第231話 斯くして魔女は邪悪に笑う 16

「ディル殿かベニバス殿はおられますか?」


「私がベニバスですが……?」


「あぁ、良かった。ハルケン様の使いで参りました」


 その日の昼、西門外の野営地にハルケン・リッカブラン伯爵の部下が訪れた。伯爵の部下はふところから書簡を取り出すとベニバスに手渡す。書簡を広げ中を確認するベニバスに、伯爵の部下は「獲物が食い付いた様です」と告げる。


「明朝ガントへ向け出発して下さい。時間的にはそれで丁度良いかと」


うけたまわりました。特務隊にもそう伝えます」


 ベニバスの返答を聞いた伯爵の部下はすぐに屋敷へ戻るかと思いきや、何故なぜかその場に留まりキョロキョロと辺りを見回している。明らかに誰かを探している様子の伯爵の部下。「誰かお探しで?」とベニバスが尋ねると、伯爵の部下は「いえ……レイシィ殿は……どちらに?」と周りを見回しながら答えた。


(レイシィに……何を?)


 そう疑問に思ったベニバスだったが、いくつも並ぶテントの奥の方を指差しながら「奥の方にいますよ」と教えてやる。伯爵の部下は「そうですか、ありがとうございます」と礼を言うとベニバスが指差した方へ歩き出す。


(いよいよか……)


 再び書簡に目を通しながら、ベニバスは何とも言えない表情を浮かべた。この地に来た目的を果たす時が近付いている。マーデイを守り国を守る。それは最上さいじょうの使命。しかし引き換えに失われるものを考えると……


(…………)


 顔を上げたベニバスはくしゃりと書簡を握り潰した。そしてディルに内容を伝えるべく彼を探しに歩き出す。


 デルカルの策が当たった。


 正論を振りかざし義憤ぎふんに訴えながらもそのじつ自儘じまま横柄おうへい、読む者に嫌悪感やあく感情を抱かせる絶妙に不快なハルケンの書いた援軍要請の書簡。それをたずさえていた伝令兵がセンドベルの斥候せっこう部隊に襲撃され、見事・・その書簡を奪われた。そして内容を確認したセンドベル軍がハルケン・リッカブランとは傲慢ごうまん尊大そんだいな、所謂いわゆる絵に書いた様な田舎の貴族らしい貴族なのだと誤認識した頃、ガント南側の守備兵を前線から下げ後方へと隠す。同時にハルケンの態度に怒った近領の領主達が、ガントへ派遣していた自領の兵を引き上げてしまったとの噂を流す。不愉快な領主の治める地よりも自領の守りを固めようと思うのは自明じめい。マーデイの田舎領主は自滅し孤立した、きっとセンドベル軍はそう思い高笑いした事だろう。そしてそれらのミスリードが誘い水となり、本隊と思われるセンドベルの大部隊がガント北側の樹海を抜ける様な素振りを見せた。旨そうな餌にまさか鋭い針が隠されていたなどとは気付きもせず、敵本隊は一本釣りよろしくまんまと釣り上げられたのだ。



 ◇◇◇



「おい……何始まんだ?」


「さぁ……見たまんま言やぁ……晩メシ?」


 一体何が始まったのか。特務隊の面々が続々と集まってくる。それは書簡が届けられた日の夕刻の事だった。彼らの目の前で組み上げられるのは石積みのかまど。作業を行っているのは恐らく伯爵家の使用人達なのだろう。彼らは実に手早く、そして黙々と動いている。そこらの石を積み上げただけの簡単なものではあるが、それが十個も並べば中々壮観である。そうして見る間に完成したかまどに次々と火がべられ、今度は様々な食材を積んだ荷車が到着。一緒にやって来た料理人とおぼしき者達は鍋やらフライパンやらを取り出すと、パチパチと音を立てているかまどに向かい一斉に調理を始める。立ち昇る煙、漂う香りが食欲をそそる。するとようやく騒がしさに気付いたディルとベニバスが現れた。


