権の首相に近い権限を持たさせて貰って居る様なものである。


 ミンフィル国王であるユーゴは、東京サミットでのミンフィル王国東南諸国同盟諸国の意見の集約と発言、それにユーゴの相談役として抜擢したのは、複数の国の意見を纏めるレノア中央都市国家連合の総代表である都市国家長であるレイカ―リナ・キッスニアことレリナである。


 この役目で彼女は、ミンフィル王国元老院議会の宰相大臣やミンフィル連合王国中央議会・首相への出世への道を掴み取ったと、後世の歴史家は口々に語って居る。



ミンフィル王国 王都・マルス市 王城・マルス城

 

 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・ミンフィル平原地方を国土とする国家で、その歴史は創世戦争が始まる以前の1400年も前から王制国家として存在して居るとされて居る。


 アースティア歴955年、旧ミンフィル王国王朝国王であるザグナード・ミンフィルは、人間至上主義の政策の圧政に苦しむ亜人族達共に反乱軍を結成し、決起した魔人族のラーシル一族の頭領ザンラマン・ラーシルを戦場で罠に掛けて討ち取る事に成功するが、その年の秋、 西方バルバッサ帝国同盟の下で属国に等しい同盟関係を利用して勢力を伸ばそうとして居るカレールーナ帝国の第二王女でイリナ・カレールーナ・ラーシルズとの結婚式を狙って、反乱軍側の総攻撃に遭い、ザグナード国王が討ち取られる。


 この革命によりミンフィル王国王朝は第二次王朝たるユーゴ・ラーシルズを祖とする ラーシルズ王朝が始まり、アースティア大戦を経て、繁栄を謳歌して行く事と成るのであった。


ミンフィル王国の国旗と王家紋旗


深緑色に染められた布地にグリフォンの刺繡が入った旗を国旗と王家紋旗として居る。


ミンフィル王政府閣僚議会とミンフィル王国元老院議会


 日本国では言えば、内閣府と国会に当たる議会の事で、ミンフィル王政府閣僚議会とはミンフィル国王と国務大臣及び国家戦略執行幹部長官・軍幹部・上級官僚らが集まって開かれる会議の事で、宰相大臣が纏め役を担って居る。


 アースティア世界の王政・帝政国家に措ける制自体の殆んどが似たような政治体制を取って居り、その中でもミンフィル王国元老院議会は、宰相大臣が中心と成って開かれる国会の事で、元老院議会議長が纏め役と成って居る。


 宰相大臣の任命任命権と解任権は、国王と成って居るが、元老院議会議長の免職権と元老院議会の解散権は宰相大臣と成って居る。


 同時に元老院議会議長と元老院議員らは宰相大臣への解任要求を突き付けたり、国王に要求権を有して居ると法律ではされて居る。


ミンフィル王国・ザグナード王朝


 ミンフィル王国を建国した第一王朝の事で、その後は最後の国王であったザグナード・ミンフィル国王は、魔族を含めた異民族を迫害する人間族至上主義者であった事から、他種族の事を奴隷のような扱いをして居たと言う。


 それによりザグナード・ミンフィル国王を討ち倒したユーゴ・ラーシルズは、魔人族にして多民他種族国家王国の国王であり、後の魔神賢王と讃えられる人物と成り、第二王朝と成ったユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル王国王朝の祖と成った。


ユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル王国王朝


 ミンフィル王国の第二王朝の事で、全王朝の最後の国王と成ってしまった、ザグナード・ミンフィル国王は、魔族を含めた異民族を迫害する人間族至上主義者であった事から、他種族の事を奴隷のような扱いをして居たと言う。


 それによりザグナード・ミンフィル国王を討ち倒したユーゴ・ラーシルズは、魔人族にして多民他種族国家王国の国王であり、後の魔神賢王と讃えられる人物と成り、第二王朝と成ったユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル王国王朝の祖と成った。


 その事は後にミンフィル王国・王都・マルス市事変、略称名はマルス事変と呼称される政変革命と成り、同地方の歴史的な政変事件の一つとされて居る。


ミンフィル王国・王都・マルス市事変、略称名はマルス事変


ミンフィル王国の第二王朝の事で、全王朝の最後の国王と成ってしまった、ザグナード・ミンフィル国王は、魔族を含めた異民族を迫害する人間族至上主義者であった事から、他種族の事を奴隷のような扱いをして居たと言う。


 それによりザグナード・ミンフィル国王を討ち倒したユーゴ・ラーシルズは、魔人族にして多民他種族国家王国の国王であり、後の魔神賢王と讃えられる人物と成り、第二王朝と成ったユーゴ・ラーシルズ・ミンフィル王国王朝の祖と成った出来事のこと。


 その事は後にミンフィル王国・王都・マルス市事変、略称名はマルス事変と呼称される政変革命と成り、同地方の歴史的な政変事件の一つとされて居る。


ルナック大封鎖


 先の王朝の国王たるザグナード・ミンフィル国王を討ち取り、武に由って王位とカレールーナ帝国の第二王女イリナ・カレールーナ・ラーシルズを簒奪したユーゴは、同地域では厄介者、又は蛮人王と揶揄され、古くから続いて来た国々から忌み嫌われて居た。


 ローラーナ帝国を盟主国とする西方バルバッサ帝国同盟に加盟して居るカレールーナ帝国は、ユーラシナ大陸東南部・レノア地方の支配者と成る事を許され、その全地域を統治下に置かんと着々と事を進めて居たが、肝心の東方地域の要の国とも言うべきミンフィル王国をどこぞの田舎傭兵魔族に奪われてしまった。


 世に言う、ミンフィル王国・王都・マルス市事変こと、略称名はマルス事変と呼称される政変革命である。


 この事に怒り心頭のラガート・カレールーナ皇帝は、娘を奪い従属させる筈たった国をも奪い去ったユーゴとミンフィル王国を許すまじと、経済封鎖を仕掛けた。


 西からミンフィル王国続くルナック街道の経済封鎖、これをされたミンフィル王国は一溜まりもない事に成り兼ねない。


 カレールーナ帝国とは一部の主張が違って居ると言うだけで、ミンフィル王国と争って居るに過ぎない。 


 由って、ローラーナ帝国やシベリナ連合各国やアセニア亜人連合同盟を含めた東西貿易は、中立貿易と見なされ、ミンフィル王国は、中継地点貿易を行う事で、自国の経済の最も重要な要と成って居る。


 どんな国々取っても、多国間との貿易と言うのは、国家の経済基盤政策の重要な基盤である。



 ユーゴ率いるミンフィル王国は、マルス事変での内乱で負ってしまった国内の傷を癒し終えると見られて居た春の訪れを待って、ミンフィル王国とクラ市国との国境付近との間に築かれたルナック街道砦に軍勢を集めた。


 クラ市国は中立都市を謳いながらも、今現在はカレールーナ帝国軍の八千人の軍勢に、貿易路と外交官達の保護を名目とした治安軍に占拠されて居た。


 更にカレールーナ帝国は自国の面子を丸潰れにしたユーゴとミンフィル王国を攻め滅ぼさんと、1万2千人の軍勢を差し向けさせた。


 これに対して、ユーゴとミンフィル王国側は、向かって来た軍勢を6千人の軍勢で迎え撃つべく砦で作戦会議をして居る。


 ユーゴはこれらを的確に迎撃、撃破して貿易路の回復を目指すのが、彼が率いるミンフィル王国軍の作戦目的である。


 両軍はミンフィル王国から西へと続くルナック街道沿いに築かれたルナック街道砦から西へ3キロ地点のルナック森林盆地と言う東西2.5キロの高原盆地で衝突し、同地域を支配下に置く事で、ルナック大封鎖を討ち破る第一歩として居る。


 その後は、ユーゴが率いるミンフィル王国がユーラシナ大陸東南部・レノア地方の半分を奪い取った事で、ユーゴが率いるミンフィル王国に味方する国々を糾合した事で、ミンフィル王国東南諸国同盟を締結し、ルナック大封鎖を無力化させてしまった。


後に、こルナック大封鎖の解放に至るまでの戦いの事をルナック大封鎖解放戦争と呼称する事と成った。


ルナック大封鎖解放戦争


 世に言う、ミンフィル王国・王都・マルス市事変こと、略称名はマルス事変と呼称される政変革命を発端とするユーゴが率いるミンフィル王国とカレールーナ帝国との覇権争いによる戦争の事で、カレールーナ帝国がミンフィル王国の国力と軍事力を弱めて、じわじわと攻め取ろうと目論んだ経済制裁封鎖であるルナック大封鎖を打破とユーラシナ大陸東南部・レノア地方の東部地域の解放を目指した戦いの事。


流石のユーゴ達もローラーナ帝国が盟主と成って居る西方バルバッサ帝国同盟とその従属衛星国であるカレールーナ帝国を相手に正面からの全面戦争へと突入するほどバカでない。


 ユーゴは頃合い見計らって、透かさず和平交渉を開始する。


 その為に盟主国であるローラーナ帝国からやって来た使者とカレールーナ帝国から派遣されて来た使者を相手に、ユーゴ達は毅然とした態度で振る舞い、あくまで新生ミンフィル王国の元首とその首脳陣達は、旧王政府からの圧政下では生きては行けないと判断し、旧王政府に対して反乱を起こし、新政府を樹立した。


 その際に現国王と成ったユーゴ・ラーシルズは、革命戦争の英雄として祀り上げられ、尚且つ、その時に旧王家に輿入れするべく訪れていたイリナ・カレールーナ・ラーシルズ王妃。


 旧名 イリナ・カレールーナ第二王女は、城内での戦いに措いて、偶々鉢合わせたユーゴに一目惚れをしてしまい、 そのまま王妃からの求婚を求められ、ユーゴはその気持ちを受け居れ、それを承諾して、イリナ王女を娶って国王を名乗ったと言い分を言ってのけたのだった。


 詰まりは、一連の戦いは新生ミンフィル王国の革命に由る新国家建国の独立戦争であり、それを妨害する勢力との戦いは、あくまで自国を守る為に致し方無く自衛戦争をしただけであり、これ以上の戦いは、新生ミンフィル王国として決して望まない事として居ると弁明する事と成った。



 この戦いに勝利したユーゴ達、新生ミンフィル王国は、ローラーナ帝国が盟主と成って居る西方バルバッサ帝国同盟と、その従属衛星国であるカレールーナ帝国との休戦講和条約を締結する事で、一先ずの決着を付けた。


その反論と言い分に真っ向から否を唱えたカレールーナ帝国だったが、逆らう気が無いと言って居る小国に対して、これ以上戦いを続けるのは、世界に確たる大国としての態度品性として如何ものか?


