世界観と用語集編 7

アセニア亜人連合同盟


 エルフ・ドワーフ・獣人・人魚・龍人等の人に近い姿をした亜人族国家の集まり。種族事に国家を持っている。中には諸島の国土と海底洞窟に都市を作っている人魚族や浮き島に都市を築いている翼人族や竜人族も居る変わった地域。



加盟諸国は以下の通りと成って居る。


 アルブヘイム王国・マーメリア海洋王国・ブリリアイランドキングダム王国・ドワーフ部族連合国・ジャパリンランド獣人部族連合国・ギガンテス連邦国。 



アセニア亜人連合同盟総会


 アセニア亜人連合同盟に加盟する国々の国家元首や専属大使らが、国際会議を開き、世界情勢や同盟内に付いて共同で行う政策を話し合う会議場のことで、地球世界で言えば、国連総会に当たる。


アルブヘイム王国 首都は王都ユグドラシル


 エルフ族が住まう国で、その国土には、綺麗な水が沸き、緑と木々が生い茂る大地、ユグドラシル大陸を治めるエルフ王国。


 この国はユグドラシル大陸内に複数あるエルフ族連合の部族連合体であり、定期的に部族長が王位継承選挙を行って政権を担って居る。


 

 地球風の例えて分かり易く説明するのならば、アラブ首長国連邦の様な近い政体を持って居ると言えば良いかも知れない。



 エルフ族 


 複数の部族と王侯部族が居て、多数の政体を持った国家が現存する。寿命は数千年と言われているが、事故に病気や戦災で命を落とす事も有るので、実際の寿命は分からないし、正確な記録も無い。



  他にもダークエルフ族・シルフエルフ族、イフリートエルフ族、ウンディーネエルフ族、ノームエルフ族等と種族多岐に渡る。地球世界や日本国等を含めた、この世界で一般的にエルフ族と認識されている代表格はシルフエルフ族と言われている。




王都ユグドラシル


 ヨーロッパ地方風の街並みと森の木々が融合化している様な街並みで、ユグドラシル城宮殿を中心に造られた円形状の都市。


 この都市で造られた木工細工は、とても長持ちする一級品と言われている。


ユグドラシル大陸


 多種多様なエルフ族が住まう大陸で、アルブヘイム王国が統治して居る所でもあり、アセニア地方の中心地に位置している事から、アセニア亜人連合同盟総会議会の議会場が置かれて居る。


 大陸のの5割近くが森林地帯や草原地帯で、残りは山岳荒地地帯や沼地等の自然豊かな大地として知られて居る。


 マーメリア海洋王国 



 人魚、マーメイドと呼称される人魚族が暮らすマーメイド族の宗主王国系国家で、日本から東へ3千キロ付近に点在する3千もの群島に列島諸島と海底洞窟等を利用して国家を築いて居り、アースティアの世界中の海底に居住区があるらしい。


 名産品は海産物や珊瑚に真珠等の装飾品や塩と貝殻を加工して作った粉を売っている。特に貝殻は肥料等に用いられるので地上との取り引きは頻繁に行われている事が多い。


 だが、女性が多い種族性のせいか、愛玩具奴隷として人攫いに会う同胞も多く、人魚は奴隷市場で高値が付くらしい。



マーメイド族 


 人魚またはマーメイドと呼ばれている亜人間種族の総称。主に女性主体の種族で、男性が生まれて来るのは稀である為に、他種族男と交配する事で繁栄している。この世界に来て新たに出きた人類学部である高等知的人類種族学の分類では他種卵依存交配人類に分類される。他にもラミア族等の亜人間族がこの分類に当たるらしい。


 海中で尾鰭と鰓呼吸と水かきで行動し、陸上では二足歩行と肺呼吸で活動して居るが、皮膚の水分を保つ意味で定期的な水浴びかお風呂等がが欠かせない。

 これを怠ると皮膚が乾いてカサカサと成り痒みが腫れ成って爛れてしまい。最後には皮膚病が蔓延してしまう事態と成るので、常に肌ケアが欠かせないのだと言う。平均寿命が300歳から500歳の間と言われて、やや長命らしい。


