「赤き稲妻」第1章:平和の時代(ユートピア)
(1)
真紅の血と忿怒は、真新しき死体より絞られ、
我らが地獄の憎悪と共に、我らは汝等を焼き尽さん。
それが汝等の運命と知れ。
「レッドランタンの誓い」より
私が、「鋼の愛国者」の階位1=13(十三人の定員の中の十三人目、つまり最下位だ)と「
それは、私が担当地域である東アジアに赴任してそれほど経っていない時期、「平行世界」からの来訪者である青い鎧の戦士(彼女を「エイミー・エヴァンス」と云う本名ではなく、「青い鎧の戦士」と呼んでいる理由は、私のこの回想を読めば判るだろう)との出会いから半月ほど前の夜の事だった。
当時の私にとっては、その夜の任務は人生の一大事だったが、後からすると、この日は、まだ平穏な1日に過ぎなかった。「平和の時代」最後の数日間の内の1日と云う意味ではあるが。
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