 更には戦力を失った状態で戦い続けても無駄な事だと言う事に成り、世界一の唯一無二の覇権国家であるローラーナ帝国の命により、カレールーナ帝国は一旦、この戦争状態から手を引き上げざる負えない事と成った。



 そんな互いの対立を残した為に、ミンフィル王国とカレールーナ帝国は、講和休戦条約と言う中途半端な形での戦いの終結・・・・・・・と言うよりは、事実上の休戦をする事で、一先ずの決着を付けた形を取ることに成ったのだった。



 ミンフィル王国は、この戦いに措いて、ユーラシナ大陸東南部・レノア地方の東部地域諸国の盟主王と成り、アースティア大戦・ユーラシナ大陸東南部・レノア地方戦線を担うアースティア国際平和維持連合機構加盟国から成る アースティア国際平和維持連合機構軍の主力国軍として活躍して行く事に成る切っ掛けにも成って居る。



ミンフィル地方とミンフィル平原地方


 ミンフィル王国の在るユーラシナ大陸東南部・レノア地方・ミンフィル平原地方の地方名の事を指して居り、同時にミンフィル平原地方と言う地名の事も指して居る。


 ミンフィル王国の在る地方をミンフィル地方と呼び、国内の地名の事をミンフィル平原地方と呼んで、呼び読み分けて居る。


レノア地方


 レノア地方とは、ユーラシナ大陸東南部に在る地方の事を指して居て、ミンフィル王国東南諸国同盟に属するミンフィル王国 セラルーノ王国、クララ王国、ナカハラドラス部族国(ドワーフ族) テルリーナ部族国(魔族) フェルニー部族国(ダークエルフ族) クラ市国(都市国家) ラクサ市共和国(都市国家)。


 西方バルバッサ帝国同盟に属して居るカレールーナ帝国・ガルマニア皇国・メガテリア公爵国・バジリアナ王国と言ったレノア地方西方諸国の同盟勢力圏とに分かれて居り、此処ではカレールーナ帝国(ローラーナ帝国側)とミンフィル王国(反帝国側)の二大勢力が同地方で争っている。


 ミンフィル王国は人間が中心と成って治めていた国で、国内には数多の他種族が暮らして居るが、前政権時代では、それらに対しての圧制が数百年の長きに渡って続いて居た。



 現在はユーゴ・ラーシルズ王朝政権と成り、新生ミンフィル王国の国王であるユーゴが代表盟主を務めて居り、侮りがたい国力を有している連合同盟国家群と成って居る。



 その近隣の南東部には、地球世界から東南アジア諸国が転移している地域と成って居る。


 また、レノア地方の西側の海域周辺には、EU諸国の飛び地の島領や他の島国が転移して来ており、国交開設の為の外交交渉と国境確定をどうしたら良いのかを地球転移国家諸国からの相談が、交援省に寄せられ来ている事も有り、今後も動向が目が放せない地域と成って居る。


モルディブ地方とモルディブ海岸


ミンフィル王国の東部地方の事を指して居る地名のこと。


ウィーロ連峰山脈


 ミンフィル王国の北部地方の事を指して居る地名の事で、ナカハラドラス部族国との国境線と成って居る最高標高が1800メートルクラスの峰々が在る山脈地帯の事である。


 其処は険しい山脈地帯と平原盆地と小さな川が五つしかない厳しい環境の土地と成って居り、住み着くのは物好きとドワーフ族を含めた亜人種族のみである。



ルペリオン地方平原とルべリオン市とルペリオン湾に付いて・・・・・・・・・


 ミンフィル王国の南部地方の事を指して居る地名のことで、貿易港と軍港を兼ねて居る大都市であるルべリオン市が置かれ、その沖合に在るのがルペリオン湾と成って居る。


ルナック森林とルナック街道


 ミンフィル王国の西部地方に在る森林地帯とその中を通って居る街道を指して居る地名の事で、行き先に応じて、3つの方角に道筋が別れて居る。


ルナック街道砦


 ルナック大封鎖を目的に築かれた、クラ市国とミンフィル王国との国境付近に築かれた砦の事で、クラ市国の許可を得ずに築かれてしまって居たが、ミンフィル王国がルナック大封鎖を討ち破る為に強襲を受けて陥落。


 アースティア大戦中は、その役目をミンフィル王国軍の中継地点砦として使われて居たが、戦後に成って破却されて居る。


ルナック森林盆地


ルナック街道砦から東へ3キロ地点に在る東西2.5キロの高原盆地のこと。



ミンフィル王国・魔導弓騎士隊


 部隊長を務めて居るのは、マルーシャ・ルネーノ大佐で、魔導力を付加させた魔導弓や無詠唱形式の魔法弓を討ち放つ、アースティア世界独特の兵科のこと。


 弓矢を放つのは同じだが、魔法か魔導弓の何方かを扱えるのかが入隊の条件とされて類が、一般弓兵・弓使い(アーチャー)と違って集中力が居る武具であり、魔術武具兵科とされて居る。


ルナック森林盆地夜襲戦


 ルナック街道砦から東へ3キロ地点に在る東西2.5キロの高原盆地にて、ミンフィル王国に対する経済封鎖たるルナック大封鎖を仕掛け、ミンフィル王国を討伐しようとするカレールーナ帝国東方征伐軍とルナック大封鎖を討ち破り、カレールーナ帝国東方征伐軍を撃退しようとするミンフィル王国軍との戦争が行われた戦いの事である。


 ユーゴ達は大胆にも、ミンフィル王国軍のリネット・アスト近衛騎士団長に命じて、騎馬隊1500騎を率いらせ、カレールーナ帝国東方征伐軍陣地に、堂々と真正面から突っ込んで攻め掛かって来た。


 更には陽動作戦や挟撃作戦を展開したミンフィル王国軍により、、カレールーナ帝国東方征伐軍は瓦解し、これに堪らず、イマガワン将軍は率いて居た軍勢を放り出して、スタコラさっさと馬で逃げ出した。


 ミンフィル王国軍の6千人は、夕刻までカレールーナ帝国東方征伐軍を追撃し続け、角笛を合図に、この日の戦いを終えたのであった。


 カレールーナ帝国東方征伐軍は、この日のミンフィル王国軍6千人の攻撃に対して、一万二千の軍勢の内、実に1万人近い死者を出すという大敗北を期してしまった。



 この戦いは、後にルナック森林盆地夜襲戦と呼ばれ、ミンフィル王国軍が、ルナック大封鎖を解く為に西へと進撃を開始して行く切っ掛けと成った緒戦とされて事と成った。




クラ市国 首都・クラ市


 ミンフィル王国の西隣国に当たる都市国家の事で、人口は役3万5千人程度だが、居住区は首都クラ市だけでは無いので、国境や少し離れた町村区を含めた数に成って居る。


 アースティア暦996年・4月7日の時点では、マルス事変の事で怒り心頭のラガート・カレールーナ皇帝は、娘を奪い従属させる筈たった国をも奪い去ったユーゴとミンフィル王国を許すまじと、レノア地方の東部地域各国に対して、ミンフィル王国に対する経済封鎖を仕掛けたるルナック大封鎖を求めた。


  ユーゴはこれらを的確に迎撃、撃破して貿易路の回復を目指すのが、彼が率いるミンフィル王国軍の作戦目的である。


その後はルナック森林盆地で、カレールーナ帝国の将軍たるイマガワン侯爵を討ち破り、続く都市国家クラ市国での攻防戦で、都市国家クラ市国のクラ市国都市警備隊の裏切りにその目論見に最も煽りを受けてしまった西隣国に当たるクラ市国は、建国以来の国是である中立都市を謳いながらも、カレールーナ帝国軍の八千人の軍勢に、ルナック大封鎖を成し遂げようと半ば強引に、貿易路と外交官達の保護を名目とした治安軍に占拠されてしまって居た。


 更にカレールーナ帝国は自国の面子を丸潰れにしたユーゴとミンフィル王国を攻め滅ぼさんと、1万2千人の軍勢を差し向けさせた。

遭い、西門からそそくさ、すたこらさっと撤退。


 カレールーナ帝国の東隣国であるメガテリア公爵国へと逃げ帰ったのだった。


 ミンフィル王国側は、この戦いに措いて、ルナック大封鎖を無力化にする為のレノア中央都市国家連合中央部へと続く重要な拠点を得たのであった。


 これによりクラ市国は、カレールーナ帝国の影響下から離脱し、後にミンフィル王国東南諸国同盟へと加盟国と成る。


 アースティア大戦後は、レノア地方の周辺一帯とミンフィル王国東南諸国同盟を統一合併させ、ミンフィル連合王国と改名し、その一地方であるクラ地方州と成った。


 クラ市国都市警備隊


 クラ市国を警備・防衛を目的とした国防隊の事で、事実上の軍隊と同じ立ち位置に在るが、方便的に言えば、日本国の自衛隊に近い組織のこと。


 アースティア世界において主に都市国家政府や地方都市行政府等が、独自に保持して居る武装組織の事で、アースティア世界では都市国家は法律で中立国家を謳って居る事や地方都市行政府は、中央政府の許可なく軍隊を保持しないと言う法律がある事から、警備隊と言う武装組織を保持して居る一つ言えるだろう。


