第17話 禁煙作戦 その1
私は10年喫煙したのち、非喫煙者として10年経ちました。
リトルたっくん達の会議でとうとう禁煙に向けて何らかしらやって行こうと決まりました。
禁煙には、断固たる決意が必要だ。っと言いたいですが、私にはそんな固い意志は持てませんでした。
私は、数え切れない程の禁煙失敗のトラウマから、「頑張って禁煙」っていうのは無理だと悟っていました。
少しでも頑張ってる、無理してるとか考えた時点でしんどくなるのでは無いかと思っていました。
とにかく楽して禁煙を考えました。
頑張らないで禁煙。
これが理想で、出来る限り近づける様な作戦を考えました。
短絡的ですが、禁煙補助のアイテムを試して行こうと思いました。
まず、当時流行っていたニコチネルパッチを試してみました。
貼るだけで吸いたい気持ちを抑えれる
っと思って貼りました。
確かに、吸いたくて吸いたくてたまらないって気持ちは感じませんでしたが、時間が出来ると「吸おうかな」って思ってしまう気持ちは消えませんでした。
外回りしてて、休憩でコンビニ寄った時におもむろにくわえてしまう感じです。
せっかく貼ったから、吸わないでおこうと思って、2、3日は吸わずにおきました。
やはり、3日が限界で吸いたくなって、通勤途中にタバコを買いました。その時、ふと、カバンに入っていた、ニコチネルパッチの説明文が、目に入りました。
そこには、このような記載がありました。
「ニコチネルパッチを貼ったまま喫煙は危険なのでおやめください」
「ニコチネルパッチを外して数時間は、喫煙をしないでください」
10年前の記憶なので、曖昧な記憶ですが、このようなニュアンスの事が書いてありました。
私は、この注意書きにビビってしまいました。要は、ニコチンの過剰摂取になるので、最悪の場合、意識障害等の症状が現れる可能性がある、といった意味で理解しました。
そうなると、朝貼ってしまっているこの時は、吸うことに恐怖を覚えました。
とりあえず、仕事中にそんな症状が出たらまずいと思ったので、吸うのをやめて出勤しました。
当時は気軽にスマホで調べれる時代じゃなかったので、ニコチネルパッチを貼ったままの喫煙がどれほどの影響を及ぼすのかを調べる事は出来ませんでした。
とりあえず、吸わずに仕事を終え、帰宅し説明文をもう一度ちゃんと読みました。
説明文ではやはり、ニコチン過剰摂取になるので危ないと書いてありましたので、貼ってしまった今日は喫煙やめようと思いました。
ニコチネルパッチをはがしても数時間は効力が続くと書いてありましたので、朝貼ればその日は、吸うのをやめていました。
しかし、意志の弱い私は、貼り忘れた日に喫煙してしまいました。ただ、その翌日、朝貼り、その日は禁煙していました。また次の日に貼り、その日も禁煙していました。
しかし、吸いたくなったら朝から敢えて貼らずに出勤し、途中のコンビニで吸う事で禁煙失敗を繰り返していました。
貼り忘れて出勤して、吸わないでおこうと思ってもやはり、空いた時間に吸ってしまうのを止めれませんでした。
そして、次のアイテムに手をだしました。
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