外伝54話 動き出すデモニュクス帝国・魔族連合国編 9

 アースティア歴1000年・西暦2030年・5月28日・午後20時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・関東地方・日本国首都・東京都 ・東京都内・江東区・聖川恵梨香の自宅・聖川家・聖川恵梨香の自室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 日本国へと潜入偵察隊として入り込んで居るデモニュクス帝国・魔族連合国の吸血鬼族の女王であるエルザベート・ブラド・ツェペシュとサキュバス族の女王であるリリエール・リリン・キュバスを含めた6人達は、日本人女子高生に化けて成り済まししてから、間も無く約3週間が経とうとして居る。



 その間に彼女達は、日本の政治中枢(流石に根掘り葉掘りを見聞きするのは、外交的に不味いので、普通に官庁街を見て回りつつ、国会議事堂等はごく普通の一般人として見学をした。)を視察したり、東京都近郊の一大工業地帯の視察に出掛けたり。


 東京都都内の商業施設の視察と東京都港湾と関連施設の見学。


 東京都から名古屋市まで新幹線での体験視察に、中部地方の三大工業株式会社と言われる工場団地や工場を視察する。


 その中でもエルザ達は、戦車等の陸上装備の開発・生産・研究を取り仕切って居る三葉重工業・小牧名古屋工場を偵察する。


 「この星に、たしかな未来を」と言うキャッチフレーズを掲げる重工業会社で、多くの自衛隊装備を造って居る日本の防衛装備産業の要たる三葉重工業株式会社。 


 その防衛装備製造業部門は多岐に渡り、戦闘機・ヘリコプター・イージス艦を含む護衛艦・潜水艦・戦車・ミサイルなどを製造している日本一のトップシェアを誇って居る。


 三葉グループが、その気に成れば、ロケットに戦車・戦闘機から巨大な貨物船に、ご家庭の電化製品に物流センターシステムに、コンピュータープログラムまでを一社で手掛ける事が可能な程に優れた技術を持つ重工業会社である。


 創業者は三葉は国家だと言う意識を持つべきとの社訓を胸に、今日に居たるまで地球と日本に措ける有数の重工業会社と言えよう。


 日本一の自動車工業会社たる豊川市に本拠地を構え、サイプライズチェーン式生産地の代名詞でもある豊川自動車工業株式会社と豊川工業団地。 


 言わずと知れた日本一の自動車工業の豊川で、地球世界の中でも指折りの自動車工業株式会社の一つと成って居る。


 国内外問わず大体の地域に進出し、何所に行っても販売店が在ると言われる。


 オッサン・モトダと合わせて、自動車工業の売り上げが高い事から、日本三大自動車製造メーカーと呼ばれて居る。


 何せ一社で、欧米の自動車工業を圧倒出来るくらいに生産拠点と販売店を持って居たが、転移災害という天災により、生産拠点と販売店の実に8割の消失してしまう痛手を負った。