 

ブリリアイランドキングダム王国  王都・メイプル市 居城・メイプルランド城


 アセニア亜人連合同盟内に在る最も東の果てに在るメイプルシロップランド大陸と言う地域内に、多種多様な妖精族達が暮らして居る多種多民族王制国家のこと。


 その陣容は多彩で、ヒト型タイプから獣人・無機物・植物等々と言った感じに、これと言った法則のない変わった進化を遂げた種族である。


 妖精魔法と言う人間族・亜人族達が扱う魔法とはチョッとだけ違う変な魔法を扱う事で有名な所で在る。


 現在は妖精人族ウィステリア王家の正統血筋たるラティファ・ウィステリアが成人した姿と成るまでアーシェ・カムルン・アーカーイム宰相が政務を取り仕切って居る。


アセニア亜人連合同盟総会議では日本国との国交樹立に賛成票を投じて居る。


メイプルシロップランド大陸


 妖精族または妖精人族たちが住まう大陸の事で、ブリリアイランドキングダム王国が統治下に在る大陸のことでも在る。  



赤城ブリリアイランドキングダムパーク  


 日本国政府・高見総合商事グループ・ブリリアイランドキングダム王国らが共同出資し、赤城山山麓に造られた巨大総合テーマパークのこと。



 アースティア大戦末期に、日本国に大使館を作ろうするブリリアイランドキングダム王国は、東京都内の土地が高すぎて買えず、其処で仕方なく交援省と相談する。


 丁度その頃に、シェスカのフローレイティア輸送商船商会が霧野市・新里町の赤城山東南部の土地を買収して、魔導空挺船の離発着場を建設しようと計画して居た事に、その計画に乗っかる形で、ブリリアイランドキングダム王国大使館・異世界交流会館・魔導空挺船空港の建設計画される。


 どうせなら飛行場・遊園地・大使館を兼ね合わせた一大、大型施設にしてしまえと言う事に成り、アースティア世界をテーマにした異世界交流会館型テーマパーク、赤城ブリリアイランドキングダムパークが造られたのであった。  



妖精人族


 人間族に近い姿をして居る妖精族の亜種型種族の事で、人間族とそっくりそのままの姿をして居るが、成長するのが個々人によって差が在り、寿命も同じく長いが個体によってバラバラと成って居る。


 その殆んどが国を持たない地域で、人間族や他の亜人族らに紛れて暮らしており、その正体がバレる前に違う地域に移動する生活を送って居る。



妖精族


 妖精族とはエルフ族とは進化の過程で枝分かれした別種の亜人種族の事である。だが、エルフのとの違いは、彼らの暮らしがとても人に近い生活圏や独特な地域に分布して居る事に有る。


 例えば人の暮らしに紛れたり、、ひれとは反対に人里から離れて暮らしたりと住む場所を進んで選べるのが特徴的と言える。


 種族としての特徴的な部分を置きく分けると、羽有り族と羽無し族に小人族の3つに別れて居る。


 羽有り族と羽無し族は単に羽が有るか無いかの違いで、世界中に妖精族が広まる過程で、羽が居るか要らないかと進化を選んだ事に過ぎない。


 小人妖精族は、所謂手のひらサイズの妖精族達の事で、此方もそれぞれ好みの地域で暮らしたりして居るので山野や町中等で稀に旅人が見かける報告がなされて居る。


 別名は雑多な種族と言われるが、自然環境や生活環境の汚染に敏感と言われ、彼らが暮らし難いと感じると、あっと言う間に、それまで暮らして居た土地を放り出して何処かへと消えて行く。


 一説の報告では、彼らは半年間で国を立ち上げ、人間の国と交易で栄えたが、その20年後には、妖精族との交易目的で滞在中の人間達が、どうしても出てしまう日常生活から出された廃棄物の処理が追いつかないくなり、大量の汚染物質とゴミで町が溢れると、一夜にして国が崩壊したという記録が有ると言う。 

