第55話「おっぱいフレンド」

「では、居間の方に……」


 俺は、家にあげたサアヤさんをいつものように居間に案内しようとしたが、


「いや、こんな濡れた制服で座って、畳を濡らしちゃったら悪いから、サトシくんの部屋で休ませてくれない?」


 サアヤさんはなぜか、俺の部屋に来たがった。


 たしかにバスタオルで、顔や体についた水滴は拭き取れたが、髪の毛や服をバスタオルで乾かせるわけもなく、サアヤさんは依然として透けブラのままだった。


 とは申せ……


「え? 俺の部屋でですか?」


 こんないやらしい、なまめかしい格好のサアヤさんと部屋で二人きりになるというのは、危険な香りしかしなくて、俺は躊躇ちゅうちょした。


「お願いだよ、サトシくん」


 サアヤさんはそんな俺の心を知ってか知らずか、両手を合わせて、かわいくお願いしてきた。


「しょ……しょうがないですね……」


 相変わらず俺には「きっぱり断る」というスキルが搭載されていないようだった。


 そのスキルこそくれよ、自称・天神さまよ……






 服が濡れた状態で、畳の上に座るのは悪いとか言っていたサアヤさんだが、俺の部屋で、俺が差し出した座布団には、なんのためらいもなく座った。


 俺は部屋にある、小さな丸テーブルを挟んで、サアヤさんの向かい側に座った。


「あの、サアヤさん」


「何? サトシくん」


「鞄とか荷物はどうしたんですか? まさか手ぶらで下校したわけじゃないですよね?」


 サアヤさんが手に何も持っていなかったことを、俺はずっと疑問に思っていた。


「アハハ、やだなぁ、サトシくん、いくらなんでも手ブラで下校なんかするわけないじゃん。私、そんな変態の露出狂なんかじゃないよ」


「あ?」


 相変わらず、サアヤさんの言っていることはよくわからず、会話はまったく噛み合わなかった。


「なんて冗談はさておき、鞄はね、めんどくさいから学校に置いてきたの。だから荷物は持ってないよ。もし持ってたら、教科書とかも全部ズブ濡れになるところだったから、持ってこなくて正解だったよ。ああ、運がいいなぁ……」


「いや、本当に運がよかったら、そもそもズブ濡れにならないでしょ……ていうか、今日は朝から曇ってたし、降水確率も高かったのに、なんで傘持って出かけなかったんですか?」


「うう……寒い……このまま部屋でじっとしてても、制服乾きそうにないなぁ……」


 サアヤさんは俺の質問には答えず、急にガクガクと震え出した。


 正直思った、「なんか、わざとらしいな」と……


「ねえ、サトシくんちには乾燥機ってある? あるんなら、申し訳ないんだけど、貸してくれない?」


「はあ、一応ありますけど……」


「じゃあ借りるね」


 さっきまで震えていたサアヤさんはいきなり立ち上がり、制服を脱ごうと、ブラウスのボタンに手をかけて、下の方のボタンを外し始めていた。


「ちょ……ちょ……ちょ……なんでいきなり脱ぎ始めてるんですか!?」


「え? なんでって、服は脱がなきゃ乾かせないでしょ? まさかサトシくん、私に自分の体ごと乾燥機に入れって言うの? そんなことしたら死んじゃうよ」


「い、いや、そうじゃなくて……男の前で服、脱がないでくださいよ」


「ええー? 前に言ったじゃん。私、サトシくんになら裸見られても構わないって」


「俺は構います! とにかくいったん座ってください!」


 このまま立たせ続けていたら、いつ全裸になられるかわかったもんじゃないので、サアヤさんに座るよう促したら、大人しく座ってくれたので、ホッとした。


「でもこのまま濡れた制服を着続けてたら私、風邪ひいちゃうよ。なんでもいいから、服貸してよ、サトシくん」


「ふ……冬物のパジャマぐらいしかないですけど、それでいいなら」


「別に服が乾くまでの間、着るだけだし、着れるならなんでもいいよー。ところでサトシくん、さっきからずっと、私の透けブラ見続けてるよね、やっぱり気になる?」


「う……」


 サアヤさんの言葉通り、結局はセクシーな透けブラに目が釘づけだった俺は、どうリアクションしてよいのやらわからず、あえてサアヤさんの質問を無視して、タンスから長袖のパジャマを取り出し、サアヤさんに渡した。