 だがしかし、そんな状況下であるにも関わらず、エルザ達が潜入偵察をした時でも、豊川工業団地は、活気が溢れる稼働状態に在ると言う強みを見せけた。


 二足歩行ロボットを世に初めて送り出して有名でもあり、バイクと自動車工業でも有名なトダ技研工業の見学。


 残念ながらロボット研究開発をしている拠点は、別拠点に異動して居たが、自動車工場とバイク工場を偵察出来る事には成功した。


 特にバイク製造は、今後の需要が見込めると踏んだ為、海外に拠点を置いていた工場を転移災害の後に、日本国内へと戻して再稼働を開始して居た。


 今は生産量を抑えながら製造して居るが、その製造の速さは下を巻くほどに手早い流れ作業に驚愕してしまうエルザ達。


「立った一日で、数百台以上もの乗り物を産み出すなんて、信じられない」と言って居た。


 最もこれらの工場の視察と見学は、コッソリ潜入しての視察見学である。


 エルザ達は、試験休みや週末を利用しての地方への旅行形式にした形で、あちこちを見て回る日々を過ごす。


 今日は第一回目の日本国内を見て回って得た情報のまとめ会をする為に、お泊まり会と称して、エルザの潜伏先である聖川家に、一同が集まって居た。


「以上が、これまで得た日本国内の一連の情報ね。」


「特に横浜・東京・千葉までの京浜工業地帯は、ホンと侮れないですわ。」


「首都近郊にアレだけの工場が立ち並ぶなんて事は、私たちの常識では在り得ないですわ。」


「エルザさま。それに名古屋の三葉重工業ですが、戦車と言う兵器の量産計画。」


「それに加えて、日本国の防衛省装備調達庁では、74式と呼ばれる形式の戦車の輸出計画もされて居ると言う事も、突き止めました。」


「また、豊川自動車工業とも、何らかの支援生産の為の取り引きの話し合いも在りました。」


「・・・・・と成ると、日本国は、対ローラーナ帝国との戦いに備え始めて居ると見るべきでしょうか?」


「いいえ、まだまだ計画だけの段階の様です。」


「わたしも名古屋旅行での潜入偵察で調べた限りでは、外に漏れては不味い計画なので、慎重に進めるとの話し合いを盗み見聞きをしました。」


「それは・・・・・この国特有の反戦病と言う、国民達の戦争敬遠から来る感情問題ですわね。」


「はい。学校の図書館に在った、日本国と地球世界の歴史書では、80年前の世界大戦で、壮絶な敗戦や膨大な死人を出した事が、日本国民が戦争を毛嫌いする原因のようです。」


「ええ、私もそれに付いても学びましたが、此方の戦争が馬鹿に見えるほど、壮絶な戦いだった様ですわね。」


「ですが、今の地球世界地域の兵器類は、我々の世界の兵器よりも優れている点が多く、大量生産さえ出来れば、彼のローラーナ帝国を圧倒出来る事は間違いないですわ。」


「エルザさま。しかしながら、一概にはそうは言い切れません。科学文明特の有りがちな欠点も在ります。」


「ええ、膨大な資金と資源の浪費。それらよって科学文明は自滅する恐れがありますが、その前にローラーナ帝国と決着を付けられば、良い筈ですの。」


600年に徐々に姿を消していった科学文明転異国家たち。


 その歴史の終焉とは、4度にわたる世界大戦が原因による資源の枯渇、特殊職人の人材不足による技術継承問題。


 そして、燃料不足や特殊燃料の生産と保持、更には管理問題等々と、衰退する原因や要因の問題点を上げたら切りが無かった。



 この世界で地下資源は、地精霊ノーム達の生活活動によって、鉱物資源が。新たに生み出され、人類に恩恵を齎して居る。


 アースティア世界では、ノーム達が地下で土など食べて、その糞が何らかの鉱物資源と成るのだ。


因みに尿類が、石油等の油等に変わって居るとも言われて居る。


 そのノーム達の一定サイクルを守れば、この世界での科学文明の経済活動は永続的に出来るだろうと言われて居る。


 が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・科学文明とは、余分な経済活動をする事で、大変に便利で豊かな暮らしを手にして来た。


 その事が、この世界での科学文明の自滅に繋がったのだと思われる。



「幸いな事に反帝国同盟諸国の資源地域は、まだまだ無事。」


「中立国や我が国を入れれば、ローラーナ帝国同盟諸国を圧倒が出来る筈ですの。」


「其処に日本を始めとする地球諸国の生産力が加われば・・・・・・・・・・・・・」


「本当にローラーナ帝国の打倒をする事は、不可能では無いと?」


「これは反帝国同盟諸国が、ローラーナ帝国を打倒する最後のチャンスですわっ!!」


「ですが、地球諸国も反帝国同盟諸国も、ローラーナ帝国と総力戦を挑むには、何れの勢力の政府も国民達も及び腰です。」


「やる気にさせるのには、骨が折れるかと・・・・・・・・・」


「問題点は其処なのよ。」


「一体、如何したらその気にさせられるのか、今しばらく日本に留まって、それを見極めるのが最善の策ですわね。」


 地球諸国と言うのは、過去の二度世界大戦と、地球世界での紛争と武力衝突による国費の無駄遣いなんかのせいで、国力が落ちると言うジレンマ等の反省点から、戦争へと突入する事に躊躇する傾向が強い。


 特に日本は、ギリギリ処か大事な物を分捕られても最後まで話し合いすれば、なんて言うノー天気な連中が居るくらいに、腐った部分的なほどに、戦争を嫌う。


 自分達を含めた周囲の者が何人死のうが、幾つもの都市が破壊されようとも、ガタガタと震える事しか出来ないくらいに、我が国、日本国と言うのは、引き篭もりに成ってしまって居る。



 その原因は過去の大戦も含めて、近隣諸国の嫌がらせ染みた、苛めが有る事も、付け加えて置きたい。


 それはあの江戸時代の幕末時代の状態に近く、一度決めた事は、何が在ろうとも貫くのが当たり前と言ってしまうのたがら、ホンと始末に負えない性格なのだろうと言えるだろう。


「日本人と言うのは、殺されそうに成るまで所か、自分の家に強盗に入られないと反撃をしないと言うのも、考え物ですわね。」とエルザは、日本のこと調べれば調べるほど、その気質に関して、本当に呆れて居た。