 


小人妖精族


 別名はリトルフェアリーと呼ばれる羽根つきの小妖精のこと、地域によって姿格好が違い、女王制の女系種族で種族種類の7割が女性タイプ。平均寿命が200年から250年程度と言われているが、はっきりとした記述が無いので分からない。


 女系タイプの種族は渡り飛行をして気に入って地域に降り立つと繁殖活動の為に、人間と同じ様な等身大の背丈と変身し、羽すらも隠して町中で暮らしたり人里に近い地域で男を誘い命を繋ぐ為に子作りに励む。





 ドワーフ部族連合国 首都は地下都市・ドアルゴンシティ

 

  ロックアイランド亜大陸に住まうドワーフ族の連合国。主に鉱山を開拓して様々な工業製品を売り出している国。


 山脈地帯と盆地地帯や地下洞窟に住みながら、工廠商会を中心とした職人社会で、鉱山から取れた地下資源の鉱物を用いた加工品や鉱物素材を輸出する事で経済を支えている国。


 そんな理由から、シベリナ連合等の国々を始め、多くの国々との工房品が取り扱われ、取引きされて居る。



 ドワーフ族


 平均寿命が300歳前後で、身長が145センチから160センチ前後と小柄な背丈とドップリとし体型に筋肉質な身体つきである。とても勇敢で強靭なパワーと手先が器用な事で知られていて、主に鉱山と併設された都市や地下都市を築いて暮らしている。鍛冶工房等で作られている工業製品は一級品と言われている。




 ロックアイランド亜大陸


 ユグドラシル大陸の西側300キロ地点に在るドワーフ族達が開拓した大陸で、その大地の殆んどが、鉱物資源を含んだ山々で連なり、地下へ地下へと掘り進んだ都市がドワーフ族達の住処と言う大地を丸ごと開拓した開拓国家の大陸。



地下都市・ドアルゴンシティ


 ドワーフ族達が地下を切り開いて作り上げた巨大な地下都市。その殆んどが商業工房を生業として居る。



 ジャパリンランド獣人部族連合国


 獣人族が住まうと言うジャパリランド大陸。各部族が平和に暮らして居る。殆んど他の部族が足を踏み入れていない土地で、物好きが探検した事の在る人物による書物くらいにしか彼の国の諸情勢を知る事は出来ないと言われて居る。


 獣人族が住まうと言うジャパリランド大陸は、各部族が平和に暮らして居るらしく、ケモノは居るが除け者は無いとても平和な土地柄で、ドッタンバッンとかしたりして居る。



 だが一つだけ注意する事が有る。彼の土地から帰った者達はケモナーとか言う精神の病に掛かると言われている。


 アセニア亜人連合同盟総会議では、ドワーフ部族連合国と連携して、日本国との国交樹立に反対して居た。



 獣人族


 様々な獣の容姿を持った半人の亜人間の総称で、人型タイプと獣人型タイプが居るが、どちらも変わりのない同じ獣人族である。


主な種族として、犬獣人族・狼獣人族等と言った犬系獣人族。


 猫獣人族系として、町猫獣人族・虎獣人族・獅子獣人族・豹・チーター・ジャガー・ピューマ・山猫獣人等と多岐に渡る。


 他にもアザラシやオットセイ型の海獣人族。ゾウにクマやシカに牛にヒツジにウマなんかも居て、中には鳥やリザードマン(水トカゲ族)なんかも居て、種族数を上げるのならば、この世界でも指折りの種族数を誇って居る。





 猫小人獣人族。


 猫型獣人族の古い種族で、大人の身長が大体100センチから130センチ程度と、人間の子供くらいの大きさである。


 流浪する隣人と言われ、気が付けば人家の近くで、勝手に暮らしている種族。町や野山の害と成る物を清掃する様に狩りをしている姿が見られ、空き家や人気の少ない所でホームレスに似た様な暮らしぶりが世界各地で見られている。


