外伝23話 新世界日本風土記 犬系獣人は島を駆けまわる南国の大神諸島県っ!!嵐が来たってなんくるないさーっ!!1

アースティア暦1000年・西暦2030年・4月25日・午前10時07分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸東側地方・西太平洋地域・地球海洋諸国連合同盟勢力圏・日本列島・日本国・沖縄県・大東諸島地方及び・東太平洋南方未開地域・ワーウルフン諸島にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




 日本国の新国土と成った大神諸島県は、大東諸島地方たる北大東島と南大東島、沖大東島。


更に今回の転移災害によって隣接してしまって居る50もの島からなる犬系獣人族達が暮らすワーウルフン諸島とが、統合合併して日本国に編入した新しい都道府県の一つである。



 その島々が在る位置は、地球時代の北大東島と南大東島と沖大東島の在った位置と変わらずの位置に在るのだが、ワーウルフン諸島の在る位置は北大東島と南大東島の南に位置し、沖大東島から見れば、北に位置して居た。


 詰まり、ワーウルフン諸島の在る位置とは、北大東島と南大東島の下に位置し、沖大東島との中間地点に複数の島々が点在して居る事に成ってしまって居た。


 この事がワーウルフン諸島の扱いを如何するのかと言う大問題へと発展した、大きな理由と成って居た訳だった。


 日本国領土たる大東諸島地方の海域の最南端に位置して居る沖大東島は、今現在の状況はと言うと、誰も住んで居ない単なる無人島だが、戦前はリン鉱石の採掘を目的としてした私有地の離島だった。 


 第二次世界大戦後に成って、アメリカ合衆国の占領統治下に置かれ、アメリカ領と成って居たが、サンフランシスコ条約を経て、元の持ち主であるラサ工業に戻されるが、リンの採掘が枯渇する事により、出来なくると、在地の住人達は本土へと引き上げ、現在では在日アメリカ合衆国軍の射撃演習場に使われる事も有る無人島と成って居る。


 そんな沖大東島のある海域は、地理的に見てワーウルフン諸島が間に入ると飛び地と化してしまう。


 更には、その南にも島々が広がって居る為に、これを放置して置くのは日本国としては非常に不味い事に成ってしまった。


 其処で日本国政府は、4月末に成ってから取り敢えず、新しい島の調査をと北大東島と南大東島の真下に位置して居る群島の本格的な調査に乗り出した。


 両者の接触は、それぞれの諸事情から接触はされてまだ居ない。


 その理由とは、ワーウルフン諸島側は遠洋航海する様な船が限られ、北大東島と南大東島で使われて居る様な。


 普段使いの漁船では、大東諸島地方からワーウルフン諸島側へと渡るのは、ほぼ不可能である。


 また、大東諸島地方地区側も、近隣に在る未開地の群島には対して、下手な接触をして、面倒ないざこざを起こさない様にとのお達しが、日本政府と沖縄県から通達され、ワーウルフン諸島の島民との無用な接触を極力避ける様にして居た。



 日本政府主導で組織された大東諸島未開地新島調査団は、護衛の海自護衛艦3隻と海保の巡視船5隻、果ては客船チャーターして陸自隊員を200名を派遣。


 最後に学者と政府省庁の職員とこの手の問題処理に当たる交援省から職員を派遣し、320名の調査団を派遣した。




 ワーウルフン諸島は、その昔、600年前にローラーナ帝国が起こした世界征服戦争を避けるべく、亜人系種族の中立国が乱立して居り、この世界の多くの獣人族が住まうと言う南東の亜大陸であるジャパリランド大陸と言う土地を目指して居た。


 当時、ユーラシナ大陸から逃げて来た犬系獣人族達が、これまた当時のコヨミ皇国政府と巫女姫たる第一皇女・赤葉の支援によって組まれた船団達が、嵐に巻き込まれ、迷い込んだ島々の事である。