「何だこれは……何事だ?」


 そうディルに尋ねられた部下は「いや、晩メシ作ってくれてるとは思うんですが……」とはっきりしない答え。ディルは「聞いてないぞ、そんなの」と困惑する。


「いやぁ〜、いい匂いしますねぇ〜」


 そこへ現れたのはレイシィ。そしてレイシィの後ろには一台の荷馬車。更にはその荷馬車の御者ぎょしゃ台には手綱を握るハルケン・リッカブラン伯爵の姿があった。


「伯爵!?」


 驚きの声を上げたディル。無理もないだろう。荷馬車の御者ぎょしゃ台に座る貴族など見た事がない。


「ふむ、丁度良い頃合いだったな」


 ハルケンは荷馬車を停め御者台から降りる。そして「済まぬが手を貸してくれ」と言いながら荷台へ向かう。特務隊の隊員達はお互い顔を見合わせながら戸惑った様子で荷台へ向かい、そして荷台を見て驚いた。丁度甲冑かっちゅう胸当むねあてくらいの大きさだろうか。荷台にはそのくらいの大きさの酒樽がびっしりと並んでいた。


「さぁさぁ、どんどん運んでくれ。良いワインが入っている、落とすなよ」


 そう言いながらハルケンは酒樽の一つを抱えようとする。それを見た隊員達は「あぁっ!? やります! 我らで運びますので! 伯爵はどうぞお休みを!」と慌てながら酒樽を運び始める。


「よし、私も!」


 そう言うとレイシィも隊員達と共に酒樽を抱える。


「ハルケン様、これは一体……」


 問い掛けるベニバスにハルケンは笑顔で「宴だ」と答えた。


「宴に酒は付き物だろう? 彼らは我がマーデイを守らんとする勇士。出立しゅったつ前にもてなしたいと思ってな。何もせず送り出したとあってはリッカブラン家の名折れだ」


「そういう事でしたか。しかし、恐れながら酒は……」


「心配か?」


「……は。彼らの症状にどの様な影響を与えるか……」


「ふむ。彼らの抱えている事情は当然把握している。彼らのケアをしていたそなたら開発局の懸念けねんもな。だが、彼らの先を思うと……」


「それは、そうですが……」


 渋い表情を浮かべるベニバス。そんなベニバスにディルは「折角せっかくご用意して頂いたのだ、ご厚意に甘えさせてもらおう」と声を掛ける。


「外にも出れず、羽目はめも外せず……兵舎に押し込められ禁欲生活が続いていたんだ。部下らも不満やら怒りやら、色々と鬱積うっせきしていたものがあっただろう。発散させるには丁度良い機会だ」


「しかし……」


 納得出来ないベニバスに、ディルは「何、症状が出たら酔い潰して護送車に放り込んでおけば良い」と笑いながら話す。「そんな無茶苦茶な……」と呆れ気味のベニバスをよそに、酒樽を抱えた隊員が「そりゃ良いな隊長! 酔っちまったら症状もクソもねぇしな!」と笑って通り過ぎる。更にその後ろから「確かに。その為の護送車だ」と呟きながら酒樽を運ぶ隊員。


「君も参加しろよ」


 ハルケンはそう言うと眉をひそめているベニバスの肩を叩く。


「諸々用意したのは私だがな、これはレイシィの発案なのだ」


「レイシィが!?」


「うむ。彼女にも思う所があるという事だ。あとで話を聞いてみると良い」


 そう話すとハルケンは荷馬車の御者台に立ち皆に向かって声を上げた。


「諸君! マーデイ領主、ハルケン・リッカブランだ! 今宵はささやかながら宴をもよおし諸君らをねぎらいたいと思う。敵の撃退、そして諸君らの任務の成功、その前祝いだ! 存分に楽しんでくれぃ!!」