 中にはハウスキーパーとして住まわせる人々も見受けられ、知能指数も人間と変わらず仕事は真面目にそつなくこなして重宝されている。猫小人獣人達は、数多くの人族の隣に暮らしているとされる言われは此処から来ている。

 

 ただ、種族の7割が女性であり、男を中心として群れながら放浪と定住を繰り返す為か、地域によっては奴隷に近い扱いを受けたり、一家がバラバラに成ってしまうケースが報告され、国家と部族と言う帰属する場所が無い為に、送還先が無いと言う困った種族でも有る。


 日本国にも2030年8月頃に、沖縄島に手作りの船で親子3人が流れ着くが、この扱いに困った日本政府入・国管理局・法務省等は、3人の身柄を交援省預かりとし、亜人人権基本法を整備する傍ら、亜人個別特別基本法を整備する中に帰国先及び帰属先の無い種族を管理・受け入れ・生活支援等の支援を厳正に審査した上で、許可するとした。


 なお、、受け入れ先は竜史の実家である高見家とし、紅葉の妹達を養女として行けれた事で、新たな屋敷が建てられ広く成った実家の家に住まわせ、生涯幸せに暮らしたと言う。


 猫獣人族


 猫型の獣人族で、猫耳や尻尾が特徴。亜種として獅子型・虎型・豹型・ジャガー型・チーター型・山猫型等、種族は住む地域や環境によって多岐に渡る。






ギガンテス連邦国 首都 プロトカルチャックシティ



 ユグドラシル大陸から南東270キロの地点にあるファンタジー系の巨人族とSF系の巨人族達の連合国で、その歴史は巨人戦争時に転異して来たSF系の巨人族達が、この世界に住まう在来巨人種族と同化して暮らし始めたのが始まり。

 ガテン系ボディビルダ―の様な肉体美を持った爽やかな感じの人達で、ダンベル何キロ持てる?とか、思わずナイスバルクと言ってしまうかも知れない。


 総人口は一千万人。


ギガンテス亜大陸


 ユグドラシル大陸から南東270キロの地点にある巨人族達が暮らす亜大陸。その殆んどが草原と山脈地帯が多い。 


 巨人戦争の名残りで、巨大な宇宙戦艦が今も多数稼働状態に在るが、燃料不足で飛べず、今は便利な家電製品扱い兼居住スペースとして使われている。


 



ゼントラーメルート巨人族


 宇宙生活に適応する為に、とある世界の宇宙文明で、生体品種改造した人間族の成れの果てで、長い年月が経つに連れて、本来何の目的で巨人化したのたのかすら忘れてしまっい、戦争することしか出来なく成ってしまった巨人族のこと。


 巨人戦争時に、リトルリアンとゼントラーメルート巨人族達が呼んで居たアースティア世界の人々と戦い、和解する事で戦うこと以外の活動を知る事が出来た。


 某巨大要塞型宇宙戦艦が登場するSFアニメの宇宙人の様に、この世界の巨人族達は、ゼントラーメルート巨人族の技術力で人間体サイズへと変身が出来るらしい。


 今は似たような見た目を持つギガンテス族と共生しながら静かに暮らしている。


 平均身長18メートルから22メートル。


ギガンテス族


 アースティア世界に古くから暮らしている巨人型の亜人族で、その巨体ゆえに、同種同士でしか繫殖交配できない珍しい亜人族。


 だが、巨人戦争時に出会って戦い合ったゼントラーメルート巨人族との出会いで、その技術力を用いる事で人間体サイズへと変身が出来るようになった。


今現在の同種族は、静かに仲良く暮らして居る


 

