第246話 脱出劇 3

 カチャ……カチャ、カチャ……


 ポッカリと口を開けた床下からかすかに響いてくる音。その音は徐々に大きくなり、やがてハッキリとした輪郭を持つ様になる。


「来たんじゃねぇか?」


 床の隠し扉の脇に立ち耳を澄ませていたルッチョは、その音が地下を移動する甲冑の音であると判断した。四人の中で一番耳の衰えていないルッチョがそう言うのだ、間違いないだろう。


「どれ……それじゃあ出迎えてやらねぇとなぁ」


 イラインは立ち上がると座っていた椅子を掴み倉庫の隅へと放り投げる。クーコンら三人はゆっくりとイラインの側へ集まると口を開けている床の隠し扉、その奥を注視する。


「……本当に良いのか、おめぇら?」


 イラインは静かに口を開いた。そして右の親指を立て「今ならまだ間に合うぜ?」と背後にある倉庫の扉をクイッと指差す。しかしパーチは「そりゃ今更だぜ、ボス」と呆れながら言った。


「あっちに隠れろこっちに逃げろ、王都を出るぞあの街に行けって……考えただけでしんどいわ。身体ぁ持たねぇぜ」


 パーチがそう言って笑うと「確かになぁ」とクーコンもうなずく。


「ヴォーガンって奴ぁぬるかぁねぇ。姫様の脱出に手ぇ貸した連中はキッチリあぶり出されんだろ。わけぇ連中の足ぁ引っ張りたくねぇな」


 するとルッチョも「さっき若と約束もしちまった、ボスを一人にゃしねぇって。とっくに覚悟ぁ決まってまさぁ。それに……」


 ルッチョはちょんと床を指差す。


「もう来やすぜ?」


 ルッチョがそう言った直後、カツンカツンと階段を上がる音が響き白い鎧姿の男が顔を出した。雪風せっぷう騎士団の騎士だ。


「ここは……」


 そう呟くと騎士はイライン達を気にしながら倉庫の床に上がり、シュッと腰の剣を抜く。


「貴様ら……何者だ? ここはどこだ?」


 騎士はイライン達に剣を突き付ける。その間にも続々と白い鎧に身を包んだ男達が地下から現れる。パーチは腕を組むと「五、六、七……おうおう、大勢でお出ましだなぁ、おい」と呆れる様に言った。


「セムリナ殿下が来たはずだ。どこへ隠した?」


 騎士は四人を睨みながら問う。物々しく威圧的な騎士の集団を前に、しかしパーチは何ら動じる事なく「殿下ぁ? 来たか?」とわざとらしくとぼけてクーコンを見る。クーコンは「さぁなぁ……この歳んなると忘れっぽくていけねぇ」とニヤニヤ笑う。騎士は小さく舌打ちすると倉庫内を見回す。小さな木箱と隅に転がっている椅子。他には何もないがらんどうの倉庫には隠れられそうな場所はない。そして目の前に立つ四人の老人達。何ら脅威は感じない。捨て置いて良い、構っている暇はない。


「外か……行くぞ!」


 騎士はそう判断すると仲間達に呼び掛け倉庫の外へ出ようと動き出す。


「待てやガキがぁぁぁ!!」


 しかし直後大きな声が響き渡る。ルッチョが大声量で怒鳴りを上げたのだ。


「人んの倉庫にズカズカ入り込みやがって、落とし前もなしに出られっと思うなやコラァ!!」


 そのあまりの声の大きさに騎士達は反射的に次々剣を抜いた。鬼の形相で騎士達を睨むルッチョ。騎士達は得体の知れない老人一人に完全に圧倒されてしまった。そんな様子にパーチは「カカカ!」と笑う。


「懐かしいじゃねぇかよ、出入りん時ゃ決まっていつもこうだった」


 パーチが笑いながら話すとクーコンも「全くだ。口火ぃ切んのはルッチョの怒鳴り、ってなぁ」と若い頃を思い出し目を細める。


「おう待て待て。お客人にそんな凄んじゃあいけねぇよ」


 イラインはルッチョの肩にポンと手を置く。当然の事、イラインもパーチらと同じくルッチョの怒りがポーズである事は分かっている。イラインは小さくクククと笑い、そして一歩踏み出すと騎士達をぐるっと見回す。


