敗北条件と相撲
「なぜ行事は何も言わない?……」先ほど岩力山の足が俵の外を踏んだはず。なのに依然大牙海と岩力山は組み合ったまま、膠着状態にある。
ニヤリと岩力山がほくそ笑む。「相撲の敗北条件は土俵から足が出ること……だったよな?」
「なっ……まさか!!」大牙海は窓の外を横目で窺う。
会場の周りに、直径1kmを越える巨大な土俵が作られている──!!
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