平均身長18メートルから22メートル。


リトルリアン


 ゼントラーメルート巨人族達からみた通常サイズのヒト族達の総称。

 祖先の姿をしている意味もある。



ホビット族


 手先が器用な農耕種族で 身長が150センチ程度の小柄な亜人族の人々。


 これといった能力は高くないが、同胞達の中には、何故か英雄伝説に登場する英傑と共に戦うトラブルに巻きまれる事が在るらしい。


翼人族


 アセリア族を含めた翼を持った亜人族で、飛行能力を始め、魔法や身体能力に優れている亜人族の総称。


 因みに翼人族中で、アセリア族だけが中二病である。


 アースティア世界の歴史に付いて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


この世界は1400年前までは、この世界には文明らしい文明が殆んど存在せず、都市国家程度の国が世界各地に点在して居た。


 また、亜人族を含めた全ての人類は、まだまだ、狩猟を中心とした生活か、初期の農耕生活を始めたばかりで、物々交換が経済の主流であった時代。



 其処に世界各地で大規模な時空地震が起こり、様々な異世界から種族・国家・島や大陸、それに人工物が現れたのである。



 特にユーラシナ大陸の西方に位置するユールッハ地方には、魔法文明が現れ、時を同じくして現れたのが、地球文明で言えば西暦2000年代くらいまでの科学文明を持った国家群が、魔法文明国家群と隣り合わせの鮨詰め状態で転移して来てしまって居た。


 この他には、この世界とは別の他所の世界のエルフ・ドーワーフ・人魚・竜・獣人などの多くの亜人種が部族の集落から国家単位で、太平洋を中心に世界中に散らばる様に転移して来て居る。


 リユッセル北欧同盟と呼ばれるユールッハ地方の北側の国々、アルビオン王国、ガリア帝国、ヒスパニア皇国、オーランタ商業都市連合国、デボン王国、コーランド王国、スカジナビア王国、ホムル王国、レイオス皇国の各国等は1400年経った、今でも続いて居る長い歴史ある国家であった。



 紀元前暦400前のこと。


 多くの国々は、100年掛けて周辺の調査と友好を築こうとしたが、残念ながら簡単には友好関係の構築に至らず、転移での混乱の中で、隣国との不信感からユールッハ地方を中心に戦争が始まってしまう。



 第一次転移国家郡による戦争、創世戦争と呼ばれて居る戦争は、実に200年もの間に亘って続いしまうアースティア世界初の世界大戦でもあった。


 白龍族(後のドラグリア白龍大帝国の皇族の一族)を始めとする全世界各地の上位の竜族は人族との戦争で、人族の繁殖力と文明と言う力の凄さを知り、それを取り入れようと竜族の膨大な魔力を操る力を使って肉体を強化と変化をを決める。



 人化変身の能力を得ると、人族との交流を始めて行く。


 他の人と交流の少なく陸上での暮らしや、人から離れすぎた容姿を持った亜人族達は、何らかの別の方法で人化変身の方法を取得し、人族の土地へと偵察と交流を始めて行くに至る。