「さて皆々様。今宵こよい開かれましたるこの賭場とばを、取り仕切りまするは我らルナーズ・ファミリー。今宵こよいは少し趣向しゅこうを変えて遊んで頂きやしょう」


「ルナーズ……!?」


 驚いて思わず声を上げる騎士。王都をむしばむマフィアが何故なぜここに? いふかしげな表情の騎士達を前に、イラインは不敵な笑みを浮かべながら口上こうじょうを続ける。


「てめぇの命のじょう不浄ふじょう。天に昇るか地に落ちるのか、試してみるのもまた一興いっきょう。俺らぁしがねぇ裏稼業かぎょう、天に昇るもおかしな話。しからば皆様お客人、あんた方はぁ……果たしてどうか……?」


 話しながらイラインは上着の前を開ける。そして腰のベルトにじ込んだ魔法石に触れると、魔法石はにわかにポゥ……と光を放つ。


「賭けんのはてめぇらの魂だ! 四の五の言わず張ってもらうぜ若造共ぉ!!」



 ◇◇◇



 ガタンと馬車が大きく揺れる。直後、振動と共にガガガガリガリと車輪が石畳に激しくこすれる音が響いた。どうやら馬車が大きく右に曲がった様だ、全員の身体が引っ張られる様にその反対側へと傾く。外の様子が気になったダイナストンは窓の外を眺めながら「ズマー殿の使いから一報を聞いた時には焦りました」とズマーが強引に戻した話を先に続進めるべく口を開いた。


「王都を脱出する訳ですから目立ってはいけません。すぐにグレードの低いこの馬車を二台用意し、その間にもルナーズ・ファミリーの者達が入れ代わり立ち代わり屋敷を訪れ、移動ルートの確認や殿下をお迎えに上がる待機場所の選定など、それはもう目まぐるしく……」


 ダイナストンは窓から視線を前に移すとセムリナを見る。


「しかし何とか間に合いまして、本当によろしゅうございました」


 再び馬車がガタンと大きく揺れ、同時に皆の身体も傾く。セムリナは姿勢を保とうと隣のズマーの腕を掴んだ。


「そうだったのね。お手間を掛けたわ、ワーダーきょう。改めてお礼を…………キャッ!?」


 セムリナは思わず悲鳴を上げた。ガダン! ガガガガガッ! と馬車が今までになく大きく激しく揺れたのだ。たまらずダイナストンは自身の背にある小窓を開けると御者ぎょしゃ台に向かい怒鳴った。


「おいルナーズの! もっと静かに走れんのか!!」


 すると手綱たずなを握るリブスは「それじゃとっ捕まっちまうぞ!!」と怒鳴り返す。


「見えるかよ! ワーダーきょう! 正面奥だ!」


 リブスは声を張り上げるとスッと少し左ヘ身体を退かす。小窓からのぞくダイナストン。ガタガタと小刻みに揺れる車内では中々視点が定まらない。しかしどうにか確認出来た。馬車の進行方向真っ正面、三ブロック程先の交差路を駆け足で横切る集団が見えたのだ。


「……衛兵か!」


 ダイナストンが見た集団は、揃いの軽鎧けいよろいに身を包んだ王都ダン・ガルーの治安を守る衛兵隊員達だった。


「そうだ! そこら中を走り回ってる! すでに追手は出てるんだよ!」


 怒鳴りながらもリブスの目はせわしなく動く。わずかな異変も見逃せない。そしてその目は少し先の交差路の角に立つ男の姿をとらえた。男は腕を大きく広げ左を指差している。ルナーズ・ファミリーの構成員だ。


「っしゃあ! 左ぃ!」


 リブスはたくみに手綱たずなをさばいて馬車を引く二頭の馬を操る。ガッガッガッ、ガガガガガ、とまるでドリフトでもしているかのごとく馬車は横に滑りながら角を曲がった。


「門を閉められちまう前に抜ける! しばらくは我慢してくれよ!」


 リブスがダイナストンらにそう告げた直後、ボゥン……ボンボン……とどこからか低く鈍い音が響いてきた。その音はガリガリと激しい走行音に包まれている馬車内にも届く。


「今の……爆発……?」


 音に気付いたセムリナは窓の外を見る。しかし今走っている場所からはその音が何であるのか確認は出来なかった。一行の中でその音の正体に気付いたのはただ一人、御者ぎょしゃ台に座るリブスだけだ。


(…………親父……皆……)



 ◇◇◇



「はぁ!? 本当か?」


 門兵長は驚いて伝令兵に聞き返す。馬上の伝令兵は「そうだ」と答えた。


「門を閉めろ、誰が来ても開けるな、だ。城からの命令、確かに伝えたぞ」


 そう告げると伝令兵は「ハッ」と掛け声を上げ馬を走らせる。門兵長は「ふぅ」と息を吐くとくるりと振り返り「閉門だぁ! 落とすぞ!」と部下達に閉門を指示する。


「閉門! 閉門だ!」

「落とすぞぉ!」

「通る者はいないか!」


 指示を受けた部下達は口々にそう叫びながら、門を通ろうとする者がいないか辺りを見回す。王都ダン・ガルーをすっぽりと囲う長大な城壁には八つの門がある。ここはその内の一つ、南東に位置する帰還の門。この門を通りいくさに出た部隊は無事に帰還出来ると言い伝えられている。

