外伝53話 動き出すデモニュクス帝国・魔族連合国編 8

アースティア歴1000年・西暦2030年・5月17日・午後21時05分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・関東地方・日本国首都・東京都 ・東京都内・江東区・聖川恵梨香の自宅・聖川家・聖川恵梨香の自室にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 聖川家に潜伏するエルザ、その生活に徐々に慣れれて来た頃、その生活の月日が経つのも早い物で、四日目が経過して居た。


 そんなエルザは、日本やコヨミ皇国で良く見られる大量の水を火力に任せてお湯焚きをして浸かる入浴と言う習慣をとても気に入って居た。


 今日も、用意されたお風呂に浸かり、大満足な気分で自室へと戻って居た。 


「ふぅーっ・・・・・・今日も、良いお湯加減でしたわ。」


 


 ある程度は現代日本人としての生活にも慣れて来たエルザは、聖川恵梨香としても不審に思われない程度に演技を演じており、これまでの恵梨香と同様に成績優秀な真面目な女子高生として過ごして居る。


 夕食にスッポンの生き血やレバー類と合わせて出された日本食も、美味しく食べ終え、1時間ほどで宿題や翌日の勉強の予習と今日の復習もしっかりとこなして居た。


 今の仕事でやって居る生活は、魔都パンデモニウム市に在る高等学校時代を思い出す様で、とても楽しくやって居た。


 エルザは学生時代でも、とても秀才で通って居たので、基礎知識さえ整って居れば、日本の進学校である聖マリアンナ女子高等学校の勉学にも十分に付いて行ける頭脳を持って居た。


 まぁ、その地球関連の基礎知識は、3人分の地球人から複製した知識を基にして居るの所がある意味、ズルいと言えるが・・・・・・・・・・


「本当に恵梨香さんのお母さまは、大変に良く出来たお母さまですわ。」


「偽物の娘に過ぎない、私の事を本当の娘と同じに扱って下さるんですもの。」


 エルザは、今日あった少し前の事を出来事を思い出して居た。


 それは夕食の団欒をして居る時だった。


 裕福な聖川家の食卓には、家族4人分の料理が並べられて居た。


 今日は偶々仕事を早上がりを終えた、恵梨香の父親である昇も居たので、楽しいひと時を過ごせて居た。


 エルザは勝手に上がり込んだ異邦人としてお世話に成って居るので、偽物の娘とは言えども今は聖川家の娘として振る舞い、食卓を並べるお手伝いもしっかりとやって居た。


 聖川家は長女の恵梨香、次女の穂香。母親の清香とその夫で、娘たちの父親でもある一家の大黒柱、聖川昇の4人家族の構成であった。


 聖川家は明治初期以前は徳川幕府に仕えた、2万石の譜代大名の一族で、明治初期からは自国の領地に在った鉱山地帯開発で得た利益を元手に、近代化の機械生産工場を立ち上げ、現在の聖川グループの基礎を築いた。


 それ以来4代に渡って、会社を維持して来た旧華族系の旧家である富豪の家柄だった。


 エルザが入り込んだ家族は、吸血鬼の特殊能力である吸血洗脳術ブラッディ・ブレンコントロールで完全に支配洗脳されていた。


 と言っても精神を崩壊させたり、奴隷の様に扱き使うのでは無く。


 入り込んだ者が不審者では無いと刷り込ませ、例え偽物だと知って居ても、大事な家族だっと言って、守る様に仕向ける洗脳細工魔法に過ぎないのである。


 サキュバス族を始めとする魅了魔法の得意な種族は、魅了洗脳魔法チャームコントロールで、対象者を洗脳する事が出来る。


 聖川家の人々の洗脳具合と反応具合と言うのは、どれもバラバラだったが、概ね平均的な洗脳具合と言えた。


 父親の昇はエルザの事を恵梨香としか見えて居ないらしく、エリザの名は呼ばないらしい。


 真面目な性格をして居る昇の自我が、何らかの抵抗して居るが、エルザを憎んでの事では無いらしい。


 これくらいの事ならば、大半の洗脳を受けた人達には、多く見られる傾向なので、全くの許容範囲と言える。


 恵梨香の妹である穂香は家族を含めた人前では、化けて居るエルザの事を恵梨香お姉ちゃんと呼ぶが、二人きり時に成った場合は、エルザお姉さまと呼んで居た。


 穂香はある意味、エルザに対して従順に成る事で、洗脳されて居る精神の均衡を図り、ストレスから逃れられる様にと、彼女の脳が本能的に、そう図った事による自衛反応をして居るらしい。


