第一章…「その景色に至る道は。」


 その俺の知る海を目にする少し前の事…。



「フェリ君、そろそろいいかい?」

「もう少し…」

 寒すぎず、暑すぎず…、心温まるかのような、暖かい風を浴びながら、私は家の庭で両手に花で横になっていた。

 俗に言う両手に花…とは、少々言葉が違う様にも思えるけど、それは置いておいて、私は両手に宝物を抱いて至福の時を過ごしている。

 どれだけの時間、その幸せを味わっていたのかは、もう覚えていない。

 一緒に家に来ていたエルンが、1回か…それとも2回?…もっともっと多い量、5回か7回目くらいの催促を私にしてきている程度には、時間は経過しているだろう。


---[01]---


「このままじゃ、日が暮れちゃうねぇ~、フェリ君?」

「私はそれでも構わないと思っているわ」

 仰向けに空を眺めていた私の顔を覗き込む様に、私の視界を遮ったエルンの表情は、とてもあきれ顔だ。

「真顔でそんな事を言っても、限界と言うものがあるんだよ? わかるかい、フェリ君?」

「わかる…わかるけど…」

 ここから離れたくない。

 自分の腕を枕に眠る弟と妹、気持ちよさそうに外敵の心配なんて一切無い安らかな昼寝姿。

 その邪魔をしたくない…と思うのもあるけど、何よりしばらくここに来れないという事が、私の腰どころか体を重くする原因となっていた。


---[02]---


「ここに帰って来れないと言ったって、普段とたいして変わらないんだけどねぇ~」

「場合によっては…」

「ん? あ~。場合によってはその期間は伸びる事がある。そういう任務、仕事だからねぇ、今度のソレは。だからっていちいち気にしてたら何もできないと思うよ~」

「そう…時間も問題…。なにより問題なのは、遠い場所に行く事だ。そりゃ~エアグレーズンも近くはないけど…、時間ができればすぐに帰って来れる距離だ。それを考えれば今回の行き先は、その枠から外れる…。普段通りの充電じゃ足りないんだよ。この幸せを忘れないための充電がぁ~…」

「じゅうでん…ねぇ、じゅうでん…」


---[03]---


『あれまぁ、今日のフェリスはいつも以上に駄々っ子だ。困った困った。ごめんなさいね、エルンさん』

 私とエルンとの会話に割って入ったのは、母シユルだ。

 気持ちよさそうに眠る兄弟の首根っこを掴んで、私から強引に引きはがす。

「ああぁぁ~~~…」

 名残惜しさから、自身のもとから離れていく2人に両手を伸ばすが、無情にもそのすがる様に伸ばされた手は空を切り、何も掴む事ができず、逆にエルンに両手を掴まれた。

 ズルズルと引きずられて、抵抗できずに家の中へと文字通り引きずり込まれていく。


---[04]---


「さて、フェリ君、名残り惜しいかもしれんがねぇ~、やる時はやらないと、やれずに全てが無くなってからじゃ、遅いぞ」

「・・・無くなるって、・・・大袈裟な」

 立ち上がり、体に付いた埃を払いながら、胸に突き刺さりかねないその言葉をあしらう。

『それにしても、フェリスが「戦闘術一級小隊長」の位に付くとは…。年齢としてはすごい昇進じゃないか』

 父テシルは優しい微笑みを浮かべ、私へ握手を贈る。

「別に昇進とか言われても、よくわからないし」

 軍での階級なんて、最初の頃にフィアから説明をしてもらった程度で意識すらしていなかった。


---[05]---


 本来は大事にしなきゃいけないモノなんだろうけど、そんなモノ頭から形を残さないぐらいに消えていた程度の価値しか、私にはない。

 この歳で年甲斐もなく親に褒められている事、そこには嬉しさからくる胸の高鳴りを感じるけど、私の喜びはそこにしかないのだ。

 階級が上がった事による喜びではなく、階級が上がった事を大切な人たちに喜んでもらえて褒めてもらえる喜び、それしかない。

「まぁこのご時世でこの昇進の速さは異例だ。ブループに悪魔…、戦果としては妥当なんだけど、十分すごい事だから、ほどほどに周りへ自慢していいんだぞ~」

 エルンがこちらの肩をぽんぽんっと叩く。

「とまぁフェリ君の階級が上がった事で、次の任務への手続きが進みやすくなった。君がどう思っているかは知らないけど、私はとても嬉しい限りだぁ~」

「そうかい」


---[06]---


「ノリが悪いなぁ。まぁいい。という訳でテシルさん、仕事とはいえ少し離れた場所まで、娘さんを連れていく事、お許しください」

「いえいえ、仕事であるならそれは当然です。父として、心配ではないと言えば嘘になりますが、あなたもいますからだいぶ落ち着いていられますよ」

「何言ってんのよ。緊張し過ぎて口数がいつもの倍になってるんじゃ、何の説得力も無いってもんだ」

「んぐ…」

 弟と妹、2人を隣の部屋で寝かせた母が父の横に立つ。

「まぁお父さんの言葉には嘘なんて無い。エルンさんの事を信頼しているのは本当だし、この子ならきっとやれる…人の役に立ってくれると信じてる。だから、よろしくお願いします」


