235話 こんにちは!こんにちはっ!異世界中の国々から~♪おいでませっ!ウエルカムっ!ようこそっ!ジャパンアイランドっ!! 1
アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月16日・午前11時30分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・本州島・関東地方・北関東地域・群馬県・群馬県東部・東毛地域・霧野市・堤野町・渡瀬川沿い・高見山(旧丸山)・高見家・高見家屋敷にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高見竜史の生家である高見家は、白峰神社の北東側に在る間道の道路を挟んだ向かい側に自宅を構えて居る。
その直ぐ東隣には、大林歯科医院が在り、西隣には川相雑貨店が在った。
そんな高見家に転機が訪れたのは、今年、2030年の5月の後半に入ってからの事である。
コヨミ皇国からの相談で、紅葉の二人の妹達を養子に出す形で、『日本国へと疎開させられないか?』と言う相談を受けた事に始まる。
その養子先の選定と言うのが、一番の問題だったが、内閣で子育てを終えたばかり家で、今は手透きと成った家が、一軒だけ在る事を思い至る。
それが竜史の生家である群馬県・霧野市・堤野町に家を構えていた、高見家であった。
この時、コヨミ皇国の皇室は、皇女である清香と麻衣の為に、莫大な養育支援金と生活支援年金、皇籍を離脱一時金等を拠出して居る。
一方の日本国政府は、丸山と呼ばれて居た小山を高見家(コヨミ皇国が代理で買収)が買収し、霧野市の大手建設会社である吉川組が、新居の建設工事を請け負う事に成った。
そして、買収した土地の固定資産税を非課税とし、この土地を高見家が、新たに売却をしない限りは、永久に固定資産税を課税対象外とする事が決まる。
その理由として、コヨミ皇国皇女である清香と麻衣の護衛を兼ねた疎開先で在るからであった。
この事が切っ掛けと成り、高見家が永久的に世間一般から、やっかまれる原因と成るの原因と成ったのが、広大な土地を日本国政府公認で、非課税とされて居た事も在ると、此処に付け加えて置く。
それにアースティア大戦の戦後に入っても、コヨミ皇国の皇室からは、親戚関係と成った高見家への補助金が拠出され続け、その支払いが霧野市と群馬県、そして・・・日本国に消費税を含めた税金の支払い流れて行くので、高見家の固定資産税を含めた掛かり過ぎる税金の非課税優遇処置が、国からは黙認されて行く事に成った。
未来世界に措いて、高見家一族が経営する事に成る高見総合商事は、異世界特別婚姻法が施行され、それを利用した竜史と結婚したシェスカが、大戦後に会社を立ち上げた会社である。
異世界特別婚姻法とは、アースティア大戦の影響で男性の戦場への出征に伴う女性の人口率の増加による弊害で、歪と成った世界人口を一定数に保つ目的と、多重結婚文化を是とする異民ヒト族・亜人種族らに配慮する為に、日本国・異世界国家交流総合支援省・日本国法務省が音頭と提唱を為した特別立法案の事である。
制定を提案した直後から合法ハーレム特別地域国内婚・国際婚法と多くの物議と討論を呼び、揶揄され続ける事に成る。
この制度で誕生した初期カップルの数は、実にその数が数億人単位で増加し、多くの国家で人口増加の一助と成るが、戦後に成っても人権派団体と倫理的な問題を叫ぶ声から、多くの反対の声が在った。
その高見総合商事の本社が置かれたのも霧野市で、高見家が稼いだ莫大な法人税が日本国を更に富ませ、外交的に繋がり深い竜史と関わる女の子達との関係も在って、異質な家柄と成って行くのが、高見山に邸宅を構え、竜史を中興の祖とする後の高見家である。
さて、竜史達は東京サミットまで時間が在る事もあり、クリスを含めた留学生組と日本国へとシベリナ連合経由の依頼で、仕事にやって来たシェスカ・リナ・ハンナらは、朝9時半頃に旅館の在る下仁田町でヴァロニカとマーヤと別れると、竜史の両親達と供に、竜史の実家の在る霧野市の新居へとやって来た。
その日のお昼前に、到着する事が出来た一行は、すみれの案内で新居が在ると言う高見家の目の前で在り、東側の麓に戦国時代以前から在ると言う白峰神社と言う神社を見ながら、丸山へと向かう。
