外伝42話 フルメタル・サブマリン・パニックっ!! 1
アースティア暦 1000年・西暦2030年・7月1日・午後13時25分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域南西部地方・カリフア大陸東側・カリフア大陸西側・ユーラシナ大陸南側・カレールーナ大海洋・欧州諸島連合国及びジブチ・スリランカ・ソマリア国の領海国境線・ユーラシナ大陸南側・欧州諸島連合国とジブチ・スリランカ・ソマリア南洋上地域・アラダマスカル諸島・アラダマスカル本島及びアラダマスカル諸島近海域・欧州諸島連合国軍所属・イギリス海軍潜水艦隊・スリル潜水艦戦隊並びにローラーナ帝国・第二方面軍・カリフア大陸方面制圧軍・カリフア大陸東部方面軍艦隊・サイクロプス隊との戦闘海域にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
此処はカリフア大陸西側・ユーラシナ大陸南側・カレールーナ大海洋地域・・・・・・・・・・・・・・・・・今正に反帝国同盟諸国による一大攻勢作戦が開始され様として居た。
そんな中で欧州諸島連合国とアメリカ合衆国の連合国軍は、ローラーナ帝国・第二方面軍・カリフア大陸方面制圧軍に対して、睨みを利かせつつ警戒態勢を敷いて居た。
その北部にて、日本国の交援省主導による迎撃作戦、後にジャンブロー要塞の嵐と呼ばれる事に成る戦いは、いよいよ佳境へと突入して行く。
シベリナ連合諸国軍と地球連合諸国軍から成る北部大陸間海洋国際平和維持連合軍、通称北国連合軍とローラーナ帝国のゾルモン要塞軍団と大戦争の戦いは、更に激しさを増して、この戦いに措ける戦闘の主導権をゾルモン要塞軍団のワンサイドゲームだった筈の物を北国連合軍の手のひらで脅され、北国連合軍側の圧倒的優勢へと移り変わりつつあった。
イギリス海軍潜水艦隊・スリル潜水艦戦隊
その一大作戦に参加して居る一隊には、2028年度に創設されたイギリス海軍に措ける最新鋭の原子力潜水艦を主力とするイギリス海軍潜水艦隊、ミスリル潜水艦戦隊の総司令官であるテレサ・ロッサード大佐が指揮を執り、同海域の警戒監視網を取りつつ万が一に備えて居た。
そんな彼女は、海軍兵学校を首席で卒業し、その後も様々な紆余曲折的な経歴を経て、僅か28歳にして潜水艦隊の司令官に就任したイギリス海軍きっての才女と評される人物であった。
三つ編みポニーテールで結った髪型に平均的な身体付きをした可愛らしい顔付きの女性が、艦長席に座り、各所から上がって来る報告を元にして、的確な戦略と戦術を立てて行く。
「敵に動き有りっ!」
「ローラーナ帝国・第二方面軍・カリフア大陸方面制圧軍勢力の沿岸地域湾港基地の各所で、待機中の揚陸艦隊及び戦艦群艦隊が、欧州諸島連合国の在る東海域に向かうべく、湾港都市及び港湾基地から進発する模様っ!!」
「総員っ!!全艦隊っ!!第一種警戒態勢っ!!!」
「アイっ!マムっ!!総員っ!!全艦隊っ!!第一種警戒態勢っ!!!」とテレサ大佐の真横に居る眼鏡を掛けて、一際厳しい目付きをした風貌の英国紳士にして、この艦隊の副司令官であるリチャード・オンリュー・マデューカースレス中佐が、補佐に付いて、司令官の命令を復唱して居た。
細かい各部署へのアンドレイク・セルゲイ・カリード少佐。
その風貌は彼の著名な俳優でもあるスティーブンセガール風の渋い白人の男が末端の部下達への統率指揮をして居た。
「敵艦隊の集計結果が出ました。欧州諸島連合国へと侵攻すると目される総勢が、凡そ150隻です。その全てが強襲揚陸艦隊で構成される居るとの情報が、上空で警戒監視中の哨戒機より来て居ます。」
「欧州諸島連合国中央総司令部より入電っ!」
「イギリス海軍潜水艦隊のミスリル潜水艦戦隊・テレサ・ロッサード大佐は、敵艦隊が我が方の勢力圏にて、味方が迎撃戦を行った後に、敵の背後り奇襲攻撃を仕掛け、その後は敵東側沿岸地域の海軍基地の壊滅せよとの事であります。」
「了解したとの返事を総司令部にして下さい。」
「はっ!!」
「さてさて、面白く成ってきましたな大佐殿。」
「確かに、一戦すると聞いて時期尚早かとも思いましたが、この辺り一帯の敵対勢力を一掃して、当面の安全を確保すると言うのならば、賛成する事もやぶさかでないと言えます。」
テレサはゾルモン要塞への直接攻撃には反対の立場に在ったが、北部と南部との挟み撃ち作戦を敢行するの為らば、その話が変わって来る。
しかしながらテレサは、別の危険を危惧して居た。
それはこの作戦に措いて、ローラーナ帝国が予定外の行動に出る事である。
だがしかし、欧州諸島連合国中央総司令部としての見解は、その誤差を加味するとしても、十分にお釣りが来る有効打と見て居たからである。