---[07]---


「私もシユルちゃ…いや妻と同じ気持ちです。エルンさん。娘の事、よろしくお願いします」

 2人してエルンにお辞儀をして、その行動に私の胸はほんの少しだけ痛みを覚えた。

 心配してくれるという事に、嬉しさを感じるけど、逆にその思いが少しだけ尖って見える。

「もちろん。主治医としての私の仕事を忘れる事はないです」

 両親へと返すように、彼女も頭を下げる。

「それじゃ~、フェリ君。もう少し…はもう効かないけど、話しておきたい事はあるかな~?」


---[08]---


「いや…。事が済めば帰ってくる訳だし、特に話しておかなきゃいけない事はないわ。私が言う事は一つだけ、行ってきます」

「「いってらっしゃい」」


 そして出発の当日、向かった先は見守りの樹。

 樹の周辺は全部が地続きになっている訳ではなく、住宅街が広がっている側…というか、日が当たる側は全部大きな湖のようになっていて、樹の根元に続く幅の広い橋が1本あるだけだ。

 その橋の中央には、何かの祭事を行うための祭場のような円形の場所もあり、自分は今その祭場のような場所にいる。


---[09]---


 エルン達の言う「人間界」へは、この先、見守りの樹から行く事ができるんだとか。

 正直、この世界の何でもありな魔力の事に関して、受け入れて利用して…慣れてきたつもりだったけど、また謎が増え、まだまだ覚える事があると思い知らされる。

 ただデカいだけの樹…て訳じゃないんだろうなとは思っていたけど、魔力と一緒で、こいつも何でもアリなんだろうか…。

 まぁそれは置いておいて、私を含め、これから人間界に向かう全員が、完全装備の万全状態で来ている。

 エルンのいわゆる正装というのを、初めて見た気がするし、人間界に対して…もしかしたら自分の知っている場所かも…と思ったけど、そんな身を引き締めるかのような雰囲気に不安が募っていく。

『何難しい顔してんだよ?』


---[10]---


 見上げているだけで首が疲れそうな樹を眺めていると、イクシアが不満げな顔で近づいてきた。

「私の知らない事が、まだまだいっぱいあるんだなと思って」

「フェリが知らないだけで、ごく普通…当たり前の事だろ。いい加減、全部思い出せって」

「・・・ごめん」

「ハッ、せいぜい壊れるぐらい頭を回転させて思い出せ。でないと家族連中も本当の笑顔をフェリに見せられないだろう」

「・・・え?」

「なんだよ」

「いや、あなたにそんな気遣い方をされるとは思ってなかったから、ちょっと驚いちゃって」


---[11]---


「普段優しい感じを出してるくせに、酷い事言うな」

「というか、私の事はいいわ。あなたの方はどうなの? 寂しくない?」

「な、なななんでウチがそんな心配されなきゃいけない!?」

「家族に会えない寂しさを私は知ってるつもり。だからこそ、イクはお母さんとしばらく会えなくて寂しくならないかなって」

「うっさい。どこぞの人と違って、行ってきますの一言でスパッと出てきたっての」

 なんでそこで目を逸らす。

『イク、情報の切り取りは良くないですよ?』

「んぐ…」

「フィー」


---[12]---


 エルンと同じで、フィアの正装…武器防具を身に着けた完全装備の状態を初めて見る。

 人の事を言えないんだろうけど、私やイクシアよりも幼い見た目の彼女の姿のアンバランスたるや。

 それでいて、着負けしていない辺り、見た目だけでは測れない凄みを感じなくもない。

 ギャップがすごいな。

「情報の切り取りって?」

「行ってきます…の一言で済ませてきたというのに間違いは無いのですが…」

 フィアが視線を向けるが、珍しく彼女の方を見ようとしないイクシア、心なしか耳が赤くなっているように見える。


---[13]---


「一言で済ませたというより、それしか言えなかったと言いますか…。スパッと出てきたと言っても、そもそも心細いのか寂しいのか、イクは孤児院に帰らずに昨晩はリーベさんと一緒のベッドで寝たんです」