 帰還の門には門扉もんぴがない。落とし格子と呼ばれる巨大な鉄格子を門の上から落とすのだ。タイミング悪く人が通ろうものなら確実に死に至るだろう。


「いないかぁ! 通る者はいないかぁ!」


 門前の広場に向け呼び掛ける門兵。この周辺は飲食店が建ち並ぶ一画で人出も多い。ちなみに門の外にも街は広がっている為、こんな時間でも門を通る者は少なくないのだ。


(……もう良いか)


 慌てながら門を通る人の流れが収まった。門兵は門の脇へと向かう。鉄格子を吊るしている鎖を巻いているウインチ、そのストッパーを外せばドスンと格子が落ちて閉門完了だ。と……


「んだ〜てめぇはぁ!?」

「るせぇ! 退けやコラァ!」


 背後から怒鳴り声が聞こえてくる。門兵が振り返ると七、八人のグループ同士が広場の真ん中で睨み合っていた。


(どこのチンピラだ?)


 酒を出している店も多いこのエリア、チンピラ同士の小競り合いなど珍しくもない。しかし次の瞬間、


「オラァ!!」


 チンピラの一人が相手グループに殴り掛かり突如乱闘が始まった。更に野次馬が暴れ回るチンピラ達の周りを大きく取り囲む。広場はにわかに大混乱となる。


「何をしている!! めろ!!」


 門兵は声を上げながら広場ヘ走る。騒ぎに気付いた他の門兵や門兵長も乱闘を止めるべく慌てて走り出す。酒が入ったドワーフ程何をするか分からないものはない。早く収めねば野次馬にも飛び火し収拾が付かなくなってしまう可能性がある。こうなるともう閉門どころの話ではない。

 門兵達がチンピラグループを引き離そうと奮闘していると「うわっ!」、「キャア!」などと人だかりの奥から叫び声が聞こえてくる。


(今度は何だ!?)


 チンピラの身体を押さえ付けながら門兵は後ろを見る。するとババッと左右に割れた野次馬達の奥から、物凄い勢いで馬車が飛び込んできた。


「なっ!?」


 驚く門兵達。馬車は一切速度を落とさず突っ込んでくる。御者台に座る男は「どけどけどけ〜〜〜!!」と叫びながら、しかしその顔はかすかに笑っている。


「うわぁぁぁ!?」


 門兵達は死に物狂いで散り散りになって逃げた。連なって走る二台の馬車は騒動の中心である広場の真ん中を突っ切り、そのまま帰還の門を通るとガガガガガ……と激しい走行音を響かせながら走り去った。


「何だありゃ……イカれてんのか……」


 馬車を見送りながら門兵はなかば放心状態で呟いた。そしてハッと我に返る。


「そうだ! おいお前ら! いい加減に…………へ……?」


 キョロキョロと辺りを見回す門兵。しかし目の前で大乱闘を繰り広げていたチンピラ達の姿は影も形もなくなっていた。


「……やむをん、チンピラ共は後回しだ」


 門兵長は部下達に改めて指示を出す。そしてようやくにして帰還の門の鉄格子は落とされた。その後門兵長は衛兵隊に報告。乱闘騒ぎを起こしたチンピラ達の捜索が始まったが、とうとうそのチンピラ達を探し出す事が出来なかった。

 さてこのチンピラ達の正体であるが、全員がルナーズ・ファミリーの構成員である。彼らは街の至る所で騒動を起こし衛兵達を撹乱かくらんしていた。そして城から閉門の指示が飛んだ事に気付くと、閉門を阻止すべく門前で一芝居打ったのである。御者台に座るリブスが笑っていたのはそういう理由からだ。



 ◇◇◇



 ガガガ、ガガガガと相変わらず激しい音を立てながら二台の馬車は夜の街道を走る。背後に見える王都の灯りが随分と小さくなった頃、リブスはようやく馬車の速度を落とす。そしてゆっくりと街道脇の草原くさはらに入った。後ろの馬車もあとに続き、爆走を続けていた二台の馬車は静かに停車した。


「よっ……と」


 リブスは御者台から降りると「う〜ん……」と声を漏らしながら両手を広げて伸びをする。「小僧、どうした?」と後ろの馬車の扉が開きベリックオが顔を出した。すると続けてリブスが乗っていた馬車の窓も開く。周りの様子をうかがいながら顔をのぞかせたセムリナは「リブス?」と心配そうに問い掛けた。


