203話 空の勇者達よ、暗黒暗礁空域を駆けろっ!突撃せよっ!ザタン・アタック作戦っ!16

 アースティア暦1000年・7月1日・午前11時13分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・東ユールッハ街道沿い付近・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地とその基地周辺に展開する北部大陸間海洋国際平和維持連合軍・北部大陸間海洋国際平和維持連合艦隊にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ジャンブロー平野中央部戦線を突破したゾルモン要塞軍団は、フローレイティア艦隊を中心としたオローシャ帝国軍先鋒軍を崩壊させ、撤退に追い込んで居た。


 そんな中で、フローレイティア艦隊及びオローシャ帝国軍先鋒軍の指揮を執って居たシェスカは、ザタン・アタック作戦司令本部が置かれた北部大陸間海洋国際平和維持連合軍である北国連合軍の旗艦として居るヘリコプター搭載型護衛艦かがの北国連合軍総司令官である置鮎一佐に戦況報告をするべく、無線通信を行って居た。


「置鮎一佐。申し訳ありません。絶対防御戦線が崩壊してしまい・・・・・・」



 この報告通信に措いてシェスカは、自身が指揮して居たオローシャ帝国軍先鋒軍を崩壊させ、撤退に追い込まれた事を北国連合軍の総司令官である置鮎一佐の詫びて居た。


「いや、構わない。彼我の戦力差が明らかな大軍を相手にして、敵艦隊を討ち取った戦果の割合が、3割程度なら上出来だろう。」


「はい。」


「先鋒オローシャ帝国軍は、そのまま次の防衛ラインまで後退し、各艦や機体の修理・整備・補強に取り掛かってくれ。」


「はっ!!」


「それに、そろそろの頃合いだな・・・・・・・・」


「えっ!?」


 通信機で最後の一言に、置鮎一佐がそろそろだと呟いた時である。



 東の空から轟音と光の閃光が光り輝く。


 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!



 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!



 待望の奇襲攻撃隊の到来を告げる一撃がゾルモン要塞軍団を襲うのであった。



アースティア暦1000年・7月1日・午前11時17分頃・アースティア世界・ユーラシナ大陸・ユーラシナ大陸中央地域・シベリナ西部地方・パイプ・ライン大河・パイプ・ライン大河西部中央流域地方・オローシャ帝国・オローシャ帝国東方地域・ウルス山脈・南ウルス山脈・南パイプ・ライン大河流域・東ユールッハ街道沿い付近・ジャンブロー平野・ジャンブロー要塞基地及びローラーナ帝国・南東部ゾルモン地方との国境付近周辺地域・ローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊と北部大陸間海洋国際平和維持連合軍・北部大陸間海洋国際平和維持連合艦隊・ジャンブロー平野全域・両勢力の陸上軍団両軍激突地点・ローラーナ帝国軍・第四軍団所属・ゾルモン軍団及びローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊・ローラーナ帝国・第四方面軍・東南方面制圧軍艦隊・ゾルモン要塞艦隊との連合艦隊・ローラーナ帝国海軍艦隊・第二外征艦隊・リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊・リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊旗艦・ゼント・クラ―デイ級重装甲突撃型魔導空挺戦艦ブリュタインの艦橋にて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 ローラーナ帝国海軍艦隊の第二外征艦隊たるリンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊は、普段は主に帝国本土とゾルモン地方からグリクス地方周辺を周回航行をしながら敵対する勢力側の主力部隊や主要地への攻撃をして回って居る艦隊である。



 そのリンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊の司令官であるブリュタイ・コズン少将は、鋭い眼光をして居る右目に眼帯をして居る巨漢の人物。


 彼は長い軍歴の中で、右目を無くして居た。



 その横には小柄な背丈をして居り、副司令官であるエキサドル・フォズム大佐が立って居た。


 リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊は、ゾルモン要塞軍団の北征たるオローシャ帝国征伐の援軍として招集されて、この戦地へとやって来て居た。




 リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊は、ゾルモン要塞軍団の司令官であるアーノルド・ドズール大将から左翼、即ち前軍の東周りから北へと進み、ジャンブロー平野に展開して居るオローシャ帝国軍を撃滅。  


 然る後にジャンブロー要塞基地を突破してオローシャ帝国の本土を東側から攻め立てる任務を請け負って居た。



ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!




ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!




 オローシャ帝国軍は、尚もゾルモン要塞軍団と、その全艦隊に攻め立てられ、北へと追いやられて居た。



「ふっ、此処までは予想通りだな。」


「はい。オローシャ帝国は精強な軍であり、古代文明の後継国家であっても、我がローラーナ帝国軍の数の暴力の前では、如何なる作戦を展開しようとも、無力なのは明白。」


「随分と粘った様ですが、ジャンブロー要塞基地等を含めた、その後方の要地にどれ程の戦力を残して居たとしても、物の数では無いと断言致します。」


「そうだな。」


 リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊の司令官と副司令官の二人は、今の戦局を見て、今後は自分達とオローシャ帝国側が、どの様に成るのかを推察するが、自分達ローラーナ帝国軍側が圧倒的な有利であり、この戦は片手間で済む仕事だとの結論付けて居た。



ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!




ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!


ドドッンッ!!ヒユユユユュュュュュューーーーーー・・・・・ドカドカドカッカーンッ!!ドカドカドカッカーンッ!!



 ゾルモン要塞軍団とオローシャ帝国軍との激しく砲撃の応酬は続く。だが、ゾルモン要塞軍団の砲撃音の数が勝って居た。 



 ゾルモン要塞軍団の誰もが、この戦いの行く先が、既に自分達側の勝ちで決まって居ると・・・・・見て居た時である。


 東のザタン暗黒暗礁空域の在るウルス山脈の南部山脈地帯である南ウルス山脈北東部の暗雲部分から、轟音が微かにジャンブロー平野東側に展開するゾルモン要塞軍団艦隊の将兵の耳に聞き届く。



 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!


 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!



 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!


 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!


 キュイイイイイィィィィィーーーーーーーーン!!・・・・・・バシュウウウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーッ!!


 ゴオオオオオオオオォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!



 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!


 ドカドカドカドカドカドカドッカアアアアアァァァァァーーーーーーーーーーーンッ!!!!



「報告っ!!」


「どうした?」


 大きな爆発音が左翼東側に展開するゾルモン要塞軍団艦隊の陸空艦艇を数十隻をしかも一撃で、轟沈及び半壊させて行った。


 その轟音と衝撃波に見舞われたリンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊の司令官であるブリュタイ・コズン少将の下に、大慌てで現れた伝令官が現れ、緊急事態を報せ伝えるべく駆け参じた。


「きっきっ奇襲ですっ!!本艦を含めっ!!ゾルモン要塞軍団艦隊の東左翼側に敵航空隊による奇襲攻撃を受けました。」


「何だと?!」


 ブリュタイ少将は揺れる空挺艦の艦橋内をバランスを取りながら、ゆったりと立ち上がり、ガラス越しに双眼鏡で東側の先を睨み見た。



「ばっ、バカなっ!!あの様な寡兵戦力で、大軍である我らに奇襲攻撃をだとっ!!」



 突然の奇襲攻撃を受けた事で、エキサドル少佐は信じられないと言った驚愕の顔付で驚きを隠せずに驚いて居た。

 

 しかも寡兵で来たと言う事に関して、特に強く衝撃を受けてしまったらしく、とても驚いて居る様子であった。


「敵集団は、概算で1千前後、ドラグリア白龍大帝国の白竜騎士団や白龍と思われます。」


「それに見慣れぬ銀色の飛行物が、物凄い勢いで、我がリンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊の艦艇3隻を轟沈させたとの報せが、入って来て居りますっ!!」



 ドラグリア白龍大帝国の白竜騎士団の第一次奇襲攻撃隊は、白龍5千と白竜騎士団5千から分散させた部隊を再編成した精兵の一千から成る少数精鋭部隊。


 それと供に奇襲攻撃を仕掛けるべく、航空自衛隊大陸派遣隊に出向して居る空自の第9航空団那覇基地所属の101小隊と神谷一佐。


 その指揮官である神谷の後輩である長谷川健児一尉が率いる202小隊や同部隊所属の606小隊を合わせて15機。


 正にローラーナ帝国と言う巨人を相手取って戦う奇襲攻撃隊としては、最強の精鋭部隊と言えるだろう。


「あっあっ、有り得ないっ!!オローシャ帝国軍は、何を考えて・・・・・・・」


 エキサドル少佐は、オローシャ帝国軍が奇襲攻撃を仕掛けた理由を普通なら有り得ない手段だと思いながらも、その戦術プランを取った相手の意図を思考し、考え込んでしまう。


「報告ううぅぅーーーっ!!」


「敵奇襲攻撃部隊の先頭には、ドラグリア白龍大帝国の大帝っ!!エリノア・ドラグリアの姿がっ!!」


「そうかっ!!オローシャ帝国軍が、この戦に措いて寡兵と言う戦力で、強気に奇襲攻撃に打って出たのは、彼のロリババアが居るからかっ!!」


 ブリュタイ少将が、オローシャ帝国軍が、寡兵で強気に奇襲攻撃に打って出た理由を彼なりに考察し結果。


 その結論を悟り、彼は叫んだ。



「恐らく・・・・と成ると、不味いですな。先のオローシャ帝国軍先鋒艦隊は囮で、少数精鋭の先鋒艦隊が、被害甚大の艦隊崩壊を起こし兼ねない状況の一歩手前まで踏ん張って居たのは、この奇襲攻撃を仕掛ける為である思われますっ!!」


 エキサドル少佐も前後に起きている状況の整理を整理し、参謀としての明晰な頭脳から導き出した結論付けを述べて居た。


「まんまと敵に一杯食わされたかっ!!」とブリュタイ少将は叫んだ。


 リンゼン・バン・アドリュウス第二外征艦隊を含めたゾルモン要塞軍団艦隊は、北国連合軍が仕掛けた奇襲攻撃により、大混乱に見舞われたのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る