「~~~~~…」

 告発者がフィアだからこそ、強引に止める事も出来ず、ばらされてしまう…か。

 イクシアはこちらに背を向けて、頭を抱えてしゃがみ込んだ。

「別に恥ずかしがる事じゃないと思うけど。とりあえず人の事を言えた立場じゃないって事ね」

「んんん~…」

 訓練の時は最近じゃ怖さすら感じるイクシアだけど、甘えん坊の一面を見る事が多くなった気がするな。


---[14]---


 今まではフィアに対してだけ甘える行動をしていたけど、その対象が増えた事で見る機会も増えた。

「その勢いで、私に対しての当たり方も、もう少し柔らかくなってくれると助かるんだけど」

「それはない」

「即答されると、なんか傷つく…」

「・・・」

 そして、イクシアが私に向ける視線は、いつだって真剣なモノ。

 何かを求めている目、少なくともフィアや母親に求めているモノとは違う何か…、私には見当のついていない何か…。

 イクシアとフェリスの関係を考えても出てこない。


---[15]---


 いったい私に何を見ているというのやら。

「ところでフェリさん、手…どうかしたのですか?」

「手? 何か変かな?」

 フィアが私の手を取り、真剣な眼差しを向ける。

「いえ、指の付け根の部分、両手とも何か赤くなっているので」

「あ~」

 竜種特有の手、指は鱗と甲殻に覆われ、その先には鋭い爪がある。

 フィアが言う様に、指の付け根、言うなれば竜の指と人の手の境目が赤くなっていた。

「なんかこの前の戦ってから、痒みがあるのよね。痛みとかではなく痒み。それが酷い訳でもないから、あまり気にしてなかったけど」


---[16]---


 この前の戦い…悪魔との戦闘以降、フィアの言う赤くなっている部分が赤くなり、そして痒みを覚えた。

 赤くなっている部分は一か所だけではなく、かといって全部の付け根でもない。

 気にする程の事ではないと、エルンやフィアには言わなかったけど…。

 フィアはその赤くなった場所をまじまじと見て、時に触れ、問題が無いかを確認していく。

 まさにその表情は真剣そのものだ、伝えておかなかったことを後悔する程に。

「他におかしな所はないですか?」

「ええ」

「そう…ですか。ん~、特に問題はないように見えます…ね。でも、一応大事があってはいけませんから、人間界に着いて落ち着いたら、改めて診ましょう。治療するかどうかはその時に」


---[17]---


「今じゃなくて?」

「はい。・・・そろそろ、時間みたいなので」

 そう言ってフィアは見守りの樹とは反対方向、私達が来た方へと視線を向けた。

 先にはエルンにトフラ、アルブス・ダイ、私達を含めて全員の上司に当たるゲイン・レープァン、その他にも何人かの役人だろうか…この場に一般市民はいない中で見た事のないと人達がいる。

 ゲインは私がこの世界で目を覚ますようになってすぐ、軍に戻ってきてくれないかと言ってきた人物、その時以来会う事はなかった。

 そして、彼よりも目を引くのはそれ以外の人達だ。

 ゲインを含めて、そこで会話に参加している全員が、真剣な表情で…良い意味で堅い表情をしている。


---[18]---


「「ハイル・ロインテヒ」様…、珍しいですね」

 向こうで真剣な表情を向けられている人物…、その人を見てフィアが小さな声を漏らす。

「誰?」

「え? …えっと…、ハイル・ロインテヒ様、彼は…ですね、イクステンツの長…と言っていい人です」

「長?」

 長…おさ…、この国の代表って事?

 そういう人がいないと思った事はないけど、ここで生活をするようになってから、その人を見る機会は一切なかったから、こんなタイミングで見る事になるとは、正直驚きだ。


---[19]---


 これから行く場所が人間界で、この世界が天人界だというのなら、その言葉をそのまま見ると別の世界へ行くという事で…、世界を渡るというのなら、私達は人間界に天人界の代表として赴く事になる…、そんな人間を激励するのは、国の代表であるのなら当然と言えば当然か。

 ハイルって人の事は一切知らないけど、一国のトップ、現実で言うのなら総理大臣とか、もしかしたらそのさらに上の…、そう考えると一瞬にして口の中は干上がってあからさまな緊張を見せてしまう。

 エルン達の方で会話が終わった様で、皆が皆、彼へお辞儀を済ませると、次は私達、徐々に近づいてくるお偉いさんに、私は変な汗をかき始めた。

「会うのは初めてですね」

 白を基調としたローブを身に纏い、ショートヘアの金髪でアンバー色の目を細めながら微笑むその姿、見た目とかをあまり見ない私でもわかる、こういう人間を容姿端麗…とか、美人…とか言うんだ。