 これは姉妹や主従関係によく見られる洗脳具合で有るので、これも問題無いと言えた。


 最後に母の清香だが、これは稀に見る洗脳具合と言えた。


 エルザの洗脳魔法を受けても、殆んど普段と変わらい自我を保ったまま、エルザと接して居た。


 他人の前では恵梨香と呼び、家族や二人きりならエルザと呼んで、実の娘の様に可愛がってくれた。


 反応具合を見る為に命令口調で言うと、様付けの返事で従う事もしてくれた。


 これは本当に珍しい事だった。


 如何やら清香は、洗脳魔法を含めて、精神的な負荷に対して、タフで清らかな精神をして居ると見て、間違いないだろう。


 そんな清香の優しさが垣間見える事が、今日の夕食の時に見かけた。


 エルザが食べる吸血鬼用の食事を2割、日本食を8割並べた食卓を囲んで料理を食べて居る時だった。


 刺身盛り合わせに合いそうな日本酒を飲む昇を羨ましそうに見ながらも、我が儘を控えていたエルザ。


(ああ、美味しそうなお酒ですわ)と思いつつも、今の彼女は聖川家の居候う身で在るので、彼女はグッと酒を飲みたい気持ちを堪えた。


 見た目は16歳でも、そま中身は250歳の吸血鬼。


 十分に中身は大人である。


 旨そうな酒と肴を見ると、無性に飲みたくなって来る。


 すると夕食後に、後片付けをして居た時だった。


「エルザちゃん。お夜食にタイのお刺身と昇さんが飲んで居た大吟醸のお酒、飲みたい?」


「えっ?」


「分かるわよ。飲みたいって・・・・・・」


「清香お母さま。有り難うですわ。そのご厚意に甘えさせて頂きますわ。」と言う事が有ったので、エルザの中では、清香の株と人柄に対する評価と言うのが、うなぎ登りに急上昇中であった。


 そんな事を思い起こして居ると、ドアからコンコンとノックが聞こえて来た。


「どうぞですわ。」


「失礼するわ。エルザちゃん。はい、お酒と御つまみ。」


「有り難う御座います。お母さま。」


「余り根を積めないでね。」と言って、清香は静かに、その場から立ち去って行った。



 清香は、エルザが夜に何かしてるのを知って居る従順な人間である。


 他の者達は其処までの思考を持ちわせて居ない。


「本当に、良く出来たお方ですわ。」


「何時かは、この借りをお返ししなければなりませんわね。」


 エルザは洗脳を解いた後に、いつの日にか、必ず恩返しをしようと心に決めて、今夜する予定の仕事に取り掛かった。



 その仕事とは、デモニュクス帝国・魔族連合国の本国へと持って帰る為に、今調べて居る日本に、関するレポート書類を作る事だった。


 パソコンとプリンターを用いて作成し、仕上がった報告書を纏めて魔法の子袋へとしまい込む。


 因み魔法の子袋は、普段はクマのぬいぐるみに擬態させてあるので、万が一にも日本の治安機関が、エルザの事を怪しんで部屋に踏み込まれても、証拠が見っから無いので、その場を立ち去るしかないだろう。


 後は彼女達の本国に帰った時に、日本語からデモニュクス魔大陸共通語に翻訳すれば、この仕事は完了となる。


 エルザはパソコンのキーボードをカタカタと叩きながら書類仕事をして行く。


 ОLの白人女性の頭脳と、その姿でタイ王国ないの商社会社での仕事をもしていたお陰で、今やエルザのパソコンの腕前と言うのは、プロ級の腕前と成って居り、最早使い慣れて居たものであった。


 そんな感じなので、エルザは今ではキーボードやパソコンソフトを手足の様に使えて居た。


「日本国潜入偵察レポート4」


「日本国とローラーナ帝国の最近の動向に付いて・・・・・・・・」


「日本国はアースティア歴1000年の4月1日に、日本歴では地球世界標準歴である西暦2030年の4月1日に、このアースティア世界へと転移した。」


「転移後の間も無く、日本国内は、大変な大混乱であった。」



「そんな最中である4月3日、日本国・沖縄県と言う行政区が敷かれて居る琉球諸島の西側にて、ローラーナ帝国の第三方面軍内のローラーナ帝国海軍・東洋方面艦隊所属・第120艦隊と日本国の国防軍に当たる自衛隊と言う組織下の一つである海上自衛隊と衝突。」