 絶海の孤島であり、どの大陸からもかなり離れて居た事も有って、ワーウルフン諸島に辿り着いた犬系獣人族達は、この地を新天地と定めて暮らす様に成ったのだった。


 それ以来600年の月日が経ち、先祖の移民航海での話や疎開する旅路での苦労話を代々語り継ぎつつ、ご先祖様が大変に世話に成ったコヨミ皇国と巫女姫たる第一皇女・赤葉に対する感謝を忘れないとする教えを志にして語り継ぎつつ、平和な日々が続いて居た。



 そんなワーウルフン諸島の島々にも、時代変化の変わり目と成る出来事が起ころうとして居た。



「キャンっ!!キャンっ!!」



 犬の様な鳴き声をして走り回りながらじゃれ合って遊び回る女の子達が、人魚族や妖精族に、翼人種族等を含めた亜人族以外の種族で、やって来るお客さん達を初めて目で捕らえた。


 それは半月前に巻き起こった地震と共に、光り輝く閃光と共に突如として現れた島々の一つから巨大な船団が陣形を組んで、犬獣人たちの住まう島へと真っ直ぐに向かって来て居た


「ミナミっ!!アレっ!!」


「んん??なぁにマコちゃん?」


 ミナミとマコトを含めた16人少女達は、何時もの様に畑仕事を終えて、島の海岸近くの平原で追いかけっこをしながら、じゃれ合いながら遊び回って居た。


「うわああああぁぁぁぁーーっ!!おっきいさーっ!!あんなおおっきいな船は、初めて居みるさーっ!!」


 ミナミは灰色や真っ白な姿をした巨大な船団を見付けて目を丸くした。


「もしかしてご、先祖様達が言ってたって言う、世界征服をしてやるとか言って居る侵略者、ローラーナ帝国って悪い国が、遂に、この島に攻め込んで来たのかも。」


「それは大変さーっ!!急いで、タマモ様達に、長様達に報せないとーーーっ!!」


 遥か西の大陸から現れた侵略者に驚いた、彼女達は、故郷の緊急事態に、少女達は、それぞれ両親達や族長達の下へと、この危機を逸早く報せるべく、大急ぎで駆けて行った。



 一方の大東諸島未開地新島調査団一行は、ワーウルフン諸島内でも一番に大きな島と見られて居るワーウルフン島へと上陸を開始しようとして居た。


「全く未知の島だ。他の新確認の島々は友好的な・・・・・・・・・と言いたいが色々な事は有ったが、現地住民とは、何とか話し合いで解決して居る。」


「この群島の島々にも住人達が住んで居るのならば、是非とも、そうで有りたい。」


「この任務に就く皆も、決して軽挙妄動な行動は慎む様にっ!!」


「「「「「了解っ!!」」」」」


 調査団の護衛を命じられて居る陸自隊員達は、小銃を構えては居るが、銃の発砲は最後の手段と命じられ、この任務の重要さを肝に銘じていた。


 自分達の行動次第では、この大東諸島地方は、内紛か国境紛争の係争地と化してしまうからだ。


 人口が約二千人近くの大東諸島地方を誤解等から、戦火で犠牲者を出す地としない為にも、穏便な接触をしたい日本政府と調査団の全員らは、心からそうで有りたいと願い思って居た。


