236話 こんにちは!こんにちはっ!異世界中の国々から~♪おいでませっ!ウエルカムっ!ようこそっ!ジャパンアイランドっ!! 2

アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月16日・午前11時50分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・本州島・関東地方・北関東地域・群馬県・群馬県東部・東毛地域・霧野市・堤野町・渡瀬川沿い・高見山(旧丸山)・高見家・高見家屋敷・竜史自室屋敷及び紅葉自室屋敷区域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 竜史と紅葉は二人でお隣同士と成った部屋へと向かった。


 何故、そうなって居るのかは、紅葉の母である葛葉が、紅葉が竜史の事を星読みのお告げで、アースティア世界の未来をローラーナ帝国の覇権征服の野望から救う為に、見初めたと聞いて居たからである。


 葛葉はコヨミ皇国とアースティア世界の為とは別に、星読みの力の導きで、紅葉の身体に流れる。


 コヨミ皇国皇族女性としての血筋が、竜史を子孫を残すための配偶者に選んだとも悟り、竜史の事を紅葉の婿として認め、紅葉の事を嫁に貰ってもらおうと考えて居た。


 そして、彼の事をあわよくば襲えと言って、後押しをして居るに等しい、根回しでも有ったりする。


 そんな二人が新居として建てられた、新築のミニ一軒家には、竜史達が本館から南西方向に歩いて、五分程度の所に在る。


2階建ての一軒家で、リビングルーム1・自室部屋Ⅰ・寝室部屋Ⅰ・キッチン・トイレ・バスルーム・ベランダ・物置部屋と成って居る。




 その部屋の間取りは、2階建てと成って居り、一階にはリビングルームとキッチン。


 トイレ・バスルームと衣装ケースルーム。


 バスルームには、露天風呂と内風呂が在り、シャワー室が備え付けられて居た。


 二階には、ベランダと寝室と自室部屋に分かれていた。


 ベランダから見える景色には、市内を流れる渡瀬川が流れて居る風景が一望出来ていた。


 またベランダから見えるその真下の眼下には、両毛号線の線路が見え、西側には高架橋が立って居た。 


 他にも霧野市の市街地と南側に在る広澤町の茶臼山のテレビアンテナ塔が良く見えていた。


 

 そんな見慣れた故郷を眺め見える竜史の部屋隣りには、趣味のコレクションルームも併設されており、其処を覗くと旧宅に仕舞われて居たコレクションが、段ボールで山積みされて保管されて居た。


「こりゃあ大変だな。」と竜史は久しぶりの実家に戻ってみると、引っ越しをさせられる事に、そのめんどくさから、ツイツイ溜息が出てしまう。


「8月のサミットまでは、実家の整理を何とかしないとな。」と竜史は言いつつ、コレクション部屋と自室の整理を始めた。


 竜史が実家へと帰って来たのも、サミットに合わせて関東に戻ったの機会に、一度実家に帰って部屋の整理をして来るべきだと、福岡市で、コヨミ皇国の皇族達を出迎えた後に、安元達との電話で言われたからである。


 言われた当初は、何の事だが、全然分からなかったが、大方・・清香と麻衣を迎えるに当たり、実家の整理をするのだろうと考え、その手伝いに帰った筈であったのだが・・・・・・・・・・・・・・・



 実際には、新しく建てられた新居への引っ越しであり、今まで住んで居た旧宅は物置に使うと聞いて居る。


 因みに旧宅の方も非課税対象に成って居る。


 日本政府が高見家の敷地全てを非課税にしたのも、今と成っては納得が行くと言う物。


 小高い丘である小山とその周辺で空き地と成って居る敷地全てが、コヨミ皇国から高見家への援助金で買い取って居るからであり、今の高見家の収入だけでは、とてもではないが、固定資産税と建物の維持費が賄えないからである。


 そんな事情から高見家への課税対象が大幅に見直される形と、特殊な事情を抱えて居る事から来て居る、特別処置が取られて居た。


 その日の引っ越しの片付けは、清香と麻衣を加えた、紅葉達居候組と下宿人組達の手伝いも有って、順調に進められ、その日の午前中での作業は、お昼頃には、一旦手を止められた。


 昼食には、近所に在る林家堤野食堂と言う食堂から、出前を取り、昼食を済ませる事に成る。


 午後からの引っ越し作業は、初日だと言う事も在ってか、日用品と寝床に必要な物の移動と開梱作業呑みと成って居た物の整理・整頓するのに留め、その日の作業は、午後2時頃までには、終わらせる事に成って居た。


そんな中で紅葉は竜史の部屋へと顔出す。


「竜史。チョっと出かけない?」と、片付け最中の竜史の背後から声を掛けた。


「何か用が有るの?紅葉さん。」


「こっちの部屋で使う、家具や雑貨なんかが欲しいの。そんなにもお値段が高く無くて良いからさ。どうせ、こっちでの滞在期間は、それほど長くないだろうしね。」


「それに地元の貴方なら、この辺の地理に詳しいでしょ?」


「まぁ、良いよ。この辺で家具や雑貨なんかを扱ってて、それなりの大きさを誇る店と成ると・・・・・・緑鳥市の大間町・セキチューズホームセンター大間町店かな。」


「母さんに、車を借りて来ますから、紅葉さんは、西側の駐車場で待って下さい。」と言って、コレクション部屋に鍵を掛け、序で自室から免許証と財布、それにバックを持ち出して、部屋の鍵を掛けると、母の居る本館へと向かう竜史。