「その原因はローラーナ帝国海軍・東洋方面艦隊所属・第120艦隊が、龍雲海沖で見付けた。」


「日本国籍の民間客船を物珍しさと臨検と言う観点から、その船を拿捕しようと襲い掛かった事が原因だった。」


「一方の民間客船である。あさくら号なる船舶は、転移した時の衝撃で動力部に不調であったと言う事で、直ぐには動けず、やっとの想いで修理を済ませ、船を動かしたとの事である。」


「その救出に向かって居た海上自衛隊の日本艦隊は、偶然にも居合わせた、ローラーナ帝国海軍・東洋方面艦隊所属・第120艦隊と武力衝突したのが事の始まりだった。」


「其処へ更にややこしい事に、反帝国同盟であり、シベリナ地方王国連合同盟の一角でもあるコヨミ皇国の水軍艦隊も参戦し、ローラーナ帝国軍は、二カ国の連合艦隊と激突し、この海戦に敗戦した。」


「しかしながら、この戦いは例え、コヨミ皇国の参戦が無くても、日本国側の余裕の勝利だった事を付け加えて置く。」


 エルザの担当する内容は、日本と言う国家の基礎的な部分から、最近に成って起こった世情に付いての出来事を報告書に纏める事である。



 最初は日本と地球世界の歴史。


 次に国家体制で、その次にどんな国なのか?


 そして、この国の世情に付いてである。


 これはネットや新聞にテレビのニュースを見る等をして書類に纏めた。


 吸血鬼達は、真面目なサイドから日本に関する情報にアプローチを掛け、サキュバス達は、それとは真逆に文化的面と日本人の暮らし等の別の視点からアプローチを掛けて調べ上げて行く。


 まぁ、このやり方に付いては適材適所と言った調べ方であった。


 まぁ、日本人がどんな性格なのかと言って、ベットに連れ込むのも問題だが、これはある意味、現地人の本音が聞ける事でも有るのでエルザは、そんな下半身と欲望に忠実なリリエ達サキュバスの行動に目を瞑ることして居た。


 色々と書きながら、時々の一休憩時に呑む日本酒と摘み。


「うーんんっ~、やっぱり職務の合間の一杯は最高ですわっ!」と10代の女子高生の姿で、20代の独身女性の酒飲みが言うような事を言いながら、軽く一杯飲んだ美酒に酔いしれながら、今日も職務をこなして行くエルザであった。




アースティア歴1000年・西暦2030年・5月17日・午後21時05分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・関東地方・日本国首都・東京都 ・東京都内・新宿区・歌舞伎町・歌舞伎町一丁目・キャバクラ・カブキクイーンズにて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ここ歌舞伎町は、東京都新宿区に位置して居り、飲食店・遊技施設・映画館が集中する日本最大の歓楽街である。


 札幌のすすきの・福岡の中洲と並んで「日本三大歓楽街」と称される所だ。


 町の中には漫画喫茶、居酒屋、キャバクラ、ホストクラブ、ラブホテル、パチンコ店などが立ち並んでいる。


 俗に「眠らない街」と呼ばれ、深夜になってもネオンで明るく人通りも多いし、現実世界の日本国に措いては、ドンキー・ホーテ前、セントラルロードに多いスカウトやホストによるキャッチ、怪しげな客引きやポン引きなど、合法、非合法取り混ぜて歌舞伎町独特の雰囲気があり、「東洋一の歓楽街」とも呼ばれて居る。

 


 そんな華やかな歓楽街の一角に半グレと呼ばれる半合法方式で店を運営している危ない組織の末端のキャバクラ店が在った。


 その名もキャバクラ・カブキクイーンズ。


 此処はレベルの高い容姿を持ったキャバ嬢達が、どんな経営者たちが、店の運営して居るとも知らずに働くキャバクラである。


 一階の席は合法的な値段でキャバ嬢と遊べるスペースを設けて居るが、二階は会員制の危ない遊びが出きる非合法な場と成って居るが、近隣地域の公安や警察もその全貌を掴めていない所だった。


 

