第173話

 七つの顔と十本の角を持った獣。

 世界を終わりへ導き、魔王を復活させると言われる存在。


 アメリカの北部、ネザー本部の位置しているニューヨークからは遠く離れたそこへ向け、三人の魔術師は高速で宙を駆ける。

 道中で邪魔をしてくる魔物は片っ端から蹴散らし、ついに本体の足元にたどり着いた。


 やはりデカイ。

 愛美も今まで、様々な敵と相対してきたし、その中には図体の大きなやつはいた。例えば、アイギスを宿した亀だったり。異世界のドラゴンだったり。


 そいつらが霞むほどのデカさ。雲を突き抜けた長い首と、そこらの山と同じくらいの足。普通、こんなにデカくて重いやつがいれば、自重に耐えきれず立てないと思うのだが。

 そんな物理法則は当然のように無視して、黙示録の獣は立っている。


 面白い。こいつは殺しがいがありそうだ。

 我慢することもできず、唇が三日月に裂ける。どこから斬ろうか。どう殺そうか。そんなことばかり考えていると、隣からため息が聞こえてきた。


「お前、結婚するって言うなら、そういうところもうちょいどうにかした方がいいんじゃないか? 胸以外でも慎みを持てよ」

「一言余計なのよ、あんたから先に殺すわよ」

「え、待って。待って愛美ちゃん結婚するの? わたし聞いてないんだけど!」

「言ってないもの」


 というか、言う暇がなかった。

 結婚云々が決まったのは数時間前だし、かと思えばこの騒ぎで、桃と合流してからはあれよあれよとことが運んだのだ。


 親友である魔女には、たしかに報告しておきたかったけれど。

 まあ、今報告できたのだし、それでいいことにしよう。


「俺はすぐに教えてくれたけどな。これが信頼度の違いってやつだよ」

「嘘……緋桜より下って……」

「そんなショック受けなくてもよくね?」

「馬鹿言ってないで! 来るわよ!」


 七つの顔のうち、二つがこちらを見た。

 ただそれだけで、三人は金縛りにあったように動けなくなる。


 攻撃されたわけではなく、ただの重圧プレッシャーでこれ。他の誰でもないこの三人を、一瞥しただけで。

 未だ完全でないにも関わらず、七つのうち二つの顔だけだと言うのに。


 あまりに圧倒的すぎる存在だが、反して殺人姫の笑みは深まるのみ。


 やがて背中のあたりから、小さな影が飛び出してきた。

 本体に比べて小さいだけだ。近くまで迫れば、それが人の体を容易く飲み込むほどの魔力の塊なのだと分かる。


 雨のように降り注ぐそれを、魔女の広げた巨大な防護壁が阻む。脇から抜け出し、愛美は濃密な弾幕の隙間を縫うようにして、獣へ肉薄を試みた。

 スピード重視で、多少の被弾は無視。いや、当たりそうなものは全て緋色の桜が撃ち落としている。そこに絶対の信頼を持っているからこそ、愛美はいつだって、何も考えず最前線で暴れられるのだ。