 そんな調査団の先遣隊たる陸自部隊は、続々と島へと上陸し、機材や物資を運び入れて行く。


「大神隊長殿っ!!」


「あれを見て下さいっ!!」


「どうした?」


 陸自護衛部隊長の大神一央1尉は、陸自部隊員の一人が指を指した方向へと目をやった。


「んん?!人影だと・・・・・・・・・くっ、最悪だっ!!」



 大神隊長は双眼鏡で見た先に、武装した姿で、ラフな格好をした犬系獣人族達の大集団を発見してしまう。


「各隊警戒態勢っ!!」


「調査団の職員の上陸は中止っ!!上陸船を引き返させろっ!!」


「此方先遣隊として先行上陸中の陸自護衛部隊長の大神だっ!!地元島原住民族と思われる集団を確認した。」


「確認された原住民族は、どうやら武装して居る模様。状況は非常に不味いと思われる。」


「接触まだして居ないのにも関わらず、我が方に取って敵対な行動を取って居ると思われる。」


「此方側に落ち度は無いが、彼方側は何らかの形で、我が方を発見し、敵対して居ると思われた模様っ!!」


「此方海自調査団派遣艦隊の旗艦ふぶきの艦長岩谷一佐だっ!!今から交援省の調査団に同行して来て居る特別顧問を其方に向かわせる。」


「特別顧問?」


 意味不明の言葉に、大神は首を傾げていた。


「7分程で、其方にヘリで向かうから、それまで何とか時間を稼いで欲しい。」


 その頃、ミナミたちの報せを聞いたワーウルフン島の住人達は、腕利きの猛者達を集めて砂浜に集結し、彼らの先祖達から代々聞いて居た、悪の侵略者であるローラーナ帝国と思わしき軍勢に対して、戦いを挑む態勢を整え終えて居た。


「ミナミ達が言って居たのはアレかえ?」


「その様です。」


「その子供達は?」


「はい。南から避難用に備えて居た外洋船で、逃げ出す様に手配して有ります。」


「取り敢えず南東に逃げれば、他の同胞達が暮らすジャパリランド大陸へと辿り着く筈です。」


「それなら後顧の憂い無いし、者共っ行くえええぇぇぇーーーっ!!子供達の未来の為にっ!!」


「「「「「うおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」」」」」


「「「ワオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーンンッ!!」」」


「「「ワオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーンンッ!!」」」


「「「ワオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーンンッ!!」」」


「「「ワオオオオオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーンンッ!!」」」



 遠吠えと共に様々な姿をした犬系獣人族達が、子供達と若者達。


 そして、故郷たるこの島々を守らんと攻撃を陸自部隊に仕掛けて来た。


 対する陸自部隊も防戦態勢に入る。


「まっ不味いっ!!」


「隊長殿っ!!アレは恐らくイヌ科系の獣人族の様です。」


「交援省の調査によれば、身体能力に優れ、鋭い牙や爪で敵に襲い掛かる戦法を持った極めて高い戦闘能力が有ると聞きます。」


「何れにしろ、人間以上のパワーと素早さが有りそうな連中と言う事か?」


「直ぐに応戦するぞっ!!各隊っ!!防戦態勢っ!!」


「しかしっ!!」


「此処は両者に犠牲を強いてでも連中を大人しくさせねば成らん。」


「下手をすれば、大東諸島地方に住まう住人達が、この誤解から殺戮の対象と成るやもしれんのだっ!!」


「くっ、これは・・・・仕方ない事なのですね。」


「そうだっ!!各員っ構えええええぇぇぇぇぇーーーーーーっ!!!!」


カチャカチャと音を立てて、大神隊長の命に従い隊員達は、彼の発砲命令を待った。


「「「「「ガルルルルっ!!」」」」」


「撃てっ!!」と大神が言い掛けた時である。


「双方停戦しなさいあああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」


 音声拡張機を使って発せられた、女性の声が叫ばれる。


 その方向には、海自の哨戒ヘリが上空に現れると、両者の集団は共に上を見上げて、攻撃しようとして居た手を止めた。


 パタパタパタパタパタパタパタパタとプロペラ音を響かせて、二つの集団の間に入っ降り立った海自哨戒ヘリは、真っ先にドア開けた先は、ワーウルフン諸島に住まう犬系獣人族達側の方の扉であった。