「竜史・・・・・私は・・・・・・・・・・・・」


 その後ろ姿を見送る紅葉は、下仁田町での一件が忘れらずに居た。


 ひょっとしたら、親友であるシェスカに、竜史の事を取られるかもと、不安で堪らず居る紅葉。


 彼女は・・・・こうして、理由を付けて、二人きりに成ろうと竜史の事を連れ出そう思い付く。


今の紅葉の心の内は、不安な気持ちで一杯なのであった。


 紅葉は最初から竜史の事を独占が出来る立場で在りながらも、油断して居た事も在り、思わぬ伏兵の登場に対して、如何したら良いのかと困惑して居たのであった。




アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月16日・午後14 時05分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・東太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・本州島・関東地方・北関東地域・群馬県・群馬県東部・東毛地域・霧野市・堤野町・渡瀬川沿い・高見山(旧丸山)・高見家・高見家屋敷・高見家本邸屋敷にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 紅葉と竜史の二人は、竜史の母であるすみれの軽自動車を借りて、霧野市の隣町である緑鳥市・大間町に在るセキチューズホームセンター・大間町一号店へと出掛けて行く。



 そんな時である。


 シェスカ・リナ・ハンナ達も、暫くは高見家を拠点として動くので、雑賀類と日常家具が欲しいと考え、買い出し先は何所が良いのかと、すみれに相談する事にした。


「何なら大間町に在るセキチューズホームセンターにでも行って見たら?確か竜史達が、今から出掛けて行く所の筈よ。」


「間に合うなら、一緒に大間町店に行って来なさいな。」と言われて追いかけるシェスカ達だった。



「一足遅かったか・・・・・・」とシェスカは、急いで西側の崖下に在る駐車場に駆けたが、竜史達は、シェスカ達の存在には気付かずに車を出して、出掛けてしまった様だ。


「シェスカ、これからどうする?」と聞くリナ。


「不味いな。まだ我々は自動車には乗れない。それにセキチューズホームセンターとらの場所近くには、鉄道が無いらしい。近くに路線バスが運行して居るらしいが、本数は少なく、これから出かけるにしても、時間が掛かるな。」


「何なら空を飛んで行けば、良いでは無いかっ!」と言うハンナは、中二病キャラが良くやるポーズを取りながら言う。


「お前と言う奴は、何所に居てもブレないな。」と軽く笑いながら、シェスカはリナ顔を向ける。


 シェスカは魔法が得意では無い。


 それに魔法技術は、基本的魔法以外では、センスと天賦の才が必要とされて居るからも在り、シェスカは魔法が9割がた使えないのである。


 シェスカに言われたリナは「分かったわよっ!」とフライウイングと言う浮遊魔法を自分とシェスカに掛けて行く。


 ハンナは自前の羽で空に浮かぶと、万が一の場合にと、すみれに手渡されたスマホで、検索した緑鳥市・大間町に在る石州ホームズ大間町店への地図を元にして、竜史達の後を追うのであった。



 一方のその頃、クリスとアリスの二人は、シェスカ達とは別の用件で、すみれの元を訪れて居た。


「日本国自衛隊学校・近代戦術留学修学訓練学校・群馬県東毛地区分校の下見に行きたいの?」


「「はいっ!」」


「でも入学式は、確か9月からでしょ?」


「序でなので、学校の周辺地域の下見もして置こうと思いましてっ!」とクリスが言う。


「うーん。でも今からだと帰りは、夕方の6時くらいに成っちゃうわよ?」


「帰りの寄り道は、最小限にします。」


「まぁ、良いでしょう。(下見に行って帰るなら、この私が夕飯の買い物に行く序でに迎えに行けば良いし、この二人に夕飯の買い物の手伝いを頼もうかな。)」って事を考えて居るすみれ。


「片付けも、ひと段落したし、行きは東毛電鉄を使いなさい。」


「帰りは夕飯の買い物に行く序でに、貴女達を迎えに行くから、校舎前で待ってなさいな。」


「迎えは、家に在るもう一台の車で行くから、それと・・・・ハイ、スマホ。これで帰る時間には電話を入れると事。良いわね?」


「「分かりました。」」


 クリスとアリスの二人は、9月1日に開校予定の霧野市・新里町の山間部に在る日本国自衛隊学校・近代戦術留学修学訓練学校・群馬県東毛地区分校・国際交流近代戦術留学生科の群馬県東毛地区分校への下見に行く事にしたた。


 少々昼過ぎの遅い時間帯では在るが、バスも行き先の校舎までなら、夜9時までに1時間に4本は定期運行して居るし、見て帰って来るだけならば、特に問題無いと判断したすみれ。


 彼女はその序でに、夕飯の買い物にでも行こうと考え、クリス達を荷物持ちに使おうと思い付く。


 許可を得た二人は、久し振りに手を繋いで、日が更に暑く成った時刻に東毛電鉄に乗って、霧野市・新里町地区へと出掛けて行くのであった。




 

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