第0.1話 害悪司令官

国際的なe-sports大会

CFB決勝戦

向かい合う机、相手は迷彩服を着た現役の軍人衆だった。

命など関係ないゲームの世界。

いつも通り司令官役として部下を猟犬のように使っていた。

「掻き出してきて」

それが口癖、待ち構える敵を狩り立てる部下、技術もすごいが、画面がカオスだった。

猟犬、ボロ雑巾、餌、ルール内ならなんでもやる、ドSの極みの害悪ゴミ司令官。


案の定、部下は次々と倒されるいつも通りの結果。

知ってる者は安堵し、知らない者はハラハラする展開だろう。


相手はサブマシンガンで武器は対物ライフル。

相手は隠れてるが、簡単に見つかった。

壁越し跳弾、もうわけがわからないそんな様子の相手

会場は最高潮に達した。

相手はコントローラーを投げ捨てた。


「無理だろこんな連中」

ゲームでマジギレの軍人衆。


優勝し、帰路につく。

「みんなありがとう、俺はいらないから賞金はみんなで分けて」

ゲームで部下を散々な目に遭わせるからそのお詫び。


しばらく歩いて家まで30mの距離、高架橋の下を通ると突然、魔法陣が現れた。

視界が狭まり暗くなった。

「寒い」感覚だけがある。

すると声が聞こえてきた。

 

「どうやら失敗したようです。この者には適正がありません」


なんだ突然、しかも全裸じゃないか!

「こちらへどうぞ」

男の声に案内された。

そして物語が始まった



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