「集え! 我は星を繋ぐ者! 万物万象悉くを斬り伏せ、命を刈り取る者!」


 響いた詠唱に呼応して、魔力の刃が七つ展開される。

 愛美が持つ魔術の中で、最大の一手。空の元素を既存の概念強化に落とし込んだ魔術。

 人類最強が編み出した多重詠唱という技術を、独力で実現してみせた、ひとつの最高到達点。


七連死剣星グランシャリオ!!」


 意思を持ったかのように動く七つの刃が、同じく七つある顔へと一直線に突き進む。

 愛美の異能、亡裏の『拒絶』が適応されたそれが直撃すれば、いくら黙示録の獣といえどただでは済まない。いや、直撃したその瞬間におしまいだ。


 今の愛美の切断能力の、刃渡りの広さなどはもはや意味をなさないのだから。


 しかしそれも、当たればの話。

 三つ目の顔が愛美を凝視する。全身にのしかかる重圧は増して、刃は七つとも砕け散った。舌打ちしつつも、この魔術はこれで終わりじゃない。

 少女の姿が霞んで消えて、獣の眼前まですでに潜り込んでいる。


斬撃アサルト二之項フルストライク!」


 刀身を魔力で伸ばした刀を、縦に振るう。

 った。たしかな確信があったけど、絶死の一撃を振り切るよりも前に、愛美の体は不可視の衝撃に吹き飛ばされた。

 追撃に鋭い鏃がいくつも飛んでくるが、それは魔女の防護壁が防いでくれる。


緋桜一閃ひおういっせん! 狂い咲け、絶花の徒!」


 詠唱と共に、緋色の矢が音を超える速度で放たれた。獣の長い首に命中すれば、体の内側から食い破るように巨大な桜が咲き誇る。


 獣の巨体が、揺らいだ。初めて与える明確なダメージ。さすがは緋桜だ。


「やるじゃん緋桜。これはわたしも、負けてられないね」


 黒いドレスを翻し宙を舞うのは、人類最強と同等の力を秘めた魔女。


 複雑な魔法陣がいくつも展開され、それが絡まり合うように重なる。一つの巨大な魔法陣へと変貌し、夜空の下に広がった。


「我が名を以って名を下す! 其は闇夜を駆ける祈りの星!」


 現出するのは、星の輝きを宿した無数の隕石。一つ一つは人間よりも少し大きい程度だが、それが数千、数万に及ぶ数となって獣へ降り注いだ。


 愛美のように、既存の術式に落とし込んだものではない。

 正真正銘、純粋な空の元素魔術。


 これだけ的がデカければ、その全てを直撃させられる。獣の体勢がついに大きく崩れ、立て直そうと四つの足を動かした。

 ただそれだけで、大地が揺れる。このデカさなのだから当然だが、空を飛んでいる三人ですら怯むほどの揺れ。地震のように長く続くわけではないのが救いだ。


「畳み掛けるぞ!」

「ええ!」

「オーケー!」


 緋桜の号令に応え、愛美は再び夜空を駆け抜ける。桃の砲撃と緋桜の花びらが獣へ直撃し、殺人姫の刀がついにその首を捉えようとした。


 その瞬間。

 七つの顔全てが、愛美のことを凝視する。


 動きが、完全に止まった。

 体の内側から沸き起こるのは、根源的な恐怖。一瞬で鳥肌が立って、嫌な汗が背中をびっしょりと濡らす。


 まずい。動かなければ死ぬ。直接的な攻撃はまだ降って来ずとも、直感で理解した。


 それは後ろの二人も察したのか、桃が瞬時に転移の魔法陣を足元に敷いてくれる。

 それで二人の元まで下がれたが、愛美が立っていた場所には、一本の槍が刺さっていた。


 そこは空中だ。地面などない。それなのに、空間そのものに突き刺さるようにして、神さえ殺してしまった処刑の槍が。


「ロンギヌス……本物じゃねえかよオイ……」


 それ単体はただの槍だった。しかし、そこに付随する逸話があれば。処刑に使われただけのただの槍は、絶対の力を持ってしまう。


 圧倒的な存在感と魔力を放つその槍が、ひとりでに動き出す。

 ロンギヌスの真価は神に対する絶対的な優位性だが、ここにいる三人は神氣など使えない。しかしその能力を差し引いても、十分な脅威となる。