「はい、とりあえず、これ着てください」


「ありがとー。それじゃあ、さっそく……」


 サアヤさんはブラウスのボタンを、ものすごい勢いで外し始め、おへそがチラリと見えた。


「だ……だ……だ……だから俺の前で脱がないでください! 俺、部屋出てるんで、着替え終わったら言ってくださいね」


「別にサトシくんになら、着替えるところぐらい見られても気にしないんだけどなー」


「俺が気にします!!」


 俺は自分の部屋から出ていって、ドアをバタンと閉めた。







「ねえー、サトシくん、この乾燥機、どうやって使うの?」


 俺の冬用パジャマに着替え終えたサアヤさんと一緒に、濡れた服を乾燥機で乾かすために、脱衣所にやって来ていた。


「俺がやりますから、とりあえず脱いだ服全部、この乾燥機の中に入れてください」


「うん、わかったー」


 サアヤさんが乾燥機の中に入れたのは制服だけではなく、ブラやパンツも入れたものだから、俺は面食らってしまった。


「な……なんで下着まで脱いでるんですか?」


「だってブラもパンツも濡れちゃってて気持ち悪いから、一緒に乾かしたかったんだよー」


 俺は改めて、パジャマ姿のサアヤさんを見た。


 俺のパジャマだから、サイズが合っていなくてブカブカで、さしものFカップのふくらみも見えなくなっていたし、下もズボンでばっちり隠されているから、別に何も危険ではない。


 危険ではないけれども、男の俺の前で、平気でノーブラノーパンになれるサアヤさんって……やっぱり危険……


「何、見てるの? サトシくんのエッチ」


「う……」


 俺はまたしても、どうリアクションしていいかわからず、とりあえず乾燥機のスイッチを入れた。


「ねえ、サトシくん。髪乾かしたいから、ドライヤーも貸してくれると嬉しいんだけど……」


「あ……ああ、ここにあるんで、自由に使ってください」


 サアヤさんは、俺が指差したところに置いてあったドライヤーの電源コードを、脱衣所のコンセントに刺して、髪を乾かし始めた。


「ああ……髪の毛短くしてから、すぐ乾くようになって楽なんだよねー。一度この楽さを味わっちゃったら、もう髪の毛伸ばそうって気にならないんだよねー。このまま一生にショートでいようかなー」


