喪雪

喪雪(もゆき)

蝋燭。

元は燃ゆる雪であり、色の白さや炎で融ける様子を雪と重ねていたが、蝋燭が灯りとして使われず、供養の用途が主となり「喪」の字を当てるようになる。


・静謐

 雪も喪も、静かで厳粛なものです。

 さらに炎も1/f揺らぎにより、人の集中力を高めリラックスさせ、トランス状態に入りやすくする効能があります。

 喪雪は、静謐に精神が研ぎ澄まされた状態へと人を導きます。


・幻想

 燃える雪も、亡くなった人を照らす炎も、現実とは遊離した幻想を象徴します。


・過去

 そもそも蝋燭自体が近年は電灯に差し替えられえ過去のものです。

 それ故に、蝋燭を見る機会は法要や仏壇、神棚という『過去に存在した魂』へと供養する時が殆どとなりました、

 喪雪を灯す時は、過去を悼み想いを馳せる時のみとなりつつあるのです。


・捧げる

 供養とは、自分が現実に触れ合えない存在に物を捧げる行為です。

 喪雪はその霊的存在へ捧げられるものであるのです。


・魂の階位上昇

 喪雪の炎は人をトランス状態に導きます。トランス状態とは、人の意識が知覚する範囲を広げ、その在り方を神霊や仏陀のような上位存在へと引き上げる足掛かりとなります。

 そうして魂の階位が昇格する媒介を担うのです。

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