第2話
トヨタの特集番組をみる。いま生きているこの時代、この瞬間に変革が起きている、としっかりとしたビジョンを持って話す豊田社長。交通事故死0を目指すという根本理念から自動運転制御を世の中に確立するために奔走している。5,6年先の未来になにが起きているか。固定概念を変えるような話をソフトバンクの孫会長がしていた。自動運転での移動中に人間はなにをしているか。こたつに入ってくつろいだり、ショッピングを楽しんだり。なかなかおもしろい。
それらの内容をみて、私の屋台骨とリンクする部分があるとすれば、自分の中に確固たる信念を持つべきだということだ。わきがで苦しむような人が0になる世の中にしたい。その信念を実現するために私の人生を全力でぶつけるべきだ。外野がどうこういおうと、その行為はこの命に一番有意義な意味をもたらす。そして、重要だと感じたもうひとつが自分の固定概念を変える発想を生み出すことだ。つらい思いをしたくないから家に引きこもり、できるだけ人に迷惑をかけないように生きている。それがいまの悲しい現実だけれども、私の信念が叶えば、人と楽しく豊かに共存できる。本当の意味で社会参加できる。背すじよくこの大地に立つことができる。行列のできるおいしい店に入れる。映画館でこころから作品を堪能できる。恋愛ができる。家族ができる。人を、なにより自分を愛することができる。ちからはそういう発想から生まれるにちがいない。
あと、番組をみてその内容に本当に興味が沸いたのだけど、移動方法が変わると道そのものが変わっていくのではないだろうか。アスファルトの敷かれた地球表面上の線がいまのところ人間にとって安全で低コスト、最短の道である。出発点と目的地を結ぶ線、これを自由な発想で変換できないか。2次元でもないけどFC北斗の拳のように入れそうなところで上を押せばザッザッザと次の画面にワープすることは現実的ではない。4次元的な発想も、今はその理論自体が理解できないので思い浮かばない。現実的に、これからできるであろう技術をもって移動したい。なぜこの世の中は3次元なのに、こんなにも地表という平面に這いつくばって生きているのだろう。それは重力に縛られるからだ。でも鳥や虫は何億年も前から地表に縛られることなく、(羽根・糸・脚力・空気圧などの能力で)自分の行きたい道を進んでいる。人間も、もうちょっと上のスペースを有効活用して自由な道を見出すことができないだろうか。そう遠くない先に自動運転による衝突などの事故が起きない技術がスタンダードになる。その後、AIとともに進んでいく技術革新によって、いつか重力から解放されたなら、道を構成するものは今とは別のものに変わるに違いない。人間の生き方も変わるだろう。今はまだありきたりな空想の話だが、そういう未来への変革が今まさに起き始めているとすれば、こんな人生でも少し生きていようかなと思う。
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