第9 パーティー
私達は今座らせれている。
今日はパパの誕生日なので大勢の人が来ていた。
「「「「おめでとうございます」」」」
と皆が言う。
パーティーに行くとかでアリアとルールシアは興奮していた。
「姫様!可愛いお洋服をきましょう!!」
「なんでそんなに喜んでんの〜?」
「そりゃもちろんパーティーに行くのですから!」
と言って着替えさせられた。
メリーとお揃いのお洋服だ。
まぁ言わゆる双子コーデと言うやつだ。
パーティーと言っても所詮は大人の集まり会のようなもので私達はとっても退屈だ。
もうすぐ2歳になるというのに私たちが大人しいわけが無い。
私達は右からメアリー、パパ、私という順番で席が用意されている。
メアリーが私のとこに来た。
「おひまだよー」
「私もだよー」
「パパの席に座りたい!」
「なんでよー?」
「でかいから2人で座れるでしょー?」
「なるほどー!」
「まぁ、メリーはおバカさんだからこんなこと思いつかないよねぇ〜」
「は??」
「ごめんなさい」
「うん!」
「それよりすわろー!」
「わかったー」
私達は2人でパパの席に座った。
すると会場がザワりとした。
ヒソヒソと「王様の席にお座りになられたわよ」「どんなことが起きるのかしら……」「まぁ、やだやだ」と聞こえてくる。
パパもこちらに気づいたようでこっちを見てきた。
私達は手を振った。
「「パパ〜!」」
周りがいっせいに私達を見る。
そしてこっちに来て2人とも抱っこをした。
「ちからもちー!!」
「パパすごい!」
「2人とも。よく聞いてね。あの椅子はパパのだから座らないでね?」
ニッコリと笑って言う。
「「ごめんなさい」」
分かったらいいんだよ。
パパはそう言って私たちの飲み物を取ってきてくれた。
「「「「王様万歳!王様万歳!
」」」」
こうしてパパのパーティーは終わった。
物をこわす妹となおす姉 アリス @catkaraii
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