「油断は出来ませんが、この辺りまで来れば一先ひとまずは……馬を少し休ませましょう」


 そう話すとリブスは急に表情を曇らせる。と同時に神妙な、そして真剣な顔になる。


「セムリナ様……一つご報告があります」


 ただならぬ様子のリブスを見て、何事があったのかとセムリナは慌てて馬車を降りた。そんなセムリナを見てダイナストンとベリックオも外に出て周囲を警戒する。


「……どうしたの?」


「今宵、ルナーズ・ファミリーは代替わりしました」


「……!?」


「つい先程、先代イライン・ルナーズより後を託されました。今後はこのリブス・ルナーズがファミリーをまとめます。今までと変わらず、セムリナ様の為に力を尽くすと……」


「待って! つい先程? いつ? 託されたって…………!?」


 セムリナはハッとした。思い当たる節があったのだ。不意に脳裏にぎったのは街の中で聞いた爆発音。


「あぁ……まさか、そんな……」


 困惑し動揺した様子のセムリナを見てリブスは思った。お気付きになられたのだと。そしてニコッと笑顔を浮かべる。何という事はないのだと、セムリナを安心させる為に。


「お気になさらず。親父殿もパーチ達も、本懐ほんかいげる事が出来たんです。セムリナ様のお力になれたんだ、喜んでますよ、きっと。今頃は祝杯でも挙げてるでしょう」


「リブス……」


 今にも泣き出しそうなセムリナの顔を見て「そんな顔をしないで下さい」とリブスは笑う。そして遠く王都の灯りを見ながら「さて、俺は王都に戻ります。皆をまとめなきゃならない……」と静かに言った。


「ルナーズの、礼を申す。そなたらがいなければ脱出は出来なかった」


 ダイナストンが礼を述べるとリブスは「まだ早いよ」と答える。そして皆を見回しながら逃亡の心得を話し始める。


「ワーダー卿。ヴォーガンが手を回さないとも限らない、追手は出るものと考えてルート選びには細心の注意を。あまり小さな街や村には立ち寄らない方が良い。田舎の方が安全と思うかも知れないが、人が少ない分悪目立ちする。あと、出来れば途中馬車を替えた方が良い。念には念を……それからセムリナ様。お召し物は着替えて下さい、そのドレスでは目立ってしまう。どこかで平民の服を調達して下さい、侍女じじょの二人もです。そして道中、極力馬車からお顔を覗かせないようにお気を付けを。おっさん、あんたも着替えだ。そんな派手な鎧はどっかに捨てっちまえ。それから――」


 スラスラと流れる様に語られるリブスの逃走講座。ベリックオは「さすが小悪党、逃げと隠れにちょうじておる」と呆れながら皮肉混じりに話す。リブスは「当たり前だ」と胸を張った。


「逃げると決めたらとことんだ。じゃなきゃ悪党なんて出来ねぇよ。白壁はくへきの連中を見つけたら俺らがかくまっといてやる。一人金貨一枚で良いぞ?」


 ニヤリと笑うリブス。ベリックオは「ふん、かせ」と吐き捨てる。


「まぁ任せる。頼むぞ小僧…………いや、二代目」



 ◇◇◇



 その二日後。宰相さいしょうゼンロは雪風せっぷう騎士団団長ゾヴァリをともないヴォーガンの執務室を訪れた。騎士団、衛兵、更には王都周辺に展開する哨戒しょうかい部隊をも動員しセムリナの捜索を行ったが、とうとう彼女を見つけ出す事が出来なかった。と同時に、穏健おんけん派貴族達のことごとくが王都から姿を消したという事が判明。王女殿下は南部へ向かったと、そう推測するには充分な事実だった。

 また、爆発に巻き込まれ瀕死の状態ながら奇跡的に生存が確認された騎士がいた。王女殿下の逃走にはマフィア、ルナーズ・ファミリーが噛んでいると、彼はそう証言した。

 報告の全てを聞いたヴォーガンはしばし沈黙。叱責しっせきされる覚悟で王太子の前に立った二人だったが、その後の王太子の反応は彼らにとっては実に意外なものだった。

 捨て置いても害はないと判断したのか。それともほんのわずかながらでも、兄としての情が残っていたからか。とにかくヴォーガンはたった一言「そうか」と答えただけで、それ以上セムリナの捜索を指示する事はなかった。


 更にその三日後。病にせる王の側仕えである近習きんじゅの一人が死亡した。城の四階バルコニーから誤って転落、事故死と発表された。


 その者は薬師くすしだったという。

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