「ふーん、そうなんですね……」


「フゥー、ようやく、あったかくなってきたよー。それじゃあ、そろそろ部屋に戻ろうか? サトシくん」


 髪を乾かし終えたサアヤさんに、俺は提案をした。


「部屋に戻る前に……何か暖かいものでも飲みますか? サアヤさん」


「え? 飲ませてくれるの? ありがとー。じゃあ、コーヒーもらえる? あ、ブラックでいいからね」


 サアヤさんにはお礼を言われたが、本当はただ、自分がコーラを飲みたかっただけである。


 でも自分だけコーラ飲むのは悪いので、サアヤさんにも飲みたいものを尋ねたのである。


 俺はサアヤさんのお望み通りに、インスタントのブラックコーヒーを作り、自分が飲みたかったコーラと一緒に、お盆に乗せて、2階の自分の部屋に持っていった。


「はい、サアヤさん、どうぞ」


 俺は、やはり丸テーブルを挟んで向かいに座ったサアヤさんにコーヒーカップを差し出した。


「ありがとー、サトシくんは本当に優しいねー、ますます好きになっちゃうよー」


「え?」


「ウフフフフ……」


 サアヤさんはあやしい笑みを浮かべながら、カップに入れたブラックコーヒーに口をつけた。


 俺は俺で、コップに入れたコーラを飲み始めた。


「ああー、おいしいー。この苦味が冷えた体に染み渡るよー。サトシくんはコーヒーいれるのうまいねー」


「ハハハハハ、そう言われると、いれた甲斐があるというものですよ」


「ところで、サトシくんはコーヒー飲まないの? それ、黒いけどコーヒーじゃないよね」


「そうですね、コーラですね」


「サトシくん、ひょっとしてコーヒー飲めないの? お子様だね」


 サアヤさんはいたずらっぽい笑みを浮かべながら、からかうような口調で、そう言ってきた。


「いや、飲めないんじゃなくて、味が好きじゃないだけです。飲もうと思えば飲めますよ」


 それは強がりでもなんでもなくて真実だった。


 コーヒーを飲めないことはないけれど、飲むと口の中にいつまでもコーヒー味が残るのが嫌だった。


「ふーん……でもブラックは飲めないんでしょう?」


「飲めないっていうか、そもそも飲もうと思いませんね。甘くない飲み物にお金払いたくないんで……」


「ふーん……」


 サアヤさんはそこから、ブラックコーヒーを飲み干すまでは、ずっと黙っていた。


「フゥー、ごちそうさまでした。サトシくん、ホントにありがとうね」


「どういたしまして」


「ウ……フフフ……ウフフフフフフフフ……」


「ど、どうしたんですか? なんで急に笑い出すんですか?」


 俺はサアヤさんがいきなり笑い出したことにビビって、つい質問してしまった。


「いやー、これがうわさの『彼シャツ』ってやつかなーと思って」


 サアヤさんの答えは、いつだって俺の予想外のところから飛んできた。


「いや、シャツじゃなくて、パジャマですけどね……」


「うーん、これがサトシくんの匂いなんだねー、いい匂ーい」


 俺のツッコミを無視したサアヤさんは、俺のパジャマの匂いをクンカクンカと嗅ぎ始めた。


「柔軟剤か防虫剤の匂いですよ……ていうか、嗅がないでください!」


「ええー、良い匂いなのにー」


「だから柔軟剤か防虫剤の匂い……」


「ねえ、サトシくん。私たちって友達だよねー」


 サアヤさんは突然話題を変えて、俺の目をまっすぐに見つめてきた。


「え? ええ、まあ、そうですね」


 サアヤさんの顔が、瞳が綺麗すぎて、俺はつい視線をそらしてしまった。


「友達にもいろんな種類があるよねー、たとえば……」


「たとえば?」


 俺はなんの気なしに、まだ残っていたコーラに口をつけた。


「セックスフレンドとか……」


「ぶはっ!!」


 サアヤさんの思いもよらぬ発言に、俺は漫画かアニメみたいに、口に含んだコーラを思いっきり吹き出してしまった。


「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ……な……な……な……何をいきなり言い出すんですか、サアヤさん!」


 サアヤさんは戸惑う俺に近寄ってきて、早口でまくし立ててきた。


「サトシくん! 雑誌で読んだんだけどね、都会の人たちはね、付き合う前にとりあえずお試しでセックスして、体の相性がよかった人と付き合うらしいんだよ! さあ、今からお試ししよう!! お試しセックス、してみようっ!!!!」


「ほ……防府ほうふは都会じゃありませんし、都会の人みんながそういう人なわけがないでしょうが!! いったいなんの雑誌、読んでるんですか?」


「いいから、いいから……」


 いきなり何かに火がついてしまったらしいサアヤさんが、俺をベッドに押し倒そうとしてきたので、俺は必死に抵抗した。


 サアヤさんは存外、力が強く、まるで相撲でも取っているかのような気分になった。


「よくないですよ! 付き合ってもないのにそういうことするだなんて!!」


「じゃあ付き合わなくていいから、とりあえずセックスだけしよう! そうしよう!!」


「な……何を言ってるんですか!?」 


「お願い、サトシくん!! 先っちょだけ……先っちょだけでいいからぁっ!!」


「いや、それ女子が言うことじゃないでしょう! やめてくださいよ!!」


 俺はグイグイと迫ってくるサアヤさんのことをつい、相撲の引き落としの要領で、床に転がしてしまった。


「い……いったーい!!」


「だ……大丈夫ですか? サアヤさん」


「うう、ひどいよ、サトシくん……サトシくんは女の子とセックスしたくないの? ひょっとして……ゲイなの?」


 俺の心配をよそに、サアヤさんはまたまた明後日の方向から豪速球を放り投げてきた。


「断じてゲイじゃありません! だから女の子とそういうことしたいという気持ちはありますけど……ありますけど、やっぱりそういうのは付き合ってる人同士でやるべきことであって、友達同士がやることじゃないと俺は思う……」


「ハァー、やっぱりサトシくんはお堅いんだねー。もうー、しょうがないからセックスは諦めるよ。童貞のサトシくんに、いきなりセックスはハードルが高いもんね」


「ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうわ!!」


 サアヤさんの思わぬ指摘に、童貞の俺はわかりやすく動揺した。


「またまた……意地張っちゃって……」


「う……」


 なぜかは知らないが、サアヤさんには俺が童貞であるということが見抜かれているみたいだった。なんで?


「ねえ、サトシくん」


 俺が動揺しているうちに起き上がって、座布団の上にきちんと座り直したサアヤさんが、懲りずに話しかけてきた。


「今度はなんですか?」


「いきなりセックスフレンドになるっていうのは諦めるけど、それじゃあ、おっぱいフレンドになろうよ、私たち。それならハードルも低いからサトシくんもなりやすいでしょ? ね、いいでしょ?」