一方のリリエ達のサキュバス組は、別の角度から日本国内様相を見て来た。


「わたし達が調べて来た結果だけと、これって結構なマイナス要素に成る思うなっ!」


「はぁ、確かに。これを放置して居るのも、ホンと考えものですわ。」



 リリエ達が探り出して来たのは、国内に措いて様々な目的で活動している慈善団体・政治思想団体・特定思想団体等と、簡単に言えば反省運動・ヘイトスピーチ活動・過激な保護活動・過激宗教思想活動等と言った、表沙汰には出来ないが、『グレーゾーンですっ!!』と言い切って、危ない活動をしているグループの報告書だった。


「これ全部が在れば、日本国の公安当局が大喜びですわね。」


「うーん。でも今は出さない方が良いと思うな。」


「あら、どうしてですの?」


「何やら、キナ臭い事を企んで居るから、この手連中を潰すには、根元から立たないと、害虫やネズミ様に湧き出るから、ここぞと言う時まで、取って置くべきだよ。」


「その方が、後々我が国も反帝国同盟諸国諸国にも良い結果に成ると言うのね。」


「うん。それに・・・・・・・・」


「それに?」


「その気に成れば、わたしの配下だけで何時でも全て潰せるから、今は放置ってと言うのが、今のあたしとしての意見かな。」


 そう、リリエが率いるサキュバス族を騒動すれば、一国家の闇組織なんぞあっと言う間に潰せる。


 リリエには、それだけ力と組織力が在るのだった。


 それはそれでシャレには、成らないが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 リリエ達が暴き出したのは、反戦団体、宗教団体、環境保護団体・人権擁護団体、右傾化傾向のある団体等々と野党派議員との政治資金を含めた寄付金に関わる闇金の動きだった。



 どうも平和反戦団体ピース・シールドなる反戦団体が、異世界転移を契機に乗じて、国会野党派をあらゆる手段を用いて、安元政権を打倒し、日本人だけが平和に暮らせる社会を構築しようと目論んで居るらしい。



 一見すると、その事は素晴らしい事を言って居る様な事に聞こえるが、その言葉の裏には、日本人さえ平和で戦争を忌避する社会であり、日本人だけの社会で、それ以外人種。亜人を国外へと追い払い、平和な世の中で在れば良いと言うのが、平和反戦団体ピース・シールドの主張なのだ。



 詰まり、日本が平和で在りたのならば、『戦争反対・外国人と亜人は出ていけええっ!!』『その為なら、何でも支払いますよ』と言って居る事に成る。


 それが亡命者・技術・領土・お金で在ろうともに、悪い事をしたら、ごめんなさいと言って、賠償として、それらを突き出すとも言って居るのである。


 エルザ達は、そんな危ない集団の動きを監視し続けて行く事にして居る。


 この日の会議で纏めた書類は、本国へと持ち帰る為に、深夜まで作業が続いていくのであった。





 アースティア歴1000年・西暦2030年・6月1日・午後17時00分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・東太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・関東地方・日本国首都・東京都 ・東京都内・江東区・聖川恵梨香の自宅・聖川家・リビングルームにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



この日の夕方、エルザ達は、デモニュクス帝国・魔族連合国への報告書を纏め終え、聖川恵梨香以外の女子高生として化けて居る者達の帰宅時間が迫る中、聖川家では5時丁度に流れたテレビニュースを見て驚愕する。


 それは日本国中にも激震が走ったニュース。


 そのテレビのニュースでは、安元総理大臣が緊急記者会見の発表で、龍雲海と言う東シナ海の向こう側の海に、ローラーナ帝国軍の大艦隊が集結しつつあると発表した。


 龍雲海と東シナ海の境界線は、後々東京サミットで話し合われて、正式に確定する事に成るが、この時点での日本政府の見解は、取り敢えず日本海・東シナ海・オホーツク海の名称はそのままにするとして居る。


 そうでないと混乱を招くからである。


 太平洋の名称は、この世界でも同じであった事から、特に変更する事がなかった為に、そのまま使用されていた。


 日本政府は、南西諸島沖に集結しつつあるローラーナ帝国軍の大艦隊の動きに対して、南西諸島方面に全域に全島避難準備警報を発令した。


 旅行鞄程度の手荷物と最低限の貴重品を持っての避難準備をする様にとの通達を避難指定地域の行政や住民に対して、要請を行っていた。



日本政府は、南西諸島からの市民の避難準備は、万が一に備えての事だと言った。


この処置は、もう二度と離島や諸島などで市民などを巻き込んだ地上戦を避ける為でも有るとも言って居る。



 陸自第15旅団にも、万が一、敵軍の侵攻を防ぎきれなければ、撤退も許可されて居た。


 同時に九州では水陸機動団を中心とした反抗戦の準備も進められて居た。


 援軍の来ない離島は、敵側からすれば攻めるのに易く、また守勢側に取っては守るのに難しい土地柄。


 万が一にも攻め込まれば、侵攻を遅延させ、住民の避難をさせつつ、全軍撤退する事が、最も良い理想とも言える。



「臨時ニュースお伝えします。本日、早朝未明から防衛省の監視衛星がローラーナ帝国の軍勢らしき影を捉えたとの事です。」


「我が国の監視衛星は、2018年に近隣諸国が我が国の領海内への侵入やミサイル監視体制の強化の為に計画され、2020年から随時打ち上げが開始されましたが、異世界への転移の影響でその数の監視網の強化の為に、増加が急務と成っています。」


