218話 動き出すアースティア世界っ!!開幕する東京サミットっ!! 2
アースティア暦1000年・西暦2030年・7月10日・午後15時26分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸東側地方・パイプ・ライン大河河口付近地域・ラクロアナ王国・グラッグ州 ・ゼングリラ市・ゼングリラ市港及びシャン・ライア州・ロウデニィオン市・ロウデニィオン市港・東京サミット訪問使節艦隊寄港地にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダバ派遣隊を含めた反帝国同盟諸国の要人を乗せた東京サミット訪問使節艦隊は、帰路に付いたその途上で立ち寄った港。
商業と軍港として栄えて居るアルガス公国の主要都市であるグラダマ市へと休息の為に寄港する。
其処ではアルガス公国公王であるブレックス・ファーミラ公王主催の晩餐会が開かれる。
東京サミット訪問使節艦隊が、休息の為の来訪すると言うので、アルガス公国公王として、歓迎会を模様した訳である。
まぁ、その様相と言うのは、東京サミットの前の前夜祭の様な様相を呈して居たとも言えた。
其処では様々な再会も有り、和やかな時間が流れ、夜は過ぎて行くのであった。
そして、アルガス公国とドラグリア白龍大帝国の使節団を加えた、東京サミット訪問使節艦隊は、いよいよラクロアナ王国へと差し掛かる。
其処でラクロアナ王国使節団が合流する事に成って居た。
「来たっ!」とアリスティア・レックスこと、アリスが言う。
アリスは、クリスの妹で、アルガス公国のマッケンジー家から、二人の母親の妹の嫁ぎ先であるレックス家へと養子に出され、今はロウデニィオン騎士団の団長して居る。
そんな彼女は、日本国が音頭を取る形で、地球海洋諸国連合同盟が推進する事に成った、国際交流近代戦術留学生科制度と言う制度を利用して、近代戦術を学ぶ留学生として、この度、日本へと行く予定と成って居た。
これは反帝国同盟諸国への軍事支援政策の一環で、その制度を利用する事に成ったラクロアナ王国は、国内の中でも若者が多く配属されて居る騎士団や軍幹部上層部組織機構の中の一つとして、ロウデニィオン騎士団ごと日本国へと留学する事に成ったのだった。
「物凄い艦艇の数ですっ!」
「アースティア世界史上に措いて、国際会議への参加と言う目的だけの為に、此処までの大艦隊が、一国家へと向かうのは稀な事ですねっ!アリス隊長っ!」
同じ歳でロウデニィオン騎士団の副隊長を務めるアムリア・レイと言う女性騎士もまた、日本国への留学が決まり、アリスと供に、待機して居るラクロアナ王国軍艦隊の艦船の一つ中に居た。
「お姉ちゃんや紅ちゃん達に、久し振りに会える。」
アリスは、双子姉妹の姉であるクリスや親友である紅葉達との久し振り再会を楽しみにして居た。
そんなアリスが乗り込んで居るラクロアナ王国軍艦隊が、停泊して居るロウデニィオン市及びゼングリラ市周辺地域を通り過ぎようとして居るダバ派遣隊は、ラクロアナ王国軍艦隊を視認した。
「置鮎一佐、ラクロアナ王国使節団を乗せた、ラクロアナ王国軍艦隊です。」
「よし、事前予定通りに、艦隊最後尾の位置に付いて来る様にと、伝えろっ!」
「はっ!!」
ダバ派遣隊は、外務省と交援省が事前に、ラクロアナ王国との協議で取り決めに措いて、ラクロアナ王国使節団を乗せたラクロアナ王国軍艦隊は、東京サミット訪問使節艦隊の最後尾に付く事が決められて居る。
何せ、使節艦隊は大所帯であるからして、大河河口付近で、行き成り艦隊合流すると、混乱を招きかねないし、事故も在り得るからであった。
ラクロアナ王国軍艦隊と合流した東京サミット訪問使節艦隊は、コヨミ皇国の万代港へと寄港し、その翌日には、日本国の九州地方の鹿児島県を回って太平洋へと出ると、其処から北上して東京方面へと向かう事に成って居る。
「置鮎一佐、ロシア共和国艦隊からです。『我々は此処で一旦、失礼する。補給と整備が終わり次第、東京サミット万国防衛合同演習大会場である万代市には、後ほど合流する』との事です。」
「ザタン・アタック作戦での協力に感謝すると伝えて、汽笛を鳴らして、ロシア共和国艦隊を見送れっ!!」
「了解っ!!」
置鮎一佐は、ザタン・アタック作戦での感謝の言葉を無線にて伝えつつ、汽笛を鳴らしてロシア共和国艦隊へと別れを告げたのであった。
一方の日本国内では、東京サミット開催に付いての話題で持ちきりであった。
アースティア国際大会議・IN・東京サミットの開催地は、東京都内の都心部とされて居るが、これは迎賓館での顔合わせの集まりをするだけで、実際には横浜国際会議場と言う多目的会議ホールで行われる。
多数の国々の首脳達や官僚職員達が揃って大会議を行うと成ると、其れなりの会議施設が必要に成るからだ。
それと会議の合間に休日機関が三日から四日間は設けられ、各国は自国の政府高官と官僚職員達と話し合ったり、休日を過ごして、リフレッシュする期間が設けられて居る。
その行き先として、伊豆・熱海・箱根に在る温泉地。
群馬県の伊香保・草津。
山梨県の富士吉田市周辺地域のホテル。
千葉県の館山市の海沿いのホテル。
栃木県の那須市の温泉地
茨城県の筑波山麓のホテル。
等と言った具合に、関東近郊で、何所に行きたいか?を交援省を仲介として、事前に取り決めて居り、東京サミット開催が決まった時に、ホテル旅館施設はの方は、既に抑えられて居た。
実はこれも国内観光業界への景気対策でも在るのだ。
因みに宿泊費の支払いは、各国が金塊や宝石類を換金して支払う事に成って居るので、日本政府が諸外国の宿泊関係の支払う分は、雑費くらいだろう。
東京サミットの予定ラインナップスケジュールとしては。以下の通りと成って居る。
東京サミットの記者会見場は赤坂迎賓館で行われ、サミット開催会場と成る都市は、神奈川県・横浜市で行われる。
サミット期間中は都心周辺に宿泊するが、休館日は希望地に移動する予定と成って居る。
東京サミットの主な開催目的として、国際合同軍事演習会・サミット・日本国内視察、企業交流会・学術文化交流会の五つを予定して居る。
国際合同軍事演習会
国際合同軍事演習会とは?