 それから200年が経ってお互いの国力がある程度疲弊して来ると、戦争は休戦してしまう。


 後に各国家は国境決め、講和に至った。


 世界の名前と世界暦は現地人から聞いた名前を元にアースティアと呼称する事と決まったのだった。


 その後世界は100年掛けて平和が続く。


 復興の目処が経った年を平和復興記念元年として、各国が共同声明で世界共通年号である世界暦アースティア1年としたアースティア暦を制定し、採用して居る。


 しかし、その平和は束の間に過ぎなかった。


 新たな戦乱の嵐である第2次の国家転移が起こる。


 今度は超文明を持った宇宙人や宇宙文明を持った勢力の転移が起こる。


 その転移災害で、巨大なロボットや宇宙戦艦や各種巨大戦艦、軌道要塞に宇宙コロニーや小惑星基地。


 巨人型の宇宙人が転移して来て、地上や宇宙での大規模な戦争と成ってしまう。


 旧文明も必死に抵抗したり、又は新文明と手を組んだりするが、その争いは地上の国や大地の多大な被害などお構いなしに、転移した宇宙文明勢力は戦争を300年間も続けた。


 その結果、各勢力が国力と軍事力や兵力を約7割を失い、大半の技術と文化と文物が失われる事と成った。


 地表の60パーセントが焼かれ、転移して来た宇宙の施設の大半が機能不全に陥る。


 これが後の人々等に巨人戦争と呼ばれた、この世界での文明世紀末とさえ揶揄されて居る戦いの結末で、アースティア暦300年の出来事であった。



 この戦争の結果、科学文明勢力は技師や学者、兵力の多くを失ってしまう。


 国体の維持が難しくなり、旧文明(第1次転移国家郡)と新文明(第2次転移国家文明郡)の統廃合が行われ、多くの新国家が生まれたり、亜人族や他種族連合の小勢力による新国家が生まれて行く事と成った。

 


 オローシャ正統王国(第1次転移国家郡)とアース世界連合国(第2次転移国家文明郡)が合併し、帝国議会制国家であるオローシャ帝国を建国。


 ダバード王国(第1次転移国家郡)とロード・コスモ資本星間連合(第2次転移国家文明郡)が合併し、ダバード・ロード王国建国。


 この時にダバード王国のシュチュ―ド王族とロード・コスモ資本連合の代表であるロード家の当主が結婚して新王家として再出発して行く事に成った。


 ドラグリア白龍大帝国が建国され、白龍族を中心に竜人族へと肉体が進化が完了し、白竜人族と名乗る。


 その人口が人間族に負けない位に成って出きた竜人族最大の国家となる。


 その他に色の付いて居る龍人族の各部族も何らかの国家か、それに近い自治地域を名乗り、繁栄を極めて行く。


 それらの龍人族の総称を色龍人勢力と呼ばれ、独自の強大な力を持った勢力として畏れ、敬われる存在として歩んで行くのであった。


 その後、残って居る科学と魔法技術を使って世界中の自然と国の復興を100年掛けて行う。


 更に巨人戦争から50年が経つ。


 この頃には宇宙に有ったコロニー、宇宙基地、小惑星基地の維持が難しく成って居た。


 更に空に浮かぶ浮遊島郡、人口浮遊要塞の一部が海や人里から離れた場所へと落下してしまう。


 それらを保有して居た各国は、全ての同施設の破棄を決定する。


 この時代で次第に宇宙での活動技術が失われて行き、人々から宇宙での活動記録が次第に忘れ去れて行く。


 その年の終わりに、アースティアの南方の海上に、突如として次元ゲートが開かれる。


 其処から邪神と言う精神生命体が現われて同地方は大混乱に陥る。


 同時に邪神に操られた異界の異種族である魔族と異界より魔大陸の国家であるデモニュクス帝国が南の海上に現われ、ユールッハ地方の南側に位置するカリフア大陸を挟んで大戦争になり、一時ユールッハ地方にも魔族軍勢に攻められる。



 アースティア暦 350年 邪神戦争 



 45年も続いた邪神戦争を終結させたのは、ローラーナ王国の若き騎士の青年であったギルバート・メリッシュである。


 後に彼は邪神を倒し、ローラーナ王国の姫を娶ってギルバート・メリッシュ・ローラーナとなる。


 そして、彼と共に邪神討伐を成し遂げるべく世界各地からカリフア大陸で転戦、世界連合軍は遂に魔大陸に攻め込む。


 邪神を次元ゲートの内側へと追い払い。巨大な魔法結界とゲート封印装置でゲートを閉じて戦争を終結せさたのだった。


 デモニュクス帝国は邪神から解放され、同国とアースティア世界の各国との講和と成る。



 この戦い関わった者達は、それぞれ故郷へと戻り、同地の復興と発展に尽力した。



アースティア暦395年 邪神戦争が終結する。



 その五年後・・・・・・事実は不明だが、アースティア暦1000年の今現在に措いても不明だが、邪神戦争後にギルバート・メリッシュ・ローラーナは、突如として、その人格を豹変させ、アースティア暦600年。


