202話 空の勇者達よ、暗黒暗礁空域を駆けろっ!突撃せよっ!ザタン・アタック作戦っ!15
アースティア暦1000年・7月1日・午前11時08分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・東ユールッハ街道沿い付近・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地及びローラーナ帝国・南東部ゾルモン地方との国境付近周辺地域・オローシャ帝国・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地から南に20キロ付近のゾルモン要塞軍団艦隊侵攻地域・オデュッサ軍団艦隊から後方へ12キロ付近のゾルモン要塞軍団艦隊の本隊・ローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊・オローシャ帝国侵攻作戦本隊艦隊・ゾルモン要塞艦隊旗艦・グレート・デルギン級空挺魔導戦艦グレート・ドッズール艦橋にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ゾルモン要塞軍団艦隊の本隊を率いて前進をして居たゾルモン要塞軍団の司令官であるアーノルド・ドズール大将は、艦隊旗艦であるグレート・デルギン級空挺魔導戦艦グレート・ドッズールと共に、ジャンブロー平野の中央戦線へと到達しつつあった。
このまま行けば、彼の率いるゾルモン要塞軍団はジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地を制圧しつつ、オローシャ帝国の国土を一月以内に6割は飲み込んで行く事と成るだろう。
「報告ううううううぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーっ!!」
「先鋒軍艦隊司令官であるガルベ・マグベ大佐とオデュッサ方面艦隊は、オローシャ帝国の陸空軍連合艦隊と竜騎士航空隊並びに陸軍重機動師団を打ち破り、無事に中央戦線を突破しました。」
「ふっ、やはりバドーめの横槍と強襲攪乱が、よっぽど堪えた様だな。」
「はい。流石は、我が軍団切っての名操縦者にして、有能な前線指揮官ですな。」
「貴公の策も中々ものだった。」
「ははっ!!それでは当初の予定通りに、このまま一気に全軍を北上させ、先ずはジャンブロー要塞基地の完全制圧を致しましょう。」
「引き続きバドー大佐の艦隊には、陸上艦隊と共にジャンブロー要塞基地へと突入攻撃隊の指揮を執らせまする。」
「うむ。」
ドズール大将とフリーザー中将は、最早ゾルモン要塞軍団の勝ちは決まっている様な物だと確信し、ゾルモン要塞軍団艦隊の全ての艦隊を更に北上させるのであった。
数分後・・・・・ジャンブロー平野・第九鉄鋼魔導高速強襲戦艦隊デラーズ隊にて・・・・・・・・・・・・・
ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!
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此処はジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地を巡って両軍が鎬を削る最前線に位置する地点である。
激しい砲撃と鍔迫り合いに加えて、竜騎士同士のぶつかり合いが激しくなる中で、ゾルモン要塞軍団の先鋒軍への援護攻撃を見事にやり遂げた部隊たち等に、後方本隊から新たなる命令を持って来た伝令官が訪れて居た。
その中でもオローシャ帝国先鋒軍を崩壊寸前までに追い込んだ第九鉄鋼魔導高速強襲戦艦隊デラーズ隊。
それを率いて居たガナベル・セガール・バドー少佐は、ゾルモン要塞軍団の本隊から更なる前線突撃命令を受けて居た。
「何?我が隊は、このままジャンブロー要塞基地へと突撃せよと、ドズール大将閣下は仰せか?」
「はっ!この度のバドー少佐の働きは見事であるドズール大将閣下仰せられて居り、その勇猛なる武威を以ってして、敵の重要な拠点要塞であるジャンブロー要塞基地に、先陣として切り込み、制圧せよとの事であります。」
「閣下が私の事を其処まで買っていらっしゃるとは、望外の極み。必ずや吉報を報告して、ご覧に入れるとお伝えしてくれ。」
「ははっ!!了解しました。それでは失礼致しますっ!!」
伝令官から伝えられたドズールの命令とお褒めの言葉を貰い、更なる武功を上げようと意気込むバドー少佐。
だが、バドー少佐を含む彼らはまだか気付いて居ない。
間も無く死神が違付いて居る事に・・・・・・・・・・・・・・・・・
アースティア暦1000年・7月1日・午前11時08分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ中央地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河中央流域地方・アイリッシュ湖畔・ダバード・ロード王国・アルインランド州・州都・ベルクラネル市とアイリッシュ湖から西へ15キロの地点・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・ダバード・ロード王国及びオローシャ帝国との国境・ザタン暗黒暗礁空域付近にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ピカッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・・
激しい雷と漆黒雲の中と無数の浮遊魔石が浮かぶ中を音速で飛び交う一団が居た。
ピカッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・・
「ひいいいいいぃぃぃぃぃーーーーーっ!!!!怖いのだあああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!!!」
激しい雷に怯え、突風や大雨にすら晒されながら巨大竜に変身して居る白龍騎士の上で、ガタガタ・ブルブル・ビクビクと震えて居る者が居た。
「ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。」
「ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。」
「ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。」
「ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。ガタガタ、ブルブル。」
生身では確かにこんな場所は怖いのは分かるが、ハンナは、この作戦で大きな音を立てる雷に対して、大きなトラウマを植え付けられてしまって居るらしい。
半泣き状態のハンナは、恐怖で心がぺしゃんこに成りそうにながらも、白龍騎士の首の背中に必死にしがみ付いて居た。
ピカッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・・
「イィィィィヤッホオオォォォォーーーーーーーーッ!!」
それに反して神谷一佐は、丸で水を得た魚の様に生き生きとアクロバット飛行をしながらザタン暗黒暗礁空域を飛んで居た。
当然ながら彼の直近の部下達も似た様な芸当が得意な者達で、冗談みたいな宙返りを平気でこなして居た。
それを可能にして居るのも、ザタン暗黒暗礁空域内で浮遊魔石の露払いをして居る白龍騎士と白龍族達が、進路上の魔石を除けてくれて居たからだった。
その姿は、正に超時空要塞的な巨大要塞戦艦アニメに登場する可変戦闘機の泥酔少佐殿の様であった。
「うっわー、先輩ってば、ホンと楽しそうだな・・・・・・・」
202小隊を率いる長谷川一尉は、通信機からの声と前方を行く101小隊の動きを見て、半ば呆れながら呟いて居た。
自由な空を飛べる。
それは飛行機乗りに取って、これ程の嬉しい喜びは無いのかも知れない。
ピカッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・・
ピカッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・・
ピカッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・・
ピカッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・・・・・・・
「しかし、こりゃ、ハンナで無くても、流石にキツイわね。」
「じゃが、そろそろの筈じゃぞっ!!」
「ギャオーーーースっ!!」
「おお、出口らしい。」
リナを背に乗せたエリンは、眷属龍である白龍の遠吠えを聞き付け、出口が近い事を知る。
「神谷さん。出口が近いそうですっ!」
「サシバリーダー了解っ!!」
「サシバリーダーより各機へ、各機攻撃態勢へっ!」
「ザタン暗黒暗礁空域を抜けたら、各機一斉攻撃っ!」
第一次奇襲攻撃隊はザタン暗黒暗礁空域を間も無く抜け様として居た。
間も無くゾルモン要塞軍団が思いもよらない地点からの奇襲攻撃が、開始され様として居た。
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