第8 新しいこと

私たち姉妹は新しいことにチャレンジしている。


読み書きだ。


言うことはほぼバッチリだ。だが、成長に魔力が生じると言っても個体差がある。もちろん苦手なこともある。


「お嬢様方お勉強しましょう?」


「「やだ!」」


「ダメですよ〜!お二方不得意なものがおありなのですから。」


「ルールシアはできるの?!」


メリーがそう反論する。


「えぇもちろん。大体ならできますわ」


私たちの侍女になれて、教育係にも携わっているのにできないわけが無い。


「じゃあメアリー様は読みをメリー様は書きをしましょう!」


「「え〜なんでにがてなほーなの?」」


「苦手は克服しなければですよ!」


「メアリーはバカからメアリーした方がいい!」


「は?バカなのはメリーなの!」


「んん?バカって言った方がばかんだぞー!!」


「あ?いま、バカっていった!だからバカ!」


クルっと同時に私たちは後ろに向く。


「アリアはどっちだとおもーう?」


「えっえっと...」


「「むー」」


「お、おそれながら......お勉強はどちらもした方がよろしいかと......」


「そうだぞ?勉強はするものだ」


この声は!


「「おとーさま!」」


「「おとーさまにいわれたからやるー!!」」


こうして私たちの読み書きがスタートした──…。

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