「「「 おぉ〜〜〜!! 」」」


 隊員達の雄叫びと共に、まさに最期の晩餐ばんさんともとれる宴が始まった。



 〜〜~



「おいレイシィ!」


 ワインをぎに行こうと空のカップを手に歩くレイシィ。不意に声を掛けられた。


「あ、パンツの人」


「誰がパンツの人か!」


 レイシィを呼び止めたのはつい先日パンツを巡る攻防を繰り広げた隊員だった。


「イーダ。イーダ・パンツァーノだ」


「パンツァー……やっぱパンツじゃん……」


「パンツじゃね〜わ! 酒か? ここでいでけよ」


「あ、良いんですか? あざっす」


 レイシィはそのままイーダのグループの輪に混ざりしばし話をする。最初こそ馬鹿話で盛り上がったが、その内に話題は今回の任務の話になる。と同時にレイシィの表情も次第に曇ってゆく。


「いよいよだな。ガントまでは二日も掛からねぇって話だ。いよいよ……」


 ほおに傷痕がある隊員がそう話すと、無精髭ぶしょうひげの隊員は頬張ほおばっていた肉をワインで喉の奥へ流し込み「おう、いよいよだ」と答える。


「クソったれミーンのせいで俺らの人生は台無しだ。センドベルのバカ共にはさ晴らしに付き合ってもらわねぇとな」


「あの、皆さんご家族は?」


 そう尋ねるレイシィにイーダは「勿論もちろんいるさ。親に兄弟、嫁がいる奴ガキがいる奴……」と答える。


「そう……ですよね……」


 下を向き小さく呟いたレイシィを見て、無精髭ぶしょうひげの隊員は「そんな顔すんなよ姉ちゃん」と声を掛ける。


「皆覚悟はしてんだよ。耐久性試すっつってよ、甲冑かっちゅう着込んでボコボコ魔弾まだん食らったり、危ねぇ兵器の試し撃ちでボンって暴発とかよ。前線に出る事はなくても、実験部隊にゃ危険がいっぱいってな。任務の内容こそ話せねぇが、いつどうなるかなんて分からゃしねぇって事は皆家族に言い含めてある。ま、こういう事もあるだろうさ」


「…………」


 下を向いたまま無言のレイシィ。傷痕のある隊員はそんなレイシィを気遣う様に話す。


「あんたには感謝してる。俺達を人間のまま死なせてくれる。感謝してるし、凄いとも思う。ここまで完璧な汚れ役なんてそうそうない。全ての泥を一人でおっ被ろうなんて、並の奴には出来ない決断だ。だから胸を張れ」


「……はい」


 ようやく口を開いたレイシィにイーダは「済まなかったな」と謝罪した。


「作戦が決まってから今日まで、居心地悪かっただろ? 皆どっかよそよそしくなっちまって……」


「イーダさん……」


「自分らで望んだ事とは言え、いざその日が近付いてくると……何かな。でも皆分かってる。俺達はあんたに救われるんだ。皆分かってる」


 イーダの言葉聞くとレイシィはクッと顔を上げ、グイッと一息でワインを飲み干す。それを見た無精髭の隊員は「ハッハハァ! そうだ、ガンガン飲もうぜぇ!」と言ってレイシィに負けじとワインをあおる。と、不意に背後から「ここにいたか、レイシィ」との声。振り向くとそこには険しい表情のベニバスが立っていた。