 アースティア大戦時の責任者は、クラ市国都市警備隊を務めて居た、ミシェル・クルートが、レノア中央都市国家連合都市警備隊の総指揮官である警備総隊長と成って居る。


レノア中央都市国家連合都市警備隊・警備総隊長


 アースティア大戦に参戦し、クラ市国都市警備隊を務めて居た、ミシェル・クルートは、レノア中央都市国家連合都市警備隊の総指揮官である警備総隊長と言う役職のこと。


 又は都市国家諸国が、連合軍を結成した際の都市国家警備隊の総司令官の事を指して居る役職のこと。


クラ市国解放会戦


 ミンフィル王国に対する経済封鎖を仕掛けたるルナック大封鎖を打ち破るべく、ルナック森林盆地夜襲戦を制したユーゴとミンフィル王国軍は、カレールーナ帝国・カレールーナ帝国東方征伐軍を討伐し、自国の安全保障を確実の物とするべく。


 レノア中央都市国家連合に加盟する中立国である都市国家、クラ市国に居座り我が物顔で、クラ市国を占領統治をして居るカレールーナ帝国東方征伐軍を同地から叩き出すべく決戦を挑んだ高いのこと。


両軍の総数は、カレールーナ帝国・カレールーナ帝国東方征伐軍八千人に対して、対するミンフィル王国軍は一万二千人。

  

 

 それに加えて、同都市国家クラ市国を守るクラ市国都市警備隊も、クラ市国自体を人質に取られている為、致し方無く、カレールーナ帝国軍側として、4千人の警備隊を率いて参戦して居る。


 しかしながら、レノア中央都市国家連合の都市国家長にして、ラクサ市共和国の市長でも在るレイカーリナ・キッスニア都市国家長は、ミシェル・クルート・クラ市国都市警備隊長を通じて、ユーゴと通じ、寝返り計画を持ち掛ける。


 これにより、クラ市国都市警備隊は、カレールーナ帝国東方征伐軍八千人に対して、蜂起を開始。


 内と外から挟み撃ちに在ったカレールーナ帝国東方征伐軍八千人は瓦解し、降伏か殲滅または逃亡を図ったと言う。


 一方のカレールーナ帝国の将軍たるイマガワン侯爵は、都市国家クラ市国での攻防戦であるクラ市国解放会戦で、都市国家クラ市国のクラ市国都市警備隊の裏切りに遭い、西門からそそくさ、すたこらさっと撤退。


 カレールーナ帝国の東隣国であるメガテリア公爵国へと逃げ帰ったのだった。


 ミンフィル王国側は、この戦いに措いて、ルナック大封鎖を無力化にする為のレノア中央都市国家連合中央部へと続く重要な拠点を得たのであった。




ラクサ市共和国(都市国家)


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・レノア中央都市国家連合の中心地に在るラクサ地方に在る都市国家で、同地方の心臓と言うべき東西南北の交易路を繋いで居る地であり、レノア中央都市国家連合の主都が置かれて居る。


 多くの国々に隣接して居る為に、過去長い歴史に渡って戦火に晒されて来た。


 現在は・レノア中央都市国家連合の半分近くが ローラーナ帝国が盟主と成って居る西方バルバッサ帝国同盟であり、帝国の傀儡地方帝国政権であるカレールーナ帝国の勢力下に置かれて居る。   


 それらを奪還するべくミンフィル王国側に付く事を決め、都市国家長であり、キッスニア商会長でもあり、レノア中央都市国家連合商会ギルド会長でもあるレイカ―リナ・キッスニアが政務費・軍事費の一切を資金調達するべく奔走して居る。


 アースティア大戦後は、レノア地方周辺一帯とミンフィル王国東南諸国同盟を統一合併させ、ミンフィル連合王国と改名した同地方のレノア中央都市国家連合は、レノア地方州と成って編入される事に成る。


ラクサ地方


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方の中央地域であるラクサ市の在る地域の事を指して居る。


ラクサ市共和国・市長・レノア中央都市国家連合・国家長官邸


 文字通り、ラクサ市共和国の市長とレノア中央都市国家連合・都市国家長の執務室であり、要人やラクサ市共和国とレノア中央都市国家連合から成る首脳幹部との会議を執り行う官邸で、二つの機能を併せ持った独特な官邸機能を持った官舎と成って居る。


 ラクサ市共和国・市長・レノア中央都市国家連合・国家長の公邸も備え付けられ、何時でも官邸と行き来する事が可能と成って居る。


ラクサ市共和国・市長・レノア中央都市国家連合・国家長公邸


 任期中のラクサ市共和国・市長・レノア中央都市国家連合・国家長が住まう公邸の事で、ラクサ市共和国・市長・レノア中央都市国家連合・国家長官邸内の東側に建てられて居る。



レノア中央都市国家連合


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方の中央地域であるレノア地方中原地域に在る都市国家連合の事で、国家と言うよりは、地球世界で言うEUやASEAN、国際連合様な体裁を取って居る都市国家連合のこと。


 その構成は、100市の都市から成る都市国家で構成されるが、首都都市に属して居る地方都市は含まれて居ないので、100市と言うのは首都市の事を指して居る。


 レノア中央都市国家連合の政治体制は、元来から中立国家を謳い、どの国とも分け隔てなく商売と外交をやって来た都市国家体制を敷いて居る小国同士の連合体制の集まりである。


 その中でも珍しいのが、このアースティア世界でも取り分けて珍しい民主共和制を取って居り、一定金額の税金を納めて居れば、誰でも投票権と市会議員と都市国家議員に立候補する事が出来る。


 しかしながら、日本国と違って、明治・大正時代に有った様な制限選挙制をして居るのは、不正と汚職を出させない事が目的なので、決して差別的な考えから制限選挙制を敷いて居る訳では無い。


 主都が置かれて居るのは、レノア地方中原地域のラクサ市共和国と成って居り、レノア中央都市国家連合の最高意思決定権力者であるレノア中央都市国家連合・都市国家長と成るには、ラクサ市共和国市長と成るのが慣例と成って居る。


 因みにレノア中央都市国家連合では、首都の事を主都と呼称して居るが、これは中立公正な関係を謳う都市国家連合体制を築く上で、レノア地方中原地域のラクサ市共和国が中心地とされて居る事から、どの都市国家もラクサ市共和国の傘下には置かれては居ない事を示すべく、中心都市の事を主都と呼んで居るのである。


 それがローラーナ帝国の世界統一戦争による拡大戦略、西方バルバッサ帝国同盟と言う衛星国家形成による統治力の円滑化、最後にローラーナ帝国の影響化に在る衛星国家の地方での台頭が、レノア中央都市国家連合の中立国としての地位を低下させ、国力を下げさせてしまう事に成ってしまって居た。


 此処、レノア中央都市国家連合・都市国家連合中央議会が置かれて居るラクサ市共和国でさえも、東のクラ市国と同様に貿易路と外交官達の保護を名目として派遣されたカレールーナ帝国軍の治安維持軍に占拠されて居た。





レノア中央都市国家連合・都市国家長


 レノア中央都市国家連合の最高意思決定権力者の事で、大統領ような存在と同意義と思って貰って良い。


 都市国家長を目指すの為らば、同時にラクサ市共和国市長と成るのが慣例と成って居る。




レノア地方中原地域


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方の中央地域であるレノア中央都市国家連合の在る地域全体の事を指して居る。



都市警備隊


 アースティア世界において主に都市国家政府や地方都市行政府等が、独自に保持して居る武装組織の事で、アースティア世界では都市国家は法律で中立国家を謳って居る事や地方都市行政府は、中央政府の許可なく軍隊を保持しないと言う法律がある事から、警備隊と言う武装組織を保持して居る。


  地球世界風に言えば、日本国の自衛隊様な組織形態と呼称形式体制を取って居る武装組織に当たる実力部隊の事に成る。





セラルーノ王国 王都・レビィカ市 王城・レビィカ城


 イルビオ・サハリンラード王を祖とするセラルーノ王国の第二王朝が統治する王制国家で、ミンフィル王国の南西部に在るセラルーノ半島地方の東側沿岸一帯を統治して居る。


 国土の特徴として、東にアギュウスト海、西にセラルーノ森林地帯、西国境にはシャルル川と自然豊かな地域を誇る土地。


 小国だが主力兵数は7千人、その殆んどが歩兵で、後は水軍・水竜師団併せて2千人と騎馬隊千人とまあまあな軍事力を誇って居る。


 西隣国のバジリアナ王国とは親戚筋の関係で、両国は元々一つだったらしく、分裂の理由はどちらも300年前の跡目争いの際に、家臣同士のいざこざで、嫡男である本家であるサハリンラード家を正当だとする一派と、その妹である長女とその婿であるファラオ・バジリアーナ公爵家を跡目にしたい一派に別れて内戦、遂には西と東に別れて国家が分裂してしまった。


 分裂した両国は本家筋を国土擦り減らしたしまったセラルーノ王国の名はそのままだが、西のファラオ・バジリアーナ公爵家は、分捕った土地の名前を取ってバジリアナ王国と名乗り、今に至って居る。


 アースティア大戦後は、レノア地方の周辺一帯とミンフィル王国東南諸国同盟を統一合併させ、ミンフィル連合王国と改名し、その一地方であるセラルーノ地方州と成って、セラルーノ王族は公爵王位と成った。


サハリンラード王家とファラオ・バジリアーナ公爵家


 イルビオ・サハリンラード王を祖とするセラルーノ王国の第二王朝が、セラルーノ半島地方を統治する王制国家で、ミンフィル王国の南西部に在るセラルーノ半島地方の東側沿岸一帯を統治して居る王家一族のこと。


