なるほど……荒廃した世界ではスクリューみたいなかきわけるタイプの駆動がタイヤより有利というのはナットクです!面白いなあ~
作者からの返信
応援コメントありがとうございます~!
この作品の時代では舗装道路がほぼ消滅しているので、オフロード走行に特化した駆動方式が有利なんですね。
とはいえアルキメディアン・スクリューも万能ではなく、不整地での走破性や機動性はタイヤよりいいのですが、つねに回転させないといけないため燃費とエネルギー効率はかなり悪いという弱点もあります。あと機械的に負荷がかかるので故障率も高い……。
そういう事情もあって、賞金稼ぎとしてあちこち旅しているシクロとアゼトは六輪式トランスポーターを普段の足にしているんですね。
次回からはいよいよバトル展開に突入してまいりますので、なにとぞご期待くださいませ~!
なかなか奇妙な物体が出てきましたね。野盗か、それとも同じ吸血鬼の刺客とか?盗賊だとすれば勝つ算段があるのだろうか。
作者からの返信
おっしゃるとおり、巡航船はビジュアルとしてはまさしく奇妙な物体としか言いようがない感じです。(笑)
この作品の吸血鬼のセンスは人間とはだいぶズレているので、移動するのも普通のバスや飛行機ではなくこういった乗り物を使うんですね。そのあたり次話でおいおい解説してまいりますので、敵の正体も含めてご期待いただければ幸いです~!
編集済
医者と床屋もつける技術が難しいから、ローディもそう簡単に技術は身につかないんでしょうね。
でも再読してみると怖いなーと思うのが、これだけ旅を重ねているのに、アゼトが海を見たことがないということ。つまり、海が枯渇し、海路のほうは死んでいるんでしょうか。あと、交易路という経済の大動脈が実質一本しか稼働していないこと…
となると、選帝侯たちの経済協力どころか、社会の維持は実に難しいですよね… これ、吸血鬼くらい強くないと世界で生きていけないのかも🤔
作者からの返信
ことり(つきもも)さん、応援コメントありがとうございます!
ウォーローダーはもともと歩兵が使う汎用パワードスーツとして開発されただけあって動かすだけならさほど難しくはないんですが、長期的に運用していくとなるとコンピュータ(プログラミング)や機械工学の知識が必要になってくるので、識字率が低いこの時代ではその水準をクリアできる人材はなかなか貴重だったりします。荒くれ者のローディたちも、見た目や行動はともかく整備マニュアルが読めて制御プログラムのセッティングが出来るという時点で(この世界では)結構なインテリなんですね。技術継承も親子や師弟関係といった例外を除けばいわゆる「目で盗め」というやつなので、時代が下るにつれてローディの人口はじょじょに減ってきています。また現存するウォーローダーの数も年々減少傾向にあり、そう遠くない将来ローディともども地上から消滅するのは避けられない状況でございます……。(紛争の火種が減るという意味ではいいことかもしれませんが)
「アゼトが海を見たことがない」という部分に注目していただけてうれしく思います!お察しのとおり、この世界の海は最終戦争で核兵器が濫用されたことによって干上がってしまっているんですね。五大洋はぶつ切りの湖状態、黒海や地中海やペルシャ湾に至っては完全に陸地になってしまっています。多量の塩分を含む土壌では植物もろくに育たないので、海だった部分にはだだっぴろい砂漠や荒野が広がっております。海洋が連続性を失ったことで海運は消滅し、空路は吸血鬼が独占しているため、人間には陸路しか残っていない状況です。各地の選帝侯たちは独自の勢力圏を築いていますが、裏を返せば世界規模での経済・貿易圏はほとんど消滅しているということでもあり、社会という意味ではどうしようもないくらいに崩壊しております……。(遠く離れた地域の人間同士が結びつくのは吸血鬼にとって都合が悪いので、意図的にそうしたという部分はあります。文明レベルがどんどん後退しているあたり”上手くいっている”のが最悪ですね!)