 そんな危ない組織の傘下であるキャバクラ・カブキクイーンズは、今や別の支配者の手下と化していた。


「はぁんん、良いわっ!良いわっ!ソコソコっ!其処をもっとっ!!もっとっ!!もっとなのおっ!」


この店の主な主導権を最近に成って握った支配者とは・・・・・・・


「はぁん、あたし今っ最高にっ!気持ちイイッのおおおおおぉぉぉぉぉーーーーーーっ!!!」


 そう、サキュバス族の女王であるリリエが、この店その物を乗っ取って居たのである。


 リリエの手に掛かれば、ヤクザ者だろうと半グレ者であろうと等しく手下にしてまうから、日本国の陰て暗躍する闇の組織の皆さんに取っては、リリエとサキュバス族と言うのは、天災的な害獣と言えるだろう。


 リリエ達サキュバス族の3人は、2時間かけて高校の宿題や予習復習をとっと終わらせると、化けて居る女子高生の姿を新宿の入る前に、人目の少ない場所で、元の姿格好をモデルにした、大人の美女へと変身して、この歌舞伎町で遊びまくるのが、毎日の日課と成って居た。


 3人のサキュバス達は一緒に過ごすか、ナンパされてそのままホテルへと入るか、バーで男漁ったり、ホストクラブで男を誑かしたり、こうしてキャバクラのキャバ嬢に成りすまして男と二人切りに成ったりと、何をしても、やりたい放題であった。



 特に最初の土日で占拠したカブキクイーンズと言うキャバクラは、リリエ達サキュバスの子達のお気に入り遊び場だった。


 二階スペースの買春スペースは、その事実を承知で働く女達が居る所で、ハプニングバーに近いやり取りが有る所や完全密室でしっぽりとする高額料金と成って居る隠し部屋が、三部屋ほどあるフロアと成って居る。


 リリエは二階席のある所で、上からは覗けるが、下か見えない様に成って居る席で、この日の相手である会員の男と危ない行為に耽って居た。


 サキュバスは相手を興奮させて、その高ぶった瞬間に放出される精気と魔力を吸出し、己の力として居た。


「ふう、満腹、満腹っと・・・・・・」


 リリエは相手をして居た、男の精気を絞りつくすと、ふと下から階段を上がって来る男女の集団が見えたのを見逃さなかった。


「此方です。」と、謎の集団を事務所の方へと案内をして居た男は、一仕事を終えると事務所から二階フロアへと戻って来た。



「ねえっ!」


「はい。」


 その動きを見て居たリリエは、近くに居た半グレ組織の一員である男性店員を呼び付けた。


 この店はリリエの魔法に由って、関係者の全員が操り人形と成って居た。


 帰国する際には、歌舞伎町に巣食って居る裏組織のやって来た違法行為の事を匿名でその証拠共に警視庁に送り付けてやる積りで居た。


「あいつ等って、誰なの?」


「はい。平和反戦団体ピース・シールドの人達です。」


「今日は寄付金に関する会合の為に、此処の店にやって来ました。」


「ふーん。」


 リリエは噂話に聞く、平和反戦団体ピース・シールドの黒い会合の在る所に、偶然にも出くわしたらしいと思った。


(平和反戦団体ピース・シールドって、確か日本国内だと、色々と黒い噂話の有る慈善団体って、良く聞くよね。)


(確か・・・・・平和や反戦を訴えたり、二ホン国の政治を一新しようと政治活動までして居る団体組織って聞いて居るけど、こんな歓楽街の裏組織が経営して居る店に来るなんてね。)


(よーしっ!!連中が何をして居るのかを覗いてやるぞっ!)


