みことりびあ

添音

添音（そほと）

倍音、天使の声と呼ばれる音のことで、合奏や合唱の中で聞こえる、どの演奏者の音でも、どの歌い手の声でもない音。

音楽が奏でられる空間に、妙なる美しき麗しき音が寄り添う。

・守護霊

　添音は声の主が存在しません。しかし確かに声が聞こえます。その声は人の傍を離れません。添音は人に寄り添い見守る守護霊にも似た存在なのです。

・守護天使

　添音は天使の声とも言われます。人に寄り添う天使とは、生涯その人を護る守護天使でしょう。

・倶生神

　仏法において、人の肩に交代で張り付いて 善悪を記録して閻魔大王に報告する任務を持つ倶生神は、生涯その人に寄り添う見えない存在です。添音はその倶生神の声やもしれません。

・心が一つになる

　添音が生まれる合奏や合唱は、心が一つになり音が重ならなければなりません。逆を言えば、添音が聴こえる時、人々は心一つに音楽を奏でているのです。

・祈りが重なる

　多くの人が祈りの声を上げて、それが重なる時も添音が生まれます。そこにいる人だけでなく、諸天善神、精霊、星の魂とまたその場に参列して祈りを重ねているのでしょう。

・増幅

　添音は複数の音が重なり合わさって生まれる音です。それは元の音それぞれよりも振幅が増幅されています。添音は祈りや力を増幅する象徴にもなるのです。

・美声

　添音は人とは違う音、人には出せない音域にもなります。それは人にあらざる美声ともなります。

・神秘

　人にあらざる音、人には見えないその主体、添音とは現実に確かにある一つの神秘であるのです。