編集済
この作品を読む時はイヤホンでボトムズのOSTを流しながら読んでいるのですが、本当に臨場感が増すのでオススメです。
もちろん、描写が濃いので、なくても面白いんですがね!
それにしても、名も無き人狼兵の哀しさよ……安らかに眠りたまへ
作者からの返信
ボトムズはこの作品を書く上で参考にしたアニメのひとつなので、そういった楽しみ方をしていただけると作者としても大変嬉しく存じます!
護衛のヤクトフントを破壊するシーンでは、アルギエバ大公の残酷さ・人狼兵を虫ケラ同然に扱う非情さを強調してみました。吸血鬼とそれ以外の存在、そしてブラッドローダーとウォーローダーのあいだに横たわる絶対的な差を感じていただけたなら幸いです!
吸血猟兵の体の仕組みが深い、吸血鬼には秘密にしておかないと不味そうな重要な情報なのに信じられると思たから秘密を打ち明けたのかなと感じました。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます!
吸血猟兵の秘密が明かされました。アゼトとシクロは年齢的にはまだ十代の若者ですが、脳に埋め込んだチップには過去のベテランたちの戦闘経験や技がインプットされているので、誰に教わらなくても操縦のコツや戦い方は知っているんですね。もちろん彼ら自身の身体能力やセンスがなければどんなに知識があっても活かしきれないので、チップなしでも強いことには違いないです。
リーズマリアに秘密を打ち明けたのは、それだけ彼女のことを信頼した証だと思っていただければ間違いないかと思います!
ここで名前も明かされぬまま撃破された人狼兵も、間違いなくリーズマリアの事を心から守ろうとしたんだろうなぁと思えて妙に感情移入をしてしまいます・・・・・・
たぶん、アゼトがリーズマリアに感じていたのと同じ不信感を読者は感じると思うんですよね。ここまで開示された設定から、恐らくはアゼトとシクロが生きて来たと想定される人生から理屈に合わないと。
けどそれが、この話で解消されて。納得したからこそ、レーカと共に残った、恐らく描写が100文字以下の人狼兵にも物語があったんだろうなぁって。
あれですね、アゼトやシクロやリーズマリアに対する色々な感想がデカすぎて語れなくなった結果として。モブ人狼兵にたいして無茶苦茶言葉が噴出している状態!
作者からの返信
応援コメントありがとうございます!
そう言っていただけて、画面外で爆散してしまった人狼兵も草葉の陰で喜んでいると思います!
人狼兵は吸血鬼と違って改造手術によって生身の人間を素体にいくらでも作れてしまうので、総じて生命が安いこの世界でもとくに(下手すると人間以上に)消耗品扱いされていたりします。吸血鬼にも人間にもバカにされ、戦場ではダース単位で使い捨てられる人狼兵ですが、リーズマリアはそんな彼らにもあたたく接していたんですね…。そういう稀有な主人の下で戦えたことは、たとえ死にゆく運命を背負っていたとしても幸せだったのではないかと思います。
次回はいよいよアルギエバ大公のブラッドローダーが大暴れいたしますので、なにとぞご期待ください!
リーズマリア……(T . T)
人間と吸血鬼の間は生殖行為もできそうだしさほど違いがないので、吸血鬼の子を育てることができるってことでしょうか……。
吸血猟兵って改造人間の中でもかなり過酷で身体的に負担が高いんじゃないかと思います!
作者からの返信
ことり@つきももさん、応援コメントありがとうございます!
リーズマリアが人間の家庭で育てられたのはいろいろと込み入った事情があるのですが、とりあえず吸血鬼もある年齢までは普通の人間と変わらないんですね。血を吸う必要もなく、力も強くないということで、人間の子供に紛れ込ませるということは可能なのです。そのあたりの経緯はリーズマリアの過去編で掘り下げておりますので、そちらから先にお読みになっても全然OKです!(アルギエバ大公も出てきます)
そして吸血猟兵ですが、彼らは脳にチップを埋め込んでいるということで実質的なサイボーグとも言えます。とはいえチップ自体は厚さコンマ数ミリ・幅一センチほどのごくごく小さなもので、人体のグリコーゲンと電解質を電力に変換して稼働するため電池なども存在せず、MRIでようやく発見できるかどうか……といった感じです。とはいえ埋め込みには開頭手術が必要で、いちど埋め込むと基本的には死ぬまで取り外せない(無理に摘出すると脳幹が傷ついて死んでしまう)というあたりリスキーな技術ではあります。
おなじ改造人間でも人狼兵は全身の骨格や筋肉をごっそり人工物に入れ替えているのですが、こちらは八百年のあいだに技術が進歩したこともあって、現在ではまず失敗することがないので安全(?)ですね。