 元々はセラルーノ半島地方とバジリアナ地方を合わせた国土を統治下に王家の事を指して居たが、300年前の跡目争いの際に、家臣同士のいざこざで、嫡男である本家であるサハリンラード家を正統だとする正統融和一派と、その妹である長女とその婿であるファラオ・バジリアーナ公爵家を跡目にしたいとする強行路線一派に別れて内戦、遂には西と東に別れて国家が分裂してしまった。


 分裂した理由は、正統融和一派側の貴族軍と有力王国軍とあるファラオ・バジリアーナ公爵家に近しい親族貴族軍と寄親・寄子系軍と言った、両陣営の権力と利権争いが原因で、何方にもサハリンラード王家の血筋が入って居た事が、この争いに拍車を掛けてしまったからであった。


 中でもファラオ・バジリアーナ公爵家を跡目にしたいとする強行路線一派である親族貴族軍と寄親・寄子系軍は過激派が多く居るが故に、応仁の乱様な状態に陥ってしまった。


 それも王家としての了承も本人達の意思も関係無く。更には王政府は派閥勢力に睨まれてしまって居る為、近衛軍と王家直属軍だけでは太刀打ちできない為、如何にも成らなくってしまった。


 分裂した両国は本家筋を国土擦り減らしたしまったセラルーノ王国の名はそのままだが、西のファラオ・バジリアーナ公爵家は、分捕った土地の名前を取ってバジリアナ王国と名乗り、今に至って居る。


 しかしながら、御家騒動とは別に、イルビオ・サハリンラードとラピュタ・サハリンラード夫妻とライカン・ファラオ・バジリアーナとランカ・ファラオ・バジリアーナ夫妻の間には遺恨は無く、良好な親族関係であったが、国内派閥の争いにより、それぞれの派閥勢力の者達等によって引き裂かれ、現在の国境線沿いで起きた内戦勃発を境に交流が立たれてしまった。


 その後はファラオ・バジリアーナ公爵家派閥勢力側でも、あくまで本家であるサハリンラード王家との融和を訴えて居たライカンの存在を邪魔に思う一派に暗殺されてしまい、サハリンラード王家派閥勢力とファラオ・バジリアーナ公爵家派閥勢力との和平は永遠の夢となってしまった。


 その後はランカ・ファラオ・バジリアーナも、我が子の達の成人を見届ける前に毒殺されたかのような形で病死してしまうが、その遺体は何処に在るのかは分からなくなったと言う。


それが分かったのは、バジリアナ王国攻略戦争が終わった直後であった。


 それはランカ・ファラオ・バジリアーナがラピュタ・サハリンラードに密かに当てた、遺言書がサハリンラード王家に残って居り、ミンフィル王国東南諸国同盟軍を中心としたアースティア国際平和維持連合機構軍に落とされたバジリアナ王国の王都・ボストル市と王城・ボストル城。


 竜史と紅葉、それに当事国で、争いの火種と成ってしまった先祖を持っている子孫のラピスとランの二人は、ラピスが持参して居た遺言書を元に、ランカの埋葬場所を突き止める事に成った。


 其処には過激派や戦火に巻き込まれて焼失する事を恐れ隠された遺産が残されて居た。


 その遺産とは、ランカ・ファラオ・バジリアーナとラピュタ・サハリンラードの二人の肖像画と共に、ライカン・ファラオ・バジリアーナの墓も在り、其処にはセラルーノ王国の再統一した際に、将来必要と成る財貨と思い出の品々の遺品が残されて居たと言う。


 アースティア国際平和維持連合機構軍に敗れ、王城・ボストル城から逃げ出した父親に見捨てられ、先祖の想いを知ったランは、両家の争いが間違って居た事を知り、祖国の再建の為に尽力する事を決意したのであった。

 

王都・レビィカ市


 セラルーノ王国の王都で、セラルーノ半島の北部に築かれた港と並行して居る大都市のこと。



 セラルーノ半島地方とセラルーノ半島


 ミンフィル王国の南西地方に広がる東側沿岸一帯の半島と地方名の事を指して居るおり、その形はマレー半島と酷似して居るが、此方の方が数十倍ほど大きいサイズと成って居る。


アギュウスト海


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方東部地位にあるミンフィル王国とセラルーノ王国、地球系転移国家地域であるインドシナ半島諸国。


 そして、北西部に在るドラグナー皇国や北東部の台湾共和国等が点在して居る海域の事を指して居り、それらの島々大陸沿岸に接して居る内海の事を指す地名でもある。


 

セラルーノ森林地帯


 セラルーノ王国・セラルーノ半島地方の西部地域に広がる森林地帯の事で、シャルル川を跨いで広がって居るバジリアナ王国の東部地域60キロ一帯にも広がって居る。 


シャルル川


 セラルーノ王国・セラルーノ半島地方の西部地域に広がる森林地帯を横断する川のことで、バジリアナ王国との国境線にも成って居る。

 


バジリアナ王国 王都・ボストル市 王城・ボストル城


 イルビオ・サハリンラー王の娘婿であるライカン・ファラオ・バジリアーナ公爵を祖とする王制国家。


 セラルーノ王国の西隣の隣国で、北西部にルプレシア山脈地帯。東にシャルル川を跨いで広がって居るセラルーノ森林地帯。


 同地の中央地域には、バジリアナ平原地方が広がり、都市部周辺地域は穀倉地帯と成り、過疎地域は草原地帯と成って居る。


 その真ん中をバジリアナ街道が レノア中央都市国家連合の主都であるラクサ市共和国へと通じて居り、バジリアナ平原地方の中央部にある交易都市のルブルト市で南東部と西へと別れて居る。


 西はミースフェイル大森林へと向かい、ナルコ大河を越える西バジリアナ街道が整備され、終着点は獣人族の王政国家であるアニルージ王国の王都・ミューリ市へと至って居る。

 一方の南東部方向への街道は、バジリアナ街道の本線であり、シャルル川に接して居る王都・ボストル市へと至り、其処からセラルーノ森林地帯を通って、セラルーノ半島を南周りに北へ進むと、セラルーノ王国の王都・レビィカ市へと至って居るが、これはかつてバジリアナ王国とセラルーノ王国が統一国家だった頃の名残りである。



そんなバジリアナ王国の人々は、自分達こそがセラルーノ半島地方を治める正当王家だと言って居る人達。


 だが、元々は家臣達のいざこざで始まった跡目争いであり、その切っ掛けと成った王族たちは戦争する積りは全然無く、取り巻きの家臣達が、未だに300年もの長きに渡り戦争を止めようとしないまま、今に至って居る。


 現在のファラオ・バジリアーナ王家は、ファラオ・バジリアーナ公爵家時代の取り巻きの子孫によって歪められた洗脳教育により、サハリンラード家を憎む様に成ってしまって居る。


 反対にサハリンラード家は、本当の歴史を伝えて居るので、度々戦を仕掛けて来たバジリアナ王国軍を追い返す事に留める事にしていた。


 現在はローラーナ帝国が盟主と成って居る西方バルバッサ帝国同盟の力を利用して、セラルーノ半島地方の統一を目指して居るが、事実上のローラーナ帝国の傀儡地方帝国政権であるカレールーナ帝国の傀儡従属に過ぎない国家と成って居り、統一しても自己満足に浸るのが関の山である。


王都・ボストル市 


 バジリアナ王国が統治下の現状の中でのバジリアナ街道の終着点で、シャルル川の西側に在る要塞城を構えた大都市のこと。


 セラルーノ王国との国境線沿いに王都が在るのは、これはかつてバジリアナ王国とセラルーノ王国が統一国家だった頃のライカン・ファラオ・バジリアーナ公爵家統治領時代の名残りで、国境線が無かった頃は、シャルル川の水運を利用して、王都・レビィカ市を含めた川の端同士に在る町や集落同士の交易が盛んだった。


 その東にはセラルーノ森林地帯が広がり、シャルル川の東にはバジリアナ王国の対セラルーノ王国への侵攻拠点であるシャルル砦が築かれて居る。


 バジリアナ王国に取って、東部セラルーノ森林地帯は、セラルーノ王国への侵攻ルートである為、自国民を含め、全ての民間人の通行は禁止とされて居る。



バジリアナ街道



 バジリアナ街道は、バジリアナ王国のバジリアナ平原地方の真ん中を通って居る街道の事で、そのバジリアナ街道を北へと進んで行くと、 レノア中央都市国家連合の主都であるラクサ市共和国へと通じて居り、反対に南へと下って行くと、バジリアナ平原地方の中央部にある交易都市のルブルト市で南東部の王都・ボストル市と西へと街道が別れて居る。


 西はミースフェイル大森林へと向かい、ナルコ大河を越える西バジリアナ街道が整備され、終着点は獣人族の王政国家であるアニルージ王国の王都・ミューリ市へと至って居る。


西バジリアナ街道


 バジリアナ王国のバジリアナ平原地方の中央部にある交易都市のルブルト市から西へと分岐して行く街道のこと。


 其処から西のミースフェイル大森林へと向かい、ナルコ大河を越える西バジリアナ街道が整備され、終着点は獣人族の王政国家であるアニルージ王国の王都・ミューリ市へと至って居る。


ボストル市湾港とボストル湾


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・カレールーナ平原盆地を囲む山脈地帯の一つで、カレールーナ帝国の北西部側に在る山々のオイリオ高地大地山脈を源流とするホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国で唯一無二の川の出発点であるダウト湖からダウト川として注いで居る終着点に在る湾と湾港都市のこと。


 バジリアナ王国の雄一の貿易港と軍港であり、対セラルーノ王国への攻め入る海軍が駐留して居る湾港都市でもある。


 貿易港としては、カレールーナ帝国とホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国が主要な貿易相手国だが、遠くローラーナ帝国とも商取引をして居り、北西部に在るルプレシア山脈地帯は、魔鉱石・金銀銅・宝石鉱物・鉄鉱石等々と言った鉱物資源が豊富に採掘される鉱山地帯と成って居て、先に述べている国々は、これらの鉱物資源が目当てでバジリアナ王国と貿易をして居る。