 この年にローラーナ王国は、国体体制を帝政へと移行させ、国名をローラーナ帝国に改名し、アースティア世界に争いが絶えないのは国家・部族・民族がバラバラで多すぎるからだと言う理由や気に入らないと言う特に理由も無くと言った感じに、ローラーナ帝国によるアースティア世界武力統一平定を目的としたローラーナ世界統一覇権戦争を開始させ、手始めにローラーナ帝国近くに在った周辺国へと侵攻を開始する。




 ギルバートに関する記録が時代が経つに連れて、ローラーナ帝国とその周辺諸外国から戦争開始などを含めて、その本当の理由や動機が徐々に分からなく成って行く。


 

アースティア暦 600年 帝国世界統一覇権戦争開始



 同年 遠方の小国家と部族集落らは独立と統一戦争が始まる。



 頭の可笑しな翼人族で有名なアセリナ族達は、アセリナ王国を建国。


 アセリナ族は、部族同士の力比べによる代表戦で部族代表決める事に成る。


 国家代表戦で初代国家代表に成ったのは、邪神戦争で世界を救った英雄の1人である聖天騎士ヨハネ・ハーネストが、初代総騎士団長となり事実上の国家代表と成る。


 この後、彼女達は聖天使を自称する様に成って行った。


 邪神戦争の英雄の1人、聖龍族のレビアナ・サリバンが、シベリナ地方南部のドラグナー地方へと帰郷し、戦争などで荒れた故郷の人間族と聖龍族の為に尽力して回る。


 同地ではまだ、国家の体を成して居ない。


 シベリナ地方の大半は、幾つかの地域を除いて未開拓の蛮地であった。


 同地方の人間族の長であるザナーク・レアモンと聖龍族のレビアナ・サリバンの二人は、種族の垣根を越えて結婚し、ドラグナー皇国(おうこく)を建国した。


 そして聖龍族は、人型へと転じる事に成功を果たした、この世界でも2番目に多い竜人族の種族と成ったのであった。


 ローラーナ帝国による世界統一覇権戦争開始から100年が経ち、アースティア暦500年 ローラーナ帝国は、ユールッハ地方の東部へと侵攻する。


 形勢不利と悟ったラクロアナ王国は、ローラーナ帝国との戦争を避ける為に、東の果てであるシベリナの無主の土地たる現在のシベリナ地方東北部に撤退し、国を移転させた上で、王国を再建する。


 同じくユールッハ地方東部に在ったアルガス王国もユールッハ地方の東部で、帝国と決戦を挑むも、国王が討たれてしまい。


 追撃を逃れ、国家再建を果たす為に、東部地域へと国を移転を決める。


 アルガス王国の王位継承を継いだのは、同時代の国王の弟の一族であるファーミラ公爵家一族。


 ダバード・ロード王国も、ローラーナ帝国との戦いに備えて、北へと首都や主要都市を移して行く。南部領の旧ロード・コスモ資本連合国領土の各地に要塞を多数築く。


 シベリナ地方に古くから在る国家であるコヨミ皇国、シャッポロ王国、大夏王国らは、戦火を逃れる為に、シベリナ地方へと逃げて来た国家らを不憫に思って献身的に支援する。


 その後、シベリナ地方の各地の国々は同盟組む事を決定し、シベリナ地方王国連合同盟条約を結ぶ。


 同盟代表国に、頭の可笑しな亜人族であるアセリナ族の国アセリナ王国の3代目の総騎士団長が選出される。


 どうも代表を決めるのに、揉めに揉めた挙句の果ての末に、傀儡に成り易い上に、煽てられ誰にも流され難い性格のアセリナ族にする事を各国は、裏で取り決めたらしい。


 こうしてシベリナ連合同盟は、アセリナ王国を同盟代表国とし、アルガス公国、ラクロアナ王国、ダバード・ロード王国、コヨミ皇国、ドラグリア白龍大帝国、オローシャ帝国、ドラグナー皇国、シャッポロ王国、大夏王国の10カ国で構成される。