「全くっ!こんな馬鹿げた勘違いでの争いで、死人を出す事は、この私が許しませんっ!!」


 現れたのはコヨミ皇国の第一皇女、暦紅葉である。



 その後ろには、無理やりこの一件に対処する為に、付き合わされた竜史も座席でへたり込んで座って居た。


 其れに付いては、後ほど詳しく説明をする事にする。


「其処をどけいっ!!我らはこの島を守る為に悪しき帝国と・・・・・・」


「ええいっ!!控えいっ!!控えいっ!!控えいっ!!」


「このお方を何方と心得る。畏れ多くも・・・・・・」


「先の副将軍・・・・・・・」


「竜史は黙っててっ!!」と紅葉に睨まれてしまう。


 その竜史は加藤絵美里と福島香織の従姉妹の近衛従者コンビの二人が言う畏れ多くもと続く言葉に対して、ついつい日本人なら誰もが知って居る定番のセリフを言ってしまっただけなんだが・・・・・・・・・・・・・・・・・


「コヨミ皇国の第一皇女、暦紅葉様で有らせられるぞっ!!」



 紅葉の両脇をガッチリと固めた二人は、紅葉の近衛隊である赤姫隊の部隊長の加藤絵美里と絵美里の年下の従姉妹で、おっとりとして居り、紅葉の近衛隊である黒姫隊の隊長している妹分である福島香織が、両脇を固める様に居並んで立って居る。


 その二人が、竜史がボケて、その場を乱した空気を水戸黄門の助さんと格さんの様に、キッチリと決め台詞を言って締めてくれて居た。



「紅葉皇女だと!?コヨミ皇国の第一皇女が如何して此処に?」と大神隊長が困惑の言葉を漏らした。



 するとワーウルフン島の住人達は、一斉に・・・・・・・・・・・・



「「「「「ははーーーーーーっ!!」」」」」


「あっれーーっ!?」と大神隊長は、更にポカンとした戸惑った顔つきで困惑してしまう。


 彼らは悪代官に先の副将軍のお供の二人に、印籠を突き付けてられるが如く平伏してしまう。


「あなた達は、その昔にコヨミ皇国から旅立ったと言うワーヴォルフ族、いえ、我が国の呼び名で和獣人族の生き残りの方々ですね?」


「はっ!!そのお姿は言い伝え通り、600年前時代の巫女姫さまたる、赤葉さまと瓜二つ。」


「正しく、コヨミ皇国の皇女さまとお見受けします。」


「私も貴方達が生き残って居てくれて、とても嬉しいわ。」


「我が祖先、赤葉さまも、ずっと貴方達の事を気に掛けていらっしゃたと記録に残って居ます。」


「はっ、勿体なきお言葉です。」


「一体、どう言う事なんですか紅葉さま。」


「まさか・・・・・・・交援省の調査団に同行して居る特別顧問って言うのは?」


 訳が分からないと言いたいと感じで説明を求めた大神隊長も、何となくこの状況に関して、察しが付いて来た様だった


「はい。私の事です。」


「はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ・・・・・・・・・・・ふぅーっ。」


 竜史は一息を付いてからヘリから降りて知って居る事の説明に入った。


「それに付いては僕から説明しますよ。」


「高見大臣?」と大神隊長が竜史の方へと目をやる。


「この島に住んで居る彼らは、その昔、ユーラシナ大陸の中央から東部に掛けて平原や森林地帯、山岳地帯なんかで暮らして居た犬系獣人族の子孫らしいんですよ。」


「なるほど、それで彼らはこの島々に暮らして居たと言う訳か?」


「ですが、その事と、あなた達が、この場所に駆け付けられたのは、どうやってですか?」


「それは其処の皇女さまが有するチート能力のお陰で、朝に成って突然、僕の所に押しかけて来た紅葉さんが、「大変よ竜史っ!!大東島地方の調査団に死人が出るっ!!」


「それに加えて、ご先祖様が助け、その後、海を渡って行方不明と成った人達にも犠牲が出るっ!!」って言うから、防衛大臣の小西さんに頼んで、空自の芦屋基地からタンデム機タイプのRF-4EJを4機を出して貰って北大東島空港まで、すっ飛んで来たんですよ。」