 その他は中継貿易として役目を担って居る為、それなりの税収入を得て居るが、それらは対セラルーノ王国への軍事費に消えて行く事が多いと言われて居る。


ルプレシア山脈地帯


 バジリアナ王国の北西部に在るルプレシア山脈地帯は、魔鉱石・金銀銅・宝石鉱物・鉄鉱石等々と言った鉱物資源が豊富に採掘される鉱山地帯と成って居て、先に述べている国々は、これらの鉱物資源が目当てでバジリアナ王国と貿易をして居る。


 ランカ・ファラオ・バジリアーナがラピュタ・サハリンラードに密かに当てた、遺言書に書かれて居る遺産の財貨の大半は、ルプレシア山脈鉱山の税収入をちょろまかす事により蓄えた物では無いかと推察される。



アニルージ王国  王都・ミューリ市 王城・ミューリ・アニルージ城


 ユーラシナ大陸に残って居る数少ない獣人族の王政国家の事で、アニルージ獣人族と言う犬系獣人族を中心とした種部族であり、常日頃から中立国家を謳って居る王国のこと。


 アースティア暦1000年頃は、アニルージ王国のギゼル・アニルージ国王は病床に在るが故に、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国の保護領とされて居る。


 その裏では、カレールーナ帝国が、ギゼル・アニルージ国王のたった一人の娘であるルリエル・アニルージ王女を傀儡とする目論見が在ると言うが、本当の所は判らない。


 その為にカレールーナ帝国とホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国は、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国のイースト・ラクラード王家の王女であるルオーネ・イースト・ラクラード王女が率先して補佐に付いて居ると言う。


 ルオーネは、今現在のルリエルの境遇と立場に同情している事から、カレールーナ帝国とラクラード王家一族とは異なる独自の行動を取って居り、いざと成ったらルリエルを妹として引き取る覚悟をして居たと言う。


 その様な複雑な国内情勢を抱えて居る事から、下手をすればカレールーナ帝国かホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国の何方かに飲み込まれるてしまう可能性を孕んで居たが、これが後に、アースティア国際平和維持連合の加盟地域の一翼として、ミンフィル王国とミンフィル王国東南諸国同盟らと供に、カレールーナ帝国へと攻め込む際に、アニルージ王国解放会戦が行われる事に成った。


  アニルージ王国は、この戦いで解放され、後にアースティア大戦後は、レノア地方の周辺一帯とミンフィル王国東南諸国同盟を統一合併させ、ミンフィル連合王国と改名し、その一地方であるアニルージ州と成り、ルリエル・アニルージ王女は侯爵と成って、16歳に成るのを待って、ユーゴの王妃の一人と成った。



 王都・ミューリ市


 東にミースフェイル大森林、西にホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国のイースト・ラクラード王家領、北東部にはレノア中央都市国家連合の主都であるラクサ市共和国へと通じて居りと繋がって居るアニルージ街道。


 その南東部には バジリアナ王国のバジリアナ平原地方の中央部にある交易都市のルブルト市へと向かう西バジリアナ街道と言った街道と繋がる要衝地に在る王都のこと。


 周辺諸国の首都に比べければ、長閑な雰囲気が漂う牧歌的な街並みと言った感じの都市で、人口が約6000人くらいである。


 その北側に位置しているミューリ山に築かれたのが、赤い塔が連なる石造りの王城・ミューリ・アニルージ城が聳え立って居る。


王城・ミューリ・アニルージ城


 アニルージ王国のアニルージ王家の居城であり、アニルージ王国の政治中枢でもある王城の事で、北側に位置しているミューリ山に築かれたのが、赤い塔が連なる石造りの王城・ミューリ・アニルージ城が聳え立って居る。



ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国


 カレールーナ帝国の南部に位置している三方ラクラード王領家が連合政権体制を敷いて居る王政国家で、ラクラード王家が本家として国家全体を統治下に置いて居るが、徳川将軍家と徳川御三家の様な体制であるが故に、最早誰が本家を名乗って居ても可笑しくない状態に陥って居る。


 かつてはカレールーナ帝国とは、ユーラシナ大陸東南部・レノア地方の覇権を巡って争って居た関係であったが、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国側の腐敗とそれに拍車をかけて居る原因である王家と貴族達による庭園の造園競争による水不足が起こり、食料不足に陥ってしまう。


 更にそれに拍車をかけたのは、南西部地方に在るダウト大河を源流とする複数の小川の水不足であった。


 それが原因で、それまでマルダマカラン砂漠地帯の北部侵食が海辺周辺地域で抑えられ理て居たのだが、小川の水不足が祟ってしまった事により、南部一帯の草原地帯の凡そ4割強が深刻な砂漠化状態へと陥っててしまって居た。


 それにより、カレールーナ帝国との争いをして居る所では無くなった為、食料不足と水不足解消の為に、友好関係を築く方針へと変更して居るが、足元を見られた事により、半ば属国状態に成って居た。



 センター・ラクラード王家領と王都・ラクラード市


 ラクラード王家の本家が治める直轄領地で、イギリスのグレートブリテン島と同程度の大きさを誇る領地のこと。


 ダウト湖からは60キロの位置にあり、水には困らない大都市であったが、三方の親族王家とその貴族勢力達により権利と利権争いが激化が原因で、見栄の張り合いの成果として、巨大な庭園の造園が ラクラード本家一族への忠誠と自身のステータスの高さを現して居る事に成ってしまった。


 これが原因で、サウス・ラクラード王家領地の穀倉地帯は深刻なダメージを被り、中央地域を始めとする中流階級以下の者達の間では、水不足と食料不足と成ってしまう。


ダウト湖とダウト川


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・カレールーナ平原盆地を囲む山脈地帯の一つで、カレールーナ帝国の北西部側に在る山々のオイリオ高地大地山脈を源流とするホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国で唯一無二の川のこと。


 その中間点の合間にあるのがナルド大河と呼ばれる大河が流れ出て居る水源地と成って居るが、南側からは、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国のダウト湖へと至り、くねり曲がった川と成って居て、終着点はバジリアナ王国の南西部地方のアギュウスト海に注いで降り、其処は、王都・ボストル市に近い港であるボストル市湾港と成って居る事から、ボストル湾と呼ばれて居る。 


 アースティア暦1000年代のホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国内では深刻な環境問題である南西地方の砂漠化が進んで居た。


 その原因とは、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国側の政治利権が絡んで居た腐敗の影響で、ダウト湖から引かれて居たダウト運河から南側へと流れて居た水の大半は、互いに見栄を張り合う関係と成ってしまった、王家と貴族達による庭園の造園競争に消えて行ってしまった。


 それによりホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国の国内では、水不足が起こり、庶民の間では、食料不足に陥ってしまう。


 更にそれに拍車をかけたのは、南西部地方に在るダウト大河を源流とする複数の小川の水不足であった。


 それが原因で、それまでマルダマカラン砂漠地帯の北部侵食が海辺周辺地域で抑えられ理て居たのだが、小川の水不足が祟ってしまった事により、南部一帯の草原地帯の凡そ4割強が深刻な砂漠化状態へと陥っててしまって居た。


 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国・イースト・ラクラード王家とイースト・イオメイル地方・主都・イオメイル市



 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国の東部王家であるイースト・ラクラード王家の事で、東部地方であるイースト・イオメイル地方を治めている。


 ダウト川とイオメイル森林地帯とイオメイル盆地と言った恵まれた自然環境が在る事から、田畑と水には困らず、アギュウスト海・ボストル湾に面して居る事から海産物と貿易には困らない領地と成って居る。


マルダマカラン砂漠地帯


 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国の南西地方に在る砂漠地帯の事で、アースティア暦1000年代のホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国内では深刻な環境問題である南西地方の砂漠化が進んで居た。



 その原因とは、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国側の政治利権が絡んで居た腐敗の影響で、ダウト湖から引かれて居たダウト運河から南側へと流れて居た水の大半は、互いに見栄を張り合う関係と成ってしまった、王家と貴族達による庭園の造園競争に消えて行ってしまった。


 それによりホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国の国内では、水不足が起こり、庶民の間では、食料不足に陥ってしまう。


 更にそれに拍車をかけたのは、南西部地方に在るダウト大河を源流とする複数の小川の水不足であった。


 それが原因で、それまでマルダマカラン砂漠地帯の北部侵食が海辺周辺地域で抑えられ理て居たのだが、小川の水不足が祟ってしまった事により、南部一帯の草原地帯の凡そ4割強が深刻な砂漠化状態へと陥っててしまって居た。


 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国・ウエスト・ラクラード王家・ウエスト・イオメイル地方・主都・ブレジネフ市


 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国・ウエスト・ラクラード王家は、ブレジレント山脈地帯の南部で、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国の西部地方であるウエスト・イオメイル地方を治めている王家のこと。

  

 かつてはブレジレント山脈地帯の半分を巡って、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国は、其処を巡ってカレールーナ帝国と争って居た時代があった。


 金銀銅と魔石・鉄鉱石等々の鉱物資源が豊富な山々でもある。


 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国・サウス・ラクラード王家・サウス・イオメイル地方・主都・サウス・ダーグ市


 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国・サウス・ラクラード王家とは、 ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国・サウス・ラクラード王家・サウス・イオメイル地方領を治めている王家のこと。


 しかしながら、マルダマカラン砂漠地帯の北方地方への侵食被害により、穀倉地帯と水源地の枯渇により、深刻な食料危機に陥って居るが、アースティア大戦中に措いての打開策は無かったが、ミンフィル王国とミンフィル王国東南諸国同盟らと供に、カレールーナ帝国へと攻め込む為の包囲作戦の一貫として、サウス・イオメイル地方・主都・サウス・ダーグ市攻略作戦で、同地方を陥落。


 その後は日本国の鳥取砂丘での砂漠地帯の緑化技術力を利用した緑化事業により、砂漠地帯の3割が僅か100年の月日で戻ったと言う。


 




