魔法による歴史改変
魔法について はじめに
本章では魔法について考察していきます。今回は予告編のようなものになります。
これまでに書いてきた通り、現在、魔法はファンタジーの三大要素の一つとして扱われています。
本小説的にも何かにつけて魔法がどうのと言ってきましたが、それでも魔法を中心に考えてみる機会は意外と少なかったように思えます。
モンスターについて書き始めるときもそうだったのですが、魔法は非常に振れ幅が大きい要素です。
いつ見つかった、誰が使っている、どうやって使っている、どのような効果があるなど、あらゆる項目で魔法は世界ごとに全く違う要素が混在しています。
それをどうするのかという点で、詳しいことは考えられないでいました。
本編にて魔法について大きく触れたのは、第1章の「魔法について」と番外編2の「史実の銃器について」のみでした。
第1章では誰が、いつから、なにに、どうやって使っているかという点から、魔法のルーツを探るという話を書きました。
また、番外編2では近世以降にもし魔法があった場合、どのような戦いが始まる可能性があるのかということを少しだけ書きました。
・魔法は魔法か技術か
・どのように考察するか
・禁忌魔法
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・魔法は魔法か技術か
私自身は"ある程度現実的に考えていくなら、魔法も人類が扱う技術の一つであるから、史実に存在してきた技術とそこまで変わらないのではないか"という考えを持っています。
論理的な描写が増えた最近のファンタジー小説では、クラークの三法則的な意味での魔法は少なくなってきています。
魔法を文字通りなんでもありというふうにしないのなら、できる事とできない事があるだろうし、そうであるなら通常の技術と辿る道は変わらないだろう、という事です。
よって本小説でもそのような立場を取って魔法を見ていきたいと思います。
というかそのように扱わないと、この小説で魔法という題材を取り扱えなくなってしまいます。
・どのように考察するか
さて仮にそうだとしても、どんな魔法を考察すべきかということは、相変わらず大きな問題です。
まずは魔法とはどのようなものなのか、適当にインターネットで検索したり、今まで読んできた物から書いていきたいと思います。
魔法の多くは可視的な現象です。
目に見えないものだと、どちらかというと念力(サイコキネシス)のような力に分類され、現代的な色合いを強くします。相手を燃やすにも、魔法は熱エネルギーをぶつけるという方法ではなく、魔力を火に変換してからぶつけるという手法をとっています。
また、我々の身近にある物を、我々の世界に存在しない方法によって、我々の世界ではありえない状態にするのも魔法の特徴です。
多くの場合、"我々の身近にある物"は属性と呼ばれて分類されます。
第一に四大属性である火水土風と、闇と光が代表的なものとして挙げられます。
その派生的な属性として、雷、木、氷、金といった近しいものが足され、あとは特殊な属性として扱われる時、空、無、聖、魔、音などが登場します。
大体の魔法はこれらの属性にカテゴライズされていることでしょう。このことはあらゆる世界で大同小異であると思われます。
もちろん世界毎に属性の有無はありますが、軽く列挙してみたものを数えると16属性あります。
1属性ずつスポットをあてて詳しく見ていくことも考えたのですが、おそらくモンスターについての考察以上に苦しいことになるでしょう。
そこでいつものように、社会や集団を軸に見ていく事が考えられます。やはりこれが頼りになります。すでに書いたことを参考にしながら、架空歴史のようなものを書いていくのもいいかもしれません。
そうすると"四大属性の魔法が存在するとどうなるか"ということから始まり、各国家や集団の権威の増減という、今までの軸からずれない感じで書けそうです。
・禁忌魔法
架空技術と言いながらも、魔法のラインナップは豊富ですので、すべてを網羅して最大公約数を出すことは不可能でしょう。ある程度の幅を持たせて考えていく必要があります。
ただ、上限は持っておかなければなりません。すべてをぶち壊しそうな魔法については、ある程度無視することになると思います。
以前も書きましたが、ワープするだとか一国を滅ぼすという魔法を、個人が簡単に使える状況というのは、核のボタンをそこらへんの人が持っているということと同じような状況になります。時空を超越するような文字通り異次元の技術は、史実の中で育ってきた我々の社会の一切を破壊します。
こういった魔法を認めてしまうと、社会を成立させることが難しくなってしまいます。キューバ危機が数百年つづくような世界の話は、あまり考えたくはありません。
史実を参照して社会、職業、技術、戦争がそれぞれ魔法によってどのような変化していくのかというモデルを頑張って作っても、一つの魔法を登場させるだけでぶち壊すのももったいないように思えます。
どんな魔法が危険で、どれくらいまでなら許されるのか。禁止指定された魔法というのが物語にはよく出てきますが、最終的にこの小説指定の禁術魔法をいくつか見つけるのも面白そうです。
このような目的をもって、この章は進んでいく予定です。本小説最終章となるので、改めていろいろな項目に触れつつ、まとめあげられたらと思います。
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