「ようはあの槍も、斬り伏せちゃえばいいってことでしょ!」


 目前まで迫っていた槍に、刀を振るう。

 直前で軌道を変えた槍は愛美の刀を躱して、空間を飛び背後から襲ってきた。

 それを阻む緋色の桜。蠢く花びらは槍の動きを捕らえ、魔女が腕を翳せばひしゃげて潰れる。


「これでよし。次が来る前に決めるよ!」

「だったらあれを使いましょうか」

「あれってどれだよ」

「作ったはいいけど、結局一度も使わなかったあれよ」

「あー、あったねそんなの。使う暇もなく、どっかの誰かさんが行方くらましちゃったからなぁ」

「昔のことをいつまでネチネチ言ってんだ。だけどまあ、わかった。あれだな」


 戦場にあっても絶えない軽口は、あの頃と同じだ。三人がそれぞれへ絶大な信頼を寄せているから。


 桃が魔法陣を広げる。愛美がその前に立てば、緋色の桜が足元を埋め尽くし、やがて一本のレールへと形を変えた。


 三人分の魔力を凝縮し、殺人姫を一発の弾丸として敵に撃ち出す魔術。

 馬鹿な委員長が適当なノリで言い出して、なぜか乗り気になった魔女が術式の骨子を組み立て、そんな二人に釣られて協力した愛美は、まさかの弾丸役。

 当時はめちゃくちゃに文句を言ったし、未だに納得できないけれど。


 三人で作った最初で最後の、絆の証である魔術だ。


「行くよ愛美ちゃん!」

「ぶちかましてこい!」


 レールに魔力が通り、火花が散る。緋色の魔力が、殺人姫を守るように体を包んだ。


 まさか、この魔術を使える時が来るなんて、思いもしなかった。

 緋桜がいなくなって、魔女が死んで。きっともう二度と使われないまま、忘れられていくんだろうと。そう思っていたのに。


 万感の想いに満たされ、鼻の奥がツンとする。浮かべる笑顔は、いつも戦場にあるものとは違っていて。

 三人でいられるこの瞬間が、なによりも嬉しいから。


 そんな気持ちと共に、叫んだ。


「「「我らの絆は流星の如くラスターボンド・パラディオン!!」」」


 二人が拳で魔法陣を殴った瞬間、大量に込められた魔力が足元で起爆、少女の体を撃ち出した。


 音よりも、光よりも速く。夜空を斬り裂き突き進む。槍や砲撃が降り注ぐが、それら一切を弾き飛ばして、殺人姫は鞘に収めた刀に手を添える。


 居合一閃。


 空色に輝く刀身が、天を衝くほどに長大な首を斬る。他十体との繋がりごと。

 悲鳴の一つもなく地面へ落ちていく巨大な塊を見て、愛美は違和感に駆られた。


 七つの顔と十本の角を持った、黙示録の獣。世界を滅亡に追いやるその顔の、全てが。愛美にとって大切な二人を、凝視していたから。


「桃! 緋桜! 逃げなさいッ!!」


 魔力を込めた声は、耳をつんざくような音で響く。


 それでも、遅い。二人を囲むようにして、さっきと同じ槍が展開されている。全力の魔力行使をした後の二人は、すぐに動けない。

 概念強化を纏った愛美が光に届く速度で動けても、あの槍はそれよりも速く、早く、二人を穿つ。


 全てがスローモーションに映る視界の中で。無駄だとわかっていながらも駆け出そうとしていた愛美は、見ていた。


 一切の迷いも躊躇も見せず。その場のなによりも速く、術式を構成したのを。

 行使されるのは魔導収束。対象は、直ぐ隣にいた魔女。その浮遊魔術。


 呆気に取られた顔で、重力に従い落ちていく魔女。

 残された男が槍で串刺しにされたのは、その直後だった。



 ◆



 緋桜の全身に突き刺さった槍が粒子となって消えるのと同時に、愛美によって斬り裂かれた黙示録の獣も同じように消えた。

 しかしそちらを一顧だにせず、桃は全身から血を流し続ける緋桜を抱えて、地上へ降りた。


「バカっ……バカバカバカッ!! なんでっ、なんでわたしを庇ったの⁉︎ 今のわたしは敵なんだよ⁉︎」


 両目から涙が溢れて止まらない。

 自分はまだ泣けるんだと、こんな時にも関わらず驚いている自分がいる。