テルリーナ部族国(魔族) 首都バビル市 バビル要塞塔城


 暗黒神ヴァズダールを熱心に信仰して居る地方魔族部族一派で、邪神戦争時代にユーラシナ大陸東南部・レノア地方・テルリーナ・グルダーノ荒地平原とグルダーノ常闇森林地帯を国土として居座る部族国。


 彼等の部族は、元々はデモニュクス帝国・魔族連合から派遣されて来た地方師団の軍隊だったらしく、今現在の者達は、その子孫に当たるらしい。


 食料自給率に乏しく、近隣地域のフェルニー部族国(ダークエルフ族)とクララ王国とは600年前から国土を巡って戦争状態が続いて居る関係。


 アセリア族の聖天使と称する中二病翼人族とは対局に位置する暗黒の中二病患者として異世界アースティアでは知られて居る。


 主な構成種族は、魔人族・悪魔族・飛天魔族・魔獣人族・ハイ・オーガ族等を含めた魔族と亜人族との混成種族で成り立って居る。


 また、ブラックドラゴン系のダーク・ドラゴンを家畜竜として飼いならして居る為、迂闊な敵対行動を避ける傾向が周辺地域の国々に見られて居る。稀に堕天使とか言われ居る。



首都バビル市とバビル要塞塔城


 石造りと土壁の街並みが広がる中心都市の中に、東京タワーと同じ高さを誇る巨大な塔を中心とした巨大城塞のど真ん中に、バビル塔と呼ばれる塔が聳え立つ。テルリーナ部族国の首都都市で、タワー型の要塞城であるバビル要塞塔城は、籠城戦に使う拠点でありながらも、部族長の住まう居城である。


グルダーノ常闇森林地帯


 クララ湖の北側に在るテルリーナ部族国(魔族)の東部地域に広がる深緑と真っ黒な葉が生い茂る広葉樹と針葉樹から成る森林地帯の事で、下草が殆んど生えて居ないが、代わりに食用キノコが自生して居る守のこと。


 薄気味悪い事で有名な森の事で、その風景は魔王が住まう森林ダンジョン又はホラー映画等に登場する不気味な森と言った感じな風景が広がって居る。


 独特な生態系が広がって居り、ブラックドラゴン系のダーク・ドラゴンを含めた姿格好が変な生命体が住まうと言う。


 テルリーナ部族が暮らす居住区も在るが、下草が生え難い環境のせいか、穀物の類が育ち難いらしく、その代わりにいも類ときのこ類の栽培が盛んで、グルダーノ・グレープと言う野生種ブドウを採取又は栽培して居る。


 因みにグルダーノ・グレープから作られるワインは、渋みが強いが肉料理には最高の呑み友であり、ワインソースの材料として、高値が付く高級品として取引されて居る。


 因みにグルダーノ常闇森林地帯の奥深くに行きつくと、ナカハラドラス山脈地帯西部地域にぶち当たり、其処は断崖絶壁である為、行き止まりと成って居る。


 その為、テルリーナ部族が暮らす首都バビル市や周辺地域の集落へと向かう帰り道は、必然的に元来た道を退き返した、クララ湖の西回りと成ってしまう。



ダーク・ドラゴン


 異世界ヘル・&ヘブンズ界から連れて来られたドラゴン種の一つで、鋭いギザギザの牙が生えそろった頭を持った首長で、丸で首長竜の様な体型に大きな羽が生えて居る4つ足歩行のドラゴンのこと。


 黒い火炎を吐き、鈍重な動きだがスピードに乗ると時速55キロの速度で走って行く事が出来ると言う。


 性格は獰猛な肉食だが、飼いならされると大人しい性格で、食肉用の家畜獣としても飼育が可能な亜龍種である。


 邪神戦争時に、テルリーナ部族国の手によって家畜兵器兼家畜として、グルダーノ荒地平原に持ち込まれたが、その大半が野生化してしまい、今では殆んど放任、放牧状態で、飼育されて居るか勝手気ままに暮らして居る状態と成って居る。


ブラック・トリプトドン


 グルダーノ荒地平原に元々生息して居た亜龍種の事で、トリケラトプスに似ているトリプトドンの亜種である。


 前進が真っ黒な肌に大きな三つの角が特徴的だが、標準タイプのトリプトドンと違って気性が荒く、二本の角が標準タイプのトリプトドンとは違って、一回り大きいサイズと成って居る。


 グルダーノ荒地平原では、ダーク・ドラゴンと縄張りを巡って喧嘩して居る姿が、良く目撃されて居ると言う。



グルダーノ荒地平原


 クララ湖の北側に在るテルリーナ部族国(魔族)の西部地域に広がる平原地域の事で、だだっ広いだけの土地で、トリケラトプスに似ているトリプトドンの亜種であるブラック・トリプトドンやダーク・ドラゴン等を始めとする多種多様な生態系が広がって居る為、居住区には向かず、一部の放牧場居住区を除いて人が殆んど暮らして居ない土地と成って居る。


 その中にの首都バビル市へと通じる街道がど真ん中に造られて居り、行き帰りの道がそれ一本しかないので、余程の物好きでない限りは、テルリーナ部族との交易へと向かう者たちは少ないと言う。


ログット砦


 クララ湖の北西部、グルダーノ荒地平原の西部に在るフェルニー部族国(ダークエルフ族)との国境線監視を目的とした砦のこと。




暗黒神ヴァズダール


 異世界ヘル・&ヘブンズ界が発祥の地である空想上の一柱神で、闇を司る神だが、決して悪神や邪神ではない。


 邪神戦争前に、邪神カオス・ノワールは魔が信仰して居た暗黒神ヴァズダール教の神である暗黒神ヴァズダールを騙り、魔族達を操って先兵として扱き使って居た。


 異世界アースティアでは、主にデモニュクス帝国・魔族連合を中心とした世界各地に散らばって居る魔族部族の間で信仰されて居るが、一部の他種族の間でも熱心な信者が多く居るらしい。




フェルニー部族国(ダークエルフ族) 首都・ニビルビーノ市


 アースティア世界でもその数が段々と減ってきている大陸エルフの部族国で、ダークエルフ族が統治して居る部族国家でもある。


 原始の森と湖と大河で構成される非常に豊かな国土を有する土地で、アースティア大戦が世界中のあちこちで起きて居るにも関わらず、周辺地域の様子を人伝でしか知る事の出来ない人里離れた辺境地方に位置して居る。


 フェルニー部族国は、国家元首たる部族総長の座を各集落の代表たる族長の中から、300年周期で、選挙投票に由って選ぶ珍しい体制を持った国であるが、現元首であるフェルイエ・ハル―ドは、邪神戦争後に成って故国に帰る事もせず、東南部に居座る様に成ったテルリーナ部族国との戦争の影響で元首交代が出来ないで居る。


フェルニー部族


 フェルニー森林地帯に暮らすダークエルフ族の事で、褐色肌を持った長身の背丈とスタイル抜群の美男美女で知られて居り、狩猟・農耕・素材加工で生計を立て居る。


 特技は攻撃魔法や弓矢と木々を渡り歩く身体能力。


フェルニー部族国・部族総長


 フェルニー部族国は、国家元首たる部族総長の座を各集落の代表たる族長の中から、300年周期で、選挙投票に由って選ぶ珍しい体制を取って居る。



フェルニー部族国・族長議会政府


 フェルニー部族国・部族総長を国家元首代表を頂点とする集落の長たちである部族長を纏め、その部族長を族長議会の議員とする族長議会の事で、フェルニー部族国の全てを取り仕切る政府でもある。


フェルニー森林地帯


 クララ地方北西部に在る森林地帯の一つで、グルダーノ常闇森林地帯とも繋がって居るが、明らかに下草が生え難い土地が、この二つの森林地帯の境目と成って居る事からフェルニー部族国とテルリーナ部族国(魔族)との国境線にも成って居る。


 奥地に踏み入るとフェルニー部族の集落が盆地に固まって造られて居り、獣避けと人払いの結界魔法が張られて居り、侵入者への防御対策と成って居る。


 原始の森と湖と大河で構成される非常に豊かな国土を有する土地でも在り、アースティア大戦が世界中のあちこちで起きて居るにも関わらず、周辺地域の様子を人伝でしか知る事の出来ない人里離れた辺境地方に位置して居る。



クララ王国 王都コーチン・ステナント市  王城・コーチン・ステナント城  


 フェルニー部族国・テルリーナ部族国・ナカハラドラス部族国・レノア中央都市国家連合等の4カ国に囲まれ、険しい山脈地帯と荒地平原が多い国土を持った国家。


 王国制を敷いて居るが元は文明圏とはかけ離れた戦闘蛮民族が同地の利権を争い合いながら国土を統一した国である。


 そのクララ地方を統一してから350年、今現在のクララ王国は真っ二つに割れていた。周辺地域の国々を相手に戦い国土を広げて行こうと言うジーク・クララ・クオッシュ王子を中心とした強硬論派閥と融和政策に由る内需と経済の拡大で国を豊かにしようと言うジークの姉のニルカーナ・クララ・クオッシュ王女を中心とした融和論派閥の二大派閥に別れて政争中。


 特に武勇に優れたジーク・クララ・クオッシュ王子を中心とした強硬論派閥側は、カレールーナ帝国に由る裏工作活動の手が伸びて居り、 ニルカーナ・クララ・クオッシュ王女を中心とした融和論派閥は形勢が不利に成りつつあると言う。


 後にユーゴとミンフィル王国は、ニルカーナ・クララ・クオッシュ王女からの自派閥への助成願いを受けて、クララ王国継承権を掛けた戦いに勝利、クララ王国はニルカーナ王女を中心とした国家として再出発する事と成った。


 更にアースティア大戦の戦後は、ミンフィル王国東南諸国同盟を統一合併させ、ミンフィル連合王国と改名した関係で同地はクララ地方と成り、ニルカーナ王女はユーゴの側妃として連合王国の一角の王族として支えて行く事と成った。