「彼女と話がある。済まないが少し借りるぞ」


 ベニバスはイーダらにそう告げる。イーダは「ああ、良いぜ」と答えたが、無精髭の隊員は軽く右手を挙げながら「ちょい待て」と言ってベニバスを見る。


「おい主任。その姉ちゃんは俺らを救ってくれる女神様だ。イジメんじゃねぇぞ」


「誰が……」


 そう呟くとベニバスはくるりときびすを返し歩き出す。レイシィはベニバスのあとを追おうと立ち上がった。


「レイシィ」


 するとイーダがレイシィを呼び止める。


らなく苦しみたくはない。一撃で仕留めてくれよ」


 ニッと笑いながらそう話すイーダ。レイシィは瞬間何とも切なそうな表情を浮かべるが、しかしすぐにお返しとばかりにニィッと笑う。


「……了解です。一発で天に昇らせてやりますよ」


 その場を離れるレイシィの後ろ姿を見ながら、傷痕のある隊員は「普通にしてるように見えてたが、そういう訳じゃなかったんだな」と話す。


「そりゃそうだろよ。あの歳で俺らの命を飲み込もうってんだ。隊長の話聞いた時にゃあ、この人鬼か? って思ったもんだぜ。若い姉ちゃんに全部背負わせようなんてよ」


 無精髭の隊員がそう話すとイーダは同意し、同時に心配する。


「敵ならまだしも味方殺しだしな。心に傷を負わなきゃ良いが……」



 ◇◇◇



「さて、聞こうか」


 笑い声に怒鳴り声。久々の酒を楽しむ皆の喧騒けんそうから離れる二人。腰を掛けるのに丁度良い倒木を見つけたベニバスは、ドカッとその倒木に座るとクイッとワインを飲み、ふぅ~と息をいてそう言った。「はぁ? 何ですかそれ?」と聞き返すレイシィ。ベニバスはトンッと音を立ててカップを倒木の上に置き「あるんだろう、何か思う所が。聞こうじゃないか」と言いながら腕を組む。


「はぁぁ〜……」


 レイシィは呆れる様にため息をくとベニバスの隣に腰を下ろす。そしてちらりとベニバスを見て、再び「はぁぁ〜……」とため息をいた。


「何だそのため息は」


「そらため息も出ますよ。聞こうじゃないかって、それこっちのセリフなんですがねぇ……」


「何? どういう事だ?」


 全く心当たりのない様子のベニバス。レイシィは「こほん」と咳払いし「では聞こうじゃありませんか」とベニバスに抱いていた疑問をぶつける。


「主任。作戦決まってから私の事、どっか避けてましたよね?」


「……はぁ? 何を言ってるやら。避けてるなんて、そんな事……」


「いいえ、あります。避けてたし、扱いがぞんざいと言うか、冷たいと言うか……誤魔化さないで下さいよ。特務隊の皆さんは分かりますよ、自分を殺す相手と仲良くなんて……まぁさっき皆さんと話して打ち解けましたけど。でも主任の場合は違うでしょう。確かに、主任がこの作戦に反対だというのは理解しています。そしてその理由も……私の事を思って……ですよね」


「…………」


「正直、嬉しいですよ。ですが主任。前に婚約者がいると、そう話していたじゃないですか。私はお二人の仲を裂こうなんて気は全くなくて……なので主任の気持ちは本当に嬉しいですけど……」


 気のある部下が全てを捨てる様な無茶な作戦に従事じゅうじしようとしているのだ、とても容認出来る話ではない。何故なぜこの気持ちに気付いてもらえないのか、何故なぜこの思いが届かないのか。きっとそんな焦燥しょうそうを抱えながら、思春期の男子のごとく冷たい態度をとってしまったのだろう。レイシィはそう推測し若干のドヤ感とイイ女感を出しながら、ベニバスの思いには応えられないと説明する。が、「え〜と……いやいや、そういう事じゃなくてだね……」と何やら戸惑った様子のベニバス。


「う〜ん……まぁはっきりと言おう。私には君が思っている様な感情は一切ないぞ」


「あ…………ソウデスカ…………」


 肩透かしを食らった様な心地のレイシィ。しかしそんな素振りはおくびにも出さず、澄まし顔で考察する。


(……なるほど。照れ隠しか)