 でも、泣いたからって、この腕に抱いてる命が消えようとしている事実は、決して変わらない。


 二人の背後では、必死になにかを堪えている愛美が立っている。今にも泣き出してしまいそうで、それでも強がる、弱い少女が。


「愛美……お前は先に行け……」

「今のあんたを、置いていけるわけが……!」

「いいから……」


 力を振り絞って、掠れた声を出す緋桜は、全身の至る所に風穴が空いている。左目なんて抉れて潰れ、ただ心臓を貫いていないだけだ。

 桃のドレスを赤く汚し続ける。もう、長くはない。


 ロンギヌスという槍の持つ特異性。

 神を殺す力よりも恐ろしいそれは、『殺す』という行為にあまりにも特化し過ぎている点だ。


 神を殺し、蘇ることを許さなかった槍。

 あらゆる治癒も、桃のような死者蘇生ですら。この槍に貫かれてしまえば許されない。

 全ての生命を平等に殺す。


「頼む、愛美……こいつと、二人にしてくれ……」

「……ッ!」


 力のない笑顔を見せられて、愛美の表情が歪む。今にも決壊しそうな眦には、雫が溜まっていた。


「緋桜……あんたには、感謝してるわ。あの時、私を救ってくれた時から、ずっと」

「そいつが聞けたら、十分だよ」


 転移の魔法陣が広がって、愛美の姿が消える。一粒の雫が、荒野の地面を濡らした。


「タバコ、取ってくれないか……」


 涙でぐちゃぐちゃになった視界に、穏やかな笑みが見える。ズボンのポケットを弄ると、赤く染まったタバコの箱を見つけた。

 その中から最後の一本取り出し、咥えさせる。指先に小さな火を灯せば、どこにそんな力が残っているのか、血を流す口から紫煙が吐き出された。


「こんな時までタバコ吸うなんて……本当にバカ……」

「こんな時だからこそだ……死に際にタバコ吸ってると、なんかかっこいいだろ?」

「まだ元気なくせに……」

「まだ、死ねないだけだ……俺の受け継いだ力は、そういうもんだからな……」


 黒霧が受け継いだキリの力が、緋桜をギリギリで延命させている。

 彼の持つ想いを、気持ちを、全部口にするまでの、残りわずかな時間を。


「俺は、カッコいいお兄ちゃんを演じ続けるって、決めたからさ」


 桃の膝に頭を乗せて、紡がれた言葉は要領の得ないもの。しかしすぐに、それが桃の叫びに対する答えなのだと気づいた。


 どうして、今のわたしを助けたのだと。


「あいつらが……葵やカゲロウ、翠が、自慢できるような兄で、家族でありたかった。最後の最後まで……それに……」


 浅くはあるもタバコを吸って、煙を吐く。咳き込むのと同時に、血も吐き出される。

 この目から流れる涙は止まらない。


「惚れた女を、命かけて守るのは……男として当然だ……」

「……そんな告白、全然嬉しくないっ」

「知ってるよ……別に俺だって、お前から好かれたいわけじゃない……ただ、俺を恨んで欲しかった……」


 桃瀬桃がこの世界に蘇った、その最たる理由。魔女の魂が現世に囚われていた要因。


 それが、緋桜の持つその気持ち。

 桃は全部知っていた。誰のどんな感情で蘇るに至ったのかを。

 だから、決着をつけるために、グレイの側についていた。

 戦って、緋桜から向けられた想いに。緋桜へ向けていた想いに。


 この感情に、ケリをつけたかったから。緋桜が、過去の亡霊に縛られることなく。ちゃんと未来を向いてくれるために。

 なのに、こんな結末になるなんて。


「お前が死んだのは、全部が全部俺のせいとは言わない……それでも、俺はあの時……お前を、助けられたはずなんだ……愛美たちにはできなくても……俺だったら……!」


 たしかにその通りだろう。

 妹のためにグレイの味方をしていた緋桜には、もっと様々な選択が用意されていたはずだ。あくまでも、たらればの話。現実に緋桜はその選択をせず、結果として桃を見殺しにした。