 同年、南西の亜人国家達は、激しさを増すユールッハ地方の戦争に巻き込まれまいとアセニア亜人連合同盟を設立し、種族としての種の保存を最優先とする決定を決定。


 ローラーナの影響が及ぶユーラシナ大陸・カリフア大陸等の各地域からの全面脱出を決定し、全世界に向けて、完全な中立を宣言する。

 

アースティア暦600年


 レビアナ・サリバン・レアモンは、ドラグナー皇国内の聖竜人族・聖龍族と人間族の関係が、帝国との戦争問題や聖龍族達の能力と騎乗の便利さから、次第に彼らを道具の扱いする様になり、互いに齟齬が生まれ二つの種族は争う様になる。


 聖龍族の能力の一つに人間と融合合身と言う物がある。


 ドラグナー皇国は建国以前に人間の異性のパートナーとコンビを組んで仕事をするのが珍しくない。


 特に身を守る為に共に死力を尽くす事が当たり前と成って居た。


 レビアナが初代国皇と婚姻したのを機に、国内では多くのパートナーが結婚して行った。


 しかし、時が経つに連れて、最初の頃の気持ちを人間族達は忘れる様に成って行き、聖竜人族達と聖龍族達の能力と騎乗の便利さから、道具扱いとしての考えが根付いて行く。


 その結果、レビアナはドラグナー皇国南部のドラグナー山脈に結界を張り巡らし、聖龍族の同胞を全てを引き連れて、その姿を隠す事にしたのであった。


 聖龍族が姿を消す事によってドラグナー皇国内で善良で対等な付き合いをしていた人々は、自分達まで罰を受ける様な事をしないで欲しいと、ドラグナー山脈の麓に神殿を立ててレビアナに祈りを捧げた。


 すると、神殿の中にレビアナの幻影が人々の前に現れた。


 彼女は連れ去った同胞の中で人間との番と成った者と、その子供の中に竜化が出きる、又はその可能性を秘めた子供達とは、もう会わせられないと言った。


 しかし、神殿で選定の儀式を終えて選ばれた者にだけ聖龍と言う人の姿をしない下位の聖龍族のとの誓いの契約を認めると伝えた。


 こうしてこの国では聖龍、セイント・ドラゴンと契約した騎士、聖龍騎士の制度とその身分が生まれた。



 レビアナが約束を忘れた人間族達に対しての最後の情けと言われて居る。


 ちなみに契約は下位の聖龍族だけと成って居るが、運がよければ人化できる最上位種と契約が出来ると言われて居るらしいが、それを成し遂げた者は未だに居ないのであった。


 そして、聖竜人族と聖龍族との本当の絆と約束の事は、今だ果たされて居ないし、次第に忘れ去って行くのであった。



 アースティア暦800年



 

 この年のローラーナ帝国は、瞬く間にシベリナ地方南部とユーラシナ大陸の中央諸国を制圧、続いてシャッポロ王国も征服し同国は滅亡する。


 大夏王国は西方の平原地方を失い、パイプ・ライン大河沿いの山脈地帯の定軍山地方を残して引き篭もる様に成る。


 以来、同国は他国との交流が殆んど無くなってしまう事に成った。


 その後、ローラーナ帝国は東部と南部の大国と取り引き的な同盟を組みつつ、従属国家を含む国家郡と西方バルバッサ帝国同盟を結成し、益々その勢力の拡大を広げて行き、留まる事が無いのだった。



アースティア暦990年




 この年、ローラーナ帝国は、ドラグナー皇国に100万人もの軍勢を送り込み、同地を降服させ、ローラーナ帝国に従属させた。



アースティア暦1000年 



 日本国と同じ世界から多くの地域と国家や軍勢が転移して来る。後の歴史に第3次転移国家群と呼ばれる地域。



 但し、デモニュクス帝国を含めると4度目になるが、転移災害でこの世界に来た訳では無いので、そんな理由からこの世界の歴史学者さん達はカウントする積もりは無いらしい。



 此処までが、大まかなこの世界での歴史の流れとなって居る。

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