 否。当然ベニバスは照れ隠しで否定している訳ではない。というかレイシィ自身、本心ではそれに気付いている。


「こほん。で、私に気があるんじゃないのなら、一体何なんです?」


「どこからそんな自信が来るのかは分からないが……まぁ良い。私が気に食わないと思うのはな、君が自分の価値というものに全く気付いていないという所だ」


「価値…………とは?」


 まるでピンと来ていない様子のレイシィ。「ほらこれだ……」とベニバスは呆れながら説明する。


「私はな、君がこのまま経験とキャリアを積めば、やがては国を動かすくらいの要職にさえけるだろうと思っている」


「…………はぁ?」


「君、参謀本部の若いのと国内の部隊展開案の話をしたそうじゃないか」


「あぁ〜……はい、まぁ……そうですね。たまたまパブで仲良くなって、確かそんな話を……」


「参謀本部の人間が開発局に来たそうだ。君を参謀本部に欲しいと」


「は?」


「ミーンは断った様だが……まぁ当然だ。だが君の話した展開案をたたき台として、参謀本部では議論が進んでいるらしい。人員の無駄が少ない良案だとな。人員不足であえいでいる軍にとっては捨て置けない話だ」


「いや、そんなのほとんど思いつきで話したんですけど……そんな事になっていたとは……」


「参謀本部は言わば軍の中枢。そこからのスカウトなんて余程の話だ。知識、見識の広さ、頭の回転の速さ、魔法の腕は勿論もちろん、すぐに他者とも打ち解けられる……一年仕事を共にして良く分かった。君の才覚は本物だ」


「いやいやいや、それはさすがに待ち上げ過ぎでは……」


「だから自分の価値が分かっていないと言うんだ。君は国にとって間違いなく重要な存在になる。それが……こんな事でドロップアウトしようなどと、納得出来る訳がないだろう」


「なるほど。そういう事でしたか……」


「ああ。だが君の覚悟も理解出来る。現状この方法しかないのだという事も。だから必要以上に話さない様にしていた。じゃなきゃきっと、今話した様な文句を言いたくなるだろうと思ってな。だが、だからと言って勝手にしろなどとは思えない。なのでせめて、最後まで見届けようと思いこの遠征に参加したんだ」


 何故ベニバスの態度がぎこちなかったのか。その理由の全てを聞いてレイシィはようやく納得した。そしてまさか、そこまで自分の事を買ってもらっていたとは思いもしなかった。実に良い上司に恵まれたものだ。レイシィはこの国に来て良かったと、素直にそう思った。が、それはそれである。レイシィには一つ、どうしても納得出来ない事があった。


「てか…………」


「ん? 何だ?」




「てか何なんですかね〜えっ!! 私まだ二十歳ハタチっすよ! ピチピチっすよ! だのに主任といいディル隊長といいっ! もちっと女として見ても良いでしょ〜に! 私そんな魅力ないですかね〜えっ!!」




 思いもよらぬレイシィからのクレーム。ベニバスは一瞬面食らったが、しかし静かに口を開く。


「レイシィ……」


「何ですかね〜えっ!!」


「モテないからと言って自棄やけを起こしてはいけない。きっとその内良い男性が……」


なぐさめんなしっ!!」




「フフ……ハハハハハッ!」




 思わず笑いが込み上げてきたベニバス。レイシィの顔にも笑みが浮かぶ。


「全く……作戦前とは思えないな。ゆる過ぎる」


「そうですか? ガッチガチに固くなってるよりはマシですよ。でも良かったです、主任と飲めて。前に約束したでしょ?」


「ああ、そうだな。覚えているよ」


 そう話しながらベニバスはカップを手に取るとスッとレイシィの前に突き出す。レイシィもカップを持つとカチッと合わせた。


「さて、じゃあディル隊長とも話をしてこよう。やはり文句の一つも言わなければ収まらん」


 そう話しながら立ち上がるベニバス。レイシィは「ハハ、隊長かわいそ」と笑う。レイシィ、ベニバス、特務隊。それぞれが抱えるわだかまりを酒で流し、明朝いよいよガントへ向かう。

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