 大切な、惚れた女だったのに。


「恨むよ……一生恨んであげる……! それはあの時のことじゃない! 今日ここで、わたしを庇って死ぬことを! もう一度死んでも、世界が作り変わっても、ずっとずっと、永遠に恨み続けてあげるっ……!」


 震えた声で叫ぶ。

 あの時のことを恨めるわけがない。だって緋桜は、家族のために、妹のために動いていたのだ。自己満足な選択の結果ではなく、誰かを想った末の選択。

 魔女には、それを断罪する権利がない。


 けれど、今この時は違う。

 こんなのまちがってる。この男は、わたしなんかを庇って死んでいいやつじゃなかった。

 なにより、わたしのこの感情は、行き場をなくしたこの想いは、どうすればいい?

 ぶつけるべき相手が今にも死んでしまいそうで、目の前で少しずつその光を消していると言うのに。


「わたしは……緋桜なんて大嫌いだよっ……いつもセクハラばかりだし、すぐに女の子を口説こうとするし……仕事も適当でいい加減で……!」

「ああ、そうだったな……」

「でもっ、わたしを救ってくれた……! 復讐しか見えてなかったわたしに、未来をくれたっ……緋桜のお陰で……愛美ちゃん、と……ひぐっ、親友に、なれた……」

「それは、俺のおかげじゃないだろ……お前ら二人が、ずっと頑張ってたからだ」


 嗚咽を漏らす桃の頭に、緋桜が腕を伸ばす。もう殆ど力が入らない腕は、震えていて、感覚も失くしているはずなのに。

 泣きじゃくる小さな少女をあやすように、迷子を慰めるように。


「あいつらを、頼む。俺の代わりに、未来へ導いてやってくれ……」


 触れていた箇所が淡く光って、緋色の桜の花飾りがつけられた。

 離れていく腕を掴む。タバコの火は、もう消えていた。


「俺の力も、心も、魂も……全部、お前に託すから……」

「うんっ……うんっ!」


 膝の上に寝かせた体が、淡く光り始めた。体の節々が崩れて、桜の花びらとなって散っていく。

 対照的に。

 桃の纏う黒いドレスは、緋桜の体が散って行くにつれて、緋色へと染まっていく。


「惚れた女に看取ってもらえるとか……贅沢な最後だよなぁ……」


 掴んでいた腕も消えて。血と涙で濡れる顔も薄くなり、その唇で最期に紡いだのは、魔女へ向けた五文字。


 音は紡がれることなく。

 黒霧緋桜は、その名と同じ形となって散ってしまった。


 たった一人残された魔女は、涙を拭う。それでも溢れて止まらないけど。

 立ち上がった彼女の周囲に、そのドレスと同じ色の、彼と同じ桜が舞った。


「我が命を以って名を下すッ……!」


 桜が左の手元に収束して、和弓を形作る。右手には同じようにして矢を持ち、番えたそれを夜空へ向けた。


「我は蒼穹を往く魔の探求者! 輝かしき空の光よ! その意思と力を、今再び、ここにッ! わたしたちの未来を……照らし導けッ!」


 放たれた矢が、夜空に突き刺さる。

 そこを起点として光が広がった。暗闇が晴れて、どこまでも青く澄んだ空が、燦々と輝く太陽が、顔を覗かせる。


「契約はここまでだよ、グレイ……わたしはもう一度、お前と戦う。復讐のためじゃない……緋桜の分も背負って、未来を求めるために!」


 昔日ぶりに広がった青空を見上げて。

 魔女は、ここにいない灰色の吸血鬼に。


 新たな宣戦布告を、突きつけた。

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