応援コメント

CHAPTER 16:デイズ・ゴーン・バイ」への応援コメント

  •  姫様はしっかり科学の子。でしたか。

    産みの母の胸中はいかに。


    執政官殿もこじらせていらっしゃる。義母さまとしっかりお話ししてたらもっと明るい未来が有ったろうに。

    作者からの返信

    あますさん、応援コメントありがとうございます!
    今回はディートリヒの過去回をお送りしました。過去というか、彼がこれまで歩んできた人生の振り返りですね。
    幼少期から人の心がなかったディートリヒですが、彼なりに吸血鬼の社会をよくしよう、腐敗や不公平を一掃しようという理念に燃えてはいたのです。ただその熱意があまりに強引で手段を選ばなかったために、アルギエバ大公ら守旧派の吸血鬼には「先人が築き上げてきた文化・風土を土足で踏みにじる生意気な若造」として憎まれていたんですね。もし世渡り上手で人徳がある男なら、文句なしの二代目皇帝としてつつがなく戴冠できていた未来もありえたかもしれません。(アルギエバ大公はぶつくさ文句を言いつづけるでしょうが……)
    そしてリーズマリア誕生のきっかけは突き詰めるとディートリヒの皇帝即位阻止に行き着くので、見方を変えればリーズマリアを生んだのはディートリヒであると言うこともできるかもしれません。血の繋がらない兄妹であると同時に、因果関係においては父娘も同然という凄まじく複雑な関係の二人でございます……。
    皇后アルテミシアは夫(皇帝)が人妻と子供を作ることにかなり複雑な心境ではあったのですが、皇后という立場もあって私情を表に出すわけにもいかず、またディートリヒの味方をすることも出来ないということで、結果的には夫と義理の息子をともに裏切ってしまったかたちになります。彼女がきっぱりと政界から退いたのも、彼らを助けられなかった自分自身が許せなかったからだろうと思います。みんなこじらせているんですね……。