すると其処には、すっかり変わり果てしまって居る小高い岡山を丸々と使って建てられた、邸宅が在った。
「やっと1週間前になって、ようやく完成した所よ。引っ越しの方は、まだまだ、これからなんだけどね。」とすみれは、今の経緯と状況を説明する。
「知らない間に、実家が豪邸に・・・・・・・・・・・・・」と呆れて呆然と成る竜史。
「はぁ~、お母様達は、一体、何を考えて居るのよっ!」と愚痴る紅葉。
紅葉は、両親達が、しでかした事に呆れてしまう。
妹達が、日本国で何不自由無く暮らせる様にと、新居を・・・・・・と言うか、豪邸を立ててしまった。
しかも竜史の両親達は、どうせ家の土地に成るならと、丸山と呼ばれた小山の名称を悪乗りで、国土交通省に手を回しつつ、名称変更の申請をして貰って、高見山と言う名称に変更してしまう。
その高見山中央の中腹に在る土地に、一家全員が使う共同スペースの建物として、高見家本邸・本館と名付けられた建物の前に、やって来た竜史達。
客間と称した建物も幾つか建てられて居るらしく。
序でに紅葉が、妹達に会いにやって来た時の滞在する部屋と称する。
30坪ほどの2階建ての一軒家が、竜史の部屋の隣に建てられて居た。
更に序でと言わんばかりに、クリス・アリスの二人が、群馬県に留学する事が決まったので、その留学中の下宿先の部屋までもが、サービスで建てられると言う事が為されて居た。
これ等の初期の建物が、彼女達の終の棲家と成る事に成るとは、今の彼女達には、想像すら出来ない事であった。
クリス・アリスの二人は、日本到着する直前に成ると、日本国自衛隊学校に併設される近代戦術留学生科と言う、海外軍人達の留学校の群馬県東毛地区分校への入学が決まった。
群馬県東毛地区分校とは?
正式名称は、日本国自衛隊学校・近代戦術留学修学訓練学校・群馬県東毛地区分校・国際交流近代戦術留学生科と成って居て、 群馬県・霧野市・新里町地区・新里町北西部に在る近代戦術留学修学訓練学校の分校のこと。
国会や多国間との条約では、日本国自衛隊学校に併設されると在るが、場所の都合により、日本全国に在る廃校舎と成った元学校を用いての受け入れと成って居るので、ある程度はバラついた形での留学と成って居る。
主に銃砲を使って戦い方や機甲機械科車両での戦い方、その他の近代戦術に関するものなら何でも扱う士官学校の様な物で、やって居る事は軍事教練の事である。
そのモデルケースと成って居るのが、ロシア連邦が一方的に始めてしまったウクライナ戦争に措いて、北大西洋条約機構ことNATOの主要国軍が、ウクライナ軍に行った軍事支援の一つである軍事教練を参考にして居る。
アースティア大戦に措いて、地球系転移諸国が行った軍事教練は、その後の戦いを左右する一助にも成って居る。
クリス・アリスの二人は、母国の国王達の護衛官として派遣されて居るが、その序でに近代戦術留学生科制度を使った武官留学生として日本国にやって来て居る。
その正式な下宿先をそれぞれの母国と日本国政府に探して貰って居たが、紅葉の両親達の斡旋も有ってか、高見家の敷地内に部屋を建てて貰って居た。
その部屋と言う名の一軒家は、何故か二人に取って、生涯の最後まで住む事に成る終の棲家と成る。
この様にして、後世に高見家屋敷と呼ばれる高見家邸宅内には、ミニ一軒家が建ち並ぶ変わった造りの屋敷が、出来上がって行く事に成る。
「クリスちゃんとアリスちゃん達は、本館北側に在る建物二つが、専用の部屋に成って居るから、もう届いて居る荷物の荷解きを始めると良いわ。」
「シェスカちゃん、リナちゃん、ハンナちゃん、リリィちゃん達は、日本滞在中の間は、本館の客室の部屋に泊まって、其処を自由に使うと良いわ。」
シェスカは祖国の艦隊の護衛と随行員兼フローレイティア輸送商船商会の代表として、日本国の各企業との商談取り引きや今後に付いての日本経団連との会合をする為に、東京サミットが開催される事に成った。日本にやって来て居る。
リナとハンナの二人は、サミット参加者の護衛として招集され居るが、リナの場合は、アースティア世界でも指折りの優秀な魔導士として、その技能を披露して欲しいと紅葉を通じて、祖国からも頼まれて居り、東京サミットの関連行事に一環で、つくば市で開かれる予定の学術交流会に参加する事に成って居る。
