真統し

真統し(ますべし)

全体が一つの色調や主題でまとめられていて、統一感がある様子。

真昼へ向かう空の、雲一つなく、青に真統しいのは、心が澄み透き清らかになって幸せにもなる。


・統一

 真統しい様子の根本となるのはなんと言っても統一感です。全ての要素が違和感なく一つのものだと感じられる程に統一されている。そんなものが真統しいと言われるのです。


・調和

 統一感があるというのは、調和しているということです。それを構成する要素が全て調和して一つの全体を成している、という感覚です。


・景観

 生態学で景観とは、一つの纏まった景色です。自然の景観は長い昔からその姿を維持していて、一つの景観であると人に認識させます。それは景観に納まった全てがその景観の一部であると思えるということであり、それは真統しいのです。


・理想的な構造

 それを構成する全てが一つの全体に統一感を持って納まっているというのは、一つ一つの要素に矛盾がないということです。矛盾がないとは、理想的な構造を達成していることになります。

 もし真統しい社会というものがあれば、それは誰もが心から幸福なものになるでしょう。


・寂光土、理想郷、桃源郷、常世、ニライカナイ

世界には理想的な世界の伝承が数多くあります。そこは平和で争いはなく、食べるのにも住むのにも困らず、なんの不安もなく生きていける、とされています。この項目にあげたのはそんなふうに語られる伝説の土地です。そこは確かに真統しい世界でしょう。


・幸福

 全てが統一感を持って納まるというのは、そこに反感や反乱、反逆がないからです。そしてそれを抱かないというのは、満ち足りた幸福を実感している時でありましょう。


・快晴

 雲一つない青空は真っ平らで何処までも果てしなく、そして美しいものです。その美しさは真統しいということなのです。

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