第5 産まれたばかり

マリアンヌがいなくなった。


その代わりに双子を残した。


マリアンヌと我の子だ我が育てねば。


だが、我も仕事がある。


それに我では乳をあげることはできん。


少しの間目を離して乳母に任せるとしよう。


本当は目などはなしたくない......!!


俺は自分の無力さに腹が立っていた。


こんな時に母であるマリアンヌがいれば.........!!


「おんぎゃァァ!おんぎゃァァ───」


パリンッッ!!


何事だ!?なにがあったんだ!


「「「「きゃぁぁぁ!」」」」


「キャハハ!キャハハ!」


「「わ、割れたはずのお皿が......割れてない...?どうしてっ、たしかにわれたのに──」」


「どうしたのだ!?何があったのだ!」


「お、王様っっ!割れたはずのお皿がなおったんです......」


「...............。ほぉ!能力かもな!!将来が楽しみだ」


「「「そうですね!こんな立派な王女様が、生まれておめでとうございます」」」


「「キャッッキャッッ!」


「笑っているのか。面白いな」


「この子らの笑顔を守ってやらねば」




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