第2話

コイツがなぜ僕のところに突然現れたのか、どうして独りだとわかったのか、僕は不思議で仕方なかった。


『どうして僕のところにやってきたんだ』

「そんなことお前はもう知っているはずだ」


聞いたところでまともな返事は来ないと思っていたが、案の定よく分からない返事だった。コイツに関して何も知らないのに、何を言っているんだ。


10分程度、頭を悩ませたが、時間の無駄だ。コイツがいた所で僕の生活は何も変わらない。今まで通りの日常を送ろう。


ご飯を食べたり、仕事をしたり、何も変わらない生活を送った。しかし、1つだけ違うことといえば、ずっと僕に付きまとってくる奴がいるということだ。


『僕の追っかけをしてそんなに楽しいのか?』

「そんなこと答える必要が無い」


何を考えているのか、さっぱり分からない。まぁ、僕の生活に支障はないからいいか。


ちょっとおかしな奴だが、僕に悪影響を与えるやつではない。この時はそう考えていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る