 コーチン・ステナント城とクオッシュ山


 コーチン・ステナント城は、クララ湖から南に20キロ地点に在る王都・コーチン・ステナント市の中心地に聳え立つクオッシュ山と言う岩山を繰り抜いて築かれた山城で、その周りの平野周辺に岩を削って城郭と都市が築かれて居た。


王都・コーチン・ステナント市


 クララ王国の首都の事で、クオッシュ山を中心とした要塞城郭を中心とした岩と土壁で造られた荒地地域ならではの特色を生かした大都市である。


 ウマやラクダ、それらに加えて、亜龍族である重騎竜・トリプトドン・速竜ヴェキエルを中心とした家畜獣を長距離の移動手段として使って居り、それらの家畜獣を活かした中継貿易をクララ国内の都市と国家の税収入の柱として居るが、周辺地域と度々戦争を起こして居るので商売がやや下手な国家と言えるだろう。

 

ジーク・新クララ王政府軍


 クララ王国の継承権第二位の権利を持つ王子であるジーク・クララ・クオッシュが、後継ぎ問題に不満を抱いて居たりゆから、父親であるザイール・クララ・クオッシュに対して反乱を起こしたクーデター軍のこと。  


 ジークは、この軍勢と供に、父親に近隣諸国の情勢に付いての話がしたいと面会を求め、王城・コーチン・ステナント城へと攻め入り、謁見の間にて父上を騙し討ちをして討ち取る。

 そのまま彼は、クララ王国の王都コーチン・ステナント市と王城・コーチン・ステナント城を己の支持派閥の将兵達や貴族達と共に政治中枢を乗っ取って王城と首都を制圧。


 反乱を知った半分の国王派と私を後継ぎとして支持して居る正当王位派閥の者達は、城を奪還しようと軍を派遣するが痛み分けに終わってしまった。


 ジークが率いるジーク派閥の反乱軍は王都と王城の確保には成功したが、国を二つに割るという失敗を犯してしまった。


その後は、ジークの姉であるニルカーナ・クララ・クオッシュ王女を中心とした融和論派閥であるニルカーナ王太女正統政府軍とミンフィル王国を中心とした、レノア地方東南諸国商業連盟条約軍に攻められ、ジークは戦死してしまう。



ニルカーナ王太女正統政府軍


 ニルカーナ・クララ・クオッシュ王女を中心とした融和論派閥勢力が結集した軍勢の事で、ニルカーナ王女をクララ王国の後継者をする事を目標として居る貴族諸侯と先王であるザイール国王の忠臣と王城を追われた王政府の大臣・官僚・クララ王国軍幹部らが組織の中心を占めて居る。


 ユーゴとミンフィル連合王国政府からニルカーナへ公爵王の位が送られ、高い地位が約束されて居たが、それ等を全て放棄して、ユーゴの側妃として連合王国の一角の王族として、両家の王族を同化し、彼を支えて行く道を選んだ事情から、アースティア大戦後は、クララ地方の行政府関係者と成って行く。



クララ地方事変戦役


 クララ地方の南盆地や平原等の地域一帯を国土として、統一を成し遂げてから350年の年の事である。


 クララ王国は、それぞれの王族の後継者とその派閥に属する者達により、二大派閥に別れて国内で政争中と成ってしまって居た。


 周辺地域の国々を相手に戦い、自国の国土を広げて行こうと言うスローガンを掲げて居るジーク・クララ・クオッシュ王子を中心とした強硬論派閥が台頭を始めて居た。


 それに対して、融和政策に由る内需と経済の拡大で、自国を豊かにしましょうと言うスローガンを掲げて居るのが、ジークの姉であるニルカーナ・クララ・クオッシュ王女を中心とした融和論派閥である。


 それら二大派閥の争いに端を発した事により、クララ地方に属するクララ湖を北側に置くクララ王国を中心にして、北西部にフェルニー部族国・北東部にテルリーナ部族国・南東部にナカハラドラス部族国を巻き込み、その余波は、ミンフィル王国を中心とした、レノア地方東南諸国商業連盟条約をも巻き込む大戦へと発展して行く事に成った。


 ユーゴ達は、クララ王国の継承権第一位を持つ、王国の王太女であるニルカーナ・クララ・クオッシュからの助力要請を受けて、クララ王国を中心した争乱に武力介入を決定。


 各地での争乱を鎮めるべく、電光石火の如く戦い抜き、この地域での争乱を沈めた事により、クララ地方に属する国々はミンフィル王国を中心とした、レノア地方東南諸国商業連盟条約へと加盟と成り、後にそれらはミンフィル王国東南諸国同盟へと至る事に成ったのだった。



クララ地方


 クララ地方とは、カレールーナ帝国の北東に在るガバラ山脈を越えた先で在り、ユーラシナ大陸東南部・レノア地方の中央地域であるレノア中央都市国家連合とミンフィル王国とも山脈地帯を通じて接して居る。


 その位置関係はと言うと、クララ湖を北側に置くクララ王国を中心にして、北西部にフェルニー部族国。

 北東部にテルリーナ部族国。南東部にナカハラドラス部族国。真南にレノア中央都市国家連合国。 

 南東部にはカレールーナ帝国の東隣国であるメガテリア公爵国に囲まれて居る高知盆地の事である。

 同地は荒地平原を中心とした土地柄で、絶えず水や食料と鉱山地帯を巡っての争いが絶えない地域であった。


クララ湖


 クララ地方最大の水源地であり、ナカハラドラス山脈地帯西部地域から湧き水とクララ川を水源地とする湖の事である。


 クララ王国は、クララ湖の七割の利権を手にして居る事で、クララ平原地方を穀倉地帯とする事で、周辺地域の中も最大勢力を誇って居る。


クララ平原地方


 クララ王国が治める平原地方の事を指して居り、クララ地方最大の穀倉地帯でもある。



ナカハラドラス部族国


国家代表・バルセー・ロナダイン部族総長


ナカハラドラス部族国とは、ミンフィル王国の北に在るウィーロ連峰山脈と挟んでの隣国で、ナカハラドラス部族国との国境線と成って居る最高標高が1800メートルクラスの峰々が在る山脈地帯の事である。


 其処は険しい山脈地帯と平原盆地と小さな川が五つしかない厳しい環境の土地と成って居り、住み着くのは物好きとドワーフ族を含めた亜人種族のみである。


  アースティア暦998年頃のユーゴとミンフィル王国は、レノア地方東南諸国商業連盟条約と言う構想を模索して居た際に、 隣国であるナカハラドラス部族国に目を付て居た。


 その構想とは、ミンフィル王国が、カレールーナ帝国と直接的に武力衝突を避けながら、国を大きくして行く為に編み出され相互経済条約に見せかけた軍事同盟の事で、ユーゴ達が大国との武力衝突と武力侵攻を避けながら、何れは大国と対峙する為に編み出した苦肉の策の事である。


 これが後に、ミンフィル王国東南諸国同盟条約と成ってカレールーナ帝国に圧迫されて居た反帝国の東部諸国を纏め上げ、アースティア国際平和維持連合の加盟地域の一翼として戦う事に成るのだから、本当に先の事は分からない物だとも言えた。



 その様な理由から、この国から武具生産の商取引を持ち掛ける形で、国防上に必要不可欠な秘密同盟なのが、レノア地方東南諸国商業連盟条約と言う訳である。


  ユーゴとミンフィル王国は、その地下都市を通じて、秘密貿易をしようと試みて居た。


 地上の貿易路で真っ当な商品と量産品の武具を買いつつ、両国の国境付近の地下都市と地下通路にて、他国には余り言えない様な武具や兵器を取引しようと言う計画が進められて居た。


ナカハラドラス山脈地帯


 ナカハラドラス部族国を取り囲んで居る山々の事で、ミンフィル王国の北に在るウィーロ連峰山脈と接して居る。



カレールーナ帝国   帝都・アリシルク市 皇帝城・アリシルク皇帝城


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・カレールーナ平原盆地を中心とした中堅クラスの国力と国土を持った帝国で、 南にブレジレント山脈。


 北東にガバラ山脈、オイリオ高地大地山脈、北から南西地方へと横断する様に流れるナルド大河が流れ、山脈地帯の緑ととても良い穀倉地帯を有し、東西南北へと伸びる街道と大河を利用した貿易で、莫大な税収を得て居るレノア地方最大の国家である。



ローラーナ帝国が盟主と成って居る西方バルバッサ帝国同盟に加盟して居る。


 カレールーナ帝国は、ローラーナ帝国が東へと勢力圏を伸ばして行く事を見据えて、250年ほど前にローラーナ帝国と皇帝を盟主帝国とし、その傘下での国家の安定と命令権を受け入れると言う西方バルバッサ帝国同盟への加盟条約を締結。


 それ以後は、ユーラシナ大陸東南部・レノア地方を中心とした地域周辺の切り取りと属国への統治権を認める特権を持ってして、同地の支配圏確立を目指して戦争を繰り返して来た。


 だが、アースティア大戦末期に措いて、アースティア国際平和維持連合(国連)に加盟したミンフィル王国とアースティア国際平和維持連合軍に加盟した加盟国軍に由るユーラシナ大陸東南地方攻略作戦により、滅亡してしまう事に成る。


 アースティア大戦後は、レノア地方全土とミンフィル王国東南諸国同盟を統一合併させ、ミンフィル連合王国と改名したミンフィル王国の一部となり、カレールーナ帝国はカレールーナ地方州と成ってしまう。


皇帝城・アリシルク皇帝城


 帝都・アリシルク市の中心にに聳え立つ大理石をふんだんに使用した巨大な居城の事で、複数の塔が立ち並び、そのど真ん中には西洋風の館御殿が皇帝一族の住まいと成って居る。


帝都・アリシルク市


 カレールーナ帝国の帝都で、中世ヨーロッパ風の様な造りをして居る街並みが広がる都市で、大理石を始めとする岩石を利用して作った皇帝城・アリシルク皇帝城と官庁街を基点に、ローマ市のような街並みが四方へと広がる大都市である。  