この事が切っ掛けで、リナは群馬大学・霧野市キャンパスに、大学生として籍を置く事に成るのである。
母国の居た時からの念願だった、大学への進学と入学。
政治的・安全保障から来る祖国に措ける大学への進学禁止令が、リナには出されて居た事が、日本で叶う事に感激し、アースティア大戦中盤からは研究生としても籍を置く。
その最後は、交援省に措いて、ローラーナ帝国や魔法関連に関わる魔導技師の顧問相談役と言う職務で雇われた彼女は、日本国の魔導士官僚と成り、アースティア大戦中の数多く戦場と歴史的な事件に関わる事に成る。
その傍らでは、国籍を日本国へと移籍変更をする事に成った。
アースティア大戦終後には、群馬大学・霧野市キャンパス・魔法学科の大学教授と成り、博士号を取得するまでに成る。
その間にリナは、日本での住まいを高見家本邸屋敷の北西部入り口たる金谷酒屋前の空き地に貯蓄して居た自費資金で家を建てて居る。
就職も決まったし、結婚相手も見つかったとして、彼女は日本に永住を決めた。
その結婚相手とは、異世界特別婚姻法を利用して親友達と同じ相手と結婚するのだが、そんな彼女の未来がやって来るのは、まだまだ先のお話。
ハンナも何だかんだで、故郷には戻らず、リナの家近くに家を建てしまう。
高見家の西側敷地内に余った土地が在ったので、リナと同じく、すみれに許可を得て、自費で立てた家に住み着くが、親友達の全員が、日本に住むと決めたからで、一人ぼっちで、寂しいのは嫌だと、ハンナも実家から独立する事を決意した。
残るリリィも、紅葉達との交流の中で知り合った竜史に懐いた事で、アースティア大戦後に、アルビオン王国の聖騎士王を退位を表明。
周りが止めるのも聞かずに、日本へと行ってしまう。
この時にアルビオン王国の地に伝わる王位を選ぶと言う伝説の聖なる聖剣であるエクスカリバーも返却されたのだが、当のエクスカリバー本人は、絶対にリリィの側を離れないと頑なに成り、リリィの後を追って日本に言ってしまう。
困り果てたアルビオン王国政府は、仕方なくエクスカリバーのレプリカを作って、アルビオン王国の儀礼式典の時に使う様に成った。
未来では高見家本邸屋敷の南側向かいに在るアースティア大戦高見家英雄資料館に展示され、リリィの死後も主とその子孫達を守るんだと、日本に居座り続けて居ると言う。
そのエクスカリバーだが、強引に持ち帰ると必ず定位置に戻る頑固な聖剣として知られ、アースティアレジェンドブックと言うギネスブックと似たような記録紙内に、忠義ある頑固な剣として登録されて居る事も付け加え置く。
「西側の崖下が、大浴場と露天風呂。そして、駐車場に成って居るの。」
「その他の空き地や増築予定の建物なんかは、後で追々に増築工事する形で建てて行く予定よ。」
「母さん達は?」
「本館北東に繋がる廊下言った先の離れ屋敷ね。」
「清香ちゃんと麻衣ちゃん達は、本館南西の離れ屋敷よ。」
「みんな大体部屋の坪数と部屋割りは同じくらいたがら、狭くは無い筈よ。」
すみれは、高見家本邸屋敷の図面を見せながら、的確に間取りを説明してくれた。
因みに高見家本邸屋敷は、3階だての和風建築のお屋敷の事で、一階がリビングルーム・食堂室・共用キッチン。
二階と三階には寝室も備えた客間と成って居る。各部屋とは屋根と壁付きの渡り廊下形式で繋がり、部屋の前で外に出る造りと成って居る。
「あっ!そうそう徒歩での正面入口は、南東方向の玄関入り口で、北東入口は旧自宅への通用口と自転車と二輪車の駐車場。」
「西側への通路に当たる浴室と高見家・専用駐車場側の通用口と金谷酒屋前の空き地の通用口への道は、普段は各方向への裏口用の通用口として使うだけだから、出入りする時は、キチンと鍵を掛けてね。」と言いながら、竜史と下宿する女の子達に、部屋の鍵と渡り廊下を含めた通用口の鍵をスペアキーと共に、二つづを手渡して行くすみれ。
「それじぁ、新居に付いての説明は、これにてお終い。」
「後はみんな、夕飯までの時間を自室で好きして良いわ。」と言うとすみれは、竜史の父親である貴和と供に、自分達の部屋へと向かって行く。
清香と麻衣も手荷物を持って、割り当てられた自室へと移動して行く。
シェスカ・リナ・ハンナらも、本館に割り当てられた下宿先の部屋と向かって行った。
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