第3話◆慶からのメール①◆
◆詩穂さん、せっかく逢う予定を立ててたのにごめんね。
ほんとに、こんな時に限って機械の調子が悪くなるし、修理の電話しても、なかなか繋がらないしで、踏んだり蹴ったりだよ。
母のこと心配してくれてありがとう。
足は以前から良くなかった上に転んでしまってから腫れて、一人でトイレに行けないから僕と智子とで、その度に連れていくんだけど、なかなかに大変で。
このまま歩けなくなったりするのが心配だから、治ったら少しずつリハビリをと考えてるよ。
それにしても、最近は仕事が終わるとグッタリしてしまって、夜、自分の部屋に戻ると着替えもせずにベッドに倒れ込むように寝てしまうことが多くて。
週末の夜に詩穂さんと、ネットにオンラインして話すのは1週間の楽しみでもあるのに、それすら、最近は出来なかったりして寂しいよ。
また、好きな曲を一緒に聴きながら、ミステリーの話したいなぁ。
詩穂さんの体調もあまり良くないみたいで心配してる。
頑張り屋で、でもだから一人で抱え込んでしまうから、せめて僕には話して欲しい。
詩穂さんも色んなことで大変だと思うけど、どうか、無理だけはしないでね。
ゆっくりおやすみ。
離れていても、いつも側にいるよ。
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