生きている証

リオね

第1話

どうしてこんなことになってしまったのか。考えても考えても答えへ繋がる出口はなかった。たったひとつの選択ミスで、バットエンドに繋がってしまうことを僕は知らなかった。




僕は常日頃から独りであると感じている。いつから感じるようになったかは、覚えていない。では、どこから生まれてきたのか。それは僕にも分からないし、誰にも分かるはずがない。ただ、ある日突然僕は1人ではなくなったのだ。急に僕の目の前に1人の得体の知れないやつがやってきた。

「お前は可哀想な奴だな。ずっとひとりで可哀想な奴だ。俺がそばにいてやるよ。」


この日から突然僕は1人ではなくなったのだ。もちろん、独りでいる選択肢もあったわけだが、なんの取り柄もない僕になんか付きまとうはずがない、と勝手に思いほっておいたのだ。

コイツとの生活がどうなったかは、ゆっくり話していくとしよう。


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