「ああ、それで息が絶え絶えだったのか?」


「そうですよっ!!一般人が予備訓練無しで、偵察機換装された元ジェット戦闘機に乗り込むのは、本当にキツイんですよっ!!」


「僕はバラエティー番組のタレントやお笑い芸人では無いんですよっ!!無茶振りで、お金を稼がなきゃいけない理由なんて無いのにっ!!!」


「お陰で何度も気絶仕掛け事かっ!!僕は異世界人の人達みたく、チートな身体能力と化け物染みた鍛え方はしてませんからねっ!!」



 竜史と同じく偵察機換装された元ジェット戦闘機に乗り込んだ紅葉はケロリとした表情をして居るが、これは元々の身体能力のスペックが違い過ぎる差であるからで、その当人たる紅葉はジェット機の対Gショックに対しても全然平気なのであった。


 それどころか、ジェットコースターにでも乗って、大喜びするド変態さんな対Gショック耐性を持って居るのだから、付き合わされる方は堪った物では無い。


「お陰で間に合ったでしょう?」


「それなら一人で行けば・・・・・」と言い掛けた竜史だったが、紅葉の無言の威圧に負けて、そのままその後の言葉を言えずに押し黙ってしまった。


「それは兎も角として、この島々に住まう貴方達の誤解を解く為に説明します。」


「今日、此処にやって来たのは、地球と言う異世界から現れた、日本国って言う国の調査団なの。」


「実は1月前に此処を含めた付近の群島の島々の近辺に、転移災害によって日本国領の大東諸島地方と言う3つの島領と隣接してしまったらしいの。」


「なんとっ!!」


「そうなのかい?アタシらは、この辺り一帯の島々の近海にしか船を出さないからね。」


 驚いた表情をするワーウルフン諸島の部族達と族長であるタマモ等は、僻地の離島であるが故に周辺海域の変化に気が付いて居なかったらしい言葉を言って居た。


「もう少しだけ分かり易く言うと、引っ越して来たご近所さんが、お隣さんに、引っ越して来たって言う、ご挨拶しにやって来ただけなのよ。」


「何だ、単なる早とちりでわないかっ!」と狐系獣人族で、この島の総族長を務めているタマモは、最後に安堵の言葉を口にする。


 この事が切っ掛けで、日本国政府はワーウルフン諸島に住まうワーヴォルフ族こと、コヨミ皇国名・和獣人族、後に日本政府は県名を付けるに当たって新しい部族名を彼らに送った。


 それが大神獣人族である。日本政府は紅葉のお陰で、大神獣人族と呼称する事に成る人達と武力衝突を無事に回避する形で、友好的な接触を果たす事に成功したのだった。


 それから暫くの間、ワーウルフン諸島の族長達と日本国政府との間で、コヨミ皇国の仲介者とした実務者協議の結果、同諸島を日本国の正式な新国土とする事が確認された。


 その方が両者達に取って、利益に成る事が確認された為だ。


 その事が決まると、早速ワーウルフン諸島と大東諸島地方二島に住まう住人達の間で、新しい交流が始まった。


 最初は親睦会と言う名の祭りが両島の島同士で執り行われ、日本国本土ではチョットしたニュースと成って話題と成った。


 それとは別に話題と成った事が有る。


 この話題と成ったニュースを見た本土の人々は、犬系獣人族の人達の服装が何故か琉球諸島風の民族衣装を模したようなラフな服装姿なんだろうと首を傾げてしまったと言う。


 後に、この島々の住人達は、サッカー選手を含めた球技競技選手や警察官を多く輩出する人達として有名と成って行く。



 その理由とは、彼らの姿を見たままだからであった。

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