---[20]---


 どことなく中性的で、見た目も若い、お偉いさんと言われていなかったら、どこぞのアイドルかモデルと思ってしまった事だろう。

 乙女ゲームに出てきそうな雰囲気を醸し出しやがって、俺ではなく私だからか、なんか落ち着かねぇ。

「…ッと」

 目の前まで来た彼に、どうすればいいのか、心情をできる限り表に出さない様にしていた時、横にいたフィアがこちらの頭を押さえて、無理やりにお辞儀をさせる。

「お初にお目にかかります、ロインテヒ様」

「お、お初にお目にかかります」

「・・・」

 ぎこちないまでもイクシアだって挨拶をしているというのに、軽い混乱状態の私は何の言葉を発する事ができなかった。


---[21]---


「あまり畏まらず、3人共顔を上げてください。皆さんが優秀だという事は話に聞いています。力を持つのなら、そんな頭を下げ、へりくだる事無く胸を張ってください」

「ですが…」

「いいですから、顔を見せてください。これから私達の世界を代表する者の顔も知らないのは失礼ですから」

「・・・」

 僅かな沈黙。

 礼儀云々は私とかイクシアよりも、フィアの方ができている印象だ。

 彼女が意を決して頭を上げた時、同時に頭を押さえていた力も無くなり、私も合わせて頭を上げる。


---[22]---


「うん、よろしいです。あ、でも、挨拶程度のお辞儀はお願いしますね。私というより、周りがうるさいですから。とりあえず今の下げ方はやり過ぎです」

「も、申し訳ありません」

「…せん」

「ふふ、では改めて、よろしくお願いします。フェリス・リータさん、フィア・マーセルさん、イクシア・ノードッグさん」

 なんというか、肩書は大きくて、重くて、堅いけど、この人自体は柔らかいな。

「一応決まりで、こうして顔を出したのですが、こういう時、どういう言葉をかけていいのか、わからなくてね。ご立派な事は言えないのだけど…。この世界とは全く違う場所に任務として行く…それはとても大きな責任を背負う事と同じ事、この任務は、あなた達にとても大きな経験をさせてくれる事でしょう。思いつめず、多くの勉強をしてきてください」


---[23]---


 いちいち話し方が優しい…、良い事だと思うけど、度が過ぎて体のあちこちが痒くなるようだ。

 ハイルが話を終え、フィアがお辞儀をするのに釣られて、私とイクシアは遅れてお辞儀をする。

「では頑張ってくださいね」

 そして、去り際、背中越しに軽く振り返った彼は、笑顔を浮かべて小さく手を振った。

「・・・」

 あっさりとしたお偉いさんの挨拶に拍子抜けすると共に、何か…鳥肌が立った。


 それから、エルンやゲイン、アルブスから注意すべき事とか、修学旅行に出発する直前の教師たちのお言葉みたいなものが続いたけど、その内容のほとんどが耳に入ってこない。


---[24]---


 お偉いさんの登場に驚いたからか、いや胸が躍るから…、これから行く場所が気になって…、気になって…、その事ばかりが頭の中を埋め尽くす。

 興味…、確かにある。

 恐怖…、それもあるかもしれない。

 行動の1つ1つが何かに近づいているような…漠然とした気持ちを抱きながら、その時は来た。

 向かう先は見守りの樹。

 私、エルン、トフラ、イクシア、フィア、5人は橋を進み、その先に見える見守りの樹の根元、人1人がやっと入れる隙間が暗闇と共に覗く。

 先導するエルンについて行く形で、目を細めてやっと壁が何処にあるかを見る事ができる程度の暗闇を進む。


---[25]---


 暗いせいでどれだけ歩いたかわからない中、空気が変わった。

 通路ではない場所。

 今まで石畳の硬い地面を歩いていた中、その場所は、ジャリジャリ…と確かな砂の感触を靴越しに伝えてくる。

 この世界でこの感触を味わうのは初めてだ。

 一歩また一歩、前に進む度にその足元が、まるで蛍の光のように淡い光を放ち、しばらく歩いた所で、前方に松明程度の光が放たれる。

 それは子供1人分の大きさの水晶…、樹の弦…太さ的にもはやいくつもの樹木が巻き付くように折り重なったソレは、徐々にその光の強さを増していった。

 全員がその光に目を向け、視界が埋め尽くされた時、無重力空間に放り出されたかのような…何とも言えない気持ち悪い感覚を味わった時、視界がはっきりとして目の前が今までいた場所とは違う場所へと変わっているのに気づく。

 自分は一歩も動いていないのに…それだけは確実だと思いながら、どこか見覚えのあるその景色、香ってくるよく知る臭いに、混乱に似た何かを…感じていた。



 そして、そして今に至る。



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