国際合同観閲式。
自衛隊主導で行われる航空観閲式と観艦式。
最後に各国軍が合同参加する国際合同演習。
その開催として、国際合同観閲式が、コヨミ皇国の皇都・星都市で行われ、自衛隊主導の航空観閲式と観艦式が行われ、そして、各国軍が合同参加して行われる予定の国際合同演習が、万代市で行われる。
これは各国の軍勢が参加しても十分な広さの在る敷地の確保が、日本国内では難しい事と、コヨミ皇国の現国皇である暦力仁国皇からの要望に端を発して居るからだ。
そして、コヨミ皇国の要望に沿った開催と成る為であり、ローラーナ帝国との戦争と成った場合は、コヨミ皇国民の協力が、必要不可欠と成るからである。
その為、サミットに集められた反帝国同盟諸国とその協力国の軍事力には、ローラーナ帝国に負けない強力な抑止力が在ると、コヨミ皇国民や反帝国同盟諸国の民衆へと見せ付け、その噂話をばら撒いて置く必要性が在るからだった。
日本国内視察
当然の事ながら、反帝国同盟諸国は日本へとやって来たのは、サミット参加の他に、今回の目的の一つに日本国内の視察が在る。
時間がある程度限られても居るので、行き先は専門分野の官僚職員達に分かれて視察する事に成って居る。
行き先は以下の通りと成って居る
北海道・東北地方農林水産開発視察団。
(北海道から東海地方に掛けて、農林水産業の視察)
近畿・中部地方工業地帯視察団。
(近畿地方から東海地方に至るまでの工業地帯と湾港の視察)
西日本鉄工所・造船工場視察団。
(長崎市・呉市・神戸市等の工業地帯に在る鉄工所や造船所と、関連産業の視察)
関東・首都・学園研究都市視察団。
(政府中枢及び湾港と金融機関の視察や都内の大学研究機関と学園都市でもあるつくば市の視察)
国内生活インフラ視察団。
(鉄道及び空港や生活インフラ視察。主な行き先は、鉄道博物館・私鉄とNR関連の鉄道施設と鉄道生産工場と整備工場や電気・ガス・水道・下水道などの関連施設の視察。ダムも含まれて居るので、行き先として、建設がとても苦労した事で有名な黒部ダムを予定して居る)
九州・中国地方・海軍視察団。
(海上自衛隊とその関連施設の公開視察。)
北海道・東北地方・陸空軍視察団。
(空自及び陸上施設の公開視察。特にこの世界は、科学式の空軍と陸軍機甲師団が無いので、専門に特化した部隊を見たいとの各国から要望が在って公開される事となった。)
企業交流会は幕張メッセを借り切って、一週間ほど時間を掛けて執り行われ、企業アピールコマーシャル大会と言う催しも開かれる。
三日掛けて日本企業や地球系国家の民間企業がアピール合戦を反帝国同盟諸国や中立地域諸国に向けて行い、直商談を4日目からサミット期間終了まで受付る事と成って居る。
学術文化交流会
つくば市内の大学・研究機関やつくば市所有の敷地を使って魔法技術や魔法関連展示会と科学技術の展覧会が行われる。
この準備の為に先乗りしている魔法技師や官僚職員達も現地入りして、準備が進められて居る。
ダバ派遣隊が輸送して居る魔導機兵の一部も此処に輸送される予定。
以上が東京サミットの行事予定表と成って居る。
これらはサミット開催中に殆んど同時進行で行われるので、交援省をトップとした日本の各省庁の官僚職員達は、ブラック企業顔負けの残業時間を割いて居ると言われて居る。
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