「いや、おっぱいフレンドって、今までの人生で一回も聞いたことない言葉だ……どういう意味なんですか? まあ、だいたい想像はつきますけど……」


「セックスフレンドはセックスする友達でしょ、おっぱいフレンドはねー……お互いのおっぱいを揉み合う友達のことだよ」


 サアヤさんはニコニコ笑顔だったが、俺は心底引いていた。


「まったくもって予想通りで、なんのひねりもないですね……」


 見えないからわからないけど、俺はきっとドン引きした表情を浮かべていたに違いない。


 それでもサアヤさんはまったくこれっぽっちもめげる素振りを見せず、まだまだサアヤさんの攻撃のターンのままなようだった。


「でも、前にも言ったけど、女の子の間では、友達同士でおっぱい揉み合うなんて普通のことなんだよ」


「だから俺は男だって、何回言ったらわかる……」


「ねえ、サトシくん、サトシくんは私のおっぱい……揉みたくないの?」


 サアヤさんは急に前屈みになって、俺ににじり寄ってきた。


 そしてパジャマの胸元に手をやって引っ張り、Fカップの谷間を俺に見せつけようとしてきた。


「でも俺は男……」


 俺はもちろん、目をそらしたが、徐々に迫り来るサアヤさんのことをはねのけることはできなかった。


「だから何? 私が触っていいって言ってるんだから、法律上は別になんの問題もないよ」


 サアヤさんは、息づかいを感じるほどに、俺に接近してきた。


「法律上、問題なくても、倫理的に問題が……」


「それも、ただ、おっぱいを触るだけなら、別に何かが減ったり汚れちゃったりはしないんだよ……ほら、我慢しないで触っちゃいなよ……」


 サアヤさんはパジャマをどんどんどんどん引っ張って、谷間どころか、もっと大事なところまで見せてきそうな勢いだった。


「や……やめてください……見えちゃいけないものが見えちゃいそうですから……」


「見えちゃいけないものって何? 私、サトシくんになら、何を見られたって気にしないよ。乳首でも乳輪でも、サトシくんが見たいんだったら、いくらでも見せてあげるよ」


 俺がせっかくぼかしたのに、サアヤさんがはっきり言うものだから台無しだった。


「ほら、ちょっと手を伸ばせば、サトシくんの大好きなおっぱいにれることができるんだよ、思い切って触っちゃいなよ、誰も見てないよ。今日もこの家の中は、私たち二人だけなんでしょう?」


「う……うう……」


「大丈夫だから……私、誰にも言いふらしたりしないから、ほら、大好きなおっぱい、揉んじゃお! 思い切っちゃお……」


「うう……」


 いつまでも終わることなく続く、サアヤさんの攻勢に、俺の心は少しずつ、確実に揺らぎ始めていた。


 たしかに友達同士でセックスするというのは高校生としてどうかと思うが、おっぱい触るだけならセーフなんじゃないかという気がしてきた。


 相手が嫌がっているのにむりやり触るのは犯罪だけど、相手が「触ってもいい」と断言している以上、犯罪でもなんでもないし、おっぱい触るだけなら、童貞のままなんだから、貞操的にも倫理的にもセーフなような気がするし……


「ほら……サトシくん、早く触らないと、せっかくのおっぱいが逃げちゃうよー。逃がしてもいいのー? ひょっとしたら、これがサトシくんの人生で、最初で最後のおっぱいチャンスかもしれないんだよー」


 俺の脳みそは確実にサアヤさんに洗脳されつつあった。


 たしかにサアヤさんの言う通りだ。


 勝手に、これから先、いくらでもおっぱいに触れる機会があると思い込んでいるが、サアヤさんの言う通り、そんな機会は二度とないかもしれない……ひょっとしたら、明日死ぬかもしれないわけだし、もし本当にそうなったら死んでも死に切れず、女の子のおっぱいを触れるまで成仏しないという、迷惑な幽霊になってしまうかもしれないし……


 うん、それはよくない……よくないよ、だから……


 いいか、もう……


「じゃ……じゃあ、ちょっとだけ失礼して……」


「うん、いいよー、触って、触ってー。これで私とサトシくんは、正式におっぱいフレンドだねー」


 俺がサアヤさんのFカップおっぱいを触ろうと、ゆっくり、ゆっくりと手を伸ばしたその時……


「坊っちゃん、乾燥機使ってるみたいですけど、ひょっとして、この雨で、服濡れちゃいましたか? 大丈夫ですか?」


「ガチャリ」と大きな音を立ててドアを開け、俺の部屋に入ってきたのはチカさんだった。


 ま、まさか、あと一歩でサアヤさんのFカップおっぱいを触れそうだったここで、ラブコメおなじみの「そういう展開になりそうな時に限って、乱入者が現れて、未遂に終わる」をやりやがるとは……


 おのれ作者め……死ぬまでお恨み申し上げます……


 いや、末代までも祟ってやる!!


「坊っちゃん?」


 コンチクショォォォォォォォォォォォッ!!!!

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