第13話 禁煙はじめました
私は10年前に禁煙しました。
決して意思が強かった訳ではありません。
私は、いくつかの偶然と、タバコをやめるきっかけがあったから、たまたま禁煙出来たと思っています。
タバコは、良くも悪くも体や心に様々な影響を及ぼします。私の様に吸ってる時もやめてからも長きに渡り、悪い影響が続く人も居れば、タバコが体と心に良く作用し、プラスの効果が大いに出る人もいるのかも知れません。
タバコをやめて、喫煙者の頃よりもタバコの話題をする様になり、その中で感じた事は、
タバコによる依存性や快楽や苦しみは個人差がだいぶあるのではないか?
という事です。つまり、
タバコによる影響は、人によって大きく異なる。
という仮説です。
私は、10年経った今でもまだその影響は続いています。どちらかと言うと体の不調よりか、気分転換出来ない等の気持ちの問題なので、もしかしたら私にはタバコによる精神的な影響の方が大きく作用していたのではないでしょうか?
同じタバコでも好き、嫌いがあり、色んな種類が出てる時点で、同じタバコでも人によって感じ方は違うので、少なくとも
「個人差はある」
と思いますが、個人差はきっと思っているよりもずっと大きいのではないかと思います。
いつかこの仮説は、立証してみたいです。
私自身が経験している、影響の大きさから考えると、やめないという選択もアリなのかも知れません。
そういった前提の上で、決して禁煙を勧めるのではなく、ただ禁煙に関する実体験をお伝え出来ればと思います。
私は、幾度となく禁煙に失敗しました。吸いはじめてから1年後の禁煙は、2日は持ちましたが、すぐに吸いはじめてしまいました。禁煙をしてみた理由は、体に悪い気がしたという理由でした。
それからまた、半年後に禁煙しました。禁煙の動機はやはり体に悪い気がしたという理由です。
タバコに番号を書き、カウントダウンの様に禁煙する方法だったのを良く覚えています。しかし、カウントは、0で止まる事無くマイナスカウントまで続きました。一人じゃ無理だと思い、友人を誘い共にカウントダウン禁煙しましたが、二人ともマイナスカウントになりました。
吸ったら罰金みたいな賭けの様な事もしましたが、賭けに負ける日々でした。大好きな彼女にお願いされても、結局は陰で吸っており、その人に近づかない様にする方を選んでしまいました。
吸いたくなったら貯金して買わない様にする禁煙も、貯金箱を持ってカートン買いする始末。友人が禁煙出来たと貸してくれた本を読んでみましたが、タバコが一時期「健康タバコ」に変わっただけでした。
その後も、様々な禁煙を試しましたが、最長で1ヶ月が限界でした。喫煙者になってからの初めの数年間は、禁煙出来ない人としての生活でした。やめれない自分を責め、それをまたタバコで気を紛らわすループに入っていました。
そして、健康を害していることが分かっていても分からないフリをして、禁煙というものに目を背ける様になりました。
何度も失敗した事で、自信というものが無くなってしまいました。この頃は、禁煙に対する自信以外も、自信が持てない気持ちになってしまっていました。
タバコを吸った事で、私の性格は何事にも自信の持てない性格に変わっていってしまいました。
そして、喫煙者として月日は流れ…
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