 リリエは故国の仕事の一つである日本の裏社会の実状や日本人の内面的な部分を調べ上げて行くのが、彼女の担当仕事として割り振りを受けていた。


 その懐には超極小カメラやICレコーダーを忍ばせ、常に確実な物証の在る証拠を残せる様にして居た。


 そんなリリエがある意味、闇組織の危ない様子を垣間見える事の出来る所をビンゴした形で居合わせて居た。


 リリエは直ぐに平和反戦団体ピース・シールドの後を付けて行った。


 この店の奥には事務所や会議室が置かれて居る。ピース・シールドの面々は、会議室へと通されて行った。


 その中では半グレ組織の幹部と平和反戦団体ピース・シールドの幹部が居並び、闇の会合が行われ様として居た。


「す~・・・ぷはっ・・・・・それで今日は何様で?」


「はい。今日は寄付金の件で来ました。」


「そりゃ、欲張りってもんですよ。つい、この前も寄付金を差し上げたばかりじゃないですか?」


「実はですね。家の団長が、もう少しお金が掛かるって言うんですよ。」


「詰まり、もっと援助しろって事ですかい?」


「ええ、そうすりや、政財界に太いパイプが出来るので、お互いに利益が生まれますんで、如何でしょうか?」


「・・・・・まっ、良いでしょう。お宅らが政権を取れれば、うち等の活動もやり易くなるでしょうし。」


「はい。それはもう、この日本が平和でさえ居れば、どんな世界と体制で在ろうとも構いません。」


「それに我が団体に直接支援をして下さる方々には、その恩恵を差し上げるのは当然の事ですよ。」


「そりゃ良い。家も亜人とか言うヒトモドキの女共で、一山を当てるくらいの商売もしたいですしね。」


「それは勿論ですよ。我が国は他所と違って、合法的な形さえ整って居れば、風俗モノで溢れて居ても、その文句を言うのは、その手の監視団体ですからね。」


「確かにな。警察の目が緩めば、俺達は金儲けでウハウハだからな。アハハハハっ!!」


「はい。我々もあなた方の御援助のお陰て、安元政権と自国党をぶっ壊す事が叶います。それがお互いの未来の為に成るのですから・・・・・・・・・・・・・・・」


 半グレ組織の幹部と平和反戦団体ピース・シールドの幹部らは、お互いの話が纏まり、ドっと笑い出して居た。


(ふーん。これが平和反戦団体ピース・シールドを含めた、裏社会との癒着話の真相なんだね。)


(面白い物が見えたね。しっかりと証拠の音声と映像も抑えたし、これは後々に成って使えるネタに成るねっ!)



 日本の裏社会に轟く様々な違法行為。


 それを垣間見える事が出来たリリエは、その様子を次々と抑えて行く事に成った。


 リリエが捕らえたこの事が、後々竜史や紅葉達、そして自国党を含むマトモな政治家たちと安元政権を含めた日本国を救う重要な鍵と成る事に成るのであるが・・・・・それはもう少し先の事に成る。



平和反戦団体ピース・シールド


 日本国内に存在する過激派平和反戦団体。極端な平和論を唱えて国内を二分にしようと活動していて公安に目を付けられている。


 その裏では霊感商法・詐欺商法・強盗窃盗事件を立て続けに起こして、信者たちから金を巻き上げ、それらの事は何も知らないと嘯く事で有名な宗教団体である地球平和統一家庭統合連邦教会が暗躍して居ると言う。




地球平和統一家庭統合連邦教会


 第二次世界大戦後の戦後史に措いて、その力を徐々に力を付けて行ったカルト宗教団体のこと。大韓民国を本拠地とし、日本国を悪魔の国だとして、其処に住まう日本人は朝鮮人の奴隷の如く従えと言う意味不明な過激発現を繰り返す脅し文句を言う頭の可笑しな金儲けと搾取を目的として居るトンデモナイ集団として有名な輩の集まり。


 日本国内で、霊感商法・詐欺商法・強盗窃盗事件を立て続けに起こして、信者たちから金を巻き上げた収益金で、韓国の幹部らは贅沢な暮らしと明らかにムダ金使いの見本の様な宮殿風の教会を建て居る。


 信者たちがどんな悲惨な目に遭おうとも金を絞り盗れと言う事を各支部に言い付けて居る姿は正に悪魔の様な金の亡者で、本人たちこそがこの世の地獄のサタンでは無いかと囁かれて居る。


 平和反戦団体ピース・シールドの主要スポンサーでもあり、その真の目的は、世界各国の政府を転覆させ、自分達の政党閣僚幹部が政界と国家牛耳り、その税金で地球平和統一家庭統合連邦教会の教えを絶対の法律とする世界征服計画を企んで居る。


 しかしながら、余りにも広大妄想で、中二病も良い所な思想計画である為、地球世界各国では、単なる頭の可笑しなカルト集団または、思想が過激な手段でしか無いと見過ごされて来た経緯から、各国の閣僚幹部・国会議員らは、その危険性を認識出来ずに近付いて来た者達等を歓待してしまったり、その活動を支援してしまった事が表沙汰に成ったり、発覚すると言う報道がなされるのには、2022年頃まで掛かってしまった。


その切っ掛けと成った出来事とは、2022年の衆議院選挙に措いて、自由国民党の前進政党議員であり、総理大臣を務めて居た事も有る安倍川慎三銃撃事件が切っ掛けと成って居る。

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