「現在は5つ有る衛星を8に増やしています。近日中には2機の衛星の打ち上げが計画されて居ます。日本政府は、何れは20機以上ものGPS機能など含めた人口衛星の打ち上げを計画して居ます。」



「その監視衛星の画像解析の結果、2千隻を越える軍船が終結しつつ有ると、防衛省は発表しています。」



「それに伴い政府は、侵攻が予想される地域に対して、緊急避難準備命令を発令しました。この避難は島外退避と成ります。」


「該当地域は南西諸島の全域と成って居ます。」


「該当地域の皆さんは行政・警察・自衛隊などの指示とテレビ・ラジオ・ネット等の情報を絶えずチェックして、万が一の事態に備えて下さい。」


「続きまして、自衛隊の動向ですが、防衛省の発表では・・・・・・・・・・・・・・・・」


ニュースを見ていた女子高生姿の魔族達は、その素顔がこわばってしまう。


 見た目は人間の女の子だが、ローラーナ帝国の侵攻と聞いてしまった為か、本性である魔族側の本当の顔に近い睨み顔の顔付きへと、成って来てしまって居たらしい。


 エルザは、リリエ達の方へと顔を向けると、とても怖い顔して居た。


「はっ!?みんな、顔が・・・・・」


「「「「「?!」」」」」ハッとする一同は、すうっと顔付きを化けて居る本人達へと近付ける。


「ゴメン、ゴメン。わたしとしたら、テレビニュースを見て居たら、ツイね・・・・・・・・」とリリエも、エルザに言われて頭を冷やすと、鬼の形相から普段のお気楽なあっけらかんととした顔付きに戻り、冷静に成った。


 ローラーナ帝国に由る亜人族の迫害政策の対象には、魔族も含まれて居た。


 アースティア世界の各地の大陸を含めた各地域には、僅かながらも魔族が暮らして居る地域も多い。


  

 ローラーナ帝国の勢力圏と成ってしまった地域には、誰もいないが、それ以外ではデモニュクス魔大陸にしか居ない。


「みんな、大丈夫ですわ。日本の自衛隊の戦力ならば、ローラーナ帝国の一艦隊を屠るなんて事は、片手間で済む程度の事ですもの。」


エルザの言葉に傾く一同。


「とうとう始まってしまった。」とニュースを見て居た昇は呟く。


「お父様、如何言う事ですの?」


「ああ、恵梨香。家にも防衛産業の下請けの話が来ていてね。」


「異世界に来てからと言うもの。きな臭い話が産業界内には、チラホラと聞こえて居たんだが、こんなにも早いと思ってね。」


 昇は聖川工業株式会社の社長を務めて居る。


 それなので その取り引き先には、カワカミ重工業会社・豊川自動車工業株式会社・追浜自動車産業株式会社・三葉重工業株式会社・スバル星重工等と言った、大手の重工業から成る工場を持った会社名が名を連ねて居た。


(昇お父様の取り引き先、差し障り無い事を聞いて居る所に由れば、カワカミ重工業会社・豊川自動車工業株式会社・追浜自動車産業株式会社・三葉重工業株式会社・スバル星重工等と言った。日本の大手の重工業から成る工場を持った会社との関係が深いと聞きますわ。)


(・・・と成ると、三葉重工業株式会社とカワカミ重工業会社の二社に、日本の防衛省から何某かの要請か相談が、在ったとの見るべきですわね。)


(もしかすると、可能性が高いとすれば、ミサイルの増産と見るべきですわね。)


 エルザは、昇から聖川工業株式会社の話を聞くと、その取り引き先とその製造物が何なのかを予測する。


 当てずっぽうでは在るが、大方合って居ると言えた。


 防衛省は陸戦兵器と誘導弾、航空戦力の増産に付いての、相談を持ち掛けていた。


 特に誘導弾(ミサイル)・戦車を含めた誘導兵器や機甲師団に類する兵器、戦闘機・ヘリコプター・輸送機(哨戒偵察機)等の航空機の生産体制を如何すべきなのかと、異世界転移後に入っての前後から検討に入り始めて居た。



 その後のエルザ達は、翌日の政府発表が為されるまで、ローラーナ帝国と日本の動きを注視する事に集中する事に成る。


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