カレールーナ帝国軍参謀部局とカレールーナ帝国軍参謀総長


 カレールーナ帝国の軍務省傘下に置かれて居る軍部での作戦・戦略・軍事外交を考える参謀部局の事で、カレールーナ帝国軍元帥指揮下に置かれた部局でもあり、カレールーナ帝国軍参謀総長と言う専属の役職が置かれて居る。


カレールーナ帝国軍部諜報局とカレールーナ帝国軍部諜報局長官


 カレールーナ帝国の軍務省傘下に置かれて居る軍部諜報局の事で、カレールーナ帝国軍元帥指揮下に置かれた部局でもあり、専属のカレールーナ帝国軍部諜報局長官と言う役職が置かれて居る



カレールーナ平原半島


 

 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・カレールーナ平原盆地を中心とした中堅クラスの国力と国土を持ったカレールーナ帝国の在る半島の事で、その形は何となくインド半島に似て居ると言う。



ブレジレント山脈地帯



 ブレジレント山脈地帯は、ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・カレールーナ平原盆地を囲む山脈地帯の一つで、カレールーナ帝国の南側に在る山々のこと。

  

 その半分が、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国・ウエスト・ラクラード王家の北東部領地にも成って居るので、此処を巡って争って居た時代があった。


 金銀銅と魔石・鉄鉱石等々の鉱物資源が豊富な山々でもある。



ガバラ山脈

 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・カレールーナ平原盆地を囲む山脈地帯の一つで、カレールーナ帝国の北東部側に在る山々のこと。


 その中間点の合間にあるのがナルド大河と呼ばれる大河が流れ出て居る水源地と成って居る。


オイリオ高地大地山脈


 ユーラシナ大陸東南部・レノア地方・カレールーナ平原盆地を囲む山脈地帯の一つで、カレールーナ帝国の北西部側に在る山々のこと。


 その中間点の合間にあるのがナルド大河と呼ばれる大河が流れ出て居る水源地と成って居るが、南側からは、ホレストランド・ラクラード3方王家領・連合王国のダウト湖へと至り、くねり曲がった川と成って居るダウト側の源流地点でもある。


ナルド大河


 北東にガバラ山脈、その反対側に位置する北西部にはオイリオ高地大地山脈が並び、その中間点の合間にあるのがナルド大河と呼ばれる大河が流れ出て居る。


 この大河は北から南西地方へと横断する様に流れるナルド大河が流れ、山脈地帯の緑と、とても良く肥えた穀倉地帯を有し、東西南北へと伸びる街道と大河を利用した貿易で、莫大な税収を得て居るが、レノア地方最大の国家であるカレールーナ帝国であった。



カレールーナ帝国東方征伐軍


 ユーゴ・ラーシルズによる 世に言う、ミンフィル王国・王都・マルス市事変こと、略称名はマルス事変と呼称される政変革命で、ミンフィル王国を乗っ取った。


 この事に怒り心頭のラガート・カレールーナ皇帝は、娘を奪い従属させる筈たった国をも奪い去ったユーゴとミンフィル王国を許すまじと、経済封鎖を仕掛け、ルナック大封鎖と言う経済制裁を仕掛ける。


 その目論見に最も煽りを受けてしまった西隣国に当たるクラ市国は、建国以来の国是である中立都市を謳いながらも、カレールーナ帝国軍の八千人の軍勢に、ルナック大封鎖を成し遂げようと半ば強引に、貿易路と外交官達の保護を名目とした治安軍に占拠されてしまって居た。


 更にラガート・カレールーナ皇帝とカレールーナ帝国は、自国の面子を丸潰れにしたユーゴとミンフィル王国を攻め滅ぼさんと、1万2千人の軍勢を差し向けさせたのがカレールーナ帝国東方征伐軍と言う訳である。


カレールーナ帝国東方征伐軍の総司令官は、ヨージモード・イマガワン侯爵と成って居る。


 ユーゴ達は大胆にも、ミンフィル王国軍のリネット・アスト近衛騎士団長に命じて、騎馬隊1500騎を率いらせ、カレールーナ帝国東方征伐軍陣地に、堂々と真正面から突っ込んで攻め掛かって来た。


 更には陽動作戦や挟撃作戦を展開したミンフィル王国軍により、、カレールーナ帝国東方征伐軍は瓦解し、これに堪らず、イマガワン将軍は率いて居た軍勢を放り出して、スタコラさっさと馬で逃げ出した。

 ミンフィル王国軍の6千人は、夕刻までカレールーナ帝国東方征伐軍を追撃し続け、角笛を合図に、この日の戦いを終えたのであった。


 カレールーナ帝国東方征伐軍は、この日のミンフィル王国軍6千人の攻撃に対して、一万二千の軍勢の内、実に1万人近い死者を出すという大敗北を期してしまった。



 この戦いは、後にルナック森林盆地夜襲戦と呼ばれ、ミンフィル王国軍が、ルナック大封鎖を解く為に西へと進撃を開始して行く切っ掛けと成った緒戦とされて事と成った。


フェミリア魔女王国  首都・王都フェミリア


 600年前までユーラシナ大陸東南部・レノア地方・カレールーナ平原盆地南東部に在って栄えて居たフェミリア魔女王国の末裔で、アースティア大戦が始まってから70年後のこと、カレールーナ帝国に攻め込まれ、フェミリア魔女王国の女王であったマジョリカ・フェミリアは、当時のカレールーナ帝国の皇帝であるラルバート・カレールーナに、強引に手籠めにされたと言う。


 その目的には、マジョリカ・フェミリアを始めとするフェミリア魔女王国の女系にだけ備わって居る膨大な魔力をカレールーナ皇族に取り込む事であり、それを持ってしてフェミリア魔女王国の魔導技術の数々を独占する根拠とする為である。


 それ以降フェミリア魔女王国の王族一族は、カレールーナ帝国の貴族家の一つであるフェミリア公爵家とされ、代々皇帝に女子を差し出す役目を担わされて居る。


 その一族は何れも妖艶でナイスバディ身体つきをしたベットの上では信じられない程に男を攻め立てる豪胆な肉食美女が産まれる事で有名な一族と言われて居る。


フェミリア公爵家


 カレールーナ帝国の貴族家の一つであるフェミリア公爵家の祖で、フェミリア魔女王国の最後の女王であった人物を祖とする公爵家のこと。


 現在では単なる地方の大貴族の一家として見らて居らず、代々何故かカレールーナ帝国皇帝一族に嫁を差し出して居るのを不思議がられてしまって居り、先祖代々カレールーナ帝国に使えて居る大貴族らの妬まれて居る一族と成って居る。


 その一族は何れも妖艶でナイスバディ身体つきをしたベットの上では信じられない程に男を攻め立てる豪胆な肉食美女が産まれる事で有名な一族と言われて居る。


 同時に婿と成った男達の早死にの確立が高いとされて居るが、婿入りした男達は狂ったように何れも、嫁をベタ褒めし、嫁の事を悪く言う様な輩には暴力的に振る舞う豹変をしてしまうと言うと言うが、その原因は判らないとされて居る。

 

マジョリカ・フェミリア 享年30歳 


 カレールーナ帝国の貴族家の一つであるフェミリア公爵家の祖で、フェミリア魔女王国の最後の女王であった人物で、20歳でフェミリア魔女王国の後を継ぎ、23歳の時に祖国が滅亡して居るが、マジョリカ・フェミリアとフェミリア魔女王国は、邪神戦争にも参戦して居る国家で、アースティア暦395年当時、マジョリカは15歳で最終決戦に参戦し、戦果を上げた英雄の一人と成った。


しかしながら、その晩年の日々は、栄光と平和とはかけ離れた物と成ってしまった。


 カレールーナ帝国が戦後の勢力拡大政策に舵を取った事で、真っ先にフェミリア魔女王国は狙われ、マジョリカ・フェミリアとフェミリア魔女王国は、抵抗を試みるが、邪神戦争での国力と軍事力の低下して居る現状では、如何に力強い能力を有するフェミリア魔女の女達と魔導技術が有ろうとも、滅亡は免れなかった。


 そんなマジョリカは、カレールーナ帝国軍の捕虜と成り果て、600年前のカレールーナ帝国の皇帝であるラルバート・カレールーナに、ベットへと強引に引き吊り込まれ、夜伽の相手とされてしまう。


 その夜伽では、妖艶でナイスバディ身体つきをした温和な性格をして居た淑女であったが、泣き叫び、強姦行為をされるの中で、ベットの上では信じられない程に乱れたとの逸話が残って居る。


 そんな日々が7年間も続き、妾として7人の女の子を産み、その最後は最後の女子を産み落とした際、恨みの言葉を残して死んだと伝わって居る。


 何時かは必ず、我が血筋を引き継ぐ魔女たちが、カレールーナ帝国と皇帝一族を滅ぼしてくれようとね。

 

その断末魔の死因は、乱暴な性交行為と連続出産による衰弱死とされて居る。


メガテリア公爵国 首都・公王都ベスチーノ市 居城・ベスチーノ城


 かつて15年前ほど前にカレールーナ帝国と戦って敗れたメガテリア王国は、中規模勢力を誇る中堅クラス国家だった為に、カレールーナ帝国の貴族制度に組み込まれて公爵家と成った。


 現在は半分ほどの自治統治権を有する公爵王家と成って居るが、殆んどの権限をカレールーナ帝国に握られて居り、メガテリア公爵国に代々仕えて来た重臣たちも先々の事で将来を憂いて居る様子。


 ただし、次期当主と成る予定のフィルフアルーナ・ルクセンハンブルク・メガテリアは、アリナ・カレールーナカレールーナ帝国軍総司令元帥に傾倒して居るらしく、カレールーナ帝国と自領国の権限を拡大させれるべく奮闘して居る。


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