そして、ローラーナ帝国勢力圏に囲まれた、最前線でもある欧州諸島連合国と言う、欧州諸国による連合の寄り合い所帯的な態勢を敷いた群島の島々を有する国家に取って、敵対な行動を取って来る国家に囲まれて居る状況は、とても不味い事でも在るのだ。
武装と防衛力には自信が在っても、敵は想定して居る以上もの強大な大軍勢で、こちらへと迫って来ると言うのは、迎撃し続けるのにも限界が来る可能性を孕んで居るのだ。
それを一度の戦いで一掃が出来ると言うのは、願ったり叶ったりと言った所であった。
「成るほど、流石はご慧眼と言うべき大佐殿の戦略眼ですな。」
「マデューカースレス中佐、我が潜水艦隊はこれより敵の行動を監視しつつ、距離を取って奇襲攻撃に備えます。」
「アイっ!!マムっ!!全艦隊っ!!敵艦隊を監視しつつ距離を取って追跡っ!!!」
「イエッサーっ!!」
イギリス海軍潜水艦隊のミスリル潜水艦戦隊は、ローラーナ帝国・第二方面軍・カリフア大陸方面制圧軍のカリフア大陸東部方面軍艦隊のサイクロプス隊から成る5万人と強襲揚陸艦隊150隻の追跡を開始。
その後の奇襲攻撃に備える事に成った。
サイクロプス隊5万人と強襲揚陸艦隊150隻かなるローラーナ帝国の陸海部隊は、オローシャ帝国の在る北へと攻め込んだゾルモン要塞軍団が、北国連合軍による敷いた罠に掛かり、大敗北をしてしまう。
その敗北に伴い、そのままでは泡や挟み撃ちと成ってしまったゾルモン要塞軍団の司令官であるアーノルド・ドズール大将は、進退を窮まってしまう。
その事を察知したカリフア大陸方面制圧軍団総司令官であるキシリアーナ・ザルビッシュ少将は、ゾルモン要塞軍団とゾルモン要塞を救うべく援軍を差し向けたのである。
援軍を差し向けた先のジブチ・ソマリア地域の南西に在るアラダマスカル諸島は、昔から誰も住んで居ない無主無人島地帯である。
欧州諸島の西に位置して居るアラダマスカル諸島に、150隻の揚陸艦から成る艦隊から、魔導機兵隊から成る魔導機兵軍団と重騎竜のトリプトドンと火竜のフレイムランドドラゴン混合編成軍団から成る重機動師団が全部で、約2万人ほどの数が、そのアラダマスカル本島の中心部へと前進して行く。
しかし、残念ながらその大軍勢ですから欧州諸島連合国の多種多様な戦車軍団と戦って大敗北を期してしまう。
這う這うの体で撤退するサイクロプス隊の軍団隊長であるシュナイダー・バーデン大佐は、味方撤退を支援を目的とし敵へのた攪乱作戦を遂行したという戦果の面子を持って急ぎ撤退していた。
「ぐっ!!まさか・・・異界軍勢の実力が・・・・これほどの強さが在ろうとはっ!!」
「それも・・・勇敢にも異界軍へと攻め入った、我が方の味方で生き残ったのが、半分以下っ!何と言う手痛い敗北かっ!!」
単純な撤退支援戦とは言え、味方の半分以上もの戦力を討ち取られる事態に、その顔付きが、苦虫を嚙み潰したよう顔つきで居た、シュナイダー大佐。
其処へ更なる悲劇が彼を襲った。
「大佐殿、ボロボロに成った敵が、我が艦隊が潜む海域を通って、ご自宅へと逃げ帰って行くようですな。」
「其れならば、ご予約予定の無い来客の方々のランチタイムのお帰りに、デザートのサービスをお持ち帰りして頂くのは、どうでしょうか?マデューカースレス中佐?」
「それは宜しいお考えかと。英国紳士としては、お出迎えしたお客様が、例えご予約無し、飛び入り参加の招かれざるお方であったとしても、丁重にお持て成しをして、お帰り頂くのが、我が英国流の礼儀と言う物。」
「かつては様々なお国の方々が、グレートブリテン島に団体客として参られ、それはそれはお慶び頂いたおもてなしをて、お見送りをしたと言う先例も御座います。」
「結構っ!それで水陸両用の器用貧乏のお客様方に、この海域での覇者が誰であるのか教えて、鋼鉄のお土産を差し上げて、お帰り為さって頂くと致しましょう。」
「それではデザートとお土産は、魚雷及びハープーンミサイルの盛り合わせと致します。」
「結構っ!!直ぐに砲雷長(コック長)に通達っ!!」
「お客様方々に、魚雷及びハープーンミサイルの詰め合わせをっ!!魚雷発射管と垂直発射管に注水開始っ!」
「アイっ!マムっ!魚雷発射管と垂直発射管に注水開始っ!」
「魚雷及びハープーンミサイル発射よーいっ!」
「アイっ!マムっ!魚雷及びハープーンミサイル発射よーいっ!」
「サルヴォォォォォーーーーーーッ!!」
ズガガガガガガッ!!ゴオオオオオォォォォーーーーッ!
ズガガガガガガッ!!ゴオオオオオォォォォーーーーッ!
ズガガガガガガッ!!ゴオオオオオォォォォーーーーッ!
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シュパッっ!シュパッっ!シュパッっ!シュパッっ!
鋼鉄のクジラとも言うべき潜水艦隊